2016年04月10日
おすすめ 高配当銘柄:キャノン(7751)2016年6月
![配当_キャノン_1612期.jpg](/moneymanagementinfo/file/E9858DE5BD93_E382ADE383A3E3838EE383B3_1612E69C9F.jpg)
キャノン(7751)は、複合機、レーザープリンターをはじめとする、オフィス向けビジネスユニットや、デジタルカメラ、インクジェットプリンターを代表とする、イメージングシステムビジネスユニット。半導体露光装置、FPD露光装置などの、産業機器・その他ビジネスユニットを製造販売する大手企業です。オフィス向けBU.が売上高の約6割を占め、以下、イメージングシステムBU.が3割、産業機器・その他BU.が1割を占めています。海外の売上比率が8割以上と高く、特に、欧州・アフリカ・中近東の売上比率が全体の3割を占めています。
![右向き三角1](/_images_e/e/F04A.gif)
![キャノン代表製品.jpg](/moneymanagementinfo/file/E382ADE383A3E3838EE383B3E4BBA3E8A1A8E8A3BDE59381.jpg)
![右向き三角1](/_images_e/e/F04A.gif)
注目株:キャノンの最近の株価動向をチェック!!
次に、ここ2年の株価に目を向けると、まず、2014年12月期決算においては、国内では消費増税後の購買意欲の低下。欧州においても、クリミア半島の帰属を発端とした、ロシアとウクライナの対立により、景気低迷が長期化した影響を受け、イメージングシステムBU.の売上が減少し、連結売上高は前年比0.1%減の3兆7272億円。一方、連結当期純利益は、円安による為替差益、及び、グループを挙げて実施された経費削減活動により、前年比10.5%増の2547億円となりました。翌2015年12月期決算においては、イメージングシステムBU.は、中国経済の減速を背景に売上が減少したものの、オフィス向けBU.では、雇用増加や個人消費の拡大により、経済が堅調に推移した米国では売上を伸ばし、また、産業機器・その他BU.においても、スマートフォンやクラウドサーバーなどの需要増加を受け、顧客の設備投資が乱発化した事や、アクシス社を連結した事による売上寄与もあり、売上を伸ばしました。 | ![]() |
結果、連結売上高は前年比2.0%増の3兆8002億円に。一方、連結当期純利益は、ユーロ円が前期比、約6円円高の134.20円で推移した事による為替損益などもあり、前年比13.6%減の2202億円で着地しています。このように業績が推移する中、株価は、2015年12月期第1Q決算発表(15/4/27)までは、上限500億円規模の自社株買い(14/10/29発表)や、アクシス社の買収を材料に上値を追います。黒田バズーカ2(14/10/31)や、日銀ETF、GPIFによる買い支えも追い風でした。しかし、第1Q決算発表後は、会社予想に届かない業績が嫌気され、13週線に頭を抑えられる展開が続いています。2016年年明け後、資源価格の下落により、世界経済の減速懸念から世界連鎖株安が発生した時には、2977.5円まで売り込まれました。業績は安定していますが、M&Aや自社株買いを材料に期待買いが先行した分、会社予想やコンセンサスに届かない業績が嫌気されているようです。また、海外の売上比率が高いため、世界経済の減速懸念に対しても過渡に反応しているように思われます。
![右向き三角1](/_images_e/e/F04A.gif)
昨年の配当権利落ち日前後の株価動向をチェック!
最後に、2015年6月の配当権利落ち日前後の株価推移を見ると、配当落ち日には130円の配当落ちがあり、7月中は、日経平均が高値を維持する中、大きく値を落としています。株価は、ここ1年、下落トレンドを余儀なくされていますが、現在の3152円水準は、過去に何度か自社株買いを実施してきた水準です。 | ![]() |
業績は安定しており、現時点では減配の可能性も低いと思いますので、3000円割れなど、今の水準から、大きく下押す事があれば、長期的に見れば、絶好の買い場になるのではないかと思います。マイナス金利が導入された事で、業績の安定している高配当銘柄は再評価される時が必ず来ると思います。そろそろ下値を見定めながら、買いを入れていく段階に入ったのではないでしょうか?
株ブログ 関連記事
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4944913
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック