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2023年04月05日
ハゲとデブも闘う行動に移らなければ解決しない
精神安定とイライラ・クヨクヨがなくなるリラックス漢方【漢方薬剤師が教える漢方のキホン】
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イライラ・クヨクヨがなくなるリラックス漢方【漢方薬剤師が教える漢方のキホン】
皆さんは、漢方薬と聞くとどんな印象がありますか? 「苦いけど体によさそう」「葛根湯は知っているけど……」など、「そもそも漢方ってどんなもの?」と思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、基本的な漢方に関する疑問や基礎知識を、漢方の専門家にわかりやすく解説してもらいます。 第64回のテーマは、「イライラ・クヨクヨがなくなるリラックス漢方」です。あんしん漢方(オンラインAI漢方)の薬剤師、中田早苗さんに教えてもらいました。
漢方でイライラやストレスが軽減するって本当?
仕事や家庭で、現代人は多くのストレスを抱えています。ささいなことでイライラしたり、怒りっぽくなったり、興奮して眠りにつきにくい、将来が不安で抑うつのような状態になっている……と感じることはありませんか?
ストレスを和らげるには、心と体をリラックスさせることが大切です。でも、いきなりリラックスといわれても難しいもの。そこで役に立つのが漢方です。
東洋医学では、自然界のありとあらゆるものを分類するために「五行(ごぎょう)」という考え方があり、それを体に当てはめたのが「肝心脾肺腎(かんしんひはいじん)」という五臓の概念です。
西洋医学における五臓とは異なり、単なる臓器を指す言葉ではなく、もう少し広い意味を持ちます。そして、イライラをはじめとする精神の不安定には、主に「肝(かん)」が関わっていると考えています。
また、ストレスのタイプによって使用する漢方薬は異なり、不調を緩和するにはそれに応じた漢方薬を選択する必要があります。
【タイプ別】リラックス効果のある漢方
ここからは、ストレスのタイプごとに適切な漢方薬をご紹介します。症状のあらわれ方、そして漢方薬にどんな効果があるのかも併せてご紹介します。
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漢方薬でストレス改善するには、鎮静作用のある生薬に加えて
・自律神経のバランスを整えて心を穏やかにする
・睡眠の質を上げて、疲れた心を回復する
・消化・吸収機能を改善して体の内側から心を元気にする
などの生薬を含む漢方薬を使い、体質に合わせて根本からの改善を目指します。
1.イライラ・怒りっぽい場合は「抑肝散(よくかんさん)」
肝は気の巡りを調整する役割があります。この肝の状態が思わしくなく、神経や感情のコントロールが不安定になった状態を「肝が高ぶる」といいます。そういったイライラなどの神経症状には「抑肝散」がよく用いられます。
また、虚弱体質の人や慢性的に胃腸症状がある人には、「抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ)」が処方されることもあります。
2.興奮して眠りにつきにくい場合は「桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)」
体や心を保つ要素である「気(き;エネルギー)」「血(けつ;栄養)」のバランスが崩れると、神経が不安定になり、興奮し慢性的な不眠状態に陥る場合があります。「桂枝加竜骨牡蛎湯」は血を補い、滞った気の流れを整えることで、精神を安定させます。
3.不安感や抑うつがある場合には「香蘇散(こうそさん)」
物事を必要以上に深刻にとらえて不安を感じ、抑うつが目立つ場合には、「香蘇散」がおすすめです。香りのある生薬配合で「気」の流れをよくし、体が虚弱で胃腸が弱い神経質な人の心の症状に使われます。更年期など、女性ホルモンの分泌が不安定になる時期にも用いられます。
4.喉に違和感が出やすい場合は「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」
のどに異物感や違和感がある場合は、「半夏厚朴湯」が適しています。疲労やストレスが原因で「気」の滞りがあると、のどの部分に何かが詰まったような違和感を覚えることがあります。半夏厚朴湯は気の巡りを改善し、のどの違和感を和らげて心を落ち着かせます。
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タグ:イライラ