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2015年08月04日

【NANA2】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【NANA2】
NANA.jpg

【出演者】
大崎ナナ(ナナ:ブラスト):中島美嘉
小松奈々(ハチ):市川由衣
寺島伸夫(ノブ:ブラスト):成宮寛貴
岡崎真一(シン:ブラスト):本郷奏多
高木泰士(ヤス:ブラスト):丸山智己
一ノ瀬巧(タクミ:トラネス):玉山鉄二
本城蓮(レン:トラネス):姜暢雄
芹澤レイラ(レイラ:トラネス):伊藤由奈
藤枝直樹(ナオキ:トラネス):水谷百輔
早乙女淳子:能世あんな
高倉京助:高山猛久
川野高文(プロデューサー):田辺誠一

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【感想】
う〜ん・・・
おもしろいんだけど・・・
市川ちゃんでもいいんだけど・・・
やっぱり宮崎あおいちゃんが良かった!

ストーリーは良く綺麗に終わらしたな〜
って感じでした。
まだまだ漫画は続いているようですが、
別物と考えるなら良いのでは?

青春と青春の終わり?
大人になっていく中での友人との絆?
そんなのを描いたのが分かります。

しかし元が漫画。
そんな恋愛ってないですよね?
どうしてもリアルじゃないので、
あまり感情移入は出来ません。

ただただ、
キャラクターが生きているので、
それはそれなりに良かったと思います。


【あらすじ】(ネタバレあり)
奈々はタクシーの中渋滞につかまっていた。
タクシーを降りて歩き出す奈々。
向かった先はブラストのライブ。
ライブで歌うナナとメンバーを、
奈々は遠くから見ていた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
今この街にいる何人の人が
ナナの名前を知っているんだろう?
ねえナナ。
私達の出会い覚えている?
ねえナナ。
夢が叶う事と幸せになることになる事、
どうして別物なんだろう?
それはいまだにわからないよ。
あれだけいつも一緒にいたのに、
少しもナナの事わかってさえいなかった。
傷つけている事さえ分からなかった。
ねえナナ。
私を許して・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

3ヶ月前の七夕。
ナナがタクミと会わせてくれてから、
いつもの日常を送っていた奈々。
ブラストメンバーは次のライブに向け、
本格始動中であった。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その夜東京の空は雲に邪魔されて、
天の川は見れなかった。
だけど私達は夜更けまではしゃいだ。
ただ願うだけでは夢は叶わない事くらい、
もう分かっていたけど・・・
あの頃の私は夢が一つ叶うことに、
幸せになっていける気がしていた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

七夕ではしゃいだ翌日。
奈々が目を覚ますと昼過ぎ。
あわてて会社に向うが、
上司にクビを宣告された。
会社の帰り道。
落ち込んで帰る奈々の携帯が鳴った。
相手はタクミだった。
「そんなとこで何しているの?」
「おいでよ。2人で飯でも食いに行こうよ。」

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの頃のカラッポの私には
ナナを取り巻く世界の全てが、
みんな眩しく輝いて見えた。
誰でも良かった訳じゃないの。
同じ光の中にいたかったの・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

タクミの車に乗った奈々。
信号待ちで車を止めたタクミは、
奈々にキスをした。
タクミの女癖の悪さはナナから聞いていた。
しかしタクミに付いていく奈々。
連れて行かれたのは、
高級ホテルのスウィートルーム。
「ツアー終わったらさ、
 真っ先に会いに行くからまた飯作ってよ。」
そんな言葉をかけるタクミ。
帰りが遅く心配し電話してくるナナ。
しかしナナに嘘をつき泊まる決心をした奈々。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ねえナナ。
本当は私全然大丈夫じゃない。
だけど今更逃げ出すなんて出来ないし。
愛して欲しいなんてとても言えない。
ダメだ。
また傷だらけになるかも知れない・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

翌日目を覚ました奈々。
しかし既にタクミの姿はなく、
電話番号とメールアドレスだけが残されていた。

数日後のトラネスツアー最終日。
奈々はタクミの言葉を信じて、
料理を作って待っていた。
ナナには誤魔化しながら、
一方でライブ終了後のトラネス。
打ち上げにはノブとシンも顔を出していた。
タクミはサインを頼まれ書いていた。
そこに現われたレン。
「俺にも一枚くれ。」
レンは奈々にあげるためサインを貰おうとした。
それを聞いたタクミ。
「今更要らないんじゃない?」
「この前ヤッたし・・・」
それを聞いたレンは、
「あれは俺の女の大事なダチだ。」
「ちょっとはわきまえろ。」
聞き流して立ち去ろうとしたタクミ。
ノブも怒った。
「ちょっと待てよ。」
そう言ってタクミの胸ぐらをつかむが、
周りにとめられノブはその場を後にした。
ノブのあとを追おうとしたシンは、
帰り際にタクミの顔に水をかけた。
タクミはトラネスのメンバーに言った。
「おかげで大事な用事を思い出した。」

タクミの向った先は奈々のアパート。
来てくれたタクミに抱きつき涙を流す奈々。
それを目撃してしまったナナ。
ナナは家を出てファミレスに向った。
迎えに来たヤスに思いのたけをぶつけた。
「よりによってなんでタクミなの?」
「なんで私の大事なものは、
 全部トラネスにとられちゃうんだよ?」
「レンもハチ公も・・・」
ヤスは答えた。
「その続きはレンに聞いてみな。」

一方で家に帰ったノブとシン。
ノブは奈々に好意を抱いていた。
シンはノブに言った。
「取り返しなよ。」
ノブは返す。
「どうしようもないだろ!」
「絶対あの男だけは許せねえ。」

数日後ナナは奈々に言った。
大手レコード会社にスカウトされたと。
喜ぶ奈々。
奈々もナナにあの日のことを話した。
タクミが家に来た日のことを・・・
「ナナが気を使って出て行ったの、
   後になってから分かって・・・」
ナナはそれを聞いて奈々に言った。
「別にいいよ。」
「私しばらくレンのとこに行く。」
「トラネスがオフの2週間だけ。」

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
次の朝目を覚ますと、もうナナはいなかった。
私はナナのいない2週間、
バイトを休みなく詰め込んだ。
そしてスタジオの練習には欠かさず顔を出した。
その間タクミからの連絡は一度もなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ブラストの練習後はノブが家まで送ってくれた。
そこで見た花火大会のポスター。
みんなで一緒に行こうと約束した2人。
その後ノブは奈々に告白しようとした。
しかし思いとどまってやめようとするノブ。
「太刀打ちできるもの一個のないし。」
「出直すよ。」
ノブの気持ちがわからない奈々は、
「何?相談に乗るよ!」
それに対してノブは言ってしまう。
「いつか絶対に越えてみせる。タクミ。」
その言葉に奈々はノブの気持ちを知るのだった。

数日後のブラストライブ当日。
小さなライブ会場は満席。
どんどん実力を付けていくブラスト。
音楽プロデューサーにまで声をかけられる。
家ではブラストの帰りを待ち、
打ち上げの準備に精を出す奈々。
しかしブラストはプロデューサーに連れられ、
ご飯を食べに行ってしまうことになる。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ナナが私との約束より、
レコード会社との話を優先するのは当然で・・・
私との暮らしより、
レンといることを選ぶのは当然だ。
全部納得がいく。
「でもそれなら私はもういらないじゃない。」
ずっと連絡の来ないタクミに、
時々私はこんな短いメールを送った。
だけど返事が来ることは一度もなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

アパートに帰ったナナ。
奈々の手作りの料理が冷蔵庫の中にはぎっしり。
翌日ナナにブラストメンバーは集められた。
奈々の料理をみんなで食べようと・・・
家に帰った奈々は喜んだ。
しかし飲み物がない。
一緒に買い物に出た奈々とノブ。
ノブはタクミとのことを奈々に聞いた。
すると奈々は話始める。
「私タクミとのこと誰にも知られたくなかった。」
「そしたら何にもなかったように今まで通りで・・・」
「そんなずるい事ばっかり考えて・・・」
「幻滅したでしょ?」
ノブは応えた。
「俺はお前の事、
 どうしたら諦めがつくのかわからないけど・・・」
奈々の目には涙が浮かんでいた。
それを見たノブは言った。
「俺はお前を力ずくで奪うなんて出来ないよ。」
「絶対俺とタクミに板ばさみになって苦しむから。」
「どう頑張ってもタクミに勝てないから。」
「でもお前があいつと分かれて、
  俺の女になるって言うなら、
 俺は意地でもお前を幸せにしてやる。」
「気持ちにケリがついたら俺のところに着てよ。」
「信じて待ってる。」
満月が2人を照らしていた・・・

