2023年04月03日
「ネコ型配膳ロボ」3000台導入を成功させた
家の掃除をロボットにやらせることにしよう
価格:30,999円 |
すかいらーく「ネコ型配膳ロボ」3000台導入を成功させた「特命チーム」に迫る
BUSINESS INSIDER JAPAN
ネコ型配膳ロボから配膳をするフロアスタッフ。ガストをはじめとする、すかいらーくグループのファミリーレストランではこうした風景はごく一般的になった。
「あ、ネコが料理を持ってきた」
ファミリーレストランでこんな風景を目にすることが増えた。「配膳ロボット」によって、レストランの光景はこの2年ほどで一変した。
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ロボットとフロアスタッフの「協働」を日常風景にした立役者と言えるのが、外食大手のすかいらーくだ。
グループ全体で2021年11月ごろからネコ型配膳ロボの本格導入が進み、2022年12月には全国2100店舗での大規模導入を完了した。
すかいらーくは2月に公表した2022年度通期決算で56億円の営業赤字に転落しており、「極めて厳しい状況にある」(谷真会長兼社長、上半期決算会見にて)として、V字回復に向けた危機感がどこよりも強いことは疑いようがない。
すかいらーくを取材して見えてきたのは、「ネコ型配膳ロボ」の大規模導入にかける、外食大手の本気度だった。
わずか1年足らずでロボット導入を成功させ、何を変えたのか?外食大手のトランスフォーメーションを取材した。
配膳ロボット3000台導入への道
「YouTubeで拡散されて認知度が上がったおかげで、従業員やお客様から『うちの店にはいつ導入されるのか』と聞かれるほどです。導入当日には従業員がネームプレートを作ったり、シニアのお客様がカメラで記念写真を撮られたりしていました」(花元氏)
すかいらーくグループの中で、既にセルフレジやタブレットの注文といった「店舗運営のデジタル化」が進んでいるのは、業界では知られた話だ。配膳ロボットの導入も、当初はもう少し遅い時期の想定だったが、コロナ禍に社長のトップダウンで計画が前倒しされ、短期間での導入が進んだ。
しかし、グループ全体で3054店舗(2022年12月31日時点)で可能な限り配膳ロボを使うという「トランスフォーメーション」は物理的にも相当な困難が伴ったはずだ。
すかいらーく社内で導入を主導したのは、すかいらーくレストランツ 営業政策グループの花元浩昭氏。
2019年までガストの複数店舗を統括するエリアマネージャーを務め、本部に異動した後はマニュアル制作やオペレーション開発を担当。今回の2100店舗・3000台導入に責任者として直接、関わった人物だ。
「配膳ロボット導入にあたって、最初は通路の広さに余裕があり、ロボットが動きやすい店舗から進めていきました。(当初は)築年数が経過していたり既存の什器や備品が残る店舗では、通路の狭さやカーペットなどによる段差といった問題もありました」(花元氏)
Business Insider Japanの過去の取材記事にもあるように、配膳ロボット導入にあたっては、飲食チェーンごとに使い方の特色がある。
配膳には「上げ膳(料理を出す)」と「下げ膳(食後の皿を片付ける)」の二つがあるが、特にガストでは上げ膳のみに使っている。これは「実証の結果、上げ膳に使うことでピークタイムの回転率が向上し、(検証店舗の)来客数が90名から95名の改善が確認できていた」(花元氏)からだ。
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タグ:ロボット
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