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2014年11月16日

基礎心理学と魅力研究


自分の外見が気になる人達

 幸運にも美男美女としてこの世に生を受けた人達は、きっと自分の美貌を自覚していて、多かれ少なかれ、そのことを誇りに思っていることでしょう(いいなあ)。お父さんお母さんに感謝しましょうね。

 でも、それ以外のほとんどの人は、十人並の外見、あるいは十人並以下の外見で生まれてきてしまうわけですが、だからといって人生に絶望したり、両親をうらんだりする人はごく希でしょう。でも、自分の外見がものすごく気になってしまって、極端な美容整形手術に走ったり、場合によっては悩みすぎて自殺をしてしまったりという人達がいるのだそうです。そういう人達の症例を、身体醜形障害、英語のBody Dysmorphic Disorderを略してBDDというのだそうです。

 BDDの人達が、そこまで悩むほど悪い外見の持ち主かというとそうではありません。そこまで悩むほど悪い外見の持ち主じゃないのに、そこまで悩んじゃう、というところが問題なんですね。そんなに悪い外見じゃないのにわざわざ美容整形手術を受けちゃうから、悪循環のスパイラルに陥ってしまう例もあるのだそうです。しかもこのBDD、そんなに希な症例というわけでもないのだそうです。例えば富士山の上で、ともだち100人でおにぎり食べたら、そのうち数名がBDDでもおかしくないみたいですよ。

 ところで、さっきから「だそうです」という外野目線の表現が続いているのにお気づきでしょうか?外野目線になる理由は二つあります。一つは、この「魅力の心理学」カテゴリの記事で扱っていく話題が、他人の外見的魅力の判断についてのものなので、自分自身の外見についての話題にはあんまり興味が無いからです。もう一つの理由は、私が興味を持っている心理学の分野が、基礎心理学という領域であるせいです。こういう臨床的なトピックスは興味の対象外なので、知識が全然ありません。その引け目の表れとして外野目線となっていたのでした。

2014年10月09日

調査するサル vs. 投票オヤジ = SurveyMonkey vs. PollDaddy

Please Vote!


いくつかの記事の中で、読者が自分の反応とか考えを投票できるようにしています。
といっても、ほとんどだっれも参加してくれないので心折れそうなんだけどね(^^;

いままで利用してきたのが、SurveyMonkeyというサービス。
例えば、スペランカーの錯覚は、こんな投票フォームで現象を体験できる(見える)かどうかが調べられる。
Create your free online surveys with SurveyMonkey , the world's leading questionnaire tool.


一方下の投票フォームは、PollDaddyという別のサービスを利用した場合のもの。



さてどちらがこのブログでの使用目的にあっていますやら。
別にガチで調査とか実験をやろうとしているわけではなくて、読者が自分でも心理現象に関して投票して、すぐに他の人の回答も見られる、っていうのが主眼。

SurveyMonkeyの場合、結果が見られるのは自分が投票した直後のみ。後になってから集計結果を見たくなった場合、多重投票しないといけないことになる。これはちと頂けませんな。
とすると、いつでも全体の集計結果が見られるPollDaddyの方が向いているのかも

おせじ侮りがたし!:本当に好きになるための単純な方法

Love and Hate

日常的に顔を合わせる職場の同僚とか、同級生とか、何でもいいんだけれど、なんとなく好きな人もいれば、なんとなく嫌いな人もいるじゃない?