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翌日奈々は、
部屋に貼られたトラネスのポスターを外した。
そして話があるとタクミにメールを入れた。
すぐにタクミから電話が来るが、
スケジュールがぎっしりで会えないと言われる。
しかし電話口で深刻そうな奈々のリアクションに、
「まさかガキでも出来た?」
違うよと答えた奈々にタクミは言う。
「違うんだ。良かった。」
「ビビらせるなよ。」
「時間できたら電話するから。」
それに対して奈々は言った。
「しなくていい。もうして来ないで。」
「さようなら。」
奈々は決意をタクミに伝え電話を切った。

すぐにノブのバイト先に会いに行った奈々。
まだ1日しか経っていないのに、
早すぎる奈々の切り替わりに驚くノブ。
そしてすぐにノブと結ばれた・・・
次の日家に帰った奈々。
ナナには全て気付かれていた。
「気が合うでしょ?あんたたち?」
「同じ価値観で話せるでしょ?」
それに対して素直に答えた奈々。
「ノブのことメチャメチャ好きになったみたい。」
その言葉にナナも喜び言う。
「当然じゃない?」

以前約束した花火大会は大雨で中止になったが、
雨の上がった川沿いでみんなで花火をした。

〜ナナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ハチはうちのバンドにとったら、
マドンナみたいな存在で、
ハチがそこで笑っていることで、
場は華やいで、
スタジオでもライブでもみんな活気づいた。
それはどんな腕達人メンバーが加わる事より、
意味のあることだと思う。
あんたは気付いちゃいないだろうね。
自分の一挙一動が今や台風なみの勢力で
私の気持ちをかき乱している。
私はまるで初めて恋を知った少年のようだった。
そのころ私は、
週の半分をレンの部屋で過ごしていたけど、
会えるのはほんのつかの間で、
お互いの事を話す時間はほとんどなかった。
でもそれでいいと思っていた。
気まずくなる余計な話をしなくて済む。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

奈々が幸せを実感していた頃、
奈々の妊娠が発覚した。
どちらの子供かもわからない状況。
ノブに言えずに悩んでいた奈々。
そんなタイミングで会いにきたのはタクミだった。
「何しに来たの?帰って!」
そう言ってトイレに駆け込んだ奈々。
タクミは奈々の妊娠に気がついた。
何も聞かずにタクミは奈々の携帯を奪い、
そのままノブに電話を架けた。
「奈々に子供が出来た。」
「どっちの子か分からないけど、
 奈々が産みたいなら、
 俺は認知して面倒見てもいいんだけど。」
「お前はどう思う?」
ノブは何も言えなかった。
ノブの異変に気がついたナナは
ノブから電話をとりタクミに言った。
「人の女の手出してるんじゃないよ!」
タクミは答えた。
「人の女に手出したのはそっちじゃないか。」
そしてタクミから奈々の妊娠を聞いた。
ナナもその事実に動揺した。
冷静に対応できたのはタクミだけだった。

悪阻の酷い奈々をベットへ運んだタクミは、
「寂しいとすぐに飛んで行っちゃうし、
 ガキまで出来てどうにもならねえな。」
「父親は誰でも、母親は間違いなくお前なんだ。」
「しっかりしろ。」
そう言って微笑んで手を握ってくれた。

ノブはすぐに駆けつけた。
タクミはノブに言った。
「選ぶのは奈々だ。」
「父親は2人もいらないだろ。」
そう言うと部屋を後にした。
ノブに顔を合わせることが出来きない奈々。
「ごめんなさい。」
と言い泣き続ける奈々にノブは誤解した。
「切れてなかったのかよあいつと。」
「俺とは向き合えないのかよ。」
「弁解してくれよ。」
更に泣き、顔を合わせない奈々。
ノブは話も出来ず家を後にした。

一方でナナはヤスに相談していた。
「こんなとき友達ならどうするの?」
「私ハチと普通の友達になりたいのに・・・」
ヤスは何も答えずにタバコを差し出した。
銘柄は『BLACK STONES』

翌朝目を覚ました奈々。
ベットの隣ではタクミが寝ていた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私は本当は、
ナナやノブが思っているほど純粋じゃない。
でもタクミだけがこんなどうしょうもない、
カラッポな私を知っている。許してくれる。
自分の子供がお腹にいるんだって分かって、
とにかくしっかりしなきゃって思った。
おろして何事もなかったようになんて絶対したくない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして奈々は決意する。
「タクミの子として産んで育てたいと思っている。」
「迷惑じゃなければ。」
タクミの目は真っ直ぐ奈々を見ていた。
そしてタクミは奈々に言った。
「結婚するか。」
予想外のタクミの言葉。
嬉しさとタクミの優しさに奈々は泣いた。

そして2人でナナに報告することにした。
タクミはナナに言った。
「結婚することにしたんだ俺たち。」
「新居見つけて引越しさせるから。」
それに対してナナは強がり言った。
「丁度良かったよ。」
「私もレンのところに引っ越す予定だったから。」
どう対応してよいのか分からないナナ。
1人になったリビングで思いっきり机を叩いた。
その拍子で机から落ち割れるグラス。
それは奈々とナナが、
共同生活の最初に買ったペアのグラス。
ナナは割れたグラスの上に、
もう一つのグラスを落として割った。

〜ナナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
良かった。
綺麗に重なった。
もう悲しくない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

翌日結婚の話をノブに伝えたナナ。
ノブはナナに言った。
「当事者なのになんで蚊帳の外なのかな?」
「そんなに頼りなかったのかな?」
ナナは言った。
「私はあんたに出会うまで、
 人間なんて嫌いだったけど、
 あんたに出会って初めて、
 世の中捨てたもんじゃないって思ったんだ。」
「あんたは頼りなくなんかないよ。」
泣くのを我慢して強がるノブを、
ナナは泣きながらノブを強く抱きしめた。

その夜ナナが家に帰ると既に奈々はいなかった。
奈々のナナ宛の手紙だけ残して・・・
〜奈々の手紙〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ナナはもう私を許してくれはしないと思うけど、
ナナと暮らした半年間の事、
私は絶対に生涯忘れません。
このままナナに会えなくなるのは寂しいけど、
どうすればいいのか分かりません。
だからせめて一日も早くメジャーデビューして
いっぱいテレビに出て
いっぱい歌う姿を見せてください。
私は誰に恋をしていても
私にとってのヒーローはナナだけだよ。
今でもこれからもずっと・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ナナを心配して現われたレン。
手紙を読み泣き崩れるナナに言った。
「何がそんなに悲しい?」
「これは別れの手紙じゃなくて、
          熱烈なラブレターだ。」
「会いに行ってやれ。ハチ公に。」
「泣いて喜ぶ顔が見たいだろ?」
レンに言われて奈々に会いに行ったナナ。
手には新たに買ったペアグラスを持って。
しかしタクミの指示で、
来訪者を受け入れてもらえない。
その日は奈々に会えないまま帰った。

〜ナナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
明日バイトの帰りにまた来ればいい。
別にこのまま一生会えないわけじゃない。
明日がある。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

数日後。
奈々に電話を入れたシン。
気遣う気持ちを分かった奈々は言う。
「ごめんねシンちゃん。」
「私裏切り者だからみんなに会わす顔ないの。」
そう言う奈々にシンは返した。
「僕は何があってもハチの見方だよ。」

それから数日後・・・
テレビのワイドショーは、
レンとナナの熱愛を報道していた。
ナナの家には報道陣が集まり、
家から出る事のできないナナ。
ナナを家に迎えに来たのはヤスだった。
ヤスに連れられ家を出たナナ。
報道陣に囲まれたナナはカメラに向って言った。
「ハチ公見てなよ。」
「あんたの望みは絶対叶えてやるから。」

その話題で人気が出たブラスト。
早速レコーディングの話が各社から来た。
それに便乗しようとしたナナとヤス。
「どんな手使っても大物になってやる。」
こうしてデビューの話はトントン拍子に進んだ。
急遽東京5箇所でのゲリラライブも決定した。

