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2016年02月29日

ガンの再発と転移

ガンは離れたところにも散らばる
ガンの治療後、ガンが消え症状がなくなってから、再び同じ場所にガンが現れるのが再発(さいはつ)です。最初の治療で完全にガンがなくなり、さらにガンが発生する原因の改善ができれば、再発のリスクは低くなります。しかし、検査でも見つけられないごく小さなガンが残っていて、体力、免疫力が低下するようなこと、ガンを育ててしまう要因が除かれなければ、再びガンとして現れてきます。
 
一方、ガンは血管やリンパ管に入り込んで、離れた臓器、組織、器官に移動し、新たな病巣をつくります。また、手術の際にも原発巣から離れたほかの部位に運ばれることもあり、これらを転移(てんい)と呼びます。ガンによって転移をおこしやすい部位があります。たとえば、胃ガンなら胃の周囲のリンパ節、肝臓。大腸ガンは肝臓に、肝臓ガンは肺に、肺ガンは脳に、それぞれ転移しやすい。
血管やリンパ管に侵入したガンは、標的に到達するとその脈管内に着く(着床=ちゃくしょう)。このとき抗体やマクロファージといった免疫細胞の攻撃を受け死んでいくガンもありますが、生き残ったものは脈管外に出て転移巣(てんいそう)を形成します。
転移というと、ガンがどんどん悪化して勢力を拡大するように考えられていますが、「転移はガンが治るサイン」と主張する専門家もいます。転移をおこす原因には、ガン細胞同士の連結力が低下することもあるようです。「免疫革命」で一躍有名になった新潟大学医学部教授の安保徹教授は、「転移は、原発巣がリンパ球によって攻撃されて悲鳴をあげ、生き延びるためにちらばっている状態なのです」と言っています。

とはいうものの実際、再発ガン、転移ガンは一筋縄ではいかない厄介者が多いので、心の持ち方、知恵、複数の克服法を必要とします。当サイトの「困った時の様々なガン療法」や「再発・転移・進行・末期のガン対策」をご参照ください。





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