12/21(木)
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読売新聞オンライン
(写真:読売新聞)
台風13号の大雨被害を受け、福島県いわき市が発行した広報紙の臨時号を巡り、内田広之市長と一部議員が対立している。12月定例市議会の一般質問で、議員側が「市長の視察写真が多用された紙面構成に賛否の声がある」などと指摘。これに対する内田市長の反論を巡り、19日の議会運営委員会では「市長の答弁に不適切な発言があった」として、議事録から削除を求める申し入れが議決されるなど、異例の事態となっている。
【写真】「まるで市長の写真集」の声も…広報いわきの臨時号
10月に発行した臨時号では、全4ページのうち3ページにわたり、被災地の視察に訪れた場面など市長の写真計8枚が採用された。11日の一般質問では、小野邦弘議員(一誠会)が「被災地特集なのに、市長の写真ばかりで違和感がある」「選挙利用ではないか」といった声が市民から上がっていると指摘。12日には、狩野光昭議員(創世会)が「掲載内容をどう考えているのか」と質問した。
内田市長は答弁で、「被災地に入り込み、被災者の熱量を感じ取って役所に指示することで迅速な対応ができた。(広報紙を問題視する声は)被災者からは上がっていない」と説明。「狩野議員は現場(被災地)に入ったと言っているが、あまり姿を見たことがなかった」などと語気を強めて反論した。
この答弁に対し、創世会は「議員を一方的に評価するような発言は市長として不適切だ」として、議事録から一部削除を求める申し入れを19日の議会運営委員会に提案。可決され、大峯英之議長が内田市長に申し入れを行った。
市議会事務局によると、過去には、議事録から議員が自らの発言を削除することはあったが、市長の答弁を削除した事例はないという。内田市長は「答弁の中で誤解を与えたのであれば、対処を検討したい」としている。
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