１２月２９日　朝日新聞　朝刊生活面からの記事です。


やっと休みになり、これから大掃除、と言う家庭も多いのでは。

かといって、家中をぴかぴかに磨き上げるにはもう時間が足りない。

必要最小限の努力で気持ちよく新年を迎えるにはどうしたらいいか。


大掃除をやり残した罪悪感を抱えたまま新年を迎えるより、

「小掃除」と割り切るのが良い。

大掃除は年末、という習慣に縛られることはない。

できるときに分割しよう。

汚れによって掃除に適した時期がある。

乾燥する冬は、ほこり掃除を中心に。

窓や網戸など水を扱う掃除は夏に回せば、

寒くなく手荒れも防げる。

汚れも暖かい季節のほうが緩みやすい。

汚れのつき方を見極めて、年間の掃除計画を立てる機会にしてみると良い。


まずは家中を片付ける。

床にあるものなど、所定の位置に戻し、いらないものは捨てる。

これだけでも、部屋がさっぱりする。

片付けたらほこりを取る。

ほこり掃除は上から下へ、「払う」「吸着させる」「吸い取る」。

天井や壁のほこりは、床モップを使えばとれる。

テレビや家具を動かして裏にたまったほこりを取るなど、

いつもより少し丁寧にしてみる。


もともと大掃除には、正月に神様を迎える宗教的行事の意味合いもあったが、

現代は、孫や友人ら人を迎えるための作業と頭を切りかえ、

玄関、キッチン、トイレとリビングを重点箇所にする。


キッチンのほこりは油を含む。

中性の台所洗剤を薄めてモップに含ませ、天井や壁、床を拭く。

冷蔵庫の上や裏のほこりは、

同じ洗剤を含めた古布で拭けば、そのまま捨てられる。

しつこい油汚れがどうしても気になるときは、

換気扇のフィルターを拭き掃除する。


トイレはほこりを取った後、尿の跳ねをふき取る。

古布に少しエタノールを含ませ、便器の外側を拭けば十分。


照明器具は乾いた軍手をはめてなでるだけでいい。


ほこりを取りながら、家の汚れを再確認し、来年の掃除計画を立てる。

大掃除のお勧めは、人手のある夏休み。

汚れの落ち方比較など、子供の自由研究の題材にもなる。


「１００％汚れを落としても、生きている限り汚れは生産される。

汚れ落としはほどほどに」


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１２月２７日　朝日新聞　朝刊　経済面からの記事です。

住宅変わり数千種類

ほうき国内最大手のアズマ工業（浜松市）が開発した、

長さ４．７メートルの棒にはたきなどが取り付けられる「ロングロング」

住宅メーカーから「吹き抜けに届く掃除道具を」

と注文が来たのがきっかけだ。

天井に傾斜がある「勾配天井」などの高いところの掃除用具として人気だ。



現代の住宅では当たり前のサッシ窓。

掃除をしにくいのが窓枠のレールだ。

同社は専用のブラシを開発し、累計２５０万個を売る、

同社の歴史に残るヒット商品になっている。

アズマ工業 ニューサッシブラシ 価格:399円 (2013/12/28 08:11時点) 感想(0件)

最近の住宅で増えているのが、柔らかい樹脂素材でできた浴槽。

モップ最大手の山崎産業（大阪市）は、

樹脂を傷つけない超極細繊維で汚れを絡め取るブラシ「バスボンくん」

を発売し、５年で３００万本売った。

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住宅様式の変化は、新たな掃除用具の需要を生む。

メーカーは次々に新商品を発売し、種類はいまや数千に及ぶと言われる。

代表格は「フロア用ダストワイパー」

１９９４年に「クイックルワイパー」を発売した花王によると、

フローリング床のある世帯数は９４年には４割未満だったが、

今では約９割に達する。

今年のダストワイパー全体の売り上げは「昨年比２桁に迫る伸び率」

（花王広報）という。

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掃除用品の市場規模はアズマ工業の推計で年５５０億円から６００億円。

