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2017年05月05日
パソコンとスマートフォン時代
年齢がわかってしまうが、私がまだ若かった頃にPCはなかった。
今では専門家しか知らないだろうが、日本語を活字化するには、和文タイプライターなるものが存在し、それはそれは扱いに高度な技術を要した。(朝ドラで、主人公が一時期その職に就いていたのを見て、とても懐かしかった)
私の若い頃は、大企業では、正式書類を専門に扱う部門があった。英文はタイプライターが、和文は和文タイプライターがそれを担っていた。人数こそ少なかったが、和文ライターも猛者がいて、多くの仕事を一手に引き受けていた。私の友人達の中には、学生時代、きちんと教科として和文ライターの扱いを学び、それでアルバイトしたり,就職したりしていた者があった。そのあげく、早々にワープロに取って代わられるという憂き目を見た者も少なくなかった。
日本語ワープロ(パソコンのワープロソフトではない。日本語のタイプライターと言うべき、ワードプロセッサーという機器があった)は学生時代には既に開発されていたが、まだまだの性能で、新しもの好きが持っている程度だった。しかしその発展はめざましく、オフィス内はもちろん、10年ほどたつと、学生の卒論を手書きで提出する者が少数派になった。多少の表計算もこなせるような、高性能のワープロも登場し、そもそもプリンターが一緒にくっついている(本当に英文タイプライターみたいな感じ)ワープロは、企業から家庭に進出し、一家に1台から1人1台の時代になっていった。
それが、最近の格安ノーパソぐらいの値段になった時、パソコンのワープロソフトが、段々使えるレベルになっていった。当初、Microsoftが発売したWordなどは、日本語を扱うには全く役に立たない日本語変換ソフトであったが、(当然IMEも)一太郎によって、段々まともな日本語が扱えるようになった。Excelというメガヒットの表計算をちらつかせながら、パソコンは企業に入り込み、販路を広げていく。当時私は、日本語を駆使する仕事で、役所に書類を収めることがメインの仕事だったのだが、当時役所の書式にあわせて書類を作るには、ワードプロセッサーが書かせなかった(当時まだ一太郎でも色々不備があり、使いずらかった)一方クライアントは,表計算をExcelでやりこんでいるわけで、こちらが作ったワードプロセッサーの表計算データーをExcelに読み替えるコンバーターソフトが欠かせなくなっていた。
それでも文字化けやら,データのぶっとびやら苦情も絶えず、やがて、クライアントからは「パソコン使ってくださいよ」と言われるようになり、紆余曲折の末、パソコンの導入となった。(Wordにしてよと言うクライアントに「そこは譲れない」と押し切って、あくまで一太郎で)
でも当初は、一太郎がバカで、ワープロの方がずっと使いやすく(まあそれは今でもきっと同じなのだが,ワープロ機じたいがもうなくなってしまったから使えない)いらついたことしきりだったが、やがてノートパソコンの価格が下がってくると、家庭からワープロが消えていった。
さて、ここまでの歴史で注目すべきは、デザイナーの世界である。
パソコンの時代になるにつれ、デザイナーの仕事も手書きからコンピューターグラフィックスへ移っていった。アニメーションの世界で、1分の動画を作るのに,数億かかると言われたCGが,現在それなくしてアニメは作れない時代になったように、(それよりずっと速いスピードで)デザイナーもCGで絵を描くようになっていった。
当然私の世代のデザイナーは、皆手書きしてスキャンして取り込んでいた。だがこの手の人間はGUIを使ったMacには親和性があるのか、そのうちCGで直接描くようにもなっていく。
現在でも,手書きとCGを組み合わせて描く方法は多数あり、彼らは独自の方法を編み出していったが、この課程で、おそらくこうしたデザイナーの多くが気づいた点があると思う。彼らの次の世代のデザイナーの多くが、始めからCGを使って絵を描いている点だ。当然のことだが、若い世代のデザイナーは学生の頃から、もしくは子供の頃から既にパソコンが身近にありCGがあった。子供向けの電子黒板が普通に発売され、私達の子供の頃はスケッチブックにクレヨンで絵を描いていたのが、電子黒板で絵を描くようになっていた時代だ。
ガジェットが変わっただけで、何も変わらない。むしろCGに馴染んだ分だけ、若者の方がレベルが高い。私達の世代のデザイナーはみんな危機感を持っていた。ところがいざ蓋を開けてみると、現実は逆だった。もちろん若手にも天才はいるわけで、どんな道具を使ってもきっちりいい物を作ってくるデザイナーはいる。しかし全般的に見て、紙に筆で絵を描いた経験が乏しい、若手のデザイナーの作るCGは、どれも画一的でレベルが低かった。現在ならば、CGの技術の推移を追求した、逆に予想を超えた作品を作るデザイナーもいるだろうが、しかし、少なくとも当時は、不思議なことに、絵描きの世界では、手書きを極めている人間の方が、作品の質が高かった。
絵描きの世界は、割と新しい技術に前向きな者が多い。面白いもの、新しいものに目がないせいだろうか。それでもなお、手書き世代の方が、CG世代よりも作品の質がいいという時代が確実にあった。当時を体験したデザイナーはみんな多かれ少なかれ、この現実について思考していただろう。結局、何が原因でこうなったか、本当のところはわからなかった。
現在、技術も進み、前述のように驚くようなCG作品を作り上げてくるデザイナーが増えてきている中、それでも、手書きの作品はそこに対抗しうる力を持っている。どちらだからどうということではないが、手書き=時代遅れ ではないということだけは証明されただろう。
この話は、実は今になって、他の分野でも起こりつつあるようだ。
iPhoneの登場以来、世の中ではスマホが席巻し、それと同時にパソコンは存在感を薄めていった。少なくとも、家庭のレベルでは、スマホはあるがパソコンはないと言う家庭が多数になってきているだろう。実際のところ、パソコンは値下がりして、現在ではiPhoneとパソコンを比べて、iPhoneの方が安いとも言いがたくなってきているが、(ラーニングコストまで入れると、本当に微妙だが)それでも、スマホが主流になってきている。結局家庭単位だと、パソコンを使うほどの用事がないという現実がある。ネットサーフィンとメールが主流なら、スマホで十分。せいぜいタブレットで充分だからだ。
こうなって、段々パソコンを持たない若者が増え、パソコンなど触らずに過ごす若者が増え、一人暮らしの家にはテレビがない時代が続いたが、(パソコンでテレビを見ていたそうだ)今ではそのパソコンすらなく、テレビはスマホで見る時代になったようだ。(テレビというか、動画を見ているんだろう)
テレビ時代を生きてきた私には、現在家には家族の人数の倍の数のモニターがあり、部屋の数に比べても、モニターの数の方が多いくらいなので、若者のこうした生態は全く理解できないが、それでもこれが現実である。
私の世代より上の人は、企業にパソコンが入ってきたときとても困ったと思う。多くの人は、若い事務員に手伝ってもらった。自分が手書きの原稿を書き、OLにパソコンで清書させるわけである。しかし段々そうも行っていられなくなり、いい年のおじさん達が四苦八苦しながらパソコンを習った。そのうちパソコンが出来る事が就職の武器となり、やがて必須条件となり(Word、Excelのスキルは必須みたいな)使えて当たり前になり、使えないのは社会的弱者と言われるようになった。
ところが昨今では、パソコンが使えない新入社員が結構いるらしい。そこからおしえなければならなくなって、企業側の新しい悩みになっているという。
スマホは、私自身使っていて思うが、もし故障すると直しようがない。初期化して直ってくれればそれでいいが、(そのくらいはする)それ以上は、メーカーに送って直してもらうしかない。しかもメーカーは新品を送り返してくるだけなので、そもそもサポートに電話を掛けても、故障を直すというアドバイスは余り期待できない。スマホは、修理して使うという前提がないのだ。
一方、まだパソコンにはそれがある。メーカーに送るほど壊れているときは、やはり新品が戻ってくるだけということもあるが、それ以前として、色々手を加えて、不具合を直すと言うということがある。ハードの問題でなければ、サポートを受けながら自分でそれをやる可能性もある。
しかしこのパソコンでも、こうした自力の修理(と言うか不具合を直すこと)も徐々に失われてきた歴史がある。私はパソコンの創世記から使っているわけだが、(Windows3.1のパソコンを兄弟からもらって、それを増設してWindows95を導入したのがその始まりだった)この時代のOSを扱った人間には、拡張子というのは当たり前のものだったし、それを見れば、そのプログラムの種類がある程度わかった。これがWindowsがアップグレードするたびに、わかりにくくなり、ついに2000とかVISTAの時代になると、拡張子というものを知っているだけで、「すごい」とか「パソコンオタク」とか言われてしまうようになる。確かXPの不具合を直す方法を聞かれたとき、ネットで調べた内容を教えたら、誰も理解できなかった。そのときの不具合は、拡張子の書き換えで直ってしまうようなことだった。Windows95時代の人は、拡張子の書き換えとか、割と普通にやっていたのだが、若い人たちはそういうのを知らなかったらしい。
XP時代に入ると、パソコンはブラックボックス化していて、どう動いているか全く理解不能の機械になったらしい。あれはGUIという方式で動いているわけで、元はDOS-Vという言語で組まれたプログラムで動いている。文字列を打ち込んだ時代の人なら、それは日常だったからわかっていたはずだ。打ち込んだ文字列を少し変えれば、パソコンは違う機能を発動する。しかし現在のユーザーは、液晶画面の向こう側に何があるかは全くうかがい知れない状況にある。GUIは、マウスの矢印を該当する場所に当ててクリックするだけでパソコンを動かせる。ワープロのアイコンをクリックすれば、一太郎が立ち上がる。しかし本当はその裏で、大量の文字列が打ち込まれている。しかし現在のパソコンでその裏事情を見せることはない。
マウスを使わなくても、指で触れるだけで、スマホの画面は動く。
やがて言葉で命じただけで動くようになる。スマホが犬の姿をしていれば、飼い犬に話しかけて用事をしてくれるのと変わりない。本当の犬は人の言葉を介するまでに時間がかかり、人は犬とコミュニケーションを取るために時間と忍耐を要するが、その努力の部分をかっ飛ばして、犬型スマホは動いてくれるだろう。努力とか裏事情とか、仕組みとか、知らなくても事足りる時代だ。餌をやらなくても、頭をなぜなくても言うなりに動く犬がいたら、犬の躾術は必要なくなり、忘れられてしまうだろう。
ブラックボックスから勝手に便利なものがはき出されてくると思ってしまった人は、今与えられるもの以上のものを作り出すことはない。私はそれが今なんとなく実感できる。どうしてCGで育ったデザイナーが良い作品を作れずに停滞したことも、その辺に理由があったのかもしれない。
たぶん、こう言うことに気づいた人たちは他にもいて、彼らの中から生まれたものの1つが、Raspberry Piだったのだろう。
Raspberry Piは、非常に初歩的で、基本的なパソコンの基板である。それでもRaspberry Pi2ぐらいで、USB端子が4つ、HDMI端子、音声、画像端子 などがついていて、モニターとつなげば、すぐに簡易パソコンになる。性能は二世代ぐらい前のレベルだが、ちゃんとネットサーフィンができるし、カメラキッドとつなげば500万画素ぐらいのスマホレベルのカメラになる。もっと工夫すれば、いろいろな機器の駆動、コントロールが可能になる。
Raspberry Piは、こうした汎用性を持たせることに意味がある。私は、プログラムに詳しくないので、特に有用な使い方ができるわけではなく、一時期夢中になったが、熱が冷めたら、もう机の隅に放置されてしまったけれど、それでもたまに思い出して引っ張り出すと、動かすためにはよくわからないプログラムを打ち込む必要があって、それを過去にまとめたマニュアルを見ながら打ち込んでいると、なんとなく興奮してくる。
全く意味はわかっていないが、ネットを色々検索して、意味不明の文字列を打ち込むと、できなかった事がができるようになるというのは、結構面白い。
DOS-V時代の人はこういう興奮を日々繰り返しながら、コンピューターを開発し、使ってきたのだろう。
少なくとも、パソコンはスマホよりはたくさんのことができる。ただ文章を書くと言うことだけを取ってみても、スマホやタブレットでは、私の必要とする要件を満たさない。私はプロに比べたら、それほどはやくないが、それでもブラインドタッチでキーボードを使う。そのスピードに遅延せずに対応できるスマホもタブレットも現在はない。パソコンもXP時代には無理だった。
不思議なことに、今のところRaspberry Piは直接キーボードにつないで、文字を打ち込むと、ブラインドタッチでも遅延しない。まあ、大量に打ち込むと遅延するかもしれないけれど、スマホやタブレットよりはましである。
旧式だから、不便だから、能力が低いというわけではないようだ。たぶん単純だから早いんだろう。
シンプルが一番強いのかもしれない。
今では専門家しか知らないだろうが、日本語を活字化するには、和文タイプライターなるものが存在し、それはそれは扱いに高度な技術を要した。(朝ドラで、主人公が一時期その職に就いていたのを見て、とても懐かしかった)
私の若い頃は、大企業では、正式書類を専門に扱う部門があった。英文はタイプライターが、和文は和文タイプライターがそれを担っていた。人数こそ少なかったが、和文ライターも猛者がいて、多くの仕事を一手に引き受けていた。私の友人達の中には、学生時代、きちんと教科として和文ライターの扱いを学び、それでアルバイトしたり,就職したりしていた者があった。そのあげく、早々にワープロに取って代わられるという憂き目を見た者も少なくなかった。
日本語ワープロ(パソコンのワープロソフトではない。日本語のタイプライターと言うべき、ワードプロセッサーという機器があった)は学生時代には既に開発されていたが、まだまだの性能で、新しもの好きが持っている程度だった。しかしその発展はめざましく、オフィス内はもちろん、10年ほどたつと、学生の卒論を手書きで提出する者が少数派になった。多少の表計算もこなせるような、高性能のワープロも登場し、そもそもプリンターが一緒にくっついている(本当に英文タイプライターみたいな感じ)ワープロは、企業から家庭に進出し、一家に1台から1人1台の時代になっていった。
それが、最近の格安ノーパソぐらいの値段になった時、パソコンのワープロソフトが、段々使えるレベルになっていった。当初、Microsoftが発売したWordなどは、日本語を扱うには全く役に立たない日本語変換ソフトであったが、(当然IMEも)一太郎によって、段々まともな日本語が扱えるようになった。Excelというメガヒットの表計算をちらつかせながら、パソコンは企業に入り込み、販路を広げていく。当時私は、日本語を駆使する仕事で、役所に書類を収めることがメインの仕事だったのだが、当時役所の書式にあわせて書類を作るには、ワードプロセッサーが書かせなかった(当時まだ一太郎でも色々不備があり、使いずらかった)一方クライアントは,表計算をExcelでやりこんでいるわけで、こちらが作ったワードプロセッサーの表計算データーをExcelに読み替えるコンバーターソフトが欠かせなくなっていた。
それでも文字化けやら,データのぶっとびやら苦情も絶えず、やがて、クライアントからは「パソコン使ってくださいよ」と言われるようになり、紆余曲折の末、パソコンの導入となった。(Wordにしてよと言うクライアントに「そこは譲れない」と押し切って、あくまで一太郎で)
でも当初は、一太郎がバカで、ワープロの方がずっと使いやすく(まあそれは今でもきっと同じなのだが,ワープロ機じたいがもうなくなってしまったから使えない)いらついたことしきりだったが、やがてノートパソコンの価格が下がってくると、家庭からワープロが消えていった。
さて、ここまでの歴史で注目すべきは、デザイナーの世界である。
パソコンの時代になるにつれ、デザイナーの仕事も手書きからコンピューターグラフィックスへ移っていった。アニメーションの世界で、1分の動画を作るのに,数億かかると言われたCGが,現在それなくしてアニメは作れない時代になったように、(それよりずっと速いスピードで)デザイナーもCGで絵を描くようになっていった。
当然私の世代のデザイナーは、皆手書きしてスキャンして取り込んでいた。だがこの手の人間はGUIを使ったMacには親和性があるのか、そのうちCGで直接描くようにもなっていく。
現在でも,手書きとCGを組み合わせて描く方法は多数あり、彼らは独自の方法を編み出していったが、この課程で、おそらくこうしたデザイナーの多くが気づいた点があると思う。彼らの次の世代のデザイナーの多くが、始めからCGを使って絵を描いている点だ。当然のことだが、若い世代のデザイナーは学生の頃から、もしくは子供の頃から既にパソコンが身近にありCGがあった。子供向けの電子黒板が普通に発売され、私達の子供の頃はスケッチブックにクレヨンで絵を描いていたのが、電子黒板で絵を描くようになっていた時代だ。
ガジェットが変わっただけで、何も変わらない。むしろCGに馴染んだ分だけ、若者の方がレベルが高い。私達の世代のデザイナーはみんな危機感を持っていた。ところがいざ蓋を開けてみると、現実は逆だった。もちろん若手にも天才はいるわけで、どんな道具を使ってもきっちりいい物を作ってくるデザイナーはいる。しかし全般的に見て、紙に筆で絵を描いた経験が乏しい、若手のデザイナーの作るCGは、どれも画一的でレベルが低かった。現在ならば、CGの技術の推移を追求した、逆に予想を超えた作品を作るデザイナーもいるだろうが、しかし、少なくとも当時は、不思議なことに、絵描きの世界では、手書きを極めている人間の方が、作品の質が高かった。
絵描きの世界は、割と新しい技術に前向きな者が多い。面白いもの、新しいものに目がないせいだろうか。それでもなお、手書き世代の方が、CG世代よりも作品の質がいいという時代が確実にあった。当時を体験したデザイナーはみんな多かれ少なかれ、この現実について思考していただろう。結局、何が原因でこうなったか、本当のところはわからなかった。
現在、技術も進み、前述のように驚くようなCG作品を作り上げてくるデザイナーが増えてきている中、それでも、手書きの作品はそこに対抗しうる力を持っている。どちらだからどうということではないが、手書き=時代遅れ ではないということだけは証明されただろう。
この話は、実は今になって、他の分野でも起こりつつあるようだ。
