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2018年08月21日

発症はホンダの工場から始まったA



 

 そのアパートへ引っ越すのには読売新聞の先輩の知り合いに頼んだ。後で考えると小さな会社を興すと言っても実はじわじわと病魔に襲われていて、体は健常でも気持ちの面がダメだった。

 やれやれと引っ越し当日は終わり、翌日からは小間物を入れる棚やストーブやらの買い物で約10日を要した。お疲れさまでしたと言うことで知り合いに焼き肉を奢ったりもした。
 親友にも来てもらったりもした。小さな会社を設立することで頭が一杯。途中、知り合いの医者で論文の
英訳を頼まれたりした。英語訳の腕なんて無いのに、Google翻訳を駆使して何とかなるのではないか、と考えていたようだ。病魔に襲われているのにもかかわらず…

 その知り合いの医者の所に行き、論文の英訳関連の話をして焼き肉を奢られた。













発症はホンダの工場から始まった

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約19年、20年前かな。初めは本田技研の工場で。冬の12月位だったか、寮で寝ていたら何だか苦しい。寝ぼけているようで廻りの敷布団がずぶずぶと沈んで行く感じだった。
 実は1週間程前から調子が悪く、しょっちゅう熱を出している始末。いよいよか?と思っていた。

 これは本当に調子が悪いので期間従業員として3か月、6か月、1年となっている契約だったが、1年2か月をもって退職することにした。期間従業員の満了記念として2か月分の給料が先払いされる。それを元手に小さな会社でも起こすか、と調子が悪いながらも思案していた。1年分の満了記念のお金も残っていた。その当時の副班長からちょこっと日数が足らないので失業手当は下りないだろう、と言われていた。6か月だったらなぁ、と残念がられた。

 若かりし頃、読売新聞に居た事があり、その1年上の先輩のアパートでだべっていた時、先輩の知り合いが田無にいい不動産屋さんがあるよ、と言っていて、その不動産屋さんへ実際に行き、5つの候補を出してもらって田無のアパートに決めた。


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