デビュー間近のある日。
ナナはノブに言った。
「ごめんね迷惑ばかりかけて。」
「私に関わらなきゃあんたはもっと、
 平和な毎日を過ごせたはずなのに。」
それに対してノブは言う。
「いいんだよ。」
「俺はきっとナナという名に、
 翻弄される物語で生きているだよ。」
「ちょっと泣ける位、
 素敵な音楽が生まれそうな気がするんだ・・・」

一方トラネスはレコーディングでイギリスへ。
家でタクミの帰りを待つ奈々。
満月の夜空を見上げていた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
たぶんあの満月の夜が、
人生で一番幸せなひと時だったのかもしれない。
でも私が全部自分で決めたんだ。
〜ナナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ブラストのデビュープロジェクトには、
名前を覚えきれないくらい大勢の人が関わっていたけど、
苦手だった人間関係が全然苦痛じゃなかった。
今ならハチに会っても笑って話せる気がした。
タクミと子供の話にも耳を傾けてあげられる気がした。
だけどそんな時間は微塵もなかった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ブラストのデビューゲリラライブ当時。
奈々にヤスからメールが入った。
『ナナから伝言。
 新宿アルタ前で7時に待ってます。』
それを手にアルタ前に向う奈々。
奈々はタクシーの中渋滞につかまっていた。
タクシーを降りて歩き出す奈々。
向かった先はブラストのゲリラライブ会場。

7時になった瞬間ステージに現われたブラスト。
ブラストのデビューゲリラライブは開演した。
歌うナナとメンバーを奈々は遠くから見ていた。

〜ナナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ねえハチ。
ちょっと遠いけどさ、そこが一番安全な特等席だよ。
あんたのお腹の子にも私の歌は聞こえるのかな?
どんな逆流にも踏ん張り続けることが、
人生なんだと私は思っていたけど、
流されて生きることはそんなに馬鹿なことじゃないよ。
前に進めるなら。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


『あの頃世間を騒がせた、
 2大バンドの売り上げは、
 今も誰にも破られていない。』


会場から出てきたブラストを囲むファン。
そこに一台の車が止まる。
降りてきたのはレン。
レンはナナの腕をつかみ車に乗せ走り去った。

一方、奈々のお腹の子は成長していた。
奈々はシンにメールを送っていた。
『今夜多摩川で、
 夏に台風で流れた花火大会があります。
 みんなで過ごしたあの夏の日を、
 もう一度取り戻せたらいいなと、
 思わずにはいられません。
 でもそんなのやっぱり夢だよね。』
そのメールはシンからナナへ転送された。
ナナは奈々へメールを送った。
『夢じゃねえよ。ハチ。』

その日の夜。
奈々は久しぶりにアパートへ行った。
アパートではナナが待っていた。
部屋の窓から見える花火を見て・・・
「ノブはあんたの幸せを思って身を引いたんだ。」
「あんたが幸せじゃなきゃ報われないよ。」
以前のように話してくれるナナに奈々は返す。
「ありがとうナナ。」
「絶対に幸せになって・・・」
そう言って泣き出した奈々をナナは抱きしめた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ねえナナ。
夢が叶う事と幸せになる事は、
どうして別物なんだろう?
それは未だに分からないよ。
でもあの夜誓った思いは今もこの胸にあるよ。
私達が描いていた夢も輝きも忘れない。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜 一色 〜〜
また一片 花びらが千切れる
風を止める力はない
向こう岸で泣き崩れる君に
せめてもの餞になれ

あの日の約束は忘れていいよ

ただ一足乗り過ごした愛が
何故こんなに全て引き裂く
また一筋星屑が流れる
時を止める力なんてないから

祈りを捧げなよ一つでいいよ
自分の幸せを願えばいいよ

同じ色の痛みを許し合って
違う色の過ちを責めた
同じ色の明かりを灯し合って
違う色の扉を隠した

今君の為に色褪せた花が散る
今君の為に色褪せた星が散る

その夢の中でおやすみ
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(終わり)

〜〜 関 連 商 品 〜〜


〜〜RIKUのメインブログ〜〜
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〜〜RIKUのサブブログ〜〜
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・☆馬の気持ち☆

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2015年07月14日

【NANA】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【NANA】
NANA.jpg

【出演者】
大崎ナナ(ナナ:ブラスト):中島美嘉
小松奈々(ハチ):宮崎あおい
本城蓮(レン:トラネス):松田龍平
高木泰士(ヤス:ブラスト):丸山智己
寺島伸夫(ノブ:ブラスト):成宮寛貴
岡崎真一(シン:ブラスト):松山ケンイチ
一ノ瀬巧(タクミ:トラネス):玉山鉄二
芹澤レイラ(レイラ:トラネス):伊藤由奈
藤枝直樹(ナオキ:トラネス):水谷百輔
遠藤章司:平岡祐太
川村幸子:サエコ
早乙女淳子:能世あんな
高倉京助:高山猛久
小松奈津子(奈々の母):宮崎美子
小松奈緒(奈々の姉):紺谷みえこ
小松奈美(奈々の妹):岡本奈月

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【感想】
初めて読んだ少女マンガ?
その時連載の巻まで呼んだ記憶があります。
その後は・・・
今は休載中とのことで、
連載ストップしているそうです。

詳しくはNANA2まで書いてから
トータル感想もふまえて書こうと思います。

しかし宮崎あおいちゃん可愛い〜
私大好きなんですよ!
演技うまいし可愛いし、
透明感が違いますよね〜
NANA2で出演者変わったのが、
とても残念でした。

つい懐かしく2作録画して見てしまいました。
あの頃のヒット作ですよね〜
まずはNANA2の記事で感想書きます。


【あらすじ】(ネタバレあり)
対バンを成功させ打ち上げをするブラストの4人。
ノブは調子に乗り、東京行きを口走る。
ギターのノブは旅館の跡取り息子。
ドラムのヤスは弁護士の卵。
飲みつぶれたノブを送っていくヤス。
レンに「あのことしっかり伝えろよ」と言って別れた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ねえナナあたしたちの出会い覚えてる。
私は運命とか信じちゃうたちだから、
これは運命だと思う。
笑ってもいいよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
東京行きの列車。
奈々はナナの隣の席に座った。
同じ年の2人。
20歳の奈々は彼氏を追いかけて上京。
相席のナナに自分と彼氏の惚気話を続けた。
そして同じ年の同じ名前の2人に乾杯した。
これが奈々とナナの出会い。

東京へ着き彼氏の章司の家での生活。
奈々は章司の家に住み込んでいた。
しかし章司は奈々の自立を望んでいた・・・
部屋と仕事を探す奈々。
格安物件を見つけ住むアパートを見つけた。
不動産屋に紹介されて部屋に入ると、
別の不動産屋に連れられてナナが・・・
立会いに来ていたヤス。
ヤスの提案で一緒に住むことになった。

懐っこくて従順な奈々。
ナナは奈々を『はち』と呼んだ。
奈々はナナをレコードショップに連れて行く。
奈々はトラネスの大ファン。
ベースのタクミのファンと語る奈々。
トラネスのギターはレン。
レンを怖そうと言う奈々をナナは笑った。
そんなナナに奈々は言う。
「この前の人のこと好きなんでしょ?」
「意地ばっかり張ってると幸せが逃げちゃうよ。」
ナナはその言葉に昔を思い出していた。
奈々の持ち帰った部屋に張られた、
トラネスのポスター。
ポスターに映るレンの首のネックレス。
鍵のついた鎖のネックレス。
それはナナが上京前に渡したもの。
「私一人ぼっちは嫌だよ。」
そう言ってレンの首に鍵を閉めた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ねえナナ。
ナナは気ままな野良猫みたいで、
誇り高くて自由だけど、
見えない傷を負っていたよね。
能天気な私は、
それさえカッコいいことのように思っていた。
それがどれ程の痛みなのかも知らずに・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その頃の章司はアルバイト先で、
同じ大学に通う後輩幸子と仲良くなっていた。

バイトから帰ってきた奈々。
ナナはアパートで食卓テーブルを自作していた。
「ナナ大工さんになれるよ。」
ナナは答えた。
「指でも怪我したらどうするんだよ。」
奈々は言った。
「そっかギター。」
ナナは反論した。
「私はギタリストじゃなくてボーカリスト。」
奈々は言う。
「凄い!カッコいい!尊敬しちゃう!」
ナナは返した。
「そのセリフは私の歌聴いてから言って。」