iPhoneの登場以来、世の中ではスマホが席巻し、それと同時にパソコンは存在感を薄めていった。少なくとも、家庭のレベルでは、スマホはあるがパソコンはないと言う家庭が多数になってきているだろう。実際のところ、パソコンは値下がりして、現在ではiPhoneとパソコンを比べて、iPhoneの方が安いとも言いがたくなってきているが、(ラーニングコストまで入れると、本当に微妙だが)それでも、スマホが主流になってきている。結局家庭単位だと、パソコンを使うほどの用事がないという現実がある。ネットサーフィンとメールが主流なら、スマホで十分。せいぜいタブレットで充分だからだ。
こうなって、段々パソコンを持たない若者が増え、パソコンなど触らずに過ごす若者が増え、一人暮らしの家にはテレビがない時代が続いたが、(パソコンでテレビを見ていたそうだ)今ではそのパソコンすらなく、テレビはスマホで見る時代になったようだ。(テレビというか、動画を見ているんだろう)
テレビ時代を生きてきた私には、現在家には家族の人数の倍の数のモニターがあり、部屋の数に比べても、モニターの数の方が多いくらいなので、若者のこうした生態は全く理解できないが、それでもこれが現実である。
私の世代より上の人は、企業にパソコンが入ってきたときとても困ったと思う。多くの人は、若い事務員に手伝ってもらった。自分が手書きの原稿を書き、OLにパソコンで清書させるわけである。しかし段々そうも行っていられなくなり、いい年のおじさん達が四苦八苦しながらパソコンを習った。そのうちパソコンが出来る事が就職の武器となり、やがて必須条件となり(Word、Excelのスキルは必須みたいな)使えて当たり前になり、使えないのは社会的弱者と言われるようになった。
ところが昨今では、パソコンが使えない新入社員が結構いるらしい。そこからおしえなければならなくなって、企業側の新しい悩みになっているという。
スマホは、私自身使っていて思うが、もし故障すると直しようがない。初期化して直ってくれればそれでいいが、(そのくらいはする)それ以上は、メーカーに送って直してもらうしかない。しかもメーカーは新品を送り返してくるだけなので、そもそもサポートに電話を掛けても、故障を直すというアドバイスは余り期待できない。スマホは、修理して使うという前提がないのだ。
一方、まだパソコンにはそれがある。メーカーに送るほど壊れているときは、やはり新品が戻ってくるだけということもあるが、それ以前として、色々手を加えて、不具合を直すと言うということがある。ハードの問題でなければ、サポートを受けながら自分でそれをやる可能性もある。
しかしこのパソコンでも、こうした自力の修理(と言うか不具合を直すこと)も徐々に失われてきた歴史がある。私はパソコンの創世記から使っているわけだが、(Windows3.1のパソコンを兄弟からもらって、それを増設してWindows95を導入したのがその始まりだった)この時代のOSを扱った人間には、拡張子というのは当たり前のものだったし、それを見れば、そのプログラムの種類がある程度わかった。これがWindowsがアップグレードするたびに、わかりにくくなり、ついに2000とかVISTAの時代になると、拡張子というものを知っているだけで、「すごい」とか「パソコンオタク」とか言われてしまうようになる。確かXPの不具合を直す方法を聞かれたとき、ネットで調べた内容を教えたら、誰も理解できなかった。そのときの不具合は、拡張子の書き換えで直ってしまうようなことだった。Windows95時代の人は、拡張子の書き換えとか、割と普通にやっていたのだが、若い人たちはそういうのを知らなかったらしい。
XP時代に入ると、パソコンはブラックボックス化していて、どう動いているか全く理解不能の機械になったらしい。あれはGUIという方式で動いているわけで、元はDOS-Vという言語で組まれたプログラムで動いている。文字列を打ち込んだ時代の人なら、それは日常だったからわかっていたはずだ。打ち込んだ文字列を少し変えれば、パソコンは違う機能を発動する。しかし現在のユーザーは、液晶画面の向こう側に何があるかは全くうかがい知れない状況にある。GUIは、マウスの矢印を該当する場所に当ててクリックするだけでパソコンを動かせる。ワープロのアイコンをクリックすれば、一太郎が立ち上がる。しかし本当はその裏で、大量の文字列が打ち込まれている。しかし現在のパソコンでその裏事情を見せることはない。
マウスを使わなくても、指で触れるだけで、スマホの画面は動く。
やがて言葉で命じただけで動くようになる。スマホが犬の姿をしていれば、飼い犬に話しかけて用事をしてくれるのと変わりない。本当の犬は人の言葉を介するまでに時間がかかり、人は犬とコミュニケーションを取るために時間と忍耐を要するが、その努力の部分をかっ飛ばして、犬型スマホは動いてくれるだろう。努力とか裏事情とか、仕組みとか、知らなくても事足りる時代だ。餌をやらなくても、頭をなぜなくても言うなりに動く犬がいたら、犬の躾術は必要なくなり、忘れられてしまうだろう。
ブラックボックスから勝手に便利なものがはき出されてくると思ってしまった人は、今与えられるもの以上のものを作り出すことはない。私はそれが今なんとなく実感できる。どうしてCGで育ったデザイナーが良い作品を作れずに停滞したことも、その辺に理由があったのかもしれない。
たぶん、こう言うことに気づいた人たちは他にもいて、彼らの中から生まれたものの1つが、Raspberry Piだったのだろう。
Raspberry Piは、非常に初歩的で、基本的なパソコンの基板である。それでもRaspberry Pi2ぐらいで、USB端子が4つ、HDMI端子、音声、画像端子 などがついていて、モニターとつなげば、すぐに簡易パソコンになる。性能は二世代ぐらい前のレベルだが、ちゃんとネットサーフィンができるし、カメラキッドとつなげば500万画素ぐらいのスマホレベルのカメラになる。もっと工夫すれば、いろいろな機器の駆動、コントロールが可能になる。
Raspberry Piは、こうした汎用性を持たせることに意味がある。私は、プログラムに詳しくないので、特に有用な使い方ができるわけではなく、一時期夢中になったが、熱が冷めたら、もう机の隅に放置されてしまったけれど、それでもたまに思い出して引っ張り出すと、動かすためにはよくわからないプログラムを打ち込む必要があって、それを過去にまとめたマニュアルを見ながら打ち込んでいると、なんとなく興奮してくる。
全く意味はわかっていないが、ネットを色々検索して、意味不明の文字列を打ち込むと、できなかった事がができるようになるというのは、結構面白い。
DOS-V時代の人はこういう興奮を日々繰り返しながら、コンピューターを開発し、使ってきたのだろう。
少なくとも、パソコンはスマホよりはたくさんのことができる。ただ文章を書くと言うことだけを取ってみても、スマホやタブレットでは、私の必要とする要件を満たさない。私はプロに比べたら、それほどはやくないが、それでもブラインドタッチでキーボードを使う。そのスピードに遅延せずに対応できるスマホもタブレットも現在はない。パソコンもXP時代には無理だった。
不思議なことに、今のところRaspberry Piは直接キーボードにつないで、文字を打ち込むと、ブラインドタッチでも遅延しない。まあ、大量に打ち込むと遅延するかもしれないけれど、スマホやタブレットよりはましである。
旧式だから、不便だから、能力が低いというわけではないようだ。たぶん単純だから早いんだろう。
シンプルが一番強いのかもしれない。
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2017年05月01日
Raspberry Pi B+/2B Raspberry Pi3/Pcduino Banana Pi対応のモニター
Raspberry Pi(私が持っているのは、Raspberry Pi 2 B model ですが)を十二分に活用できる知識のある方ならば問題ありませんが、単なる興味本位以上の知識のないものとしては、一体最終的に何に帰結するのがいいのか,考えあぐねると言うことになります。
要するに飽きたら、おはこいり になるわけです。
私も一時期盛り上がって一通りそろえましたが、結局専門知識もないので、タッチパネルの7インチモニターの設定ができたところで終わってしまいました。本当は,簡易な小型ワープロとして持ち歩けることをめざしましたが、そういうわけにはいかなかったようです。
問題の多くは簡易な小型ワープロにならなかった点でしょう。Raspberry Piは確かに軽量小型です。Zeroならなお小さいですが,(今でもなかなか購入が難しいようですが、ようやく暴利な商品以外の選択肢が出てきたようです)2Bでも十分に小さいです。ところが小型とはいえ、モニターはそこそこ重い。全然携帯性がない。
最近7インチたぶれっとを買ったんですが、この選定の過程でも、結局モニターこそがすべてを制するんだなと再認識してます。タブレットでもモニターが1インチ大きくなるだけで、価格が跳ね上がりますし、重さも重くなります。そもそもモニターは高価な物なので、軽くて性能がいいモニターと言うだけで高価になります。タブレットでも安価な商品が出ていますが、やはり性能は価格なりで、その性能の大きな部分はモニターの性能だったりします。
と言うことで、モニターは本体より選ぶのが難しいです。
今回改めて調べたことがあって、結構調べるのも大変だったので、備忘録をかねてまとめておこうと思いますが、それはこのモニターのこと。詳しくは、HDMI接続とGPIO接続の話です。
Raspberry Piに詳しい方なら言わずもがなですが、GPIOというのは,モニター限らず,様々な接続に用いられます。Raspberry Piはそもそも様々な駆動機の制御に使えるようにできていますので、GPIOをそちらに使う方もいるでしょう。
GPIO接続はこのように汎用性のある方法です。このため,モニターに最適化されているわけではないようです。やったことがないのでいまいちわかりませんが、調べた限りでは、映像はモノクロです。画面が上から下へ変化していくような写り方のようです。
モニターというのは走査線上を光が走るような形で(現実には、画面上の任意の色の点が光るわけで、それが恥から順番に点滅していくわけです)画像が表示されるわけですが、現在は、実際にモニターを見ていてそれを意識するようなことはありません。ただ、GPIO接続にすると,これを多少意識するような事になるんじゃないかと思います。
GOIO接続のモニターは,最近ま2インチとか3インチ、大きくても4インチ前後のものがほとんどで,5インチは非常に少数でした。当然画面が小さければ,前述のようなモニターの仕組み上から起こるぶれも目立たなくなり、解像度が低くてもクリアな画面になります。でもモニターが大きくなればなるほど、画面上の問題が目立つようになります。現在GPIO接続の7インチモニターが、そこそこ安価に出回るようになっていますが、日常で期待するような画像があるかどうかは疑問と言うことでしょう。
もう一つ、GPIO接続のモニターはそのままでは映りません。ドライバーのインストールなどが必要になります。商品によっては、ドライバーをSDの形で付属していたり、販売元のHPから提供していたりします。またた探せば、手動でプログラムを書き直す方法もネット上にあるでしょう。ともかくそういう手間を掛けないと映りません。
でもGPIO接続も悪いことばかりではなくて、コンパクトに収まるという良さもあります。正直それだけでも選びたくなります。GPIOのピンにモニター側の受けを刺すだけで接続は終了です。モニターの後ろにRaspberry Piがくっつきますので、非常にコンパクトでまとまりがいいです。
モニター側に給電の必要がないものがほとんどなので、給電用のコードがいりません。(Raspberry Pi本体の給電コードのみ必要)タッチパネル用のUSB接続もいりません。モニターと本体の接続がこれ1つというのは、非常に良いのです。後述しますが、HDMI接続はたくさんのコードが必要になり、そのコードの始末が結構苦心してしまうのです。
Amazonなどの商品写真を見るとわかりますが、本体と接続した状態がほぼ箱状で、コードも本体給電用一本で、非常にコンパクトです。
一方HDMI接続は,既に規格化されているので、基本HDMIコードでつなげば映ります。これを実感したければ、Raspberry Pi の基本的な設定を終えた後で、大型のHDMIモニターにコードでつないでください。うちはデスクトップパソコンなので,モニターに直接つなげましたが、ノーパソの人だと、HDMI端子のない場合はつなぎようがないので、その場合はデジタルテレビで代用してみましょう。地デジ化対応のテレビが一般的になっておりますが、こうしたテレビにはたいていHDMI端子がついています。
知識がないのでちゃんと説明できないのですが、Raspberry Piに設定されてる解像度の数値が大きいために、大きなモニターだとそのまま映るのですが、小さいモニターだと映らないと言う現象が起こるようです。うちは23インチのモニターで、これは普通に映りました。そこまで大きくなくてもいけるかもしれません。
Raspberry Pi のHPからRaspberry Pi 用のOSをダウンロードしたmicroSD(既にインストールされているmicroSDを購入しても同じ)を本体にさしたあと、この大きめのモニターにHDMI接続したら、そこで今度は,小さいモニターでも映るように,ドライバー入れたり、プログラム改変したりという作業に入ります。そもそも日本語に対応させるために、MOZUとか入れるためにも作業が必要ですし、タッチパネルモニターの場合もその設定が必要です。この辺りはモニターなしでは,初心者ではかなりきついので(普通無理)ともかく大きめのモニターにいったんはつなぐ必要があります。
さて、無事設定も終わり、7インチモニターで映るようになったところで、また問題が出てきます。
既に述べたように、HDMI接続の問題は,接続コードが多いことでしょう。
まずは電源です。GPIOだと3.7vとからしく、モニターの説明を見ますと「電源不要」を謳っているものが多いですね。Raspberry Pi から電源を取っているという事のようです。
しかし、HDMI接続の場合は,モニター専用の電源がいります。私の持っているモニターは7インチですが、専用給電のためのmicroUSBがあります。さらに、タッチパネルにするためにRaspberry PiとUSB接続をする必要もあります。従って、HDMI、USB、電源と少なくとも3本はコードが必要です。
Raspberry Piは小さいので、3本もコードがつながりますと,もうその重さで傾いたりどっか飛んで言ってしまいそうになります。HDMIコードは,コード自体が太いものがあり、コード線の反発力で、Raspberry本体が動いてしまうことがあったり、本体のHDMI端子(差し込み口)が壊れてしまいそうで心配になります。
うちのモニター裏には、Raspberry Piを直接つなぐビス穴まであるんですが(そういう商品多いと思います)そこに本体を取り付けると、モニターを本体が近すぎるために,逆にコードがうまくつながらないという現象も起きます。色々やってみた結果で言うと、まずHDMIコードは細く(平らでもいいです)柔らかいもので、余り長すぎない物。さらに給電コード、USB接続コードなどは、百均で売られているような短くて軽いタイプでないと収まりが悪くなってしまいます。
まるでオクトパス怪獣のごとく、本体から何本も接続コードをびろびろ延ばした状態で、モニターとつないでも、傍目にあんまり美しくないのです。この点ではGPIOの方がずっと良いです。器用な方なら,こうしたコードも上手に納めた自作のケースを作るのでしょうが,なかなかそれほどの腕のない身としてはここまで来て,意欲が萎えたと言うのが正直なところです。
結局使うあてもなかったので,そのままお蔵入りしました。
最近、昔に比べるとモニターも安価に鳴り、昔はなかった7インチのGPIOモニターが出てきたので、またちょっと調べたのですが,以上のような理由で,わざわざまた買うほどの物でもないとわかりました。その後、タブレットも購入して、既にRaspberry Piを持ち歩く実用性もなくなりましたので、今回は考えを変えて、家に据え置きの状態での利用法を思案し始めております。
たぶんフォトフレームになるでしょう。(なるのかな)
要するに飽きたら、おはこいり になるわけです。
私も一時期盛り上がって一通りそろえましたが、結局専門知識もないので、タッチパネルの7インチモニターの設定ができたところで終わってしまいました。本当は,簡易な小型ワープロとして持ち歩けることをめざしましたが、そういうわけにはいかなかったようです。
問題の多くは簡易な小型ワープロにならなかった点でしょう。Raspberry Piは確かに軽量小型です。Zeroならなお小さいですが,(今でもなかなか購入が難しいようですが、ようやく暴利な商品以外の選択肢が出てきたようです)2Bでも十分に小さいです。ところが小型とはいえ、モニターはそこそこ重い。全然携帯性がない。
最近7インチたぶれっとを買ったんですが、この選定の過程でも、結局モニターこそがすべてを制するんだなと再認識してます。タブレットでもモニターが1インチ大きくなるだけで、価格が跳ね上がりますし、重さも重くなります。そもそもモニターは高価な物なので、軽くて性能がいいモニターと言うだけで高価になります。タブレットでも安価な商品が出ていますが、やはり性能は価格なりで、その性能の大きな部分はモニターの性能だったりします。
と言うことで、モニターは本体より選ぶのが難しいです。
今回改めて調べたことがあって、結構調べるのも大変だったので、備忘録をかねてまとめておこうと思いますが、それはこのモニターのこと。詳しくは、HDMI接続とGPIO接続の話です。
Raspberry Piに詳しい方なら言わずもがなですが、GPIOというのは,モニター限らず,様々な接続に用いられます。Raspberry Piはそもそも様々な駆動機の制御に使えるようにできていますので、GPIOをそちらに使う方もいるでしょう。
GPIO接続はこのように汎用性のある方法です。このため,モニターに最適化されているわけではないようです。やったことがないのでいまいちわかりませんが、調べた限りでは、映像はモノクロです。画面が上から下へ変化していくような写り方のようです。
モニターというのは走査線上を光が走るような形で(現実には、画面上の任意の色の点が光るわけで、それが恥から順番に点滅していくわけです)画像が表示されるわけですが、現在は、実際にモニターを見ていてそれを意識するようなことはありません。ただ、GPIO接続にすると,これを多少意識するような事になるんじゃないかと思います。
GOIO接続のモニターは,最近ま2インチとか3インチ、大きくても4インチ前後のものがほとんどで,5インチは非常に少数でした。当然画面が小さければ,前述のようなモニターの仕組み上から起こるぶれも目立たなくなり、解像度が低くてもクリアな画面になります。でもモニターが大きくなればなるほど、画面上の問題が目立つようになります。現在GPIO接続の7インチモニターが、そこそこ安価に出回るようになっていますが、日常で期待するような画像があるかどうかは疑問と言うことでしょう。
