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日刊スポーツ
森永卓郎氏(2020年6月撮影)
著書「年収300万円時代を生き抜く経済学」で知られる、独協大教授で経済アナリストの“モリタク”こと森永卓郎氏(66)が、ステージ4の膵臓(すいぞう)がんであることが27日、分かった。この日、森永氏がレギュラー出演する、ニッポン放送「垣花正あなたとハッピー!」(月〜木曜午前8時)に出演して明かした。
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森永氏は「11月に人間ドックを受けて、影がありました。結論から言うと膵臓がんで、ステージ4です。今日から抗がん剤治療を受けます。当面は普通に仕事をします。先行きが分からないので、新規の仕事はご迷惑をかけちゃうかもしれないのでやりません」と通院しながら、抗がん剤治療を受けることを明かした。
月〜水曜のレギュラーコメンテーターを務める同番組出演は、この日で年内最後だが、来年以降について「仕事だと思ってないので続けます(笑い)。97%の確率でハゲますが、元々ハゲてるので大丈夫。基本的には闘いますので。岸田政権とも戦い“増税クソめがね”でテレビを降ろされているので。今のところ全然大丈夫。(抗がん剤注入のために体に)ポートを埋め込んでいるので、サイボーグになった気持ち」と笑った。
パーソナリティーの垣花正(51)は「ネットニュースになったり、心配もあるでしょうが、この番組を聞いていれば、元気にしてるかもしれない。同じ病気の人に励みになれば」。アシスタントの那須恵理子(72)は「同じ病気の人もいますし」と話した。
垣花が「森永さんを励ますために“モリタク歌謡祭”をやる計画がある」と話すと、森永氏は「昨日、ヒガシが引退した」と年内で芸能活動から引退するSMILE−UP.(元ジャニーズ事務所)のラストステージを挙げて「取りあえずは(少年隊の)『仮面舞踏会』から」と“ポスト東山紀之”に名乗りを上げた。
その後は、普段と変わりなく経済問題の解説を行った。
森永氏は、食玩、アニメ美少女のフィギュア、有名人のサイン入り名刺、携帯電話ストラップ、テレビ局のノベルティの時計、グリコのおまけ、おもちゃのカンヅメ、ライター、指人形など収集マニアとして知られる。自宅のある埼玉県所沢市内にコレクション約10万点を展示する「B宝館」をオープンしている。
B宝館の今後について垣花に聞かれると、森永氏は「次男が継ぐことが決まっている。DNAがうまいこと分かれて、次男はオタクやITを継いでいる」と話した。長男の森永康平氏(38)は、父親と同じ経済アナリストとして活躍している。
森永氏は東京生まれで、1980年(昭55)に東大経済学部を卒業して日本専売公社に入社。その後、三井情報総研、三和総研などをへて、06年(平18)に独協大教授に就任。経済アナリストの肩書で、安倍晋三総理のアベノミクスを“弱者切り捨て”と批判。
03年に出版した「年収300万円時代を生き抜く経済学給料半減が現実化する社会で『豊かな』ライフ・スタイルを確立する!」は200万部以上のベストセラーになり、森永氏は5億円以上の印税を手に入れたと言われる。
テレビ、ラジオで政府の経済政策を厳しく批判、難しい経済問題をやさしく解説する一方で、ツッコミどころ満載の愛嬌(あいきょう)たっぷりのキャラクターで、お茶の間にも“モリタク”の愛称で親しまれている。
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