どうして好きなの?嫌いなの?って尋ねられれば、多分あーだこーだって理由を言えると思うんだけれど、そう言うときに語られる理由ってのが実は無意識的に即興で作った「物語」にすぎないってのはよくある話。しかも、理由を語っている当人には、それが事実でもなんでもない「物語」だっていうことが自覚できていなかったり。
そういうのって誰もが無意識にやっちゃうことなので、嘘とは全然違うんだよね。

じゃあ本当の理由は何なのよ、ってことが知りたくなるんだけれど、ひょっとするとすごくしょーもない理由なのかもよ、っていう話。

こんな実験をやった人がいるんだけど、人の顔写真をたくさん用意しておくのね。
それを実験参加者に一枚ずつ見てもらって、半分の写真には「好き」、残り半分の人には「嫌い」と言ってもらったんだって。自分がどう感じたかは関係なくて、実験者に指示されたとおりに「好き」「嫌い」という言葉を発していただけってことね。

んで、その後でもう一度その顔写真を一枚ずつみてもらうんだけど、今度は自分がどう感じるかを答えてもらったのよ。
そしたらなんと、被験者が実際に好きだと感じた人の写真てのは、さっき強制的に「好き」って言わされた写真になってることが多かったんだって。100%それだけで決まるわけじゃないけれど、繰り返しそういうデータを取ってみると、2割増くらい「好き」って感じられやすくなったんだって。

人間て単純なのね…(^^;
泣いた真似をしていると本当に悲しい気分になってくるとかいう話と似ている?

なんとなく好きな人っていうのは、何かの拍子に「好き」を意味するポジティブな言葉をその人について言ってしまった人に過ぎないのかも。
逆に、なんとなく嫌いな人っていうのは、たまたまネガティブな評価語を口にしてしまったってだけだったり。

好きになったり嫌いになったりした原因なんて、実はそんな単純なことだったのかもよ、ってこと。

だったら、お世辞でもいいから身の回りの人に対しては、ポジティブな評価語を発しておいたほうが精神健康上はメリット大かも。凡庸なあの人とかあの人を、それだけで「好き」と感じられるようになるんだったらお得でしょ?日常的な人間関係なんて仲良しこよしの方がいいに決まっているもんね。

人の悪口を言ってはいけません!なんて小学校の道徳の時間かよ、って感じかもしれないけれど、ちゃんと実験心理学的に確かめたってのがこの話のスゴイところかな。

元の研究は、人物に対する印象が、直前に発した言葉によって影響されるっていう内容。
もしこれが、他の物事、例えば食べ物の好き嫌いなんかにも影響するとしたら、いろいろ応用できそう。
納豆が嫌いな人が、「納豆大好き」と心にもない言葉を発していると、そのうち本当に納豆好きになってきたりして。
そこのキミ、卒論のテーマにいかがかな?

2014年10月08日

肉球生物に癒やされる実験

20100423-Arctic_Warrior-Tanner-004


ペットによる癒しの効果、みたいな話を聞くと、そりゃそうじゃんね〜と思ってしまいます。
でも、当たり前のことでもちゃんと実験して確かめないと気がすまないのが心理学者というものみたい。

実験参加者に、これからやってみたい目標をできるだけたくさん考えてもらって、で、その目標を達成できる自信がどれくらいあるか回答してもらったっていうのね。
このとき、ペット同伴で実験に参加した人たちのほうが、たくさんの目標を思いつくことができて、しかも自信があると答えるんだって。
まあ、これは癒やしって話とは違うけれど、ペットが居ることによって元気づけられるというか、勇気づけられるみたいな意味で解釈すればいいのかな?

同じ研究者がやった実験で、ストレスが溜まるような難しい問題を被験者に解いてもらって、そのときペットが一緒にいるとどうなるか、ってのを調べてるのね。これはモロに癒し効果の実験でしょ。
どんな問題を解いてもらったかというと、例えば

(sense, place, courtesy)と組み合わせて熟語になる共通の単語は何か?(答え:common)

みたいな。

で実験の結果です。
誰もが想像する通りで、ペットが一緒にいる方がストレスの蓄積が少なかった、と。

まあそうだよな〜とは思うんだけれど、ペットがそばにいたわけじゃなくて、単にペットの事を思い浮かべただけでもストレスを抑える効果があったっていうデータが出てるのはちょっとびっくりかも(まあ…そうでもないかも)。
ペット侮りがたし!ってことで。

こういう研究って、すごく難しいと思うんだよね。
だって、別に研究者でもなんでもなくても、「ペットによる癒し」みたいなフレーズをマスメディアがガンガン垂れ流しているのを見るじゃないですか。そういう概念をだれでも知ってるじゃないですか。
で、そういう頭で実験にボランティア参加しますよね。
今回紹介したような研究だと、研究の目的がペットによる癒しの効果だってのバレバレ。
そうすると、研究者が期待しているであろう反応をしてあげたくなったりしません?