もう一つ、GPIO接続のモニターはそのままでは映りません。ドライバーのインストールなどが必要になります。商品によっては、ドライバーをSDの形で付属していたり、販売元のHPから提供していたりします。またた探せば、手動でプログラムを書き直す方法もネット上にあるでしょう。ともかくそういう手間を掛けないと映りません。
でもGPIO接続も悪いことばかりではなくて、コンパクトに収まるという良さもあります。正直それだけでも選びたくなります。GPIOのピンにモニター側の受けを刺すだけで接続は終了です。モニターの後ろにRaspberry Piがくっつきますので、非常にコンパクトでまとまりがいいです。
モニター側に給電の必要がないものがほとんどなので、給電用のコードがいりません。(Raspberry Pi本体の給電コードのみ必要)タッチパネル用のUSB接続もいりません。モニターと本体の接続がこれ1つというのは、非常に良いのです。後述しますが、HDMI接続はたくさんのコードが必要になり、そのコードの始末が結構苦心してしまうのです。
Amazonなどの商品写真を見るとわかりますが、本体と接続した状態がほぼ箱状で、コードも本体給電用一本で、非常にコンパクトです。
一方HDMI接続は,既に規格化されているので、基本HDMIコードでつなげば映ります。これを実感したければ、Raspberry Pi の基本的な設定を終えた後で、大型のHDMIモニターにコードでつないでください。うちはデスクトップパソコンなので,モニターに直接つなげましたが、ノーパソの人だと、HDMI端子のない場合はつなぎようがないので、その場合はデジタルテレビで代用してみましょう。地デジ化対応のテレビが一般的になっておりますが、こうしたテレビにはたいていHDMI端子がついています。
知識がないのでちゃんと説明できないのですが、Raspberry Piに設定されてる解像度の数値が大きいために、大きなモニターだとそのまま映るのですが、小さいモニターだと映らないと言う現象が起こるようです。うちは23インチのモニターで、これは普通に映りました。そこまで大きくなくてもいけるかもしれません。
Raspberry Pi のHPからRaspberry Pi 用のOSをダウンロードしたmicroSD(既にインストールされているmicroSDを購入しても同じ)を本体にさしたあと、この大きめのモニターにHDMI接続したら、そこで今度は,小さいモニターでも映るように,ドライバー入れたり、プログラム改変したりという作業に入ります。そもそも日本語に対応させるために、MOZUとか入れるためにも作業が必要ですし、タッチパネルモニターの場合もその設定が必要です。この辺りはモニターなしでは,初心者ではかなりきついので(普通無理)ともかく大きめのモニターにいったんはつなぐ必要があります。
さて、無事設定も終わり、7インチモニターで映るようになったところで、また問題が出てきます。
既に述べたように、HDMI接続の問題は,接続コードが多いことでしょう。
まずは電源です。GPIOだと3.7vとからしく、モニターの説明を見ますと「電源不要」を謳っているものが多いですね。Raspberry Pi から電源を取っているという事のようです。
しかし、HDMI接続の場合は,モニター専用の電源がいります。私の持っているモニターは7インチですが、専用給電のためのmicroUSBがあります。さらに、タッチパネルにするためにRaspberry PiとUSB接続をする必要もあります。従って、HDMI、USB、電源と少なくとも3本はコードが必要です。
Raspberry Piは小さいので、3本もコードがつながりますと,もうその重さで傾いたりどっか飛んで言ってしまいそうになります。HDMIコードは,コード自体が太いものがあり、コード線の反発力で、Raspberry本体が動いてしまうことがあったり、本体のHDMI端子(差し込み口)が壊れてしまいそうで心配になります。
うちのモニター裏には、Raspberry Piを直接つなぐビス穴まであるんですが(そういう商品多いと思います)そこに本体を取り付けると、モニターを本体が近すぎるために,逆にコードがうまくつながらないという現象も起きます。色々やってみた結果で言うと、まずHDMIコードは細く(平らでもいいです)柔らかいもので、余り長すぎない物。さらに給電コード、USB接続コードなどは、百均で売られているような短くて軽いタイプでないと収まりが悪くなってしまいます。
まるでオクトパス怪獣のごとく、本体から何本も接続コードをびろびろ延ばした状態で、モニターとつないでも、傍目にあんまり美しくないのです。この点ではGPIOの方がずっと良いです。器用な方なら,こうしたコードも上手に納めた自作のケースを作るのでしょうが,なかなかそれほどの腕のない身としてはここまで来て,意欲が萎えたと言うのが正直なところです。
結局使うあてもなかったので,そのままお蔵入りしました。
最近、昔に比べるとモニターも安価に鳴り、昔はなかった7インチのGPIOモニターが出てきたので、またちょっと調べたのですが,以上のような理由で,わざわざまた買うほどの物でもないとわかりました。その後、タブレットも購入して、既にRaspberry Piを持ち歩く実用性もなくなりましたので、今回は考えを変えて、家に据え置きの状態での利用法を思案し始めております。
たぶんフォトフレームになるでしょう。(なるのかな)
2017年04月30日
NEC LAVIE Tab E TE507/FAW のマニュアル。
NEC LAVIE Tab E TE507/FAW は、2016年下旬に発売されたNECの7型タブレット。低価格に加えて、NECより発売されたことで、安価な中華パットのには手が出なかったユーザーにはちょっと気になる商品となっている。
タブレットに関しては、やはりIpadが人気が高く、スペック、安定性、耐久性に加えてapple careによるアフターケアに関してもダントツといえ、さらに世界的なシェアを背景にアクセサリーも豊富という利点があるが、本体価格が高く、さらにapple care を加えると最も小型のタブレットIpad mini4 では5万円を超える。
一方、安価で高スペックのAndroidタブレットは、有名どころでも数種類存在するが、前述のように、故障が多く、アフターケアも不十分。量販店でもクレームが多いらしい。
こうした中にあって、NECタブレットは、日本大手メーカーの販売によるアフターケアの安心感と、品質への期待を持つ顧客が多いようだ。量販店でも、apple以外では、比較的クレームは少ない商品として認識される向きもあるようだ。
但し、NECは数年前からLenovoグループ化しており、過去においては、Lenovo発売のタブレットと全く同じ商品を、名前を変えてNECブランドとして、価格を引き上げて発売した経緯もある。実際、このTE507/FAWも、中身はLenovoと考えていいと思っている。ただ、国内においての修理はすべてNECが担当しており、購入後1年は使い方サポートも電話で受け付けている。
<総括>
2016年下旬にNECから発売されたタブレットは、TE507/FAWと上位機種となるTS508 /FAMがある。双方ともに実際に使って見た感想は、Ipadに匹敵する高スペックでありながら、故障が多く、不安定感は否めないということである。アフターケアは確かにNECと言うブランドイメージ通りの安心感はあるが、同時に、必要な出費も求められる。ほとんどの量販店で満足な長期保証が求められなくなっている現在、充分なアフターケアを得るためには、NECより長期保証を購入する必要があるが、タブレット専用の長期保証は、メーカー保証の延長でも5000円。(水濡れ、破損などの自損事故には非対応)本体価格に比べて割高となっている。
従って、購入時には割り切った選択が必要かと思われる。
使用目的を吟味し、必要最小限度の使用法に特化し、過剰な期待はしないことだ。
使い方にもコツがあるため、それに対応する必要があり、それを踏まえた上で、購入の選択をした方が良い。
ちなみに、TE507はNECダイレクトでも17800円に値下げされている(本体のみ)が、TS508は28800円。スペック、安定性の問題を考えると、低価格に抑えた方が、満足感があると思う。
<NEC Lavie TE 507/FAW とは>
概要
@NECから2016年下旬に発売された7型タブレット。
AOS は、Android6.0
B液晶は1280×720ドットだが、数値以上にきれいで鮮明。上位機種のTS 508/FAMと比べても遜色はない。
C携帯性が高い。軽い。255g。大きめの携帯ゲーム機ぐらいなので、電車の中で取り出して使うのもやりやすい。片手で持っても疲れない。
D安い。2017年4月現在、NECがまた値下げしたので、NECダイレクトでも17800円
Eタブレット入門機として紹介されることが多い。
<マニュアルなしの問題>
apple機は、はマニュアルを同梱しないことで有名だが、その基本は直感的に使える構成である。Androidタブレットもまた、同様の売り方をするが、apple(IOS)に比べて煩雑性と、不安定感が伴っている。Androidの特徴として、それを使用するメーカーによって手を加えられているため、同じAndroid機でもメーカーが違えばOSも微妙に違ってくるということがある。Android機であるNexusシリーズでできることが、このNECタブレットではできない。などと言うことが普通に起きる。
TE 507 /FAW、TS 508/FAM 共に、発売後時間がたっていないこと、使用者がappleほど多数ではないことから、ネット上の情報も限りがある。さらにNECのサポート
(121ware.com)でも、情報が足りないのが現実。使い方に関しては独自でまなんでいくしかない面がある。
<究極な修理法は初期化>
このタブレットでよく起こる故障のほとんどは、OSもしくはアプリ依存である。従って、究極の修理は再起動と初期化となる。(それで無理な場合はハードの故障なので、修理となる)
しかし初期化すると、データ、プレインストール以外のアプリ、設定が消えて、出荷時の状態に戻るため、その復旧について考える必要がある。TE 507 /FAW、TS 508/FAM共に、この初期化を要する状況がよく起こると覚悟した方がいいので、復旧を迅速、且つ手軽に行えるように準備する必要がある。
<クラウドに保存する>
TE 507 /FAWとTS 508/FAMには、設定→バックアップとリセット において、自動バックアップを設定することができる。自動的に内部の情報をバックアップしてくれるシステムだが、バックアップ先はNECから提供されるクラウドである。
問題点は、
@TE 507 /FAWとTS 508/FAMはWi-Fiしかないので、通信環境のない場所では、クラウドからのリストアができない。
Aクラウドに保存することにセキュリティーの問題を感じる情報ならできない。
<SDに保存>
TE 507 /FAWとTS 508/FAMは、microSDが使える。データであれば、SDへの保存が可能だ。しかしアプリは限られたものしか保存できず、リストアには使えない。
なおフォーマットの方法によって、使い方が変わってくる。
フォーマットには内部ストレージと外部ストレージがあり、microSDを挿入すると、自動的にフォーマットの選択画面が現れ、選択するとフォーマットされる。
〜内部ストレージ〜
@内部ストレージ化とは
@ SDの内部ストレージ化は、タブレットの独自フォーマットであり、microSDはタブレット内でしか読み書きできなくなるのが基本。
A microSDを挿入したままでタブレットをUSB接続した場合、パソコンはタブレットを外部機器として認識する。その内部は、内部ストレージのみで、microSDは本体の一部として見なされる。
B 内部ストレージ化したmicroSDを取り出し、カードリーダーでパソコンにつなぐと、内部のフォルダーまでは見られるが、開けるファイルと開けないファイルに別れる。おそらくパソコンからコピペしたファイルは開くことができるが、タブレット独自に作ったファイル(画像、文書等々)は開くことができない。
A内部ストレージ化したmicroSDの使用上の注意。
@ 内部ストレージ化すると、一部のアプリをSDで保存できる。但し、アプリ側がこのフォーマットに対応している場合のみで、できるかどうかはやってみるまでわからない。 保存できないとわかっているアプリ
プレインストールのアプリは保存できない。
日本語入力ソフト(ATOKなど)
壁紙ソフト
A データはすべて保存できる。
B 本体からSDへデータを移行できるが、個別選択は不可、一括移行のみ。
C SD内でのファイル移動は、個別選択でできる。
D 内部ストレージ化したSDを一度取り出し、再び戻しても問題なく使える。
E 本体からSDへ一括でデータを移動(もともと本体内に作られている、ファイルの種類別のフォルダー群がまとめてSDに移動)すると、その後は、本体で作られたファイルは、自動的にSDのフォルダーに保存されるようになる。
F アプリに関しては、個別に移動する。できるものとできないものがある。
BmicroSDの内部ストレージ化のやり方
@ フォーマット(初めて使うとき)
microSDを本体に挿入すると、自動的にフォーマット画面が立ち上がり、外部ストレージか内部ストレージ化を選択する画面が現れる。内部を選択すると、後は自動でフォーマットされる。
A フォーマット(一度フォーマットしたSDを再度フォーマットする)
設定→ストレージとUSB→SDカード→右肩のメニュー(:)→設定
選択肢「取り出し」「フォーマット」「内部ストレージとしてフォーマット」が表示
「内部ストレージとしてフォーマット」を選択
B 本体から(内部ストレージ化した)SDへのデータ移行(本体→SD)
設定→ストレージとUSB→SDカード→右肩メニュー→データ移行
データ移動の画面に代わり、右下の移動をタップすると移動が始まる。
本体内にもともと作られているデータの種類別のフォルダー群全体が一括で移動する。 移動以降は、本体で作られたデータは、自動的にSD内のそれぞれのフォルダーに記録される用になる。
なお、この状態でもアプリは本体に残る。
C SD内のファイルをSD内の別のフォルダーに移動する。(SD→SD)
前提として、データは本体からすべてSDに移行しているものとする。
設定→ストレージとUSB→SDカード→エクスプローラ
移動したいファイル項目を長タッチ。(リスト表示なら項目の色が変わる。スレッド表示なら、✓マークがつく)
左肩に 1件選択済み と表示が出る。
右肩メニューを→コピー
左肩メニュー→左から画面が現れ、選択肢が出る。その中から内部ストレージを選択(内部ストレージ化の場合、SDは本体ストレージの一部と見なされ、SDと言う表示は出ない。)
SD内のエクスプローラが表示され、任意のフォルダーを選択、右下コピーをタップ。
ファイルは任意のフォルダーに移動する。
D 本体内のアプリをSDに移動する
設定→ストレージとUSB→内部ストレージ→アプリ
アプリ一覧が出たら、移動したいアプリをタップ
アプリ情報が表示される。この一番上に緑地に白抜きで「変更」の表示があれば、移動可能。なければ移動はできない。
「変更」の右側には、現在そのアプリがあるストレージが表示される(内部ストレージもしくはSDの表示がある)
「変更」をタップ→移動先のストレージを選択する(SD選択)。アプリが移動する。
E リストアに関する問題点
本体を初期化した場合、その後初めて内部ストレージ化したSDを挿入すると,再セットアップを求められる。これはスキップすることができないので、この時点でSD内のデータ及びアプリは消える。従って,内部ストレージ化したSDはバックアップには使えない。
ちなみに、事前にSDの内容をパソコンにコピーしようとしても,前述のごとくそれは無理である。
〜外部ストレージ〜
@外部ストレージ化とは
(@)SDの外部ストレージ化は、一般のSD同様、タブレット以外の機器(パソコン等)などでも読める、共通のフォーマットとなる。
(A)microSDを挿入したままで、パソコンとUSB接続した場合、パソコンはタブレットを外部機器として認識するが、その内部は、内部ストレージ(本体)とSDの2つに別れている。
(B)外部ストレージ化したmicroSDを取り出し、カードリーダでパソコンとつなぐと、内部をすべて読み込むことができ,編集も行える。この形で,パソコンから直接ファイルをコピペして、タブレットに戻し、タブレットに読み込むことも可能。
A外部ストレージかしたmicroSDの使用上の注意
(@)外部ストレージ化したSDにはアプリを保存することはできない。
(A)データはすべて保存できる。
(B)本体からSDへのデータ移行するには、コピー&ペーストが可能。個別選択が基本であるが、複数のフォルダーを一度にコピーすることも可能。
(C)SD内でのファイル移動も、個別選択でき、複数のフォルダーを一度にコピーもできる。
(D)外部ストレージかしたSDは、タブレットを出し入れ自由。
(E)作られたファイルが,本体内に記録されるか、SD内に記録されるかは,ファイルが作られるアプリの設定による。例えば、カメラ撮影による画像は、カメラアプリの設定により,保存先を本体かを指定でき、その後は指定した側に保存されていく。また、保存する際に任意の場所を保存場所に選べるアプリであれば、自分で保存場所を決められる。
(F)逆に保存場所を任意で決められないアプリの場合は、いったん保存してから、そのファイルを見つけ、その後任意の場所にコピーして移動することも可能である。が、これをした場合、次にアプリを開いたときにそのファイルを開くことができない(アプリがファイルのあり場所を探せない)場合もあり得る。この方法は,コピーをSDに残し,バックアップとして利用するのに適している。
(G)アプリによっては,どこに保存しているかわからないもの、開くことができないものもある。いくつか例を挙げると、
設定→ストレージとUSB→内部ストレージ→エクスプローラー で、
Android→data アプリが保存されているフォルダー。ファイル名の最後にアプリの名前が入っている。クリックするとデータファイルが見られるものもあるが、開けないものもある。ここのファイルを傷つけてしまうと,アプリが機能しなくなる。
Download downloadしたアプリやデータが入る 「ダウンロード」と言う緑に↓マークのアプリからも診ることができる。
Pictures Screenshotsにスクリーンショットが入る。
DCIM カメラで保存先が本体に指定してあれば、写した写真はここに入る。もし保存先がSDであれば、SD内に同名のフォルダーがあるのでそちらに入る。
Music ダウンロードした音楽はここに入る。
media 動画ファイルがここに入る。音楽ファイルもこちらに入るときもある。
Alarms アラーム音の音楽ファイルが保存されている。