次々に投入される便利な新商品が人気を呼んで、

ここ数年は市場規模を維持していると言う。

中でもフロア用ダストワイパー市場は年１３０億円（花王調べ）にのぼる。

１２月７日　朝日新聞朝刊　生活面　なっとくくらしスタイルからの記事です。

押し引きワルツのリズム

多機能になった掃除機。

性能に頼って漫然とかけていればいいの？


せかせかとかけてしまいがちだが、速度が速いと表面だけの掃除になってしまう。

畳やカーペットの奥に潜むダニを吸うにはゆっくりかける必要がある。

押すときより引くときのほうが吸引力の高い掃除機が多い。

そこで推奨するのがワルツのリズム。

「１」で押し、「２，３」で引くと、速度を意識できる。

押すほうが吸引力が強ければ、リズムを逆にする。


大きく押し引きする動作も吸い残しの原因になる。

集塵力はモーターの力だけでなく、ノズルのヘッドの密着度で変わる。

動作が大きいと、引いたときにヘッドが斜めになり、空気が逃げる。

押し引きは身長の半分くらいにするとヘッドが浮きにくい。


掃除機は体より後方に置く。

前にあるとキレイになった部分に排気のほこりが落ちる。


ごみは下ばかりでない。

掃除機をかける前、時々は照明や家具のほこりをはたきなどで払い、

下に落ちるまで２０〜３０分待つ。


掃除機は部屋の奥から手前へ。

フローリングは板目、畳は目に沿ってかけると、溝にたまったほこりが取れやすい。

カーペットは毛の奥にダニなど汚れが入り込んでいる。

一方向だけでなく、縦横斜めと多方面にかける。

日によってかける方向を変えてもいい。


乾いた汚れを取るのに、掃除機は有効だ。

例えば網戸や窓枠。

サッシの細かいほこりは掃除機で吸った後に拭き掃除をすると効果的だ。

ほこりで目が詰まった網戸は、いきなり水ぶきするとどろどろになり、

何度拭いても吹きむらになる。

まず、市販のハケブラシで汚れを払って、ヘッドをはずした掃除機で吸う。

ブラシつきのノズルでかき出しながら吸ってもいい。

掃除機で下処理すると、一回のスポンジ洗いと水ぶきできれいになる。


ヘッドが汚れていると床を汚すので注意が必要。

ノズルが汚れるのがいやなら、キチンペーパーなどの芯斜めに切って

差し込めば、使い捨てのノズルになる。


また、掃除機の排気のほこりが出ぅ事もあるので換気を。

窓を開けられないときは、換気扇を回そう。

１２月６日　朝日新聞　ｂｅエクストラ（別刷り特集）からの記事です。

お風呂の天井モップに洗剤吹きながら除菌

まずは、日頃なかなか手をつけないお風呂の天井。

脚立に乗るのは危ないので、モップを使う。

最近は天井専用のものもあるが、床用のモップに雑巾を巻きつけて拭くので良い。

雑巾でなくてもマイクロファイバークロスでも。

風呂の天井は目に見えないカビがびっしり張り付いている。

洗剤を使って、掃除と一緒に除菌もしたい。

洗剤は、塩素系を考えがちだが、酵素系漂白剤がお勧めだ。

ネットなどで購入できる。

１�gの湯に対し大匙３杯いれ、よくかき混ぜあわ立てる。

モップに付けて天井をこすり、二度ぶきは必要ない。

天井から５０�aくらい下の壁面まで一緒に拭こう。

酸素系が手に入らなければ、色物用洗剤でも代替できる。


換気扇の油汚れ２重のゴミ袋でつけ置き洗い

こびりついた油汚れには、つけ置きが効果的。

時間をかけて洗剤が浸透し、油が緩んで落ちやすくなる。

家庭では、フィルターなどをつけ置きするする器に困るが、段ボール箱の活用がお勧め。

二重にしたゴミ袋を入れ、アルカリ性洗剤を４５〜５０℃のお湯で溶かす。

そこへ換気扇のフィルター、羽を浸す。

時間は３０〜４０分が目安。

油が浮いてきたら、一度持ち上げて、ブラシや固めのスポンジでゴシゴシ。

汚れは一度で落とそうとせず、

つける→こするを繰り返して少しずつ落としていくのがポイント。

パーツは良くすすいで乾燥させる。

ゴミ袋の端はダンボールの角からシンクに出しておき、

最後は袋の先端を切って排水する。

付け置きの間に、そのお湯を使ってスポンジでレンジフードや壁などをこすり

水ぶきすれば、時間も短縮できる。


窓はほこりを払いワイパーで仕上げ。水でぬらして

窓周りの掃除は、水を使う前にほこりを全て払うことが大切。

濡れると泥汚れになって厄介なので、ブラシなどで乾いている間に取り除いてしまう。

窓ガラスの掃除に洗剤は使わない。

スポンジにたっぷり水を含ませ、洗い流すように全体をぬらし、

窓用ワイパーで水滴を取ればおしまい。

ワイパーは、始めに左から右へ横に動かす。

このとき、ワイパーをやや右斜めに傾けるのがポイントで、水がきれいに下に流れる。