ちなみに、この研究でのペットってのはイヌやネコのことなんだけど、他にも例えば、きれいな熱帯魚も癒しのペット、みたいなイメージありますよね。
随分前に、熱帯魚水槽を自宅に一定期間設置した人がどれくらい癒やされるか、っていう研究があって、結果はだれでも想像できる通りで…癒やされるんですよね(^^;

結論:熱帯魚水槽を自宅に設置すると癒やされる(ババーン!)

でも、自分が被験者になったつもりで考えてみてください。
一週間きれいな熱帯魚ちゃんの水槽とお付き合いして、そのあとで「癒やされましたか?」っていうアンケートが回ってきたら、「癒やされました」って書くよねえ、普通は。

もちろん、そういう無意味なデータにならないように、心理学者はすごくいろいろな工夫をするんですけどね。
果たしてそういった工夫がちゃんと機能していましたかどうか。


2014年10月05日

クリエイティブな人の4つの特徴

SAKURAKO - Backpacker.
MIKI Yoshihito: SAKURAKO - Backpacker.

#1 よく出かける

家に引きこもっている人よりも、外に出て行く人のほうが創造性のテストで良い成績が出せる、という研究報告があります。
実験に参加したのはバックパッカー達。
旅に出る直前に創造性のテストを受けた人達よりも、旅に出て4日経ってからテストを受けた人達の方が、高いスコアを出したとか。
旅先で受ける様々な刺激が創造性を引き出したからだ、と解釈したくなります。
ただし、この研究で調べている「外出」とはバックパッカーが体験する旅のこと。

ご近所にちょっとお散歩に行く程度でも同じ効果があるのかどうかはわかりません。

#2 変人である

アーティスト=変わり者、というのは誰もがなんとなくそうだろうなと感じていると思いますが、実際に調べてみると、変人は高い創造性を発揮できることがわかっています。ただし、統合失調症などを患っているために普通とは違う人はダメで、あくまでもヘルシーな変人でないと創造性の高さとは結びつかないそうです。

#3 海外旅行の経験がある

クリエイティブな人というのは、凡人が当たり前だと思うことでも、普通とは違う視点から解釈しなおしてみせたりすることができます。そのためには海外旅行の経験が有効だとか。日本での当たり前が存在しない状況、あるいは、当たり前ではないものとして存在する状況が海外ですから、普通とは違う視点を獲得しやすいってことなんでしょうね。駆け出しのアーティストがおフランスはパリに留学して経験を積む。陳腐なシチュエーションですが、それなりに意義があるんでしょうね。

#4 どんどんやってみる

うだうだ考えてないで、どんどん作品を具現化してみる。デキが悪いものを量産するのも躊躇わず、良い物を求めてとにかく行動する。

まとめ

なんてのがクリエイティブな人の特徴らしいんですが、この4つのうち、心理学的な根拠があるのは#1と#2だけ。#3と#4は現場の人が言っている逸話的な情報に過ぎません。

元ネタは大人のクリエイティビティを念頭においた話でしたが、子育ての参考にもなりそうな気がします。






心の宿る場所

the eyes are the window of the soul
Rodrigo Huerta: the eyes are the window of the soul

心の臓器と書いて心臓。
しかし現代科学では、心の臓器は脳であると仮定しています。

しかしその事と、自分自身がどう感じるかは別。
果たして心はどこに存在すると「感じられる」のでしょうか?