Notifications 通知音の音楽ファイルが保存されている。
などとなっている。
BmicroSDの外部ストレージ化のやり方
(@)フォーマット(初めて行うとき)
microSDを本体に挿入すると,自動的にフォーマット画面が立ち上がる。外部ストレージか内部ストレージ化を選択する画面で、外部ストレージを選択、後は自動でフォーマット。
(A)一度フォーマットしたmicroSDを再度フォーマットする場合
設定→ストレージとUSB→SDカード→右肩のメニュー(:)→設定
選択肢「取り出し」「フォーマット」「内部ストレージとしてフォーマット」が表示
「フォーマット」を選択。外部フォーマット化の画面が現れる。右下の「消去してフォーマット」という赤い部分をタップ
フォーマットすると、SD内のデータはすべて消去されるので注意。
(B)本体から、外部ストレージ化したSDへのデータ移行(本体→SD)
設定→ストレージとUSB→エクスプローラ
フォルダー一覧から任意のファイルを特定し、長押しする。リスト表示なら色が変わり、グリッド表示なら✓マークがつく
このとき複数のファイル、フォルダーごとのコピー、複数のフォルダーごとコピーも可能。
左肩のメニュー→SDカード→コピーしたいフォルダー→右下「キャンセル」「コピー」の「コピー」をタップ
同時に画面はファイルが元あった場所(本体)に戻る。確認のためには、一度ストレージとUSBに戻り、そこからSDカードのコピーしたフォルダーに移動して確認する。
(C)SD内のファイルをSD内で移動(SD→SD)
方法は(B)と同じ。コピー先選択の際、SDを選んで任意のフォルダーを開いて,コピーする。
本体内のファイルを本体内に移動する(本体→本体)も方法は同じ。
(D)外部ストレージ化したmicroSDには、アプリは移動できない。
<OSもしくはアプリ依存の不具合を直す>
この機種で、OSもしくはアプリ依存の不具合が起きた場合は、まず再起動、そして初期化という方法がある。
@再起動
電源スイッチの長押し→「電源を切る」「再起動」機内モード」「マナーモード」の選択肢が出る。これで「再起動」を選択。
もしくは「電源を切る」を選択肢、しばらくしてから再度電源をONにしても良い。
これによって再起動後に不具合が直る場合がある。
A初期化の方法
再起動で直らない場合は,初期化の方法がある。初期化及びリストアの方法を示す。
設定→バックアップとリセット→データーの初期化。
(@) 初期化は本体のみ、データはバックアップが必要。
(A) 自動バックアップシステムもあり、日頃から自動でバックアップを残すこともできるが、残すのはNEC提供のクラウドになる。
(B) パソコンにつないで(パソコンは本機を外部ストレージとして認識)バックアップも可能。パソコンには、付属のmicroUSBでつなぐか、メールなどで送る方法がある。
C データは外部ストレージ化したmicroSDを入れておけば、そこにバックアップも可能。外部ストレージのSDであれば、本体を初期化しても初期化されない。
なお、内部ストレージのSDは,本体初期化後にセットアップを求められ,これはスキップできないので、セットアップで内部のデーターが初期化されてしまう。従ってデータのバックアップには使えない。
D 基本、アプリは初期化後に、ネットからインストールするしかなかない。アプリをバックアップすることは不可。
タブレットと同じアカウントでパソコン側でアンドロイドアプリをダウンロードしても、自動的に使用する端末の一覧が出て、そこからの選択となる。但し選択肢にパソコンはなし。端末を選択してインストールすると、自動的に端末側にインストールされる。
(E) 唯一ウイルスバスターはmicroSDにバックアップが可能。
普通GooglePlayにアクセスできない状態ならば、ネット接続ができないわけで、バスターを入れる必要もない。したがって、ネット環境が整ってから,バスターをインストールしても間に合う。しかし,ネット接続不可で、バスターが必要な場合があったら、以下の方法でもできる場合がある。
a:今回ウイルスバスターは、1つのライセンスで,3台まで使用可能な商品を使用。そのうち1つのアカウントをタブレットに振り分けた。
b:通常直接GooglePlayでモバイル用のウイルスバスターをダウンロードし、認証をすれば使用できるようになるが、今回は、一度ネットからパソコンにモバイル用のバスターをダウンロードする。
c:ダウンロードしたバスターを、USB接続で、外部ストレージ化したSDの人にの場所にコピーしておく。
d:SDにコピーしたバスターを起動する。このとき「提供元不明アプリのインストールをブロックする」警告が出た場合は、設定→セキュリティー→、提供元不明のアプリ
の項目をオフにする(この項目は普段はオンにした方が安全)
e :SDからバスターをインストールしたら、後はGooglePlayからのインストールと同様に設定を行う。
(F) Kindleなどは、ダウンロードした本のデーターは、外部ストレージ化SDでもコピーできるが、Kindleアプリそのものに,ネットからインストールしたデータ以外のデータを開く機能がないので、SDのデータを開くことはできない。
B本体初期化とリストア手順
(@) 設定→バックアップとリセット→データの初期化→(画面下)タブレットをリセット
・Googleアカウント
・システムやアプリのデータと設定
・ダウンロードしたアプリ
以上が初期化される。アプリ以外をバックアップ。アプリは初期化後にネットからダウンロードする。
(A) リストアの手順
a:起動後設定はスキップしてホーム画面に進む。
b:設定→アカウント→アカウントの追加 選択肢から本機で使用しているアカウントを再設定する。アカウントがGoogleであれば,Googleを選択。
c:ウィザードに従いアカウントのGoogleメールのメアドを記入。
d:このメアドのパスワードを記入
e:支払い方法は指定する場合はウイザード通りに指定。指定したくない場合はスキップ
f:もしコードナンバーを要求された場合、空欄には携帯の番号を記入。するとこの番号にコード番号を知らせてくるので、それを記入
g:アカウントは複数指定も可能。追加方法は上記の通り。その後は設定→アカウント→Google で登録したアカウントの一覧が出るので、使う方を選択。選択されたアカウントに従い、GoogleメールやGooglePlay内の処理がされる。例えば同じアカウントで既に購入しているアプリは、そのアカウントでアクセスする限り、無料でダウンロードできる。
h:バスターのインストール
GooglePlayからインストールする。
パソコンにあらかじめバスターモバイルをダウンロードし、そのデータを外部ストレージ化したmicroSDにコピーして,そこからインストールすることも可能。
i :アプリをダウンロード それぞれ設定をする。
j:データのリストアをする。
タブレットに関しては、やはりIpadが人気が高く、スペック、安定性、耐久性に加えてapple careによるアフターケアに関してもダントツといえ、さらに世界的なシェアを背景にアクセサリーも豊富という利点があるが、本体価格が高く、さらにapple care を加えると最も小型のタブレットIpad mini4 では5万円を超える。
一方、安価で高スペックのAndroidタブレットは、有名どころでも数種類存在するが、前述のように、故障が多く、アフターケアも不十分。量販店でもクレームが多いらしい。
こうした中にあって、NECタブレットは、日本大手メーカーの販売によるアフターケアの安心感と、品質への期待を持つ顧客が多いようだ。量販店でも、apple以外では、比較的クレームは少ない商品として認識される向きもあるようだ。
但し、NECは数年前からLenovoグループ化しており、過去においては、Lenovo発売のタブレットと全く同じ商品を、名前を変えてNECブランドとして、価格を引き上げて発売した経緯もある。実際、このTE507/FAWも、中身はLenovoと考えていいと思っている。ただ、国内においての修理はすべてNECが担当しており、購入後1年は使い方サポートも電話で受け付けている。
<総括>
2016年下旬にNECから発売されたタブレットは、TE507/FAWと上位機種となるTS508 /FAMがある。双方ともに実際に使って見た感想は、Ipadに匹敵する高スペックでありながら、故障が多く、不安定感は否めないということである。アフターケアは確かにNECと言うブランドイメージ通りの安心感はあるが、同時に、必要な出費も求められる。ほとんどの量販店で満足な長期保証が求められなくなっている現在、充分なアフターケアを得るためには、NECより長期保証を購入する必要があるが、タブレット専用の長期保証は、メーカー保証の延長でも5000円。(水濡れ、破損などの自損事故には非対応)本体価格に比べて割高となっている。
従って、購入時には割り切った選択が必要かと思われる。
使用目的を吟味し、必要最小限度の使用法に特化し、過剰な期待はしないことだ。
使い方にもコツがあるため、それに対応する必要があり、それを踏まえた上で、購入の選択をした方が良い。
ちなみに、TE507はNECダイレクトでも17800円に値下げされている(本体のみ)が、TS508は28800円。スペック、安定性の問題を考えると、低価格に抑えた方が、満足感があると思う。
<NEC Lavie TE 507/FAW とは>
概要
@NECから2016年下旬に発売された7型タブレット。
AOS は、Android6.0
B液晶は1280×720ドットだが、数値以上にきれいで鮮明。上位機種のTS 508/FAMと比べても遜色はない。
C携帯性が高い。軽い。255g。大きめの携帯ゲーム機ぐらいなので、電車の中で取り出して使うのもやりやすい。片手で持っても疲れない。
D安い。2017年4月現在、NECがまた値下げしたので、NECダイレクトでも17800円
Eタブレット入門機として紹介されることが多い。
<マニュアルなしの問題>
apple機は、はマニュアルを同梱しないことで有名だが、その基本は直感的に使える構成である。Androidタブレットもまた、同様の売り方をするが、apple(IOS)に比べて煩雑性と、不安定感が伴っている。Androidの特徴として、それを使用するメーカーによって手を加えられているため、同じAndroid機でもメーカーが違えばOSも微妙に違ってくるということがある。Android機であるNexusシリーズでできることが、このNECタブレットではできない。などと言うことが普通に起きる。
TE 507 /FAW、TS 508/FAM 共に、発売後時間がたっていないこと、使用者がappleほど多数ではないことから、ネット上の情報も限りがある。さらにNECのサポート
(121ware.com)でも、情報が足りないのが現実。使い方に関しては独自でまなんでいくしかない面がある。
<究極な修理法は初期化>
このタブレットでよく起こる故障のほとんどは、OSもしくはアプリ依存である。従って、究極の修理は再起動と初期化となる。(それで無理な場合はハードの故障なので、修理となる)
しかし初期化すると、データ、プレインストール以外のアプリ、設定が消えて、出荷時の状態に戻るため、その復旧について考える必要がある。TE 507 /FAW、TS 508/FAM共に、この初期化を要する状況がよく起こると覚悟した方がいいので、復旧を迅速、且つ手軽に行えるように準備する必要がある。
<クラウドに保存する>
TE 507 /FAWとTS 508/FAMには、設定→バックアップとリセット において、自動バックアップを設定することができる。自動的に内部の情報をバックアップしてくれるシステムだが、バックアップ先はNECから提供されるクラウドである。
問題点は、
@TE 507 /FAWとTS 508/FAMはWi-Fiしかないので、通信環境のない場所では、クラウドからのリストアができない。
Aクラウドに保存することにセキュリティーの問題を感じる情報ならできない。
<SDに保存>
TE 507 /FAWとTS 508/FAMは、microSDが使える。データであれば、SDへの保存が可能だ。しかしアプリは限られたものしか保存できず、リストアには使えない。
なおフォーマットの方法によって、使い方が変わってくる。
フォーマットには内部ストレージと外部ストレージがあり、microSDを挿入すると、自動的にフォーマットの選択画面が現れ、選択するとフォーマットされる。
〜内部ストレージ〜
@内部ストレージ化とは
@ SDの内部ストレージ化は、タブレットの独自フォーマットであり、microSDはタブレット内でしか読み書きできなくなるのが基本。
A microSDを挿入したままでタブレットをUSB接続した場合、パソコンはタブレットを外部機器として認識する。その内部は、内部ストレージのみで、microSDは本体の一部として見なされる。
B 内部ストレージ化したmicroSDを取り出し、カードリーダーでパソコンにつなぐと、内部のフォルダーまでは見られるが、開けるファイルと開けないファイルに別れる。おそらくパソコンからコピペしたファイルは開くことができるが、タブレット独自に作ったファイル(画像、文書等々)は開くことができない。
A内部ストレージ化したmicroSDの使用上の注意。
@ 内部ストレージ化すると、一部のアプリをSDで保存できる。但し、アプリ側がこのフォーマットに対応している場合のみで、できるかどうかはやってみるまでわからない。 保存できないとわかっているアプリ
プレインストールのアプリは保存できない。
日本語入力ソフト(ATOKなど)
壁紙ソフト
A データはすべて保存できる。
B 本体からSDへデータを移行できるが、個別選択は不可、一括移行のみ。
C SD内でのファイル移動は、個別選択でできる。
D 内部ストレージ化したSDを一度取り出し、再び戻しても問題なく使える。
E 本体からSDへ一括でデータを移動(もともと本体内に作られている、ファイルの種類別のフォルダー群がまとめてSDに移動)すると、その後は、本体で作られたファイルは、自動的にSDのフォルダーに保存されるようになる。
F アプリに関しては、個別に移動する。できるものとできないものがある。
BmicroSDの内部ストレージ化のやり方
@ フォーマット(初めて使うとき)
microSDを本体に挿入すると、自動的にフォーマット画面が立ち上がり、外部ストレージか内部ストレージ化を選択する画面が現れる。内部を選択すると、後は自動でフォーマットされる。
A フォーマット(一度フォーマットしたSDを再度フォーマットする)
設定→ストレージとUSB→SDカード→右肩のメニュー(:)→設定
選択肢「取り出し」「フォーマット」「内部ストレージとしてフォーマット」が表示
「内部ストレージとしてフォーマット」を選択
B 本体から(内部ストレージ化した)SDへのデータ移行(本体→SD)
設定→ストレージとUSB→SDカード→右肩メニュー→データ移行
データ移動の画面に代わり、右下の移動をタップすると移動が始まる。
本体内にもともと作られているデータの種類別のフォルダー群全体が一括で移動する。 移動以降は、本体で作られたデータは、自動的にSD内のそれぞれのフォルダーに記録される用になる。
なお、この状態でもアプリは本体に残る。
C SD内のファイルをSD内の別のフォルダーに移動する。(SD→SD)
前提として、データは本体からすべてSDに移行しているものとする。
設定→ストレージとUSB→SDカード→エクスプローラ
移動したいファイル項目を長タッチ。(リスト表示なら項目の色が変わる。スレッド表示なら、✓マークがつく)
左肩に 1件選択済み と表示が出る。
右肩メニューを→コピー
左肩メニュー→左から画面が現れ、選択肢が出る。その中から内部ストレージを選択(内部ストレージ化の場合、SDは本体ストレージの一部と見なされ、SDと言う表示は出ない。)
SD内のエクスプローラが表示され、任意のフォルダーを選択、右下コピーをタップ。
ファイルは任意のフォルダーに移動する。
D 本体内のアプリをSDに移動する
設定→ストレージとUSB→内部ストレージ→アプリ
アプリ一覧が出たら、移動したいアプリをタップ
アプリ情報が表示される。この一番上に緑地に白抜きで「変更」の表示があれば、移動可能。なければ移動はできない。
「変更」の右側には、現在そのアプリがあるストレージが表示される(内部ストレージもしくはSDの表示がある)
「変更」をタップ→移動先のストレージを選択する(SD選択)。アプリが移動する。
E リストアに関する問題点
本体を初期化した場合、その後初めて内部ストレージ化したSDを挿入すると,再セットアップを求められる。これはスキップすることができないので、この時点でSD内のデータ及びアプリは消える。従って,内部ストレージ化したSDはバックアップには使えない。
ちなみに、事前にSDの内容をパソコンにコピーしようとしても,前述のごとくそれは無理である。
〜外部ストレージ〜
@外部ストレージ化とは
(@)SDの外部ストレージ化は、一般のSD同様、タブレット以外の機器(パソコン等)などでも読める、共通のフォーマットとなる。
(A)microSDを挿入したままで、パソコンとUSB接続した場合、パソコンはタブレットを外部機器として認識するが、その内部は、内部ストレージ(本体)とSDの2つに別れている。
(B)外部ストレージ化したmicroSDを取り出し、カードリーダでパソコンとつなぐと、内部をすべて読み込むことができ,編集も行える。この形で,パソコンから直接ファイルをコピペして、タブレットに戻し、タブレットに読み込むことも可能。
A外部ストレージかしたmicroSDの使用上の注意
(@)外部ストレージ化したSDにはアプリを保存することはできない。
(A)データはすべて保存できる。
(B)本体からSDへのデータ移行するには、コピー&ペーストが可能。個別選択が基本であるが、複数のフォルダーを一度にコピーすることも可能。
(C)SD内でのファイル移動も、個別選択でき、複数のフォルダーを一度にコピーもできる。
(D)外部ストレージかしたSDは、タブレットを出し入れ自由。
(E)作られたファイルが,本体内に記録されるか、SD内に記録されるかは,ファイルが作られるアプリの設定による。例えば、カメラ撮影による画像は、カメラアプリの設定により,保存先を本体かを指定でき、その後は指定した側に保存されていく。また、保存する際に任意の場所を保存場所に選べるアプリであれば、自分で保存場所を決められる。
(F)逆に保存場所を任意で決められないアプリの場合は、いったん保存してから、そのファイルを見つけ、その後任意の場所にコピーして移動することも可能である。が、これをした場合、次にアプリを開いたときにそのファイルを開くことができない(アプリがファイルのあり場所を探せない)場合もあり得る。この方法は,コピーをSDに残し,バックアップとして利用するのに適している。