前の拭き後と少し重なるようにする。

下まで終わったら、最期にまどの上端に垂直にあて、

やや左斜めに傾けたままで動かすときれいに仕上がる。

網戸は、目に膜を作るようにスポンジでぬらす。

中性洗剤（重曹水でも）を含ましたスポンジで拭き、

雑巾で両側から水ぶきして自然乾燥する。

サッシのレールは、窓掃除の滴で濡れているので、雑巾で拭けば終了だ。


四季ごとの掃除、汚れをためない

一年分の掃除はプロでも４，５人必要。

そこで春・秋の掃除、夏の中掃除、冬の大掃除と三ヶ月に一度意識的にやること。

汚れはためないのが一番。



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１２月２日　朝日新聞　朝刊　生活面　住まいノートからの記事です。


せっかく部屋の片付けをしても、しばらくすると、また逆戻り。

そんな経験は誰しもあるはずです。

問題は、しまう場所を決めても、片付けのルールが共有されていないことです。

コツは、家族を縛るのではなく思いやりの気持ちで作ること。

しまう先をラベリングするとか、

「仮置きかご」を１個ずつ持ち、定期的に中身を点検して片付けるようにすることです。

家族が納得しあうことが大切です。


きれいな部屋を保つには、普段から物の持ち方を意識することが大切です。

ポイントは持ち物の在庫管理をすることです。

生活に必要な様々なものが、いくつあれば暮らしが成り立つのかを書き出して、

管理する方法が良いです。

持ち物を極力少なく絞る方法は、タオルや洗剤といった日用品・消耗品も含め、

いろいろなものに適用できます。

管理できる能力を超えた物を持ち続けている事が自分を苦しめることになります。

物に一つ一つ向き合えば、買い物の仕方も自然に変わります。


使命感や強迫観念に駆られて片づけをしても、長続きしません。

肩の力を抜いて、できる範囲で無理なく進めるのが、キレイが続くこつです。

嫌々やってもはかどりません。血眼になってはだめです。

目指すのは素敵な部屋作り。小さな片付けも、

インテリアデザインを楽しむのと同じだと捕らえることです。

「あー気持ちいい」の積み重ねが大事です。

家は本来楽しい場所です。

片付け術を極めるのではなく、心地よく暮らすのが目的なのです。

１１月３０日　朝日新聞朝刊　生活面　なっとくくらしスタイルからの記事です。

優先する機能考えて

「買って後悔した事のある家電」の１位は掃除機だ。

掃除機は、集塵の方法、形状、電源がコード式か充電式かの違いで分類される。

使い勝手の悪さが、掃除機の不満足につながっている。

ライフスタイルに合った掃除機を選ぶ。

例えば、夜に使う人は掃除機の音、アレルギーの人なら排気、手間をかけたくないなら、ロボット型・・・。

また、集塵もサイクロン式ならフィルターの手入れなど手間がかかるし、

紙パック式は処理が手軽だが取替えが必要。

どの機能を最優先するかが選ぶコツだ。


一般的なのはコード式キャニスター型。強力な吸引力で長時間使える。

一度に家中を掃除できるが、コードが邪魔になったり、収納場所をとったりするのが難点だ。


新製品が相次ぐのが充電式スティック型。

以前はパワー不足や持続性のなさが弱点だったが、

充電池の進化でコード式並みのパワーがある製品が出てきた。

収納場所をとらず、ほうき感覚で手軽に使える。

機種により異なるが、弱運転で連続稼動は２０分から１時間ほど。

複数の部屋では一度の充電で掃除しきれないこともある。

充電池の寿命は２，３年、取替えは１万円程度かかるものも多い。


そうじスタイルを激変させたというのが、人の手がいらないロボット型。

気になる吸引力は、キャニスター型が吸った１００％のごみを９５％以上吸った実験結果もある。

ただ、発展途上の家電なので、動き方や判断力は、メーカーによって異なる。

動作や音など、利用者がネット投稿した動画を見ると参考になる。


掃除時間を短くしたい人は、まずロボットを使って、

部屋の隅などをスティックやキャニスターで補う手もある。

また、こまめにスティック式で掃除しておけば、大掛かりな掃除の頻度を減らせる。


売り場で選ぶ際は、音に注意。

実物を試してみても、量販店は騒がしく、静かな部屋で使うと音が大きく感じる。

また、ノズルの付け替え方や収納方法も異なる。

使い勝手の不満にもつながるので、家をイメージしながら実際に分解や収納する動作をしてみよう。





本文中にあります、サイクロン式の欠点としてあるお手入れの手間もダイソンなら簡単。

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