ある研究では、それは目だと言います。
調べ方はとてもカンタン。
人と物体を描いた図を実験参加者に見せて、人と物の距離を評定してもらったそうです。
すると実験参加者は、目を基準として物体までの距離を評価したとか。

この研究で調べているのは、人体と他の物体の位置関係を判断するときの、人体側の「中心点」となるのが目だということです。しかも実験参加者が評価しているのは、自分自身ではなく他者についてですね。でも、この実験で明らかになった人体の中心点=目を、心が存在する位置、魂の座だ、と解釈してみることが、それほど飛躍した考え方だとは思えません。

ただしこの調べ方だと、人体の「中心点」が目だったのか頭だったのかがよくわかりません。
脳=心の座だ、という現代科学の教えからすれば、頭が人間の「中心点」である方が自然です。

そこで研究者たちは、目が胸についているエイリアンの絵を使って同じことを実験参加者にやってもらったそうです。すると、やはりエイリアンの中心点、魂の座は、目にあることがわかりました。

目は心の窓、とは良く言ったものです。

しかし気になっていることが一つあります。
それって右目なんでしょうか?左目なんでしょうか?

2014年10月04日

あなたには自分の手が見えるか?:スペランカーの錯覚

Milf Emergence
darkday: Milf Emergence

「スペランカー」という単語を眼にして、私は有名な死にゲーを連想しましたが、今回の話題はゲームとは関係ありません。
暗闇の中でも自分の手が見えてしまう人がいるらしいという話。



スペランカー/Spelunkerとは洞窟探検家のこと。
彼らの間には、洞窟の真っ暗闇の中で、なんとなく自分の手が見えるような気がする、という逸話が知られているそうです。
これを、スペランカーの錯覚と言います。

ここでいう真っ暗闇というのは文字通りの真っ暗闇です。
光が存在しない状況では視覚は全く役に立ちませんから、本当は自分の手が見えるわけがありません。だから錯覚というわけ。
視覚が使えなくても、人間には体性感覚というものがありますから、顔の前にかざした自分の手がだいたいどのあたりに存在するのかは判断できます。

しかしこのスペランカーの錯覚、手がこの辺にあるだろうと解釈できるのを、「手が見える」と言葉で表現しているだけってわけではないみたいです。心の仕組みとしては、実際に見えている状態に近いのだとか。

たくさんの実験参加者を募集して、真っ暗な実験室に来てもらいます。
自分の手を顔の前でゆっくりと左右に動かしてもらうと、「見える」という人が出てきます。

しかし、自分の手が見える、と回答した実験参加者の手を実験者が持って動かすと、今度は「見えない」のです。
自分の意志で手を動かすのであれ、実験者に手を動かされているのであれ、体性感覚によって自分の手がだいたいこの辺にある、という感覚は存在します。スペランカーの錯覚の正体が、体性感覚による判断を「見える」と言葉で表現していることに過ぎないのだとしたら、どちらの場合にも、「自分の手が見える」という回答があってもおかしくありません。
でも、そうでは無いわけです。

心理学では眼球運動の測定装置を使うことがよくあります。そういった装置を使って、スペランカーの錯覚が起きているときの眼の動きを調べると、明るい場所で実際に手の動きを見ている時と同じなめらかな眼球運動が記録できたとか。実際に見えている時と近い心的状態が生じていないと、そういう眼球運動は生じないはずです。

こういったデータが得られることを考えると、スペランカーの錯覚は単なる「解釈」の問題というよりも、実際に見えていると考えたほうが良さそうだ、となるのです。

とは言っても、明るい場所で見えているのと全く同じ意味で見えているわけではありません。あくまでも錯覚なのです。ただしそれは視覚的な錯覚です(心理学者は錯視と表現します)。錯覚は幻とは違って、はっきりとした視覚体験であって、体験している本人にとっては「見えている」ことには違いないのですね。