(G)アプリによっては,どこに保存しているかわからないもの、開くことができないものもある。いくつか例を挙げると、
設定→ストレージとUSB→内部ストレージ→エクスプローラー で、
Android→data アプリが保存されているフォルダー。ファイル名の最後にアプリの名前が入っている。クリックするとデータファイルが見られるものもあるが、開けないものもある。ここのファイルを傷つけてしまうと,アプリが機能しなくなる。
Download downloadしたアプリやデータが入る 「ダウンロード」と言う緑に↓マークのアプリからも診ることができる。
Pictures Screenshotsにスクリーンショットが入る。
DCIM カメラで保存先が本体に指定してあれば、写した写真はここに入る。もし保存先がSDであれば、SD内に同名のフォルダーがあるのでそちらに入る。
Music ダウンロードした音楽はここに入る。
media 動画ファイルがここに入る。音楽ファイルもこちらに入るときもある。
Alarms アラーム音の音楽ファイルが保存されている。
Notifications 通知音の音楽ファイルが保存されている。
などとなっている。
BmicroSDの外部ストレージ化のやり方
(@)フォーマット(初めて行うとき)
microSDを本体に挿入すると,自動的にフォーマット画面が立ち上がる。外部ストレージか内部ストレージ化を選択する画面で、外部ストレージを選択、後は自動でフォーマット。
(A)一度フォーマットしたmicroSDを再度フォーマットする場合
設定→ストレージとUSB→SDカード→右肩のメニュー(:)→設定
選択肢「取り出し」「フォーマット」「内部ストレージとしてフォーマット」が表示
「フォーマット」を選択。外部フォーマット化の画面が現れる。右下の「消去してフォーマット」という赤い部分をタップ
フォーマットすると、SD内のデータはすべて消去されるので注意。
(B)本体から、外部ストレージ化したSDへのデータ移行(本体→SD)
設定→ストレージとUSB→エクスプローラ
フォルダー一覧から任意のファイルを特定し、長押しする。リスト表示なら色が変わり、グリッド表示なら✓マークがつく
このとき複数のファイル、フォルダーごとのコピー、複数のフォルダーごとコピーも可能。
左肩のメニュー→SDカード→コピーしたいフォルダー→右下「キャンセル」「コピー」の「コピー」をタップ
同時に画面はファイルが元あった場所(本体)に戻る。確認のためには、一度ストレージとUSBに戻り、そこからSDカードのコピーしたフォルダーに移動して確認する。
(C)SD内のファイルをSD内で移動(SD→SD)
方法は(B)と同じ。コピー先選択の際、SDを選んで任意のフォルダーを開いて,コピーする。
本体内のファイルを本体内に移動する(本体→本体)も方法は同じ。
(D)外部ストレージ化したmicroSDには、アプリは移動できない。
<OSもしくはアプリ依存の不具合を直す>
この機種で、OSもしくはアプリ依存の不具合が起きた場合は、まず再起動、そして初期化という方法がある。
@再起動
電源スイッチの長押し→「電源を切る」「再起動」機内モード」「マナーモード」の選択肢が出る。これで「再起動」を選択。
もしくは「電源を切る」を選択肢、しばらくしてから再度電源をONにしても良い。
これによって再起動後に不具合が直る場合がある。
A初期化の方法
再起動で直らない場合は,初期化の方法がある。初期化及びリストアの方法を示す。
設定→バックアップとリセット→データーの初期化。
(@) 初期化は本体のみ、データはバックアップが必要。
(A) 自動バックアップシステムもあり、日頃から自動でバックアップを残すこともできるが、残すのはNEC提供のクラウドになる。
(B) パソコンにつないで(パソコンは本機を外部ストレージとして認識)バックアップも可能。パソコンには、付属のmicroUSBでつなぐか、メールなどで送る方法がある。
C データは外部ストレージ化したmicroSDを入れておけば、そこにバックアップも可能。外部ストレージのSDであれば、本体を初期化しても初期化されない。
なお、内部ストレージのSDは,本体初期化後にセットアップを求められ,これはスキップできないので、セットアップで内部のデーターが初期化されてしまう。従ってデータのバックアップには使えない。
D 基本、アプリは初期化後に、ネットからインストールするしかなかない。アプリをバックアップすることは不可。
タブレットと同じアカウントでパソコン側でアンドロイドアプリをダウンロードしても、自動的に使用する端末の一覧が出て、そこからの選択となる。但し選択肢にパソコンはなし。端末を選択してインストールすると、自動的に端末側にインストールされる。
(E) 唯一ウイルスバスターはmicroSDにバックアップが可能。
普通GooglePlayにアクセスできない状態ならば、ネット接続ができないわけで、バスターを入れる必要もない。したがって、ネット環境が整ってから,バスターをインストールしても間に合う。しかし,ネット接続不可で、バスターが必要な場合があったら、以下の方法でもできる場合がある。
a:今回ウイルスバスターは、1つのライセンスで,3台まで使用可能な商品を使用。そのうち1つのアカウントをタブレットに振り分けた。
b:通常直接GooglePlayでモバイル用のウイルスバスターをダウンロードし、認証をすれば使用できるようになるが、今回は、一度ネットからパソコンにモバイル用のバスターをダウンロードする。
c:ダウンロードしたバスターを、USB接続で、外部ストレージ化したSDの人にの場所にコピーしておく。
d:SDにコピーしたバスターを起動する。このとき「提供元不明アプリのインストールをブロックする」警告が出た場合は、設定→セキュリティー→、提供元不明のアプリ
の項目をオフにする(この項目は普段はオンにした方が安全)
e :SDからバスターをインストールしたら、後はGooglePlayからのインストールと同様に設定を行う。
(F) Kindleなどは、ダウンロードした本のデーターは、外部ストレージ化SDでもコピーできるが、Kindleアプリそのものに,ネットからインストールしたデータ以外のデータを開く機能がないので、SDのデータを開くことはできない。
B本体初期化とリストア手順
(@) 設定→バックアップとリセット→データの初期化→(画面下)タブレットをリセット
・Googleアカウント
・システムやアプリのデータと設定
・ダウンロードしたアプリ
以上が初期化される。アプリ以外をバックアップ。アプリは初期化後にネットからダウンロードする。
(A) リストアの手順
a:起動後設定はスキップしてホーム画面に進む。
b:設定→アカウント→アカウントの追加 選択肢から本機で使用しているアカウントを再設定する。アカウントがGoogleであれば,Googleを選択。
c:ウィザードに従いアカウントのGoogleメールのメアドを記入。
d:このメアドのパスワードを記入
e:支払い方法は指定する場合はウイザード通りに指定。指定したくない場合はスキップ
f:もしコードナンバーを要求された場合、空欄には携帯の番号を記入。するとこの番号にコード番号を知らせてくるので、それを記入
g:アカウントは複数指定も可能。追加方法は上記の通り。その後は設定→アカウント→Google で登録したアカウントの一覧が出るので、使う方を選択。選択されたアカウントに従い、GoogleメールやGooglePlay内の処理がされる。例えば同じアカウントで既に購入しているアプリは、そのアカウントでアクセスする限り、無料でダウンロードできる。
h:バスターのインストール
GooglePlayからインストールする。
パソコンにあらかじめバスターモバイルをダウンロードし、そのデータを外部ストレージ化したmicroSDにコピーして,そこからインストールすることも可能。
i :アプリをダウンロード それぞれ設定をする。
j:データのリストアをする。
2017年03月25日
総理夫人という存在は。。。
籠池証人喚問が放送され、その後の報道をちらちらと見ていて、驚いたことがある。
かねてよりの報道を見ていると、籠池氏はとんでもない男で、言うことも支離滅裂、嘘つき、と言う印象を持っていた。ところが国会証言での籠池氏の様子は、思ったより整然としていた。
発言は少々個性的ではあるが、突拍子もないと言うこともなく、意外と理路整然としており、質問に対する答えも結構的を得ていた。それ以上に、ところどころ使われる慣用句や比喩などは、まるでふざけた発言のように見えて、実はなかなか巧妙だった。
小学校校舎の土地が、8億円も安くなったことに対して、どう思うかと聞かれ「神風が吹いた」と答えている。「見えない力が働いたと思った」とも言った。当然これが意味するところは、自分が働きかけた政治家による上からの力で便宜が図られたと思った、ということである。誰が聞いてもそう理解する。しかし言葉の意味は理解されたとしても、実際に言われた言葉は、「神風」であり「見えない力」でしかない。このふたつの言葉は後になって偽証を問われる事はない。そこには政治家も、政治力も言葉としては表れていないからだ。籠池氏がそう思ったと言うことは事実で、偽証ではない。籠池氏の年頃なら、本気で神風を信じる人もいるし、だいたい教育勅語を教えようとする人である。「神風を信じていた」と言えば嘘とは言えない。
籠池氏の発言には、随所にこの手の表現がある。証人喚問は嘘を言ったら偽証罪に問われる。嘘とは裏付けのない発言も含まれる。確固たる証拠もなしに、都合のいいことを言うことはできない。しかし自分がそう思い込んでいたなら、「そう思っていた」と言うことは嘘ではない。本当に政治家が動いたかどうか、彼は確かめたことはない。彼は、かつて総理夫人に働きかけた実績があり、後に8億円土地代が安くなったという結果を見て、自分の働きかけがうまくいったのだと思った。思ったことは嘘ではない。実際に働いた政治家がいようといまいと、そう思ったからそう思ったと証言した。彼は偽証罪には問われない。
問題のファックスの件もそうである。
彼は総理夫人に電話をした。夫人は返信しなかったが、秘書からは連絡が来た。籠池氏が留守電をしておいた総理夫人からの手配だと思ったとしても、無理はない。
自民党が主張するように、籠池氏の方が積極的に総理夫人の秘書に手紙を送って問い合わせしたと言うことがあったとしても、籠池氏はまず電話をし、返事がないから手紙を書いた。すると秘書はそれに答えてファックスを送ってくれた。内容は普通の人がそう簡単には問い合わせできない相手からの詳しい返事である。この一連の行為の中で、籠池氏は、総理夫人が秘書を通じてやらせたと考えても不思議はない。多くの人が思うように、秘書は勝手に仕事はしないだろう。総理夫人が命じたから動いたのだろう。籠池氏はそう判断した。
だから総理夫人に便宜を図ってもらったと解釈した。そう証言した。これは籠池氏が信じていたことを話しただけで、例え違っていても、籠池氏は偽証はしていない。
もう一つ、公開された籠池夫人と総理夫人のメールである。
そもそも問題が発覚してから後にこんなに大量のメールのやりとりをしていること自体、総理夫人の行為はおかしいのではないかと思った。普通なら、返信しないだろう。総理の周辺が総理夫人の行動をストップするだろう。それが何十通もやりとりしている。
その内容だが、報道された内容を見る限り、実は籠池夫人の方がよほどまともなメールを送っている。自民党は、興奮しておかしくなりかけている籠池夫人を、総理夫人がなだめていただけという方向でまとめたいようだし、マスコミやワイドショーのコメンテーターも異口同音にそう言うのだが、きっとそれは相手が総理夫人だからそう言ってるだけなんじゃないかと思う。
籠池夫人のメールは非常に良く練れている。自分が不利になることは一切言及していない。総理夫人が公演の謝礼を受け取った、受け取らなという情報について問いかけると、「ひどい」を連発する。ところがその「ひどい」は、「謝礼がなかったという総理夫人の証言は嘘だ」という意味の「ひどい」なのか、「謝礼はなかったのに、謝礼があったかのような報道をするマスコミ」は「ひどい」なのかわからない。もちろん周辺情報を知っている者なら、答えは前者であろうと思うのだが、籠池夫人のメールには「ひどい」という言葉があるだけなので、言葉だけを見るとどっちなのかわからない。ただ受け取る方がどうとでも受け取れるようになっている。
籠池夫人の言葉は、受け取った者が忖度して初めて内容がわかると言うものが多い。相手には確かに内容の意味が伝わる。しかし後で言質をとられても、言葉じたいは曖昧で、証拠にはならない。だから籠池夫人事態が嘘を言って、総理夫人を騙したという証拠はないのである。
実に巧みなのだ。
それに支離滅裂な内容なのかと思いきや、割とちゃんとわかりやすい言葉で書いている。「祈る」を連発する総理夫人の方がよほど何を言ってるかわからない。
このことからわかることは、籠池夫人はあたかも常軌を逸しているように見せて、しっかりと言葉を操っている。そして総理夫人から自分に都合よく働く言葉を引き出している。実際あのメールを見た多くの人は、総理夫人があたかも籠池夫人と何らかの利害関係があり、その関係を必死で隠そうとしているような印象を受けたのではないだろうか。
そして籠池夫人は、後で言質を取られるようなことは一切言わない。その部分は返事しなかったり、形容詞や感情を表現する言葉ではっきりと表現せず、読んだ人が内容を類推できるようにはしているが、しかしはっきりした単語は使っていない。嘘をついているかと言われると、籠池夫人自身が思っていることを言っているだけだから嘘ではない。逆に彼女にそう思わせた背景を考えると、それだけのことを総理夫人はしているのではないかと言う勘ぐりが起こってくる。
結局の所、大阪のあくどい商人風に見せておきながら、籠池夫妻は場数を踏んだ海千山千で、総理夫婦を手玉に取っていると言えるだろう。稲田防衛大臣に至っては、弁護士でありながら夫婦共にいいように翻弄されてしまっている。おそらく政治家として明確な犯罪を犯した人はいないだろう。しかし特に総理に関しては、立場を考えるなら、あまりに脇が甘いと言わざるを得ない。
総理夫人は、以前にも大麻使用で捕まった人物とツーショットがネットで流れたりしている。その人物は自治体に許可を取り、町おこしとして大麻草(麻薬としてではなく、合法な部分)を栽培し商品化すると言う仕事をしていたわけで、その活動に賛同したという意味で総理夫人とのツーショットにつながったわけだが、その直後にその人物は大麻使用(麻薬やっちゃったわけ)で逮捕された。
別に総理夫人が大麻をやったわけではないが、そういう人物とツーショット写真がネットに流れるのは、やはり立場上よろしくはないだろう。総理夫人に関するこの手の情報は、大小様々ある。
総理という特別な地位にいる人物の妻となれば、一私人として扱われることはない。本人がどう思おうと、周りに対する影響は大きい。また総理という立場の人間には、行動に制約がある。そう国民は思っている。一定の思想に偏ったり、そこに不当な援助を加えたりと言うことは、国民としては許しがたい。
総理夫人の行動は、どうしても夫である総理の行動と結びつけられてしまう。(夫婦とはそういうもの)だから夫人が問題行動をすれば、それは総理自身の問題行動として受け取られがちだ。だとしたら、夫人もまた、行動を慎むべきではないだろうか。
昨日今日政治家夫人になったわけでもなく、総理になってからも結構時間が経っている(二度目だし)にもかかわらず、ずっとこのような行動が続くのはやはり脇が甘すぎるし、政治家夫人としては常識があるとは思えない。
本日籠池証言の話題で持ちきりのさなか、講演会に出た総理夫人は、自分の現在の立場に対して、涙をうかべつつ、「今は黙って嵐が行き過ぎるのを。。。」みたいな事を話し、しっかり録画され、報道されている。これは不祥事を起こした政治家が、自分の講演会であえて不祥事について、おちゃらけた(もしくは冗談めかした、不謹慎な)発言をして、その場では拍手されながら、その映像が流失して、職を辞さざるを得なくなる、そのパターンそのものである。
かつて安倍内閣は閣内に不祥事を起こす人物が多発して崩壊した。
今回も、同じパターンで職を辞した閣僚が出ている。
それがわかっているなら、総理夫人の行動をもう少し抑制すべきじゃないのかと思う。
かねてよりの報道を見ていると、籠池氏はとんでもない男で、言うことも支離滅裂、嘘つき、と言う印象を持っていた。ところが国会証言での籠池氏の様子は、思ったより整然としていた。
発言は少々個性的ではあるが、突拍子もないと言うこともなく、意外と理路整然としており、質問に対する答えも結構的を得ていた。それ以上に、ところどころ使われる慣用句や比喩などは、まるでふざけた発言のように見えて、実はなかなか巧妙だった。
小学校校舎の土地が、8億円も安くなったことに対して、どう思うかと聞かれ「神風が吹いた」と答えている。「見えない力が働いたと思った」とも言った。当然これが意味するところは、自分が働きかけた政治家による上からの力で便宜が図られたと思った、ということである。誰が聞いてもそう理解する。しかし言葉の意味は理解されたとしても、実際に言われた言葉は、「神風」であり「見えない力」でしかない。このふたつの言葉は後になって偽証を問われる事はない。そこには政治家も、政治力も言葉としては表れていないからだ。籠池氏がそう思ったと言うことは事実で、偽証ではない。籠池氏の年頃なら、本気で神風を信じる人もいるし、だいたい教育勅語を教えようとする人である。「神風を信じていた」と言えば嘘とは言えない。
籠池氏の発言には、随所にこの手の表現がある。証人喚問は嘘を言ったら偽証罪に問われる。嘘とは裏付けのない発言も含まれる。確固たる証拠もなしに、都合のいいことを言うことはできない。しかし自分がそう思い込んでいたなら、「そう思っていた」と言うことは嘘ではない。本当に政治家が動いたかどうか、彼は確かめたことはない。彼は、かつて総理夫人に働きかけた実績があり、後に8億円土地代が安くなったという結果を見て、自分の働きかけがうまくいったのだと思った。思ったことは嘘ではない。実際に働いた政治家がいようといまいと、そう思ったからそう思ったと証言した。彼は偽証罪には問われない。
問題のファックスの件もそうである。
彼は総理夫人に電話をした。夫人は返信しなかったが、秘書からは連絡が来た。籠池氏が留守電をしておいた総理夫人からの手配だと思ったとしても、無理はない。
自民党が主張するように、籠池氏の方が積極的に総理夫人の秘書に手紙を送って問い合わせしたと言うことがあったとしても、籠池氏はまず電話をし、返事がないから手紙を書いた。すると秘書はそれに答えてファックスを送ってくれた。内容は普通の人がそう簡単には問い合わせできない相手からの詳しい返事である。この一連の行為の中で、籠池氏は、総理夫人が秘書を通じてやらせたと考えても不思議はない。多くの人が思うように、秘書は勝手に仕事はしないだろう。総理夫人が命じたから動いたのだろう。籠池氏はそう判断した。