その時・・・
「宅配便です。」
ドアを開けるとノブがいた。
ノブを見たナナは怒った。
「何しに来た。帰れ。」
しかしノブは言う。
「俺はギターが弾けたら幸せなんだよ。」
「俺はお前の歌で・・・」
ナナは呆れてヤスに電話した。
しかしヤスもノブの行動に賛成した。
「ノブが作った新曲。」
「お前が歌ったら敵なしだ!」
そしてノブが作った曲を聞いたナナ。
そして即興でナナは歌った。
電話越しのヤスに聞かせて・・・
「忘れられない夜にしてやる!」

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
その夜の事は本当に今でも忘れられない。
まだ歌詞のついていない曲に、
ナナがでたらめの英語を乗せて歌うから、
まるで不思議な呪文でもかけられているように、
私はその声の虜になったんだよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
〜上京前のナナとレン〜
地元でレンは有名だった。
レンのライブをノブに連れられて見に行ったナナ。
真っ赤なフリフリのワンピースを着て。
先頭を陣取っていて、
レンに睨みをきかせてライブを見ていたナナ。
その頃のナナはばあちゃんが死んで、
一人ぼっちとなっていた。
そんなときの誕生日に、
ワンピースを買って見に行ったレンのライブ。

〜現在〜
ブラストはバンドの再結成を考えた。
ナナとノブはベースとドラムの募集を始めた。
その広告を見て来たのがベーシストのシン。
ナナはシンに聞いた。
「リスペクトしているベーシストは?」
シンは答えた。
「トラネスのレン。」
レンはブラスト時代はベーシストだった。
ナナは言った。
「一つだけ条件がある。」
「約束できないないなら辞退して。」
「レンを超えてね。シン。」
シンはナナの意見に賛成した。
こうしてブラストのベーシストは決まった。

その時ヤスが上京してきた。
ヤスにナナは言った。
「ブラストはあんたが作ったバンドだろ。」
ヤスは答えた。
「弁護士事務所なら東京にもあるから。」
こうしてバンメンバーは決まった。
レンの変わりにシンが入って・・・

数日後・・・
経営不振でバイトを首になった奈々。
落ち込む奈々は章司に電話した。
しかし章司は幸子と一緒にいた・・・
章司とも会えずに落ち込む奈々。
奈々を励ましたのはナナだった。
ブラストの初ライブ報告と!
ナナの優しいキス!
一気に元気になった奈々。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
上京したての私は、
ちゃんとやっていけるのかとても不安だった。
でもナナと暮らし始めることに、
不思議と不安はなかったんだよ。
うまく言えないけど・・・
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そして新しいアルバイトを見つけた奈々。

そんな時に章司の異変に気づいたのは、
奈々の同級生であった淳子と京助だった。
2人に諭された章司。
幸子に付き合う気がないことを告げる。
しかし幸子は
「友達でいいから縁を切るって言わないで。」
寂しそうな顔で訴えた。
それに動じた章司。
その日幸子を抱いてしまった・・・

ある日章司のバイト先に行った奈々とナナ。
奈々を見て動揺した幸子はコップを落とし、
割れたコップで手を切ってしまう。
それを優しく介抱したのは奈々だった。
バックヤードで幸子は章司に言った。
「可愛くて、優しい彼女だね。」
「傷つけないうちにやめよう。」

章司のバイト終わりまで待つ奈々。
バイトが終わる時間・・・
バイト先から出てきたのは幸子。
それを追いかけてでてきた章司。
サチコを抱きしめて、
「俺彼女と別れるから・・・」

それを見ていた奈々とナナ。
ナナは章司に走りよった。
章司を殴ろうとするナナ。
とめたのは幸子だった。
奈々は何もできなかった。
そんな奈々にナナは言う。
「ハチ。てめえの喧嘩だろ。」
「てめえの男だろ。てめえで取り返せ。」
奈々は泣きながらナナに言った。
「いらない。」
「もう顔も見たくない。」
そして奈々はナナに寄り添って帰った。
その日奈々はナナに寄り添って寝た。

〜上京前のナナとレン〜
レンが上京を決めた日。
レンはナナに言った。
「お前はお前の好きなように生きたらいい。」
「俺東京行くから。」
それがレンとナナの別れ・・・

〜現在〜
ブラストの東京進出初ライブ。
失恋したばかりの奈々の胸に、
ブラストの新曲は響いた。
ライブは大成功に終わった。

数日後アパートに届く書留。
奈々の実家からだった。
中身はトラネスのライブチケット。
しかも最前列。
抽選で当たったチケット。
落ち込んでいたはずの奈々は、
一気にテンションが上がった。
そしてナナを誘う。
しかし誘いを断ったナナ。
ナナはバンドメンバーにも声をかけた。
反応しないメンバー。
メンバーは奈々にレンとナナの関係を教えた。
ナナは自分の歌で食べて行きたいと、
レンと一緒にいることを諦めた事を・・・

迷った奈々。
しかし再びナナを誘った。
「やっぱ一緒に行こうトラネスのライブ。」
「ライブは見なくていい。」
「でもうちの実家に遊びに来ない?」
ナナの答えは予想外に、
「いいよライブ。見に行っても。」

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そして奈々と実家に行ったナナ。
ナナを歓迎する奈々の家族。
親がいないナナは喜んだ。
そのことも知らなかったナナ。
自分のことを普段話さないナナに奈々は言う。
「嬉しくて。」
「あんまりナナが自分の事話さないから、
 自分の事寂しいなって思ってたんだよ。」
それに対してナナは、
「そっか、聞いてくれれば何でも話すよ。」
それに対して真顔で奈々は聞いた。
「ごまかさないで、ちゃんと答えてね。」
「今でもレンを好き?」
ナナは言った。
「知ってたんだ。」
「知ってて私を連れてきてくれたんだね。」
「ありがとう。」

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ナナは結局私の質問には答えなかった。
だけど、そんなのは聞かなくても分かった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜上京する前のナナとレン〜
レンは倉庫街に捨てられた孤児。
初めてライブに行って、
ヤスとレンがいるブラストに加入したナナとノブ。
そして1年
「ファンの子だって知っているだろう。」
「私には手を出さないって言うのが、
  ブラストのルールだって言うの。」
ナナがレンに言うと、
レンは黙ってナナにキスをした。
そしてナナとレンは付き合った。
ナナは肩にタトゥーを入れた。
レンは聞いた。
「蓮の花?」
ナナは答えた。
「レンの花!」

〜ナナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レンは私に歌う喜びを教えてくれた。
ギターを教えてくれた。
生きる希望を与えてくれた。
レンが放つ引力で、
私は高鳴る秀才のようだった。
だけど私はレンのために歌うことを決めた訳じゃない。
私は私のために今日まで歌ってきたんだよ。
〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
私はレンの姿だけ目で追った。
ここにナナがいることをレンが気づいてくれるように、
ひたすらテレパシーを送り続けた。
届かないのかな?
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜上京前のナナとレン〜
レンを見送るブラストメンバー
ギターだけを担いで電車に乗るレン。
レンはナナを連れて電車に乗った。
そしてナナを抱きしめた。
ナナにキスをした。
発車の合図がホームに鳴り響く。
ナナはレンの腕を払い、
電車から飛び降りた。

〜ナナ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レンと暮らして1年と3ヶ月。
まだ雪が残る春の始まりに、
私達は終わった・・・
〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
ときどきレンが、
こっちを見てくれている気がしたけど、
その目はすぐに別のところに向けられてしまった。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
そんな思いがはせるトラストのライブ。
奈々はナナの気持ちを思い泣いていた。
ナナもまた、レンを見て泣いていた。
奈々とナナ2人手を握って・・・

レンは気がついていた。
ナナを見つけたレンは演奏を間違えていた。
アンコール前の会場。
ヤスに電話するレン。
「ヤス、ナナが来ている。」
「今更どの面下げて会えって言うんだよ。」
ヤスは言った。
「もう会う気がないなら、ナナは俺がもらう。」

コンサートが終わった奈々にヤスから電話が入る。
ヤスはナナに言った。
「そっちにレンから電話が入るかもしれない。」
ナナはヤスに怒った。
「余計なことするなよ。」
ヤスは反した。
「お前まだ思っているんだろ。」
「二度と抱けない女に縛り付けられた、
            レンの気持ちにもなれよ。」
それを聞いたナナ。
「こうなったら仕方ねえ。」
「鍵返しに行って来る。」
「レンの首につけた鎖の鍵。」
そう奈々に伝えレンのもとに・・・