例えば以前の記事で色の残効という錯覚を紹介しています(白黒写真なのに色がついて見える)。白黒写真に色がついて感じられるのは錯覚なのですが、その現象を体験しているときのあなたは、別に嘘をついているわけではなく、本当に色の感覚を体験しているわけです。スペランカーの錯覚でも同じで、「見える」という人には、本当に「見えて」いるのでしょう。

私がスペランカーの錯覚の話を聞いて一番びっくりしたのは、「見える」という人が世の中にはかなり大勢いるらしい、という部分です。文字を見ると色がついて感じられる、という共感覚者はスペランカーの錯覚が起きやすいそうです。共感覚を持っている人というのはかなり珍しいと思いますが、でも、そうでない人でも、スペランカーの錯覚がわりと良く生じるとか。ホントに?!

私自身は全くダメで、家族もまるでダメでした。ではあなたはどうでしょう?
試しに「見える」かどうかやってみてください。

真っ暗闇でなくても、眼を閉じた状態で、自分の手を顔の前で左右にゆっくりと動かしてみれば、「見える」かどうかが確認できると思います。ただし、眼を閉じただけだと、まぶたを通して光が眼に入ってきてしまいます。雑誌などを顔の前にかざした状態でやってみてください。おそらく「見える」といってもぼんやりとした影のようなものが感じられる程度だろうと思うのですが…「見え」ましたか?

Create your free online surveys with SurveyMonkey , the world's leading questionnaire tool.




2014年10月02日

交渉成立のために役立つ3つの心理学的知見

Negotiation Street Moment
John Ragai: Negotiation Street Moment

単なる経験則ではなく、心理学的な背景を交えてまとめてみます。
ちなみに、この記事を書いている私自身は交渉事が猛烈に苦手です。

1. フェアであること

相手に提示する内容はフェアであることが重要。
「なるほどフェアだ」と相手に思わせることができれば、「カモられてる?」という疑念を抱かせずに済むので、交渉を成立させやすくなる。

何がフェアか、というのは定義が難しいのですが、社会心理学の研究からは、「同じような状況で他の人がそうしているんだったらフェアだ」と感じるということがわかっています。
値段交渉の場面で考えると、絶対値としてはバカ高い値段なんだけれど、「他の店でも同じような値段で売られているからフェア」だし「前に買った店でも同じような値段だったからフェア」だと感じてしまうと。
よく考えるとバカ高いんだけれど、それでもいいの、【フェア】だから。

2. 体を大きく開いて〜

ラジオ体操は「胸を大きく開いて〜」でしたっけ?「足を大きく開いて〜」かな?
胸をドーンと開いて、上体をやや後ろに反らし、握りこぶしを腰に当てる。いわゆる勝利のポーズですが、こういうのを「体を開いたポーズ」とします。すごく自信がありそうに見えますよね。
普通は、自信があるから、体を開いたポーズを取るわけですが、人間てのは意外と単純なところがあって、別に自信があるわけじゃないんだけれど、無理やり体を開いたポーズを取ると、なんだか自信が湧いてきてしまう(そうなりやすい)という性質があります。

逆に、体を縮こませた「体を閉じたポーズ」を取ると自信が消失していく傾向があります。
これは心理的なものだけではなくて、体を開いたポーズをとるだけでテストステロンの増加、コルチゾールの減少といったホルモン分泌の変化が生じた、という研究報告もあるくらいです。
ポーズ侮りがたし!

非常に面白い実験があります。
実験参加者に聴衆の前で演説をしてもらうんですが、このとき半分の人たちには、演説の前に「体を開いたポーズ」を7分間やってもらいます。残り半分の人たちには「体を閉じたポーズ」。端から見ているとバカみたいですけど、実験ですので。

その後、演説をしてもらうときは普通に直立姿勢でやってもらうんですが、それを見た聴衆がどのように演説を評価したかというと、「体を開いたポーズ」をしていた人達の演説の方が説得力があった、というんですね。

じゃあ、交渉に臨む前には、こっそり勝利のポーズを7分間たっぷりやってから、交渉相手に会いにいく、というのが有効かもしれません。
逆に、交渉直前にスマートフォンを操作するのはやめたほうがいいかも。スマートフォンを操作している時の体の状態って、「閉じたポーズ」ですよね。