だから総理夫人に便宜を図ってもらったと解釈した。そう証言した。これは籠池氏が信じていたことを話しただけで、例え違っていても、籠池氏は偽証はしていない。
もう一つ、公開された籠池夫人と総理夫人のメールである。
そもそも問題が発覚してから後にこんなに大量のメールのやりとりをしていること自体、総理夫人の行為はおかしいのではないかと思った。普通なら、返信しないだろう。総理の周辺が総理夫人の行動をストップするだろう。それが何十通もやりとりしている。
その内容だが、報道された内容を見る限り、実は籠池夫人の方がよほどまともなメールを送っている。自民党は、興奮しておかしくなりかけている籠池夫人を、総理夫人がなだめていただけという方向でまとめたいようだし、マスコミやワイドショーのコメンテーターも異口同音にそう言うのだが、きっとそれは相手が総理夫人だからそう言ってるだけなんじゃないかと思う。
籠池夫人のメールは非常に良く練れている。自分が不利になることは一切言及していない。総理夫人が公演の謝礼を受け取った、受け取らなという情報について問いかけると、「ひどい」を連発する。ところがその「ひどい」は、「謝礼がなかったという総理夫人の証言は嘘だ」という意味の「ひどい」なのか、「謝礼はなかったのに、謝礼があったかのような報道をするマスコミ」は「ひどい」なのかわからない。もちろん周辺情報を知っている者なら、答えは前者であろうと思うのだが、籠池夫人のメールには「ひどい」という言葉があるだけなので、言葉だけを見るとどっちなのかわからない。ただ受け取る方がどうとでも受け取れるようになっている。
籠池夫人の言葉は、受け取った者が忖度して初めて内容がわかると言うものが多い。相手には確かに内容の意味が伝わる。しかし後で言質をとられても、言葉じたいは曖昧で、証拠にはならない。だから籠池夫人事態が嘘を言って、総理夫人を騙したという証拠はないのである。
実に巧みなのだ。
それに支離滅裂な内容なのかと思いきや、割とちゃんとわかりやすい言葉で書いている。「祈る」を連発する総理夫人の方がよほど何を言ってるかわからない。
このことからわかることは、籠池夫人はあたかも常軌を逸しているように見せて、しっかりと言葉を操っている。そして総理夫人から自分に都合よく働く言葉を引き出している。実際あのメールを見た多くの人は、総理夫人があたかも籠池夫人と何らかの利害関係があり、その関係を必死で隠そうとしているような印象を受けたのではないだろうか。
そして籠池夫人は、後で言質を取られるようなことは一切言わない。その部分は返事しなかったり、形容詞や感情を表現する言葉ではっきりと表現せず、読んだ人が内容を類推できるようにはしているが、しかしはっきりした単語は使っていない。嘘をついているかと言われると、籠池夫人自身が思っていることを言っているだけだから嘘ではない。逆に彼女にそう思わせた背景を考えると、それだけのことを総理夫人はしているのではないかと言う勘ぐりが起こってくる。
結局の所、大阪のあくどい商人風に見せておきながら、籠池夫妻は場数を踏んだ海千山千で、総理夫婦を手玉に取っていると言えるだろう。稲田防衛大臣に至っては、弁護士でありながら夫婦共にいいように翻弄されてしまっている。おそらく政治家として明確な犯罪を犯した人はいないだろう。しかし特に総理に関しては、立場を考えるなら、あまりに脇が甘いと言わざるを得ない。
総理夫人は、以前にも大麻使用で捕まった人物とツーショットがネットで流れたりしている。その人物は自治体に許可を取り、町おこしとして大麻草(麻薬としてではなく、合法な部分)を栽培し商品化すると言う仕事をしていたわけで、その活動に賛同したという意味で総理夫人とのツーショットにつながったわけだが、その直後にその人物は大麻使用(麻薬やっちゃったわけ)で逮捕された。
別に総理夫人が大麻をやったわけではないが、そういう人物とツーショット写真がネットに流れるのは、やはり立場上よろしくはないだろう。総理夫人に関するこの手の情報は、大小様々ある。
総理という特別な地位にいる人物の妻となれば、一私人として扱われることはない。本人がどう思おうと、周りに対する影響は大きい。また総理という立場の人間には、行動に制約がある。そう国民は思っている。一定の思想に偏ったり、そこに不当な援助を加えたりと言うことは、国民としては許しがたい。
総理夫人の行動は、どうしても夫である総理の行動と結びつけられてしまう。(夫婦とはそういうもの)だから夫人が問題行動をすれば、それは総理自身の問題行動として受け取られがちだ。だとしたら、夫人もまた、行動を慎むべきではないだろうか。
昨日今日政治家夫人になったわけでもなく、総理になってからも結構時間が経っている(二度目だし)にもかかわらず、ずっとこのような行動が続くのはやはり脇が甘すぎるし、政治家夫人としては常識があるとは思えない。
本日籠池証言の話題で持ちきりのさなか、講演会に出た総理夫人は、自分の現在の立場に対して、涙をうかべつつ、「今は黙って嵐が行き過ぎるのを。。。」みたいな事を話し、しっかり録画され、報道されている。これは不祥事を起こした政治家が、自分の講演会であえて不祥事について、おちゃらけた(もしくは冗談めかした、不謹慎な)発言をして、その場では拍手されながら、その映像が流失して、職を辞さざるを得なくなる、そのパターンそのものである。
かつて安倍内閣は閣内に不祥事を起こす人物が多発して崩壊した。
今回も、同じパターンで職を辞した閣僚が出ている。
それがわかっているなら、総理夫人の行動をもう少し抑制すべきじゃないのかと思う。
2016年01月11日
Raspberry Pi2 Model B 購入から設定まで
Raspberry Pi 購入から設定まで
Raspberry Pi2 model Bを買いました。
結構使えるんでびっくりです。
実は小型軽量のワープロは以前から欲しかったのですが、なかなかいいのがありませんでした。ワープロの条件は日本語変換能力と、文字表示がキー入力に遅延しないこと、長文が扱えること。そして小型軽量。
この条件をそろえた機器が意外とないのです。
ノーパソとかなら能力は問題ありませんが、重くて大きい。
軽量で持ち運びやすいと言うことなら、かのポメラがありますが、これは日本語変換能力に難があります。ワープロに特化しているという割に、入っているATOKがあまり高性能ではなく、単語登録にも限界があるので、いまいちです。
日本語変換なら、IpadやIpod touch(通信能力は必要ないので、値段を考えてこの辺りで十分)の方が能力はずっと高く、これだけあれば十分と思いますし、Ipad miniやIpod touch5なら、携帯性も申し分ありません。しかし、ブラインドタッチで入力すると、遅延しますし、長文になるとフリーズしそうになります。そもそも長文はあまり扱いが上手くありません。
これらの条件を踏まえて、Raspberry Pi2 model Bは、全てクリアしています。後はもう少し使い込んで、長文資料をどのくらい管理できるかです。
そこで今回はRaspberry Piの購入から設定まで、備忘録代わりにまとめてみます。
<Raspberry Piとは>
Raspberry Piは英国のRaspberry Pi財団が教育用として開発した、シングルコンピューターです。見た目は基盤に、USBやHDMI端子がついているだけで、ケースすらありませんので、周辺機器をそろえ、ケースを用意するのはユーザー側でしなければなりません。でもその分色々と拡張性があり、便利に利用できる良さもあります。
私は電子工作はあまり専門ではないので、詳しくありませんが、モニターを付けて小型PCにもなりますし、カメラキットと合わせてデジタルカメラ、それこそロボットに組み込んで制御などもできるそうです。
Raspberry Piには何種類かあり、スペックも違いますが、最新版はRaspberry Pi2 model BとRaspberry Pi ZEROです。ZEROは5ドルPCなのだそうで、安価な上にコンパクト。興味があるのですが、元が5ドル(600円程度)なのに、Amazonでは10,000円で売ってました。2016年1月現在では、まだ品薄なのでこうなりましたが、しかしこれでは暴利でしょう。
model Bは、本体は5000円ほどからあります。たいていはケースや周辺機器とのパッケージ商品があり、そちらの方がリーズナブルなときもあります。
<購入>
ここからは、Raspberry Pi2 Model B について説明をします。
まずRaspberry Piを使うためにはいくつか必要な周辺機器があります。
@電源
microUSBで給電します。
microUSB−USBの給電(充電)用コードとUSB電源アダプター です
AHDMIコード
モニターを必要とする場合はこれが必要です。
HDMI以外の接続でも可能ですが、色々設定が必要になります。(ここでは触れません)
BmicroSDカード
microSDカードにOSをインストールして使います。最低4GBですが、OSの他にもインストールするアプリケーションが増えてくるので、8GBあれば安心です。あまり大容量になると、バックアップに時間がかかるようになります。
Cモニター
HDMI接続が可能なもの。小さいモニターの場合は設定が必要になります。
D接続コード
microUSB−USBの接続コードです。モニターと本体をつなぎます。タッチパネルディスプレイを使う場合は必要になります。
Eキーボード、マウス
USB接続のものであれば何でも使えます。
タッチパネルが使えるモニターであれば、タッチパネルの他にソフトキーボードも使えますが、両方ともあまり使い良くはありません。USB接続の方が便利でしょう。
FLANコード
LAN端子がありますので、有線LANであれば、さすだけでネットが使えます。アプリケーションのインストールには有線LANの方が安定して使えるので、必要です。
GWi-Fi端子
USB接続で働くトングがあれば、設定でWi-Fiが使えます。
H音声端子
音声端子も設定で使えるようになりますので、必要な場合は周辺機器をそろえてください。なおモニターに音声出力があれば、HDMI接続で使えます。
<OSインストール>
@https://www.raspberrypi.org/downloads/
Raspberry Pi財団のHPからOSをダウンロードします。
色々とありますが、まずは基本から。
初心者はNOOBSを選んでください。
PCにダウンロードしたZIPファイルを展開します。
ASDFormatterと言うファイルをネットからダウンロードします。無料のファイルです。
これはSDカードをフォーマットできるソフトです。Raspberry Piは、Linuxなので、通常のWindows上では、完全なフォーマットやコピーはできなくなります。そこで、SDカードは、SDFormatterでフォーマットします。これでフォーマットしたmicroSDカードに
展開したファイルの中身をmicroSDにコピーします。
Bコピーを終えたmicroSDをRaspberry Pi本体にさします。
HDMI接続で、モニターかデジタルテレビと本体をつなぎます。このとき、モニターなら大型のものを使ってください。小型のものは設定を行わないと映りません。
USB接続でキーボード、マウスをつなぎます。
最後に電源をつなぎます。Raspberry Piはスイッチがないので、電源をつなぐとそのままON になります。
C自動的にOSの一覧が出てきます。
一覧から一番上のRaspbianにチェックを入れます。
その上の欄にあるInstall(反転しているはずです)をクリックします。
インストールを聞いてきますので、Yes
Raspberryアイコンと共に、インストールが始まりますので100%まで待ちます。
このとき、画面の下に言語の選択タグが出ますが、触らないでください。この時点で設定を行うと文字化けします。
OS Installed Successfully がでたらOKをクリック
暗転して再起動が行われます。
黒画面に、Raspberryアイコンが4つ並んで現れ、その下に文字列の羅列がどんどん出ます。終わるとデスクトップが現れます。中心にRaspberryアイコンがあります。このとき表示は英語になっています。これでインストールは終わりです。
<初期設定>
設定を行います。
@日本語表示
A日本語変換ソフトのインストール
Bモニターの設定 (モニターの表示とタッチパネル)
C日付と時間の設定
Dソフトキーボードの設定
では順番に行きます。
@日本語の設定
有線LANをつなげます。必要なソフトをインストールするときWi-Fiだと不安定になるため、できない時があります。有線LANをつないでください。有線LANコードを端子に差しただけで認識して、ネットが使えるようになります。インターネットソフトはプレインストールされています。
画面上部にあるタクスバーのTerminalをクリックして開きます。
既にPi@raspberrypi:~$ とうたれていますので、その後に英数文字を入力します。
sudo dpkg-reconfigure locales といれます。
言語設定画面がでます。
↓カーソルで赤いカーソルを下に動かします。
en_GB.UTF-8 UTF-8 には既に*が入っています。これで英語が使えます。
ja_JP.UTF-8 UTF-8 を探してスペースキーで*を入れます。
TabキーでOKにカーソルを移動し enterキー
次の画面で、下の方に
NONE
C.UTF8
en_GB.UTF-8
Ja_JP.UTF-8
とありますので、Ja~にカーソルを移動。これで画面のデフォルト表示が日本語になります。
TabキーでOKにカーソルを移動、enterキー
画面はターミナルに戻り、インストールが始まるので待ちます。
Pi@raspberrypi:$~がでたら完了
sudo apt-get install fonts-vlgothic
これで日本語のフォントをインストールします。終わったら、
sudo apt-get install ibus-anthy
これでanthyと言う日本語変換ソフトをインストールできます。
あとでMOZCを入れる場合はanthyは使わなくなりますが、入れておかないとMOZCも使えません。
途中でY/Nを聞いてきたらYを入れてenterキー
終わったら
LANG=ja_JP.UTF-8 startx
をいれてenterキー
終わったら
reboot
これで再起動します。
再起動後
デスクトップで上部タクスバーの右手にあるアイコンから、USをクリック
入力文字の選択がでます。
日本語Anthyを選択
表示が変わって、日本語が使えるようになります。
これでも日本語は使えますが、MOZCの方が日本語変換能力が高いので、次にMOZCをインストールします。
タクスバーの右手にある「Aち」のアイコンをクリック 入力モードから英数を選択
タクスバーからLXTerminal(Terminal)をクリック
MOZCは新しいバージョンでないとインストールできないので、OSを最新にします。
sudo apt-get update
途中Y/Nと聞かれたらYでenterキー 次に
sudo apt-get upgrade
途中でY/Nを聞かれたらYでenterキー
終わったら
sudo apt-get install Ibus-mozc
Mozcがインストールされます。途中Y/Nを聞かれたらYでenterキー 終わったら
sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big
これでフォントがインストールされます。終わったら
sudo reboot
で再起動します。
デスクトップに戻ったら
Menu→設定→IBUSの設定→入力メソッド
日本語→Anthyを選択 右手の追加をクリック
入力メソッドの選択 で 日本語を選択
選択肢の中にMOZCを探して選択 下の追加をクリック
IBUSの設定設定にMOZCが選択肢に加わります。
ウインドウを閉じます。
デスクトップの上部タクスバーの右手上の日本語入力「Aち」をクリック
選択肢の中からMOZCを選択
<モニターの設定(小さいモニターに表示させます)>
大型モニターやデジタルテレビを使う場合は設定をしなくても映りますが、小型のモニターを使う場合は設定しないと映りません。1024x600以下のモニターです。
やり方は2つあります。
1つはTerminalで行う方法ですが、これはVIコマンドで書き換えるため、面倒くさいです。
もうひとつはファイルマネージャーから/boot/config.txtの編集を行います。この方が簡単なのでこちらを紹介します。
@root権限で行います。
Terminalにして、rootのパスワードを設定します。
sudo passwd root
パスワードを聞いてくるので、任意の英数字を入れます。あまり長いと設定できないようですし、大小の差も出ないようです。また打ち込んでも何も表示されません。**さえでません。
再入力を求められたら、もう一度同じ英数字を入れます。
正しければ完了します。
再起動します。(reboot)
Aデスクトップがでたら
Menu→Shutdown→Logout
で一度ログアウトします。ログイン画面がでるので、
上段にroot
下段にパスワードを入れてログインします。
これでroot権限でログインできます。
Bデスクトップになったら
タクスバーのファイルマネージャーをクリック
検索に/bootを入れると一覧が出ます。その中からconfig.txtをクリックして開きます。
以下に該当する文字列を見つけ、以下の通りに変更します。変更は通常のテキストと同じやり方です。
# uncomment if hdmi display is not detected and composite is being output
hdmi_force_hotplug=1
# uncomment to force a specific HDMI mode (here we are forcing 800x480!)
hdmi_group=2
hdmi_mode=1
hdmi_mode=87
hdmi_cvt=1024 600 60 3 0 0 0
hdmi_ignore_edid=0xa5000080
# uncomment to force a HDMI mode rather than DVI. This can make audio work in
# DMT (computer monitor) modes
#hdmi_drive=2
# uncomment to increase signal to HDMI, if you have interference, blanking, or
# no display
#config_hdmi_boost=4
# uncomment for composite PAL
#sdtv_mode=2
#uncomment to overclock the arm. 700 MHz is the default.