レンの楽屋へ行ったナナ。
「これで全部終わりだよ。」
「いつまでも引きずっているのは性に合わない。」
「いつかきっとトラネスを越えて見せる。」
そう言って鍵を返し部屋を出たナナ。
レンは追いかけた。
強がっているナナを抱きしめるレン。
「会いたかった。」
ナナはレンに抱きしめられて泣き崩れた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの時ナナはどんな思いでレンに会いに行ったの?
本当はどんな思いで・・・
だって好きだ何て言葉、
軽々しく口に出来るほど単純なものなら、
とっくに会いに行ってたものね。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
レンはナナと一緒にいた。
「あの部屋はまだ借りたままになっている。」
「あそこは俺の原点だから。」
「いつかあそこに戻って、
 お前と2人で暮らすんだ。」
そして昔話を始めるレン。
そんあレンにナナは言った。
「もう昔みたいにあんたとは暮らせない。」
「私にも意地があるから。」
「でもたまにこんな風に会って、
 抱き合ったり、
 お互いの事話せたらいいなって・・・」
「そしていつかもっと歳をとって、
 意地とか見栄とか全部なくなって、
 歌うのに疲れたら、
 私もあの家に戻ってもいい?」
そういうナナを黙って抱きしめるレン。

明け方目を覚ました奈々。
ベットにはナナも寝ていた。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの頃私は、
もう二度と恋なんかしたくないと思ってた。
だけど、どんなに傷ついても苦しくても、
もう一度夢を見ようって、
誰かを心底愛してみたいって、
そのときナナの幸せを祈りながら
そうな風に思ったんだよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
目を覚ましたナナに奈々は聞く。
「レンとどうなったの?」
ナナは言った。
「今回の件では世話になったな。」
「何かご褒美あげないと。」
「何がいい?」
奈々は言った。
「タクミくんのサイン。」

数日後アルバイトで怒られ、
落ち込みながらアパートに帰った奈々。
出迎えたのはタクミ・・・
「お帰り。奈々ちゃん。」
奈々は泣いて喜んだ。

〜奈々〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
あの時思わず涙が出たのは、
その夢のような出来事が、
ナナが用意してくれたご褒美だって、
すぐに分かったから・・・
ありがとうを100万回言われるより、
愛を感じた。
それがとても嬉しかった。
少しも大人になんかなれないのに、
もう甘えてばかりいられない現実の中で、
ナナは飛び切り甘い夢を見させてくれた。
とても幸福な、初恋みたいだったよ。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

(終わり)
〜GLAMOROUS SKY〜
開け放した窓に 廻る乱舞のDEEP SKY
AH 仰いで・・・
繰り返す日々に 何の意味があるの?
AH 叫んで・・・
飛び出すGO
破棄潰した ROCKINGS SHOES
跳ね上げる PUDDLE
フラッシュバック
君は CLEVER
AH REMEMBER

あの虹を渡って あの朝に帰りたい
あの夢を並べて 二人歩いた
GLAMOROUS DAYS

明け渡した愛に 何の価値もないの?
AH 嘆いて・・・
吐き出す GO
飲み干して ROCK’N ROLL
息が上がる BATTLE
フラッシュバック
君の FLAVOR
AH REMEMBER

あの星を集めて この胸に飾りたい
あの夢を繋いで 二人踊った
GLAMOROUS DAYS

眠れないよ!

SUNDAY MONDAY
稲妻 TUESDAY
WEDNDSDAY THURSDAY
雪花・・・
FRIDAY SATURDAY
七色EVERYDAY
闇雲 消える FULL MOON
応えて 僕の声に

あの蜘蛛を払って 君の未来照らしたい
この夢を抱えて 一人歩くよ
GLAMOROUS DAYS

あの虹を渡って あの朝に帰りたい
あの夢を並べて 二人歩いた
GLAMOROUS DAYS

GLAMOROS SKY・・・


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2015年06月21日

【ニンゲン合格】出演者・感想・完全ネタバレ(セリフ完全再現)

本日の映画紹介。
【ニンゲン合格】
ニンゲン合格.jpg

【出演者】
吉井豊:西島秀俊
藤森岩雄:役所広司
吉井真一郎(豊の父):菅田俊
岩谷幸子(豊の母):りりィ
吉井千鶴(豊の妹):麻生久美子
加崎(千鶴の彼氏):哀川翔
室田:大杉漣

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【感想】
う〜ん・・・
少し難しいかな?
時の流れはとめられない?
流れた時は取り戻せない?
そんな事言いたいのでしょうか?

難しすぎて少し微妙・・・
皆演技はうまかったのですが、
どうしても普通の日常とかけ離れていて、
時間軸も分かりにくかったのが・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
事故から10年間昏睡状態だった吉井。
吉井は10年して目覚めた。
医者は吉井に聞いた。
「吉井君食事は?」
普通に答える吉井。
「美味しかったです。」
医者は吉井の体調をチェックして言う。
「もうほとんど健康体だな〜」
それにも吉井は普通に答えた。
「ぐっすり寝ましたから。10年間。」
いたって正常の吉井に医者は言った。
「吉井くんこれは一種の奇跡だね。」
「医学界でもめったにあるもんじゃない。」
「君は24歳になった。」
「大丈夫失ったものはすぐに取り戻せる。」
「これからの新しい人生を大切にしなさい。」

その知らせを聞いて病院に来たのは、
10年前に吉井をひいた室田。
当時の事故話を続ける室田。
そんな室田に吉井は言った。
「室田さんもういいです。」
それに対して室田は言う。
「10年を失ったのは君だけではないってことだ。」
「50万。これで終わりにしてくれ。」

目覚めてからリハビリを続けた吉井。
吉井のもとに来る藤森。
藤森は吉井の父の友人。
吉井になくした10年の出来事を教えた。
そんな藤森に吉井は
「やっぱり家に帰らなきゃマズいよね?」
藤森は答えた。
「これ以上病院にいるわけにはいかないだろ。」
そうして退院を迎えた吉井。
以前住んでいた家に帰ることにした。
その家には現在、藤森が1人で住んでいる。

藤森は不法投棄を手伝ったり、
家の広い庭に釣堀を作り、
その稼ぎで生活をしていた。
その広い庭は以前はポニー牧場だった。
しかし今や跡形は一切無かった。
家で何もしようとしない吉井に藤森は言う。
「俺はお前の父親でも、お袋でもないんだからな!」
「自分で決めろよ!全部!」

それから吉井は藤森の仕事を手伝った。
そして過去を取り戻すように友人に会いに行った。
「こうしてみると普通だな。」
「ちょっと会わなかっただけみたいだ。」
そういう友人に吉井は聞いた。
「10年って長かった?」
友人は答えた。
「あっと言う間だったよ。」

この10年で吉井の両親は離婚した。
そして経営していたポニー牧場も閉鎖した。
しかし吉井にとっては寝ていただけの時間。
その10年を埋めようとしていた。
吉井は翌日1人で同窓会の案内状を作った。
友人たちを集めて話を聞こうとしたのだ。
しかしそれを見た藤森は、
「やめろそんなの。」
そういうと案内状を捨てた。
そして吉井を無理やりソープに連れて行く。
戻ってきた吉井に藤森は聞いた。
「どうだった?楽しかったろ?」
吉井は答える。
「そこそこね。でももういいよ。」

数日後。
オランダにいた父が吉井に会いに来た。
父と再会した吉井はそっけなく、
父はそんな吉井に歩み寄ろうとした。
夜にジュースを買いに出た吉井についていく父。
「なんで着いてくるの?」

そんな吉井を見て父は藤森に言った。
「どっかに就職させてもいいし、
      ここで働かせてもいい。」
「俺はもう何もしてやれないから。」
それを聞いた藤森は怒った。
「俺は子供が嫌いだ。」
「だからつくらなかった。」
「良かったと思っているよ。今のお前を見ていると。」
「お前の息子だろうが!」