3. 望みは高く

最初から大きくふっ掛けると、後々の交渉が有利になりますよ、という話。
元ネタはノーベル賞を取ったカーネマンのアンカリング効果です。

例えば値段の交渉をするときに、「じゃあとりあえず1000円で」という風に持ちかけると、相手は1000円くらいが相場なのかなと思って(思い込まされて)、1000円辺りで交渉が進むことになります。
でも、最初はちょっと控えめに、と思って「じゃあとりあえず500円で」という風に交渉をスタートさせると、相手は500円くらいが相場だと思い込んでしまうので、後々1000円で交渉を締結するのは難しくなるでしょうね。



2014年10月01日

白黒写真なのに色がついて見える

心理学者が色の残効(カラーアフターイフェクト)と呼ぶ現象を体験してみましょう。

colorAEOriginal.jpg


富士山の近くにある牧場で撮った写真です。
ちょっと先に赤い屋根の馬小屋がありますね。


colorAEBW.jpg


白黒にしました。
当然ですが、色は全く感じられません。


colorAEInducer.jpg


なんだか変な色に変換してしまいました。

では体験方法を説明します。

まず、三枚目の変な色の写真を30秒見つめてもらいます。

見つめる場所は、馬小屋の三角屋根の尖ったところにしましょう。視線をそこに釘付けにして30秒見続けてください(飽きてきますが30秒頑張って)。

30秒経ったら、白黒写真を見てください。見る場所は、やはり馬小屋の三角屋根の尖ったところです。
すると、白黒写真だったはずなのに、カラー写真のように見えてしまうはずです。
それが色の残効です。

おお!色が着いてる!と思っていろいろなところに視線を移動させてしまうと、色が感じられなくなってしまいます。視線は馬小屋の三角屋根の尖ったところに固定した状態で、眼を動かさずに色が付いているのを楽しんでください。

時間が経つとこの効果は消えてしまいます。

こういうのが好きな人はもう一つ実験してみてください。
三枚目の変な色の写真じゃなくて、一枚目の普通のカラー写真を30秒見つめますよね。見つめる場所はさっきと同じで三角屋根の尖ったところ。
30秒たってから白黒写真を見てみると(三角屋根の尖ったところを注視!)、菜の花畑がいつの間にかラベンダー畑に(^^;


まっすぐなのに曲がって見える

心理学者が残効(アフターイフェクト)と呼ぶ現象を体験してみましょう。
様々な種類の残効がありますが、これは曲率の残効というものです。

curvatureAE.jpg

まず、中央のFig.2を見てください。Fig.2は垂直線を並べただけなので、右にも左にも曲がっていませんね。完全なる垂直線です。

では次に、左側のFig.1を見てください。左に向かってみょーんと曲がっています。
このFig.1を30秒間ジーっと見つめてから、もう一度Fig.2を見ると、完全な垂直線だったはずのものが、右に向かって微妙に曲がっているのが体験できると思います。曲がっているというよりも、右に向かって傾いているといった方が良いかもしれません。

これが曲率の残効と呼ばれる現象です。

しばらくすると効果が消えて、Fig.2の線が完全な垂直線に見えてきます。

では最後に、右側のFig.3を30秒間ジーっと見つめてから中央のFig.2を見てください。
今度はFig.2の垂直線が左に向かって曲がって(傾いて)見えると思います。

ただし、見えやすさには個人差があるので、うまく体験できなかった人がいたらゴメンナサイ。
スマートフォンの画面だと、画像が小さくなってしまうので、ちょっとむずかしかったかもしれません。




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こんにちは、いや、こんばんは、かな? ツンドクです。 読むのが遅いので少しずつ理解していきます。 自分に理解できそうなところから読んでいきます。 記事を25本書いたので、次は50を目標にしたいと思います。
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