#arm_freq=800
# for more options see http://elinux.org/RPi_config.txt
start_x=1
gpu_mem=128
終わったらファイルから保存して閉じます。
再起動します。
次に立ち上げたとき、画面の文字やアイコンが大きくなって表示されれば成功です。(解像度が下がりました)
これによって小さいモニターで表示できるようになりました。
ここで一度シャットダウンし、OFFにしてから、小さいモニターにHDMI接続し、再度立ち上げるとちゃんと映るはずです。
<モニター設定(タッチパネル)>
タッチパネルモニターに附属しているアプリケーションがあるので、それをインストールします。EleDuino Japanで購入した1024x600のタッチパネル式モニターの場合
https://www.dropbox.com/sh/nz2u7pkyu13029z/AAA03B_AtIQlwZHhu1GCoS-7a?dl=0
からファイルをダウンロードできます。RPI_2B_USB_TOUCH_CAP_RASPBIAN-3.18.16-v7-7.0-1024x600-20150910.tar.gz
を該当するものをPCにダウンロードします。
それを展開し、中身をUSBメモリーにコピーします。
USBメモリーをRaspberry Piにつなぎます。
Raspberry PiはUSBメモリーを認識すると、表示が出て、ファイルマネージャーから開けるように表示が出ますのでOKします。
ファイルマネージャーが開きます。
○.○GBボリューム とあるのがUSBメモリーですので選択します。
メモリーの中身が、右側に表示されます。
該当するファイルを選択し右クリック
指定先にファイルを展開 を選択
展開先の指定場所(右側のファイルのアイコンをクリック)を選択します。
左側はPi 右側はDownloads を選択
(ここではどこを選んでもいいのかも知れませんが、一応この場所を選んで成功しました)
右下の開をクリックすると指定した場所にファイルの中身が展開します。
展開が終わったら一度全て閉じて、改めてファイルマネージャーを開きます。
ホームフォルダーのDownloadsを選択
該当するファイルがあるはずなのでクリックして開きます。
USB_TOUCH_CAP_7.0_RASPBIANをクリック
起動すると自然に再起動が始まるのでそのまま待つ。
再起動後タッチしてみるとタッチパネルが動くはず。
タッチパネルは静電式なのですが、指で使うと誤タッチが多く、あまり便利ではないです。タッチペンでも静電式のものは先端が大きいのであまり上手くいきません。マウスの方が便利です。
<時計の修正法>
Terminalを開きます。
sudo dpkg-reconfigure tzdata
設定画面がでます。カーソルを動かして
アジア を選択 enterキー
都市名が羅列されるので
Tokyo を選択 enterキー
これで時間が正常に設定されます。
<ソフトキーボードの設定>
Terminalを開きます。
sudo apt-get install matchbox-keyboard
インストールが終わったら
startx
再起動します。
デスクトップで
Menu→アクセサリー→Keyboad で表示できます
もしこれでKeyboadがでなかった場合は
Menu→設定→Mein Menu Editor
左側のアクセサリを選択
右側のKeyboadにチャックを入れる。
Keyboadを右クリック→プロパティーをクリック
command : matchbox-keyboad
comment : Virtual Keyboad
になっていることを確かめてOK
OKで閉じる。
もう一度Menu→設定→アクセサリー→Keyboad があるはず。
使った感想としては、表示されるキーボードの文字が小さくて見づらいです。これは設定方法がわかれば変わるかも知れませんが、解読してません。それに、ソフトキーボードの表示が画面の半分ぐらいになりますので、テキスト表示部分が小さくなり、使いづらいです。
また、不安定になって、点滅したりします。起動も遅いので、どうやらかなり負担がかかっているようです。
そもそもRaspberry Piは、タッチパネルがそれほど使いやすくないので、ソフトキーボードの威力は半減します。個人的にはUSBキーボードの方がずっと使いやすいです。
<問題点>
当然ですがWi-Fi設定をする方も多いと思います。必要なのはUSB接続のWi-Fi端子をつなぐことでできるのですが、設定方法に少し問題がありました。
Raspberry PiはOS事に設定が変わります。Pi2 ModelBでは最新のOSが使えますので、その情報によると、
デスクトップの上部タクスバーの右の方に、日本語変換(Mozcなど)の表示がある隣に、モニターが2つ重なっているアイコンがあります。ここをクリックすると、その時つながっているWi-Fiの情報が出ます。
本来はここをクリックすることで、その時接続できるWi-Fiの一覧が出て、その中から自分の環境で該当する物を選び、パスワードを入れるとつながるはずでした。当初はそれでつながったのですが、2016年に入ってからつながらなくなりました。
これ以外にはTerminalを使った方法があり、色々紹介されていますが、私はRaspberryをWi-Fiで使うことがないので、今設定していません。ちなみに設定したときの感想では、遅くて不確実 でした。ネットを閲覧するくらいならなんとかなりますが、アプリケーションのインストールなどは、ちゃんと入らなかったりしますので、有線LANの方が絶対お勧めです。
Raspberry Pi2 model Bを買いました。
結構使えるんでびっくりです。
実は小型軽量のワープロは以前から欲しかったのですが、なかなかいいのがありませんでした。ワープロの条件は日本語変換能力と、文字表示がキー入力に遅延しないこと、長文が扱えること。そして小型軽量。
この条件をそろえた機器が意外とないのです。
ノーパソとかなら能力は問題ありませんが、重くて大きい。
軽量で持ち運びやすいと言うことなら、かのポメラがありますが、これは日本語変換能力に難があります。ワープロに特化しているという割に、入っているATOKがあまり高性能ではなく、単語登録にも限界があるので、いまいちです。
日本語変換なら、IpadやIpod touch(通信能力は必要ないので、値段を考えてこの辺りで十分)の方が能力はずっと高く、これだけあれば十分と思いますし、Ipad miniやIpod touch5なら、携帯性も申し分ありません。しかし、ブラインドタッチで入力すると、遅延しますし、長文になるとフリーズしそうになります。そもそも長文はあまり扱いが上手くありません。
これらの条件を踏まえて、Raspberry Pi2 model Bは、全てクリアしています。後はもう少し使い込んで、長文資料をどのくらい管理できるかです。
そこで今回はRaspberry Piの購入から設定まで、備忘録代わりにまとめてみます。
<Raspberry Piとは>
Raspberry Piは英国のRaspberry Pi財団が教育用として開発した、シングルコンピューターです。見た目は基盤に、USBやHDMI端子がついているだけで、ケースすらありませんので、周辺機器をそろえ、ケースを用意するのはユーザー側でしなければなりません。でもその分色々と拡張性があり、便利に利用できる良さもあります。
私は電子工作はあまり専門ではないので、詳しくありませんが、モニターを付けて小型PCにもなりますし、カメラキットと合わせてデジタルカメラ、それこそロボットに組み込んで制御などもできるそうです。
Raspberry Piには何種類かあり、スペックも違いますが、最新版はRaspberry Pi2 model BとRaspberry Pi ZEROです。ZEROは5ドルPCなのだそうで、安価な上にコンパクト。興味があるのですが、元が5ドル(600円程度)なのに、Amazonでは10,000円で売ってました。2016年1月現在では、まだ品薄なのでこうなりましたが、しかしこれでは暴利でしょう。
model Bは、本体は5000円ほどからあります。たいていはケースや周辺機器とのパッケージ商品があり、そちらの方がリーズナブルなときもあります。
<購入>
ここからは、Raspberry Pi2 Model B について説明をします。
まずRaspberry Piを使うためにはいくつか必要な周辺機器があります。
@電源
microUSBで給電します。
microUSB−USBの給電(充電)用コードとUSB電源アダプター です
AHDMIコード
モニターを必要とする場合はこれが必要です。
HDMI以外の接続でも可能ですが、色々設定が必要になります。(ここでは触れません)
BmicroSDカード
microSDカードにOSをインストールして使います。最低4GBですが、OSの他にもインストールするアプリケーションが増えてくるので、8GBあれば安心です。あまり大容量になると、バックアップに時間がかかるようになります。
Cモニター
HDMI接続が可能なもの。小さいモニターの場合は設定が必要になります。
D接続コード
microUSB−USBの接続コードです。モニターと本体をつなぎます。タッチパネルディスプレイを使う場合は必要になります。
Eキーボード、マウス
USB接続のものであれば何でも使えます。
タッチパネルが使えるモニターであれば、タッチパネルの他にソフトキーボードも使えますが、両方ともあまり使い良くはありません。USB接続の方が便利でしょう。
FLANコード
LAN端子がありますので、有線LANであれば、さすだけでネットが使えます。アプリケーションのインストールには有線LANの方が安定して使えるので、必要です。
GWi-Fi端子
USB接続で働くトングがあれば、設定でWi-Fiが使えます。
H音声端子
音声端子も設定で使えるようになりますので、必要な場合は周辺機器をそろえてください。なおモニターに音声出力があれば、HDMI接続で使えます。
<OSインストール>
@https://www.raspberrypi.org/downloads/
Raspberry Pi財団のHPからOSをダウンロードします。
色々とありますが、まずは基本から。
初心者はNOOBSを選んでください。
PCにダウンロードしたZIPファイルを展開します。
ASDFormatterと言うファイルをネットからダウンロードします。無料のファイルです。
これはSDカードをフォーマットできるソフトです。Raspberry Piは、Linuxなので、通常のWindows上では、完全なフォーマットやコピーはできなくなります。そこで、SDカードは、SDFormatterでフォーマットします。これでフォーマットしたmicroSDカードに
展開したファイルの中身をmicroSDにコピーします。
Bコピーを終えたmicroSDをRaspberry Pi本体にさします。
HDMI接続で、モニターかデジタルテレビと本体をつなぎます。このとき、モニターなら大型のものを使ってください。小型のものは設定を行わないと映りません。
USB接続でキーボード、マウスをつなぎます。
最後に電源をつなぎます。Raspberry Piはスイッチがないので、電源をつなぐとそのままON になります。
C自動的にOSの一覧が出てきます。
一覧から一番上のRaspbianにチェックを入れます。
その上の欄にあるInstall(反転しているはずです)をクリックします。
インストールを聞いてきますので、Yes
Raspberryアイコンと共に、インストールが始まりますので100%まで待ちます。
このとき、画面の下に言語の選択タグが出ますが、触らないでください。この時点で設定を行うと文字化けします。
OS Installed Successfully がでたらOKをクリック
暗転して再起動が行われます。
黒画面に、Raspberryアイコンが4つ並んで現れ、その下に文字列の羅列がどんどん出ます。終わるとデスクトップが現れます。中心にRaspberryアイコンがあります。このとき表示は英語になっています。これでインストールは終わりです。
<初期設定>
設定を行います。
@日本語表示
A日本語変換ソフトのインストール
Bモニターの設定 (モニターの表示とタッチパネル)
C日付と時間の設定
Dソフトキーボードの設定
では順番に行きます。
@日本語の設定
有線LANをつなげます。必要なソフトをインストールするときWi-Fiだと不安定になるため、できない時があります。有線LANをつないでください。有線LANコードを端子に差しただけで認識して、ネットが使えるようになります。インターネットソフトはプレインストールされています。
画面上部にあるタクスバーのTerminalをクリックして開きます。
既にPi@raspberrypi:~$ とうたれていますので、その後に英数文字を入力します。
sudo dpkg-reconfigure locales といれます。
言語設定画面がでます。
↓カーソルで赤いカーソルを下に動かします。
en_GB.UTF-8 UTF-8 には既に*が入っています。これで英語が使えます。
ja_JP.UTF-8 UTF-8 を探してスペースキーで*を入れます。
TabキーでOKにカーソルを移動し enterキー
次の画面で、下の方に
NONE
C.UTF8
en_GB.UTF-8
Ja_JP.UTF-8
とありますので、Ja~にカーソルを移動。これで画面のデフォルト表示が日本語になります。
TabキーでOKにカーソルを移動、enterキー
画面はターミナルに戻り、インストールが始まるので待ちます。
Pi@raspberrypi:$~がでたら完了
sudo apt-get install fonts-vlgothic
これで日本語のフォントをインストールします。終わったら、
sudo apt-get install ibus-anthy
これでanthyと言う日本語変換ソフトをインストールできます。
あとでMOZCを入れる場合はanthyは使わなくなりますが、入れておかないとMOZCも使えません。
途中でY/Nを聞いてきたらYを入れてenterキー
終わったら
LANG=ja_JP.UTF-8 startx
をいれてenterキー
終わったら
reboot
これで再起動します。
再起動後
デスクトップで上部タクスバーの右手にあるアイコンから、USをクリック
入力文字の選択がでます。
日本語Anthyを選択
表示が変わって、日本語が使えるようになります。
これでも日本語は使えますが、MOZCの方が日本語変換能力が高いので、次にMOZCをインストールします。
タクスバーの右手にある「Aち」のアイコンをクリック 入力モードから英数を選択
タクスバーからLXTerminal(Terminal)をクリック
MOZCは新しいバージョンでないとインストールできないので、OSを最新にします。
sudo apt-get update
途中Y/Nと聞かれたらYでenterキー 次に
sudo apt-get upgrade
途中でY/Nを聞かれたらYでenterキー
終わったら
sudo apt-get install Ibus-mozc
Mozcがインストールされます。途中Y/Nを聞かれたらYでenterキー 終わったら
sudo apt-get install ttf-kochi-gothic xfonts-intl-japanese xfonts-intl-japanese-big
これでフォントがインストールされます。終わったら
sudo reboot
で再起動します。
デスクトップに戻ったら
Menu→設定→IBUSの設定→入力メソッド
日本語→Anthyを選択 右手の追加をクリック
入力メソッドの選択 で 日本語を選択
選択肢の中にMOZCを探して選択 下の追加をクリック
IBUSの設定設定にMOZCが選択肢に加わります。
ウインドウを閉じます。
デスクトップの上部タクスバーの右手上の日本語入力「Aち」をクリック
選択肢の中からMOZCを選択
<モニターの設定(小さいモニターに表示させます)>
大型モニターやデジタルテレビを使う場合は設定をしなくても映りますが、小型のモニターを使う場合は設定しないと映りません。1024x600以下のモニターです。
やり方は2つあります。
1つはTerminalで行う方法ですが、これはVIコマンドで書き換えるため、面倒くさいです。
もうひとつはファイルマネージャーから/boot/config.txtの編集を行います。この方が簡単なのでこちらを紹介します。
@root権限で行います。
Terminalにして、rootのパスワードを設定します。
sudo passwd root
パスワードを聞いてくるので、任意の英数字を入れます。あまり長いと設定できないようですし、大小の差も出ないようです。また打ち込んでも何も表示されません。**さえでません。
再入力を求められたら、もう一度同じ英数字を入れます。
正しければ完了します。
再起動します。(reboot)
Aデスクトップがでたら
Menu→Shutdown→Logout
で一度ログアウトします。ログイン画面がでるので、
上段にroot
下段にパスワードを入れてログインします。
これでroot権限でログインできます。
Bデスクトップになったら
タクスバーのファイルマネージャーをクリック
検索に/bootを入れると一覧が出ます。その中からconfig.txtをクリックして開きます。
以下に該当する文字列を見つけ、以下の通りに変更します。変更は通常のテキストと同じやり方です。
# uncomment if hdmi display is not detected and composite is being output
hdmi_force_hotplug=1
# uncomment to force a specific HDMI mode (here we are forcing 800x480!)
hdmi_group=2
hdmi_mode=1
hdmi_mode=87
hdmi_cvt=1024 600 60 3 0 0 0
hdmi_ignore_edid=0xa5000080
# uncomment to force a HDMI mode rather than DVI. This can make audio work in
# DMT (computer monitor) modes
#hdmi_drive=2
# uncomment to increase signal to HDMI, if you have interference, blanking, or
# no display
#config_hdmi_boost=4
# uncomment for composite PAL
#sdtv_mode=2
#uncomment to overclock the arm. 700 MHz is the default.
#arm_freq=800
# for more options see http://elinux.org/RPi_config.txt
start_x=1
gpu_mem=128
終わったらファイルから保存して閉じます。
再起動します。
次に立ち上げたとき、画面の文字やアイコンが大きくなって表示されれば成功です。(解像度が下がりました)
これによって小さいモニターで表示できるようになりました。
ここで一度シャットダウンし、OFFにしてから、小さいモニターにHDMI接続し、再度立ち上げるとちゃんと映るはずです。
<モニター設定(タッチパネル)>
タッチパネルモニターに附属しているアプリケーションがあるので、それをインストールします。EleDuino Japanで購入した1024x600のタッチパネル式モニターの場合
https://www.dropbox.com/sh/nz2u7pkyu13029z/AAA03B_AtIQlwZHhu1GCoS-7a?dl=0
からファイルをダウンロードできます。RPI_2B_USB_TOUCH_CAP_RASPBIAN-3.18.16-v7-7.0-1024x600-20150910.tar.gz
を該当するものをPCにダウンロードします。
それを展開し、中身をUSBメモリーにコピーします。
USBメモリーをRaspberry Piにつなぎます。
Raspberry PiはUSBメモリーを認識すると、表示が出て、ファイルマネージャーから開けるように表示が出ますのでOKします。
ファイルマネージャーが開きます。
○.○GBボリューム とあるのがUSBメモリーですので選択します。
メモリーの中身が、右側に表示されます。
該当するファイルを選択し右クリック
指定先にファイルを展開 を選択
展開先の指定場所(右側のファイルのアイコンをクリック)を選択します。
左側はPi 右側はDownloads を選択
(ここではどこを選んでもいいのかも知れませんが、一応この場所を選んで成功しました)
右下の開をクリックすると指定した場所にファイルの中身が展開します。
展開が終わったら一度全て閉じて、改めてファイルマネージャーを開きます。
ホームフォルダーのDownloadsを選択
該当するファイルがあるはずなのでクリックして開きます。
USB_TOUCH_CAP_7.0_RASPBIANをクリック
起動すると自然に再起動が始まるのでそのまま待つ。
再起動後タッチしてみるとタッチパネルが動くはず。
タッチパネルは静電式なのですが、指で使うと誤タッチが多く、あまり便利ではないです。タッチペンでも静電式のものは先端が大きいのであまり上手くいきません。マウスの方が便利です。
<時計の修正法>
Terminalを開きます。
sudo dpkg-reconfigure tzdata
設定画面がでます。カーソルを動かして
アジア を選択 enterキー
都市名が羅列されるので
Tokyo を選択 enterキー
これで時間が正常に設定されます。
<ソフトキーボードの設定>
Terminalを開きます。
sudo apt-get install matchbox-keyboard
インストールが終わったら
startx
再起動します。
デスクトップで
Menu→アクセサリー→Keyboad で表示できます
もしこれでKeyboadがでなかった場合は
Menu→設定→Mein Menu Editor
左側のアクセサリを選択
右側のKeyboadにチャックを入れる。
Keyboadを右クリック→プロパティーをクリック
command : matchbox-keyboad
comment : Virtual Keyboad
になっていることを確かめてOK
OKで閉じる。
もう一度Menu→設定→アクセサリー→Keyboad があるはず。
使った感想としては、表示されるキーボードの文字が小さくて見づらいです。これは設定方法がわかれば変わるかも知れませんが、解読してません。それに、ソフトキーボードの表示が画面の半分ぐらいになりますので、テキスト表示部分が小さくなり、使いづらいです。
また、不安定になって、点滅したりします。起動も遅いので、どうやらかなり負担がかかっているようです。
そもそもRaspberry Piは、タッチパネルがそれほど使いやすくないので、ソフトキーボードの威力は半減します。個人的にはUSBキーボードの方がずっと使いやすいです。
<問題点>
