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◆ソフトバンク１×―０楽天（３日・福岡ヤフオクドーム）



　楽天の則本昂大投手（２６）が、０―０の９回にデスパイネにサヨナラ打を浴びた。チームは１０連敗となり、則本も１１３球の力投も実らず６敗目（１１勝）を喫した。






【写真】ベンチから力なくグラウンドを見つめる楽天ナイン



　サヨナラを打たれた瞬間にその場にしゃがみ込んだ則本。ベンチに戻ると涙を流しながらタオルで顔を覆った。８回までは１０１球、３安打無失点、７奪三振とほぼ完璧な投球。だが、打線の援護なく９回に力尽きたエースは「勝ちたかったです。９回も志願していったので、なんとか０で帰りたかった。（疲れは）特になかった。今日はペース配分もうまくいっていたので…」と悔しさをにじませた。






　たった１球が命取りとなった。９回２死二塁で柳田を２ボールとなり、捕手の嶋が立ち上がって、四球で歩かせる選択をした。２死一、二塁でそれまで３打数２安打と打たれていたデスパイネとの対戦。真ん中に甘く入った１４４キロの直球だった。「うまく打たれたと思う。結局ヒットでサヨナラになったので残念な１球になったかなと思う」と則本。１１３球目をセンターにはじき返されると、ライナー性の打球はダイビングキャッチを試みた中堅・・島内のグラブのわずか手前で落ちた。



　与田投手コーチは「勝てなかったので完璧ではないけど、素晴らしいピッチングだったと思う。まだシーズンは終わっていないのでエースらしくまた立ち上がってもらいたい」とかばっていた。