次の朝、父は出て行った。
母の住所を残して・・・
吉井は母に会いに行った。
ブザーを鳴らすが母は出てこなかった。
10年前とは違うバラバラな生活。

そんな頃、家に入ってきた一頭の馬。
吉井はその馬を育てだした。
「お前が盗んだのか?」
そういいながら入ってきた飼い主。
「勝手に入ってきたんだろ。」
馬を連れて行こうとする飼い主と、
馬を帰したくない吉井は喧嘩になった。
仲裁に入ってそれをとめた藤森。
藤森は飼い主にお金を払い、
その馬を引き取ることにした。
吉井は藤森に言った。
「俺稼いで絶対に返すから。」

ある日1人の女性が訪ねてきた。
「吉井って言う人いますか?」
対応した藤森は吉井を連れてきた。
それは吉井の妹だった。
妹の千鶴は父に会いに来たのだった。
吉井は千鶴に言った。
「お前ロサンゼルスにいたんじゃなかったのか?」
妹の千鶴は加崎という男と東京に住んでいた。
そして千鶴と加崎は家に住み着いた。
とはいっても千鶴にとっては自分の家。

千鶴は吉井に記憶の無かった時の話をする。
昏睡状態の枕元で誕生日を祝ったことなど・・・
しかし千鶴の本当の目的は、この土地だった。
吉井に土地を2人で相続しようと持ちかけた。
吉井は千鶴に言った。
「ポニー牧場は?」
千鶴は笑った。
「いまさら?」
そんな千鶴に対して吉井は怒り、
千鶴と加崎を家から追い出した。

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それから数日後。
吉井は千鶴にきいた母の居場所を訪れた。
母は懐かしみながら吉井をむかえいれた。
10年前と変わらない母の態度が嬉しかった。
そして又会うと約束して別れた。

それからの吉井の日々は、
ポニー牧場の再建に費やした。
藤崎の支援もあり再開まで漕ぎ着ける。
そんな時父が帰ってきた。
吉井は再び家族で経営できると喜んだが、
父はすぐにアフリカに旅立つと言い出す。
そして、その夜に父は、
土地の権利書と実印を吉井に渡した。
「千鶴と2人で分けろ。」
そう言って家を出て行った。

翌日、環境保全課の人間が家に来た。
不法投棄で藤森を探しているようだった。
一歩間違えれば警察沙汰となる事件。
しかし藤森の姿は何処にもない。
藤森は家を出て逃げていた。

藤森がいなくなり、
吉井は人に馬を乗せて生計を立てた。
そんな時に母が家にやってきた。
招き入れる吉井。
数年ぶりに家に入った母。
それから母と2人の生活が始まった。
お互い自由に気ままな生活。
そんな時、千鶴が再びやってきた。
一度は追い出した吉井だが、
温かくむかえいれた。
加崎も含めて奇妙な4人生活。
依然として森崎は帰っては来ない・・・

次第に牧場は大きくなっていった。
吉井は母に言った。
「ほんの一瞬でいいから、
 みんなが揃うことあるのかな?」
「俺はあると思う。」
母は返した。
「昔どおりには行かないけどあるかもね。」
10年前の温かい家を忘れられない吉井だった。

そんな奇妙な4人暮らしが慣れてきた頃、
吉井は加崎に言った。
「釣堀やりません?独立採算で。」
「牧場のほうも人手足りてるし。」
加崎は返した。
「やっぱり目障りなんだよね。」
「俺ここにいるのおかしいもんね。」
「出て行くよ。」

その夜、家でニュースを見ていると、
宗教団体の乗った船が沈没したとのニュース。
行方不明になった10名の日本人の中に、
父の名前があった。
と同時に家の電話がなる。
電話相手は外務省。
父は無事だった。
ニュースで事故の状況を話す父の姿。
それを見て安心する家族。

それから数日後、加崎は出て行った。
千鶴も加崎について出て行った。
そして母も出て行くことを決めた。
またもや1人になってしまった吉井。

1人で牧場を切り盛りしていると、
1人の客が来た。
その客は吉井をひいた室田。
近くの工事現場で働いているそうだ。
室田は自分の店を持った吉井に嫉妬した。

その夜室田は牧場に忍び込む。
チェーンソーを片手に牧場を荒らした。
吉井はそれを止めようとする。
そんな吉井に室田は言った。
「私は君の人生を無茶苦茶にした。」
「君も私の人生を無茶苦茶にした。」
「フィフティーフィフティーじゃないか。」
「何で君だけ幸せになるんだ?」
「君はあのまま病院で寝ているはずだったんだ。」
吉井は答えた。
「そのほうが良かった。」
10年前の幸せを手に出来ない、
10年前の幻想を描き続けている吉井。
「僕は何処からか来た。そして何処かに行く。」
「そろそろ目を覚まさないと。」
そういうと室田の持っていたチェーンソーを奪い、
自分の牧場を破壊し始めた。
完全に振り出しに戻った吉井。
振り出しにいた藤森すらいない・・・

しばらくして藤森が帰ってきた。
トラックに大量の産業廃棄物を乗せて・・・
産業廃棄物をおろしてまた出かけようとする藤森。
1人になることが嫌な吉井は、
藤森に着いて行こうとする。
その時・・・
高く積み上げた産業廃棄物が崩れ、
吉井はその下敷きなった。
重たい産業廃棄物の下敷きになり、
朦朧とする吉井は藤森に聞いた。
「これさ〜夢なの?」
藤森は答えた。
「夢じゃない。全て本当のことだ。」
吉井は言った。
「俺存在した?」
藤森は答えた。
「お前は確実に存在した!」

数日後、吉井の葬儀が行われた。
葬儀が終わるとみんな帰っていく。
再び家に残ったのは藤森だけだった・・・


(終わり)

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2015年04月16日

【脳男】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【脳男】

脳男.jpg
【出演者】
鈴木一郎:生田斗真
鷲谷真梨子:松雪泰子
茶屋刑事:江口洋介
緑川紀子:二階堂ふみ
水沢ゆりあ:太田莉菜
広野(刑事):大和田健介
黒田雄高(爆弾処理班):光石研
空身(鷲谷の同僚):甲本雅裕
伊能(入陶の部下):小澤征悦
藍沢(精神科医):石橋蓮司
金城理詞子(占い師):池谷のぶえ
入陶倫行(一郎の祖父):夏八木勲
志村昭文:染谷将太

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【感想】
おもしろい映画でした。
私この手の映画好きです。
というか、生田くん出演作品が好きです。
とにかく演技がうまい。
私の中ではこの年代の役者さんの中では1番?

松田くん、岡田くんも遜色ないくらいうまいですが・・・

ということでいの映画見て欲しい!
ストーリーなどは普通?
でもなんか見入ってしまう。
そんな映画なんです。

江口さんや松雪さん、染谷くんに二階堂ちゃん、
演技派がそろっていることは事実です。
それだけなんですかね〜?
でも面白い。
ストーリーは簡単なので見やすいですよ!

見てない人は見てください。
少しえげつないシーンもありますが・・・


【あらすじ】(ネタバレあり)
ある部屋の一室。
緑川はなんらかの実験をしていた。
その部屋にはたくさんの人間の舌の標本。
同じ部屋で水沢が金城の舌を切り落す。


ある日の朝、バスに乗ろうとした鷲谷。
バスに乗り遅れてします。
タクシーを拾おうとしたとき・・・
乗り遅れて発車したバスが爆発する。
遠くからその現場を見る緑川。

その現場で捜査をする茶屋刑事。
警視庁にも犯行声明文が送られていた。
連続爆破事件。
犯行声明文は毎回短歌が送られてくる。
そしてその犯行現場には、舌のない人間の遺体。
事件をメディアを通じて罵った人間の遺体。
今回発見された遺体は金城だった。
金城はある番組内で犯人の手がかりを占った。

犯人の手がかりを入手した茶屋。
後輩の広野を連れてアジトの工場へ向かった。
現場に着くと中から女性の悲鳴。
そして銃声が聞こえた。
2人は意を決して突入・・・
その瞬間工場は爆破。
中に入った茶屋。
そこには1人の男がいた。
同時に車の発進音が聞こえる。
茶屋はその男を逮捕した。
その男は鈴木一郎。

一郎は留置所にいた。
何も話すことなく。
そこで聞こえた犯罪者同士の会話。
留置所内でその犯罪者とすれ違った一郎。
一郎は警察官の目を盗み、
突然その犯罪者に襲い掛かった。
取り押えられた一郎。
一郎の手には犯罪者の目玉が・・・

