ITパスポート過去問解説

ITパスポート過去問 30年秋問24

問題

問24　次の計算式で算出される財務指標はどれか。

ア　ROA
イ　ROE
ウ　自己資本比率
エ　当座比率

解説

■上記式の自己資本とは
総資産＝負債＋自己資本　で表されるもの。
負債というのは、返却義務のある資産であり、それのないものが自己資本となる。

■ROA（Return On Assets：総資産利益率）
当期純利益÷総資産　で計算される。
少ない総資産で、どれだけ多くの利益を生むことができるかの経営効率を表す指標のひとつ。

■ROE（Return on Equity：自己資本利益率）
当期純利益÷自己資本　で計算される。
自己資本は株主からの出資を元手にしているので、株主にとって、出したお金がどれだけ効率的に利益をうみだしているかを表す指標。

■自己資本比率
自己資本÷総資本　で起算される
自己資本比率が高いほど、経営が安定しているといえる。

■当座比率
当座資産÷流動負債で計算する
当座資産とは、流動資産のうち、現金及び預金、受取手形、売掛金などのことで、現金化されやすいもの。
流動負債とは、1年以内に返済しなければならない債務。
当座比率は、短期の支払い能力に関する指標となる。

これらのことから、問題に示される式はROEであり、イが正解。