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2016年04月02日

改正社会福祉法が公布





 社会福祉法等の一部を改正する法律(改正社会福祉法)が今国会で成立し、公布された。議決機関としての評議員会の設置の義務化など、社会福祉法人の運営の透明性向上や財務規律の強化などを目指した改正が盛り込まれている。【ただ正芳】



 改正社会福祉法では、評議員会の設置義務化に加え、財務諸表や現況報告書、役員報酬基準の公表に関する規定の整備など、運営の透明性の向上や経営組織のガバナンスの強化のための改正内容が盛り込まれた。一定の規模を持つ法人には、会計監査人による監査も義務付けられている。



 また、純資産から事業継続に必要な財産を差し引いた「社会福祉充実残額(再投下財産額)」を明確にすることや、「社会福祉充実残額」があった場合は、社会福祉事業や公益事業の新規実施や拡充に充てること、社会福祉法人の義務として位置付けられた。



 介護福祉士の資格取得方法の見直しも盛り込まれた。具体的には、大学や専門学校などに通って資格を目指す「養成施設ルート」の卒業生に対しても、国家試験の受験が義務化される。完全義務化への移行期間は2017年度から5年間となっている。



 改正社会福祉法は3月31日に公布され、介護福祉士の資格取得方法に関する改正については即日施行された。それ以外の改正については、16年4月1日と17年4月1日に分けての施行。












引用:改正社会福祉法が公布



定年退職後に起業する人が増えているそうです。確かにサラリーマンをリタイアした後、自分で会社をつくったり、個人事業主として自営で働いたりすることはとても素晴らしいことです。私自身も定年後は会社にずっと残ることはせず、独立して今日までやってきましたが、自分で仕事をすることがいかに楽しいかを身をもって体験しましたので、色々な人に起業を勧めています。

 ところで起業に当たって最も大切なことがあります。それは理念です。理念というと大げさですが、要は自分が何をやりたいかという思いです。「どうしてもこれがやりたい」という強い願望と熱意を具現化したものが理念なのです。サラリーマンのときにも勤務先の会社には企業理念がありました。「社是」「社訓」「ミッションステートメント」など、いい方はさまざまですが、要はその企業が目指すものや存在意義を言葉にしたものです。ところが多くのサラリーマンはこの企業理念を単なるスローガンだと感じています。

 私自身もサラリーマン時代は、「確かに会社の理念はそのとおりだけど、現実の仕事はなあ……」と常に思っていました。でも企業理念というものが、実は創業者の強い思いの表れなのだということを恥ずかしながら自分が起業してみて初めて実感しました。

 なぜ企業理念が大切なのでしょうか。私の場合は起業したといっても妻と2人の超マイクロカンパニーです。相談する相手は妻だけしかいませんから、ほとんどのことは自分で決めて判断しないといけません。仕事をするということは判断の連続です。サラリーマンであれば上司の指示に従って判断すればいいでしょうが、独立自営の場合、何かプリンシプルがないと一貫した判断をすることができません。

 そのプリンシプルが「企業理念」なのです。企業理念があれば、それに合ったものかどうかを基準に判断することができます。すなわち、企業理念があることで、ブレなくなるのです。ブレなくなれば人から信用されます。信用されると仕事は向こうからやってくるようになります。つまりすべての原点が「企業理念」にあるということに自然と気づかされることになるのです。

 私の企業理念は「サラリーマンが老後に幸せな生活を送れるよう支援する」というものです。この企業理念に少しでも合う内容の仕事であれば、どんな仕事でも引き受けますが、これに合わない仕事であれば、たとえその差が1ミリでもそれはお断りしています。現実には私が自分で仕事を始めようと思ったときに考えた事業ポートフォリオと現在のそれとはかなり違っていますが、ビジネスを進める上での原理原則は全く変わっていません。「不易流行」という言葉がありますが、私にとって「不易」がこの企業理念であり、「流行」は状況に応じて変わっていく仕事のパターンや種類ということになるでしょう。

 したがって、「とりあえず起業したい」とか「まずは何か資格をとって」という程度の気持ちで起業することはあまり好ましいとは思えません。定年起業はそんなに厳格に考えるのではなく、もっと気楽にやっていいのでは?という意見もありますし、「ゆる起業」などという言葉もありますが、私は定年起業だからといって、企業理念をゆるく考えることは反対です。仕事のペースは自分の時間と体力を考えてゆるくやっても一向にかまわないと思いますが、企業理念だけは考えに考え抜いてゆるぎないものにすべきだと思っています。

 そうでなければ起業したとしても早晩行き詰まり、やがて廃業することになりかねません。設立された会社のうち、最初の5年で7〜8割ぐらいが廃業するといわれていますが、それはしっかりした企業理念を持たずに起業した結果だろうと思います。

 一寸の虫にも五分の魂と言いますが、一寸の虫だからこそ、強い魂を持たなければ生き残れないのだと私は確信しています。


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