精神科に送られた一郎。
一郎のカウンセリングするのは鷲谷。
茶屋は鷲谷に伝えた。
まるで一郎は痛みを感じないようだったと。
一郎の背中には爆風でついた痛々しい怪我。
脳には異常がない。
ただひとつ脳内麻薬と言われる、
エンドルフィンの数値が異常に高いだけ。
体内時計も毎日一定。一分の違いもなかった。

鷲谷は実験した。
一郎に近づくふりをして安全ピンを体にさす。
しかし痛みを感じない様子の一郎。
そして何らかに気付いた様子の鷲谷。
生まれながらに感情が欠落しているのでは?
人間なのにロボットのようだと・・・

その頃、緑川は水沢といた。
自分を追い込んだ一郎を探している。
緑川は吐血し倒れこむ。
水沢は緑川に言う。
「私より先に死んだらダメなんだからね。」
「あなたは私の神様なんだからね。」
犯罪者のアジトで一郎に追い詰められたとき、
工場を爆破して逃げたのはこの2人。

鷲谷は一郎の過去を追った。
過去に一郎がいた精神科医の藍沢のもとに・・・
「入陶タケキミ」と一郎のことを呼んだ。
一郎は食事も排便も全て教育で覚えた。
指示がなければ何も行わなかったそうだ。
藍沢は一郎を「脳男」と呼んだ。
そしてある日、祖父に引き取られた。

鷲谷は更に一郎の足取りを追った。
次は一郎の肉体トレーニングを行った伊能。
伊能は祖父の指示で肉体トレーニングを行った。
祖父は一郎に殺人の教育をした。
伊能は一郎に感情を教えようとした。
伊能は祖父の目を盗み屋敷の外に連れ出した。
感情が芽生えようとしたとき事件はおこった。
祖父の屋敷に入った強盗。
祖父は一郎に言った。
「悪人を殺せ。」
一郎はためらうことなく強盗を殺した。
そして数日後に2人共いなくなったと・・・

それから起きた犯人不明の殺人事件。
全て犯罪者である。
一郎の両親を車でひき殺した犯人。
その犯人も謎の殺人事件の被害者になった。

緑川は水沢の協力で、全ての情報を盗聴していた。
そして一郎の能力に興奮していた。
「私が殺してあげる・・・」

鷲谷は志村のカウンセリングも行っていた。
志村は鷲谷によって更正していた。
自分の罪をしっかりと理解していた。
鷲谷の弟に性的暴行を加え殺害したことを。
その事実を一郎に全て話した。
そして一郎の芯に話かけた。
「あなたは人殺しのために、
 生まれてきたわけじゃない。」

一郎を茶屋と広野が護送しているとき。
緑川と水沢が護送車を襲った。
一郎は緑川の接近に気付き、
護送車の中でひそかに手錠を外していた。
そして、茶屋はか銃を奪った。
緑川と水沢は護送車を止めた。
「一郎くん迎えに来たよ。」
護送車から降りる茶屋と広野。
他の警察が緑川と水沢を囲むが、
その警察官を次々と撃ち殺した。

茶屋と広野の後に車から降りた一郎。
ためらいなく緑川に銃を撃った。
緑川をかばった水沢。
水沢は犠牲となり、
そして護送車の周りを爆破する。
そのどさくさにまぎれて逃げた緑川と一郎。

茶屋は緑川と死んだ水沢の情報を入手した。
そして鷲谷に報告しに言った。
「どこか一郎と似てないか?」

同時期に鷲谷のいる病院に乗り込んだ緑川。
鷲谷を人質にとり、病院を爆破する。
病院にいた茶屋。
次々と爆破される院内。
鷲谷は爆弾を探していた。
そこに現れた一郎。
その時茶屋に緑川から電話が入る。
「一郎くんと一緒に来て。」
そして言われて行った先には、
爆弾を体中に巻かれた広野がいた。

そして再び緑川から電話が入る。
「一郎くんを殺したら助けてあげる。」
「残された時間はわずかだよ。」
「どっちを殺すか決めるだけじゃん。」

一郎は茶屋に言う。
「この爆弾は解除できません。」
意を決して一郎を撃とうとした茶屋。
しかし一郎は反抗した。
爆破まで残りわずか
その時、広野は言った。
「辞めてくれ。俺が死ぬよ。」
そして爆弾を刺激した・・・
爆発とともに広野は死んだ。

ショックで倒れこむ茶屋。
一郎はそのまま緑川のもとに向かった。
茶屋との一悶着で足を怪我したを引きずって。

一方緑川はその一部始終をモニターで見ていた。
「遊びは終わり。」
そう言って鷲谷に歩み寄り、
鷲谷の舌を切ろうとした。
しかし、その瞬間吐血してしまう。
緑川は末期がんだった。
「私は私の戦いの中で死にたいの。」
「運がいいね先生。」
そしてその部屋から鷲谷を連れ出す。

緑川を追った一郎。
地下の駐車場に向かった。
緑川は鷲谷を車に乗せて一郎を待った。
「先生。心の底から幸せって思ったことある?」
「私はなかった。ずっとそれを望んでた。」
「今がそのときよ。」
そう言って車を急発進させる緑川。
車の先には一郎が。
凄まじいスピードで衝突する。
痛みを感じない一郎。
轢かれても立ち上がった。
「痛みを感じないってどんな感じなんだろう?」
そう言って緑川は再び車を発進させた。
それでも立ち上がる一郎。
「待ってて、そろそろ行くから。」
そう言い、再び車を発進させた緑川。
鷲谷はサイドブレーキを上げた。
コントロールできず壁に衝突する車。

一瞬気を失った緑川と鷲谷。
目を開けた緑川の横には一郎が。
運転席の横のガラスを拳で殴って割る一郎。
そして車外に引っ張り出した一郎。
緑川の首を締め上げた。
緑川は苦しそうに言った。
「待ってる。」
「待ってるから。」
目を開けた鷲谷。
その光景を見て一郎に言う。
「止めて。もう誰も殺さないで。」
「人を殺すために生まれてきたわけじゃない。」
「殺人ロボットなんかじゃない。」
「私達と同じ人間なの。」

一郎は手を緩めた。
緑川はポケットから爆弾のスイッチを取り出す。
そしてボタンに手をかけようとした・・・
その時銃声が。
緑川は茶屋に撃ち殺された。
そしてその銃をそのまま一郎に向けた。
茶屋はためらいなく引き金を引いた。
『カッチャ』
玉切れだった・・・

一郎は何も言わずにボロボロな体で歩いた。
一瞬鷲谷の前で足を止め、鷲谷の目を見た。
そのままどこかに消えた・・・

数日後。雨の日だった。
更正して釈放されていた志村。
鷲谷のもとに一通のメールが入る。
『先生の一番大切な患者を殺します』
志村の家に走る鷲谷。
部屋に入ると志村の遺体があった。
そしてうめき声を聞いた鷲谷。
部屋を探すと男児がいた。
志村は鷲谷の弟にしたことと同じように、
その男児をかくまっていたのだった。
更正されたように見せて、
まったく更正していなかったのである。

数日後鷲谷の携帯に電話がかかってくる。
「私が今どんな気持ちか分かる?」
相手は一郎だった。一郎は答えた。
「過ちを見過ごすわけにはいきませんでした。」
鷲谷は聞いた。
「志村が犯行を繰り返すことが分かったの?」
一郎は答えた。
「彼の腕に真新しい子供の歯型がついていました。」
以前鷲谷のもとに釈放の挨拶に来た志村。
一郎はその時に既に気付いていたのだ。
「でも殺すことは許されない。」
「こんなこと続けてどうなるの?」
「どんな悪が死に値する基準だって言うの?」
「あなたは神じゃない。」
「善悪の基準を勝手に作って、
 審判を下す権利なんて誰にもないわ。」
そう言って、目をずらした先には一郎の姿が・・・
「あなたは私の築いたもの全てを壊した。」
一郎は言った。
「彼は先生を利用し、裏切りました。」
鷲谷は続けて問い掛ける。
「私のために彼を殺したって言うの?」
一郎は答えた。
「先生は僕のために泣いてくれました。」
「そんな人は先生だけでした。」
「感謝しています。」
そう言って微笑みを見せた一郎。
感情がなかったはずの一郎。
感情が芽生えた一郎に気がついた鷲谷。
「あなた・・・」
電話は切られた・・・・・

『どこに行くの?』
『これからどこに行くつもりなの?』

(終わり)

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2015年04月06日

【日本黒社会 LEY LINES】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介。
【日本黒社会 LEY LINES】

