臼田勤哉2023年5月11日 03:58
Googleは11日、次世代の会話型AIサービス「Bard」で、画像対応や、コーディング機能、アプリの統合などの強化を発表。日本語と韓国語に11日から対応したほか、多言語対応を順次強化していく。開発者会議「Google I/O 2023」で発表した。
Bardは、生成系AI(Generative AI)とテキストチャットにより、様々な情報を得られる会話型AIサービスで、OpenAIのChatGPTの競合とも言える。3月の発表以降、一部ユーザー向けに英語環境で展開してきたが、11日からは招待制ではなく全員が利用可能になるとともに、日本語と韓国語に対応した。180以上の国・地域でBardを展開していく。
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Birdが日本語に対応
Bard
「おいしい卵焼きを作るためのコツを教えて」や「夏休みの自由研究のアイデアを出して」といった文章を入れることで、考え方のアイデアやレシピなどを答えてくれる。従来のGoogle 検索のようなWebサイトや画像などを示すだけでなく、質問(プロンプト)に対する、回答や考え方のアイデア、レシピなどAIが回答する。不正確な回答になることもあるが、生産性を高めて、アイデアを加速するための新たな“パートナー”としてBardを提案していく。
「夏にぴったりフルーツドリンクレシピ」のブログ投稿の概要を作って
Bardの大規模言語モデル(LLM)は最新の「PaLM 2」に移行し、高度な数学や推論スキル、コーディング能力などを強化。100以上の言語にまたがる多言語テキストをより多く学習し、難問とされるイディオム、詩、なぞなぞなどのニュアンスの異なるテキストを、さまざまな言語で理解、生成、翻訳する能力が大幅に向上した。
PaLM 2では、コーディングについて、公開されている大量のソースコードデータセットで事前学習され、PythonやJavaScriptなどのログラミング言語を得意とするほか、Prolog、Fortran、Verilogといった言語の特殊なコードも生成できる。そのため、この数週間、コーディングはすでにBardで最も人気になっている。
Bard へようこそ
PaLM 2を採用
LLMのPaLM 2は4つのサイズで提供する。Gecko、Otter、Bison、Unicornの4種類で、Geckoは非常に軽量で、モバイルデバイスでも動作。オフライン時でもデバイス上でインタラクティブなアプリケーションを実現できるという。この汎用性により、PaLM 2は、より多くの方法や製品への導入が見込めるという。
Bard、画像に対応
Bardにおいては、近日中に「画像(ビジュアル)」に対応していく。
例えば、「ニューオーリンズで必見の観光スポットはどこ?」と質問すると、テキストだけでなく、ビジュアルを含めた回答を行なう。
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