日本黒社会.jpg
【出演者】
呂龍一:北村一輝
アニタ:李丹
呂俊霖:柏谷享助
張:田口トモロヲ
ウォン:竹中直人
池田正也:哀川翔
バービー(薬の売人):サムエル・ポップ
偽造パスポート屋:水上竜士
パスポートセンターの係官:塚本耕司
ベトナム人のバイク密売屋:大杉漣

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【感想】
一言で言うと良く分からない。
珍しく竹中さんのまともな役見ました。
逆に笑えます・・・

孤独を演出したかったのでしょう。
いじめられていた日本を捨て、
自由になりたかったのでしょう。

それは伝わりました。
それにしても微妙です。

北村さんやトモロヲさんの演技は最高。
なだけに、内容が少ない気がします。


【あらすじ】(ネタバレあり)
中国人の父と日本人の母。
兄弟は、小さい頃虐められていた。

大人になった兄弟。
「しんちゃんは、
こつこつこつこつお勉強。」
「兄ちゃんは、
パイプを作ってラ〜リラリ。」
「オフクロとオヤジ頼んだぞ」
そう言って家をでる龍一。

ベトナム人の経営する会社を襲った、
龍一とその仲間。
お金を盗んでみんなで上京しようと・・・

しかし、一緒に東京に向かうのは龍一と張だけ。
俊霖も着いてきた。

東京に着いた3人は、中華料理店へ。
二階では中国人アニタが売春婦として働いていた。

行為が終わって1階に下りてくるアニタ。
アニタは龍一たちに声をかける。

廃屋に連れて行かれ、財布を盗まれ閉じ込められる。
アニタは彼氏のもとに。
アニタも稼いだお金、盗んだお金を取り上げられる。

無一文になった龍一。
公衆トイレで薬の売人と会う。
トルエンという薬。
その売人に連れられてトルエンを作っている池田のもとへ。
池田はトルエンを1本2000円で売ってくれると言う。
それを転売して稼ごうとする龍一たち。
町でトルエンを売ることにする。

裏の世界で商売する龍一
偽装パスポートの作成者のもとを訪れる龍一と張。
偽装パスポートは3人で1200万と言われる。
その帰りに男たちに囲まれ連れて行かれる2人。
一方俊霖は町でアニンを見つける。

アニンは体を売ってそれを彼氏に獲られる毎日。
そして彼氏からは暴力を受けていた。
俊霖はアニンと関係を持ってしまった。

龍一と張は裏の世界のボス、
ウォンのもとへ連れて行かれていた。

なぜパスポートが必要なのか聞かれる龍一。
ここでは何でも手に入る。
ここを出て行く必要はないと。
しかし龍一は。
「あんたは中国で何番目なんだよ。」
と聞き、手下に叩きのめされた。

アニンと寝ていた俊霖。
「なんか呼んでる。」
とアニンのアパートから走り出す。

その先にはボコボコになった龍一と、
それを見て呆然としている張。
俊霖は2人を連れてアニンのアパートへ。
次の日、アニンは売りをやめた。
そして張とも寝た。

それからしばらくして、
男女の関係以上に仲良くなった4人。
日本から脱出してブラジルに行こうと考える。
銃を手に入れ密航しようと・・・

そして計画は移された。
ウォンから金を盗んだ4人。
その最中に撃たれてしまう張。
張を連れて逃げる3人。
張は言う。
「俺の分け前今くれない?」
「俺オフクロに少し分けてやりたいんだ。」
そう言った逃走中の車の中で張は息絶える。
張を神社に降ろした龍一。
「行くぞ。」
それに対して、俊霖は
「張の最後の頼みを聞いてやろう。」
「友達だろ。」
そんな俊霖を殴る龍一。
3人は先に進まなくてはいけない。

そして電車に乗って田舎に・・・
張の親にお金を私に行く俊霖。
なく崩れる張の母。
そして龍一のもとに帰ろうとしたとき・・・

俊霖を待っていた龍一とアニタ。
龍一は何かに気付く。
アニタを連れて向かった先・・・
そこには俊霖が乗っていった自転車と、
手首が・・・

その時、トラックが2人めがけて突進してくる。
間一髪逃れた龍一とアニタ。
電車に乗って、密航船の出る港へ・・・

その港には、ウォンがいた。
囲まれた2人。
ウォンは言う。
「かっこつけやがって。」
龍一は
「かっこつけてなんかねえよ。」
そう言って不意を付きウォンを撃つ。

そしてウォンの手下から逃げて、
海の飛び込む2人。
飛び込んだ海に向かって発砲する手下たち。

2人はボートに乗っていた・・・
血だらけで・・・

線路は続くよどこまでも
野を越え山越え谷越えて
遥かな町まで僕たちを
楽しい旅の夢運んでる

(終わり)

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2015年03月18日

【夏の終り】出演者・感想・完全ネタバレ

本日の映画紹介
【夏の終り】
瀬戸内寂聴さんの自叙伝を映画化。

夏の終わり.jpg
【出演者】
相澤知子:満島ひかり
木下涼太:綾野剛
小杉慎吾:小林薫
鞠子(近所の女学生):赤沼夢羅
小杉ゆき(慎吾の妻):安部聡子
知子の前夫:小市慢太郎

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【感想】
難しい話。
不倫に悩み。浮気に悩み。
仕事に悩み。生活に悩む。

難しい感情表現を、
出演者たちがしっかり演じきっています。

ストーリー事体には
なかなか共感がもてませんでした。

さすがにここまで複雑にはならないでしょ!
こんな経験をすると人間強くなりますよね!

細かな描写と演技は必見です。
ドロドロラブストーリーが
苦手な方にはお勧めしません。


【あらすじ】(ネタバレあり)
とある男性と駆け落ちして家族を捨てた知子。
現在は染物家として収入を得て、
年上の作家慎吾と暮らしています。

慎吾は妻子持ちで、両方の家を行き来する生活。
知子はそれを不満に感じることはなく、
妻と離婚してほしいとも思っていなかった。


ある日、知子を訪ね木下涼太と名乗る男が家に来る。
涼太は知子が駆け落ちした相手だった。

大晦日の夜、風邪をひいた知子を置いて
慎吾は妻の元へ帰ってしまう。
寂しく感じている知子のもとに一本の電話が。
相手は涼太だった。
以前家を訪れたが不在だったので、
また日を改めてお伺いするという内容。
寂しさに耐えられなかった知子は、
この日に涼太を家に招きいれる。

知子は慎吾との関係を続けながら、
涼太と以前の関係に戻ってしまうのでした。

知子と一緒にいたい涼太は慎吾に嫉妬する。
いつまでもそんな関係が続くはずがない、
自分のもとに来いと言葉に発するようになる。

一時は、涼太との距離を置こうとした知子。
しかし次第に慎吾との生活に
違和感を覚えるようになっていくのであった。

ある日、知子は慎吾宛の手紙を読んでしまう。
宛先は慎吾の妻だった。
内容は他愛もない幸せな家庭を描いていた。
(単身赴任の旦那に贈るような手紙)

罪悪感から慎吾の家を訪ねる知子。
慎吾が家にいて招き入れるが、
妻は出かけており会うことできません。

慎吾に涼太との関係を伝える知子。
どうしていいか分からない。
この関係をどうにかしたい・・・

慎吾は、仕事がうまくいかない。
もう書けないと知子に対して崩れ落ちる。
プライドを忘れた慎吾に違和感を感じるが、
離れることの出来ない知子。

そんな時に、涼太が訪れる。
知子は涼太に
 愛なんかより週間のほうが、
 ずっとずっと強いんだから。
 慎吾も長い週間があるから、
 離婚なんて出来ないのよ。
と伝える。それに対して涼太は、
 あんたは俺に、
 愛なんて分からないって言ったんだ。
 いいわけするのが愛なの?
と返した。
追い詰められていた知子は、
涼太と会うのを最後にし、
慎吾との関係も終わらせようとした。
1人でやり直そうと決めたのだ。

それを知った慎吾は急に旅に行こうと言う。
旅館に泊まった2人。
慎吾は
「2人で死なないか?」
と知子に伝える。
「どうして奥さんに頼まないんですか?」
「そいつは可愛そ過ぎる、
 あいつは何時だって一生懸命なんだ。」

夏の終わり、これをきっかけに
人生の再出発をした知子であった。

(終わり)

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