当然ですがWi-Fi設定をする方も多いと思います。必要なのはUSB接続のWi-Fi端子をつなぐことでできるのですが、設定方法に少し問題がありました。
Raspberry PiはOS事に設定が変わります。Pi2 ModelBでは最新のOSが使えますので、その情報によると、
デスクトップの上部タクスバーの右の方に、日本語変換(Mozcなど)の表示がある隣に、モニターが2つ重なっているアイコンがあります。ここをクリックすると、その時つながっているWi-Fiの情報が出ます。
本来はここをクリックすることで、その時接続できるWi-Fiの一覧が出て、その中から自分の環境で該当する物を選び、パスワードを入れるとつながるはずでした。当初はそれでつながったのですが、2016年に入ってからつながらなくなりました。
これ以外にはTerminalを使った方法があり、色々紹介されていますが、私はRaspberryをWi-Fiで使うことがないので、今設定していません。ちなみに設定したときの感想では、遅くて不確実 でした。ネットを閲覧するくらいならなんとかなりますが、アプリケーションのインストールなどは、ちゃんと入らなかったりしますので、有線LANの方が絶対お勧めです。
2015年12月08日
ポータブック キングジムのパソコン
キングジムでは、ポメラという商品があった。
今回発売されるポータブックは、そのパソコン版といえるだろうか。
性能的には、タブレットと同等ということ。ちなみに容量は32GB。
こだわりはキーボードらしい。ポメラも、大きさの割には使いやすいキーボードにこだわっていたが、今回もキーボードの打ちやすさにこだわったらしい。パソコンの蓋を開けると2つに分割されたキーボードが出てきて、左右を90度回すことで、一枚のキーボードになる。左右は、本体より外側に飛び出す形で、キーボードの大きさを確保している。
私は普通キーピッチ19mm以上のキーボードにこだわっているが、ポータブックでは、18mm。1ミリの違いではないかと思われるかも知れないが、キーボードのような聞きの場合は、この1mmが大きい。
とはいえ、これだけのキーピッチを確保したのは褒められる。
ポメラでは、キーボードの不安定感も言われた、がポータブックではしっかりした作りで、キーボードのにがたつきはない。もうひとつ構造上タッチパネルがつけられなかったようで、その代わりに、かつてのIBMのように、キーボードの真ん中に黒い丸いぼっちがあって、これを指で触れることでカーソルが動くらしい。そしてこのすぐ下、キーボード下に、右クリックと左クリックがある。
この作りは、実はとてもよいと思った。マウスを使うにはいちいちキーボードから手を離さなければならないが、この作りだとキーボードに指をおいたままで使える。
ただ、心配な点もある。
いくらキーボードにこだわっても、本体の性能が伴わないと宝の持ち腐れである。
どういうことかというと、キーボードにこだわる人というのは、それなりのスピードで入力ができる人が多い。ブラインドタッチなどできる人だ。入力スピードが速くなると、それに応じられるだけの性能が、本体にも求められる。
実は、変換能力はそこそこのIpod touch5にBluetoothキーボードをつないで打ち込んだところ、キーボードはMajestic Minila Airだから、快調に入力したのだが、そうしたらIpod touchの本体が追いつけないのである。速く打つと、本体の方が大幅に遅延してしまう。打ち込みスピードに本体性能がついていかないのである。これでは、キーボードをよくしても意味がない。
ポメラについては色々調べたことがあったが、まず、日本語変換に使われているATOKに問題があった。バージョンが低すぎて、あまり変換能力が高くなかった。それでも単語登録をできれば、使い勝手をよくできるので確かめたところ、HDD依存で、いくらでも単語登録できるはずのATOKが、ポメラでは上限があった。ポメラを使いやすく調教しようにもできないのである。
今回のポータブックにも、そういう問題はないのだろうか。
例えばOSだ。
アップルのIpad(Iphone,Ipod touch)は、ポータブックとスペック的には同等かも知れないが、一番違うのはワクチンソフトを入れる必要がないことだ。その代わり基本的にダウンロードはできないし、決められたサイトから出ないとアプリ元ってこれない。だからこそ、ウイルス感染を心配しなくていい。だからワクチンソフトがいらない。
スペックの限られたタブレットの場合、ワクチンソフト無しで使えた方が負担が低くなり、スムーズに動く。
この問題は、Windowsには常にある。ワクチンソフトが必須なので、それだけ重くなるのだ。
サーファスが当初出していた低容量のバージョンでは、IOS同様に、決められたサイトでしかアプリが買えず、ネットからのダウンロードを禁じた。それによって、ワクチン無しに動くことができた。その代わり、OSは専用OSだったので、周辺機器とのマッチングが非常に難しかった。Windowsでは、かつても小型PCに入れるための専用OSを作ってきたが、結局あまり売れないために、専用OSを更新しなくなった。結果として困るのはユーザーだった。
今期ポータブックのOSはWindows10である。容量のちいさいポータブックに、ワクチンソフトを入れるのはどうなんだろうか。しかしサーファスのように、ダウンロードを制限すると、仕事に使いづらくなるだろう。それから、キーボードが優れていても、それを使って入力する側のソフトはどうだろうか。変換能力とスピードがついていけないようなら、キーボードが良くても使い物にならない。
果たして、ポータブックは使える商品だろうか。
最後に、販売価格だが、今のところ9万円らしい。このままだとこれを買うインセンティブが思いつかない。
どうしてかというと、現在Ipad miniなら3万円から4万円で購入できる。これにMINILA Air見たいな、高級キーボードをつけても52000円くらいのことだ。単なる打ち込みのやりやすさと、タブレットの使いやすさだけを言うなら、こっちの方が安上がりだ。キーボードをそこまでこだわらないならもっと安くできる。
後は件のスペックで、早うちしても追いついてくれるくらいポータブックが優秀ならよいが、それでも9万円は高いだろう。そこそこのスペックの母艦暮らすが変えてしまうからだ。サブキーボードとしては、ちょっと高すぎる。それでもこれが買いたいと思う人は、かなり使い込む人だから、となるとやっぱり、既に上げたスペックの問題が気になる。
今回発売されるポータブックは、そのパソコン版といえるだろうか。
性能的には、タブレットと同等ということ。ちなみに容量は32GB。
こだわりはキーボードらしい。ポメラも、大きさの割には使いやすいキーボードにこだわっていたが、今回もキーボードの打ちやすさにこだわったらしい。パソコンの蓋を開けると2つに分割されたキーボードが出てきて、左右を90度回すことで、一枚のキーボードになる。左右は、本体より外側に飛び出す形で、キーボードの大きさを確保している。
私は普通キーピッチ19mm以上のキーボードにこだわっているが、ポータブックでは、18mm。1ミリの違いではないかと思われるかも知れないが、キーボードのような聞きの場合は、この1mmが大きい。
とはいえ、これだけのキーピッチを確保したのは褒められる。
ポメラでは、キーボードの不安定感も言われた、がポータブックではしっかりした作りで、キーボードのにがたつきはない。もうひとつ構造上タッチパネルがつけられなかったようで、その代わりに、かつてのIBMのように、キーボードの真ん中に黒い丸いぼっちがあって、これを指で触れることでカーソルが動くらしい。そしてこのすぐ下、キーボード下に、右クリックと左クリックがある。
この作りは、実はとてもよいと思った。マウスを使うにはいちいちキーボードから手を離さなければならないが、この作りだとキーボードに指をおいたままで使える。
ただ、心配な点もある。
いくらキーボードにこだわっても、本体の性能が伴わないと宝の持ち腐れである。
どういうことかというと、キーボードにこだわる人というのは、それなりのスピードで入力ができる人が多い。ブラインドタッチなどできる人だ。入力スピードが速くなると、それに応じられるだけの性能が、本体にも求められる。
実は、変換能力はそこそこのIpod touch5にBluetoothキーボードをつないで打ち込んだところ、キーボードはMajestic Minila Airだから、快調に入力したのだが、そうしたらIpod touchの本体が追いつけないのである。速く打つと、本体の方が大幅に遅延してしまう。打ち込みスピードに本体性能がついていかないのである。これでは、キーボードをよくしても意味がない。
ポメラについては色々調べたことがあったが、まず、日本語変換に使われているATOKに問題があった。バージョンが低すぎて、あまり変換能力が高くなかった。それでも単語登録をできれば、使い勝手をよくできるので確かめたところ、HDD依存で、いくらでも単語登録できるはずのATOKが、ポメラでは上限があった。ポメラを使いやすく調教しようにもできないのである。
今回のポータブックにも、そういう問題はないのだろうか。
例えばOSだ。
アップルのIpad(Iphone,Ipod touch)は、ポータブックとスペック的には同等かも知れないが、一番違うのはワクチンソフトを入れる必要がないことだ。その代わり基本的にダウンロードはできないし、決められたサイトから出ないとアプリ元ってこれない。だからこそ、ウイルス感染を心配しなくていい。だからワクチンソフトがいらない。
スペックの限られたタブレットの場合、ワクチンソフト無しで使えた方が負担が低くなり、スムーズに動く。
この問題は、Windowsには常にある。ワクチンソフトが必須なので、それだけ重くなるのだ。
サーファスが当初出していた低容量のバージョンでは、IOS同様に、決められたサイトでしかアプリが買えず、ネットからのダウンロードを禁じた。それによって、ワクチン無しに動くことができた。その代わり、OSは専用OSだったので、周辺機器とのマッチングが非常に難しかった。Windowsでは、かつても小型PCに入れるための専用OSを作ってきたが、結局あまり売れないために、専用OSを更新しなくなった。結果として困るのはユーザーだった。
今期ポータブックのOSはWindows10である。容量のちいさいポータブックに、ワクチンソフトを入れるのはどうなんだろうか。しかしサーファスのように、ダウンロードを制限すると、仕事に使いづらくなるだろう。それから、キーボードが優れていても、それを使って入力する側のソフトはどうだろうか。変換能力とスピードがついていけないようなら、キーボードが良くても使い物にならない。
果たして、ポータブックは使える商品だろうか。
最後に、販売価格だが、今のところ9万円らしい。このままだとこれを買うインセンティブが思いつかない。
どうしてかというと、現在Ipad miniなら3万円から4万円で購入できる。これにMINILA Air見たいな、高級キーボードをつけても52000円くらいのことだ。単なる打ち込みのやりやすさと、タブレットの使いやすさだけを言うなら、こっちの方が安上がりだ。キーボードをそこまでこだわらないならもっと安くできる。
後は件のスペックで、早うちしても追いついてくれるくらいポータブックが優秀ならよいが、それでも9万円は高いだろう。そこそこのスペックの母艦暮らすが変えてしまうからだ。サブキーボードとしては、ちょっと高すぎる。それでもこれが買いたいと思う人は、かなり使い込む人だから、となるとやっぱり、既に上げたスペックの問題が気になる。
2015年11月07日
認知症の現実
一般に認知症の予防として、成人病にならないことが上げられる。
糖尿病などは典型で、糖尿病のある人には認知症の発症リスクが高まるという。
また、アミロイドベータがたまることで起こるアルツハイマー型認知症に関しては、アミロイドベーターを排出するために、よく寝ることは推奨される。
更に認知症予備軍が認知症に進まない予防として、噛むこともあるらしい。ガムを噛むという話もあるが、そこにこだわらなくても、食べるときにたくさん噛むことは効果があるらしい。と言うことは、歯が残っていることは重要だという。歯のないマウスは食べ物をかめないため、認知症状に進みやすいという実験結果があるらしい。少なくとも歯は高齢になるまで一本でも多く残すことだし、もし抜けてしまっているなら、きちんと直してかめる状態にするべきだろう。
と言うことらしい。
でもこういう話を聞く度に思うことがある。
私の身の回りには老人が多い。
そのうち2人の人が最近なくなった。
1人は88歳、もう1人は96歳だった。
88歳の人は、健康で、歯もほとんど残っていて、早寝早起き、きちんと睡眠も取れていて、老後は特に困ったこともなく、ストレスは少なかったと思われる。
食も十分に取っていて、好き嫌いもないのでバランスよく食べていた。
しかしこの人はアルツハイマー型認知症だった。
一方96歳の人は、満身創痍と言っていいほど体が悪かった。
糖尿病に始まり、それが重症化するにつれ、合併症として、腎臓、肝臓、心臓と悪くなった。軽度の脳梗塞を数回繰り返しており、死線を何度か越えたことがある。
しかし死ぬ前日までしっかり仕事をしていた。
晩年は足腰が悪くなり外出時には車いすだったが、頭は聡明だった。
外での仕事が多く、90を過ぎても数日おきに車が迎えに来て外出していた。この頃になると、仕事をするために、家にいる数日は寝たきりになる。食べると排泄と風呂以外は眠っている。しかし、そのことを知らない他人は、外ではつらつと仕事をこなすその人を見て、元気いっぱいの90代だと思っていたらしい。
歯もあまりなかった。少なくとも病気が多くて、食べ物の制限も激しかった。晩年は食も細くなったので、あまり食べなかった。従って、噛むということも少なくなった。
この人は、死ぬまで頭は明快だった。もちろん歳なりにぼんやりしたり、反応が遅いときもあった。そもそもやりたいことしかやらないタイプだったので、興味がないことには全く反応しないのは若い頃からだった。しかし好きなことには目の色が変わる人で、それは90代に入っても変わらなかった。
こういう人が身近にいると、認知症に関する研究を疑いたくなる。
最近の認知症の研究は、私の周りにはことごとく裏切られている。
認知症になった方は、若い頃から規則正しい生活とバランスの取れた生活をしており、中肉中背で健康体だった。生活も健全で、社会的にも申し分のない一生だった。
片や認知症になった方は、食べるも寝るもめちゃくちゃだったし、太ってもいた。社会的にも結構綱渡り的なことが多かった。
認知症にならないためには、規則正しい生活、ストレスをためない、社会的にもきちんとした生活を心がけようと思う人が多いだろうし、医学的にもそう言われるときが多い。
しかしこの2人を見ていると、それもどうなんだろうかと思う。
2人の間にある顕著な違いは、晩年に入ったとき、認知症になった方は安定した老後を過ごし、ストレスがなかったことだ。それでも結構長く働いていたのだが、最晩年には仕事を離れ、悠々自適だった。こうなったまもなく認知症を発症した。
もう1人は、若い頃から死ぬ前日まで仕事をし続けていた。その間、綱渡りなことが多かったこともあり、ストレスがなかったとはとうてい思えない。どちらかというとストレスに追われた一生といった方がいい。ところがこちらは痴呆症にならなかった。
もう1人、現在も壮健な親戚がいて、この人も80代も半ばを過ぎて仕事を続けている。普段は歳なりにぼんやりしているときもあるらしいが、仕事となった瞬間に目がきらっと光って、足取りが軽くなる。反応も早くなる。
こうしてみると、仕事というのは認知症防止なんだろうと思う。
ストレスも、あまりあるのはいやだが、しかしストレスのある生活は、認知症を遠ざけているように思う。もっと言えば降るようなストレスをものともせず、逃げまくっている一生は一番認知症から遠いと思う。
このような経験から導かれる、私が思う認知症予防なのだが、認知症になる前に他の病気になるのは困るので、一応健康的な生活はした方がいいと思う。
その上で、なるべく死ぬまで仕事をした方がいい。趣味が多彩でやることはあるから大丈夫と思っている人は「甘い」と申し上げる。
認知症になった方の人も趣味は多かった。手先を使う趣味もあった、勉強家で70を過ぎてパソコンを学んでしっかり使いこなしていた。しかし、認知症の予備軍に入ると、誰でも全てのことに興味を失うようになる。それは老年の特徴だし、認知機能の衰えの特徴なので避けられない。意欲が少々なくなっても、どうしてもやらないと行けないという強迫観念がないと、何もしなくなる。認知症が怖いから心がけると言うのでは弱い。それはあくまで自分のことだからだ。老年に入ると全て厭世的に者を考えるようになる。どんな人でも老人になってくると、「まあ死ぬのはいいや」と思い始める。死は怖くない。死ぬまでの過程が怖い。苦しいのはいや、見苦しいのはいや、つらいのはいやと思うようになる。しかし死も苦しさもつらさも、具体的な者が目の前にないとはっきりと認識できないので、それに対して何をするかという意欲はわきにくい。
逆に、仕事となると責任感があるし、できないと恥を掻くし、周りから責められるし、ことによっては生活が困窮するし、ともかく追い立てられるのでやらないと行けなくなる。このストレスは、意欲より強い。
ここまで来るとつらすぎていやな感じだが、できれば、緊張感を持って仕事をする(体力的には苦しくないか、ちょい苦しいくらいの感じで続けられる程度に仕事量を縮小しつつ仕事ができると理想)状態で、死ぬ瞬間まで行けるといい。
だが仕事ができない場合も多い。サラリーマンなどだと、70代までできたら長い方だろう。そう言うときに提案は二つ。最近はクラウドウォークなどがある。これは単価が安いことを目をつぶれば、年齢に関係なく仕事はある。パソコンが使えないと厳しいのだが、そのためにパそこの勉強をしてみるのもいいかもしれない。
変な詐欺に引っかからないで欲しいのだが、クラウドワークをやっていると、ともかく忙しいのに稼げないのでいらつく。そのうちもっと稼ぐにはどうしようかと考える。その辺で資格を取るとか、他の分野に進出してみるとか、工夫できてくるとやることが増える。そこにはお金が介在するので、意外と意欲につながる。
本当は変な詐欺に引っかかって、借金抱えて、血眼になって返済に苦しむと、一番痴呆症予防になりそうなのだが、さすがにそれはお勧めできないので、そうならないように仕事をして欲しいと思う。
もう一つは、農業をすること。家庭菜園程度でもいい。
農業は、日光にも当たるし、肉体も使う。作物を作るには高度な技術も必要だから、勉強することは山ほどあるし、頭は使う。天候にも左右されるので気が抜けない。できた作物が売れると最高だが、売れなくても家で食べれば家計の足しにはなる。何より作物という成果が具体的に上がってくるので仕事の意欲がわきやすい。
認知症予防の全ての条件は満たしていると思う。
我がこととして、今から色々考えている。
もっとも、高齢化社会になって、子供も少なくなって、経済も悪くなるので、今後の年配者の生活は楽ではない。余生などと言える時代ではなくなる。追い立てられる老後が当たり前になると、案外認知症は減るかも知れない。
糖尿病などは典型で、糖尿病のある人には認知症の発症リスクが高まるという。
また、アミロイドベータがたまることで起こるアルツハイマー型認知症に関しては、アミロイドベーターを排出するために、よく寝ることは推奨される。
更に認知症予備軍が認知症に進まない予防として、噛むこともあるらしい。ガムを噛むという話もあるが、そこにこだわらなくても、食べるときにたくさん噛むことは効果があるらしい。と言うことは、歯が残っていることは重要だという。歯のないマウスは食べ物をかめないため、認知症状に進みやすいという実験結果があるらしい。少なくとも歯は高齢になるまで一本でも多く残すことだし、もし抜けてしまっているなら、きちんと直してかめる状態にするべきだろう。
と言うことらしい。
でもこういう話を聞く度に思うことがある。
私の身の回りには老人が多い。
そのうち2人の人が最近なくなった。
1人は88歳、もう1人は96歳だった。
88歳の人は、健康で、歯もほとんど残っていて、早寝早起き、きちんと睡眠も取れていて、老後は特に困ったこともなく、ストレスは少なかったと思われる。
食も十分に取っていて、好き嫌いもないのでバランスよく食べていた。
しかしこの人はアルツハイマー型認知症だった。
一方96歳の人は、満身創痍と言っていいほど体が悪かった。
糖尿病に始まり、それが重症化するにつれ、合併症として、腎臓、肝臓、心臓と悪くなった。軽度の脳梗塞を数回繰り返しており、死線を何度か越えたことがある。
しかし死ぬ前日までしっかり仕事をしていた。
晩年は足腰が悪くなり外出時には車いすだったが、頭は聡明だった。
外での仕事が多く、90を過ぎても数日おきに車が迎えに来て外出していた。この頃になると、仕事をするために、家にいる数日は寝たきりになる。食べると排泄と風呂以外は眠っている。しかし、そのことを知らない他人は、外ではつらつと仕事をこなすその人を見て、元気いっぱいの90代だと思っていたらしい。
歯もあまりなかった。少なくとも病気が多くて、食べ物の制限も激しかった。晩年は食も細くなったので、あまり食べなかった。従って、噛むということも少なくなった。
この人は、死ぬまで頭は明快だった。もちろん歳なりにぼんやりしたり、反応が遅いときもあった。そもそもやりたいことしかやらないタイプだったので、興味がないことには全く反応しないのは若い頃からだった。しかし好きなことには目の色が変わる人で、それは90代に入っても変わらなかった。
こういう人が身近にいると、認知症に関する研究を疑いたくなる。
最近の認知症の研究は、私の周りにはことごとく裏切られている。
認知症になった方は、若い頃から規則正しい生活とバランスの取れた生活をしており、中肉中背で健康体だった。生活も健全で、社会的にも申し分のない一生だった。
片や認知症になった方は、食べるも寝るもめちゃくちゃだったし、太ってもいた。社会的にも結構綱渡り的なことが多かった。
認知症にならないためには、規則正しい生活、ストレスをためない、社会的にもきちんとした生活を心がけようと思う人が多いだろうし、医学的にもそう言われるときが多い。
しかしこの2人を見ていると、それもどうなんだろうかと思う。
2人の間にある顕著な違いは、晩年に入ったとき、認知症になった方は安定した老後を過ごし、ストレスがなかったことだ。それでも結構長く働いていたのだが、最晩年には仕事を離れ、悠々自適だった。こうなったまもなく認知症を発症した。
もう1人は、若い頃から死ぬ前日まで仕事をし続けていた。その間、綱渡りなことが多かったこともあり、ストレスがなかったとはとうてい思えない。どちらかというとストレスに追われた一生といった方がいい。ところがこちらは痴呆症にならなかった。
もう1人、現在も壮健な親戚がいて、この人も80代も半ばを過ぎて仕事を続けている。普段は歳なりにぼんやりしているときもあるらしいが、仕事となった瞬間に目がきらっと光って、足取りが軽くなる。反応も早くなる。
こうしてみると、仕事というのは認知症防止なんだろうと思う。
ストレスも、あまりあるのはいやだが、しかしストレスのある生活は、認知症を遠ざけているように思う。もっと言えば降るようなストレスをものともせず、逃げまくっている一生は一番認知症から遠いと思う。
このような経験から導かれる、私が思う認知症予防なのだが、認知症になる前に他の病気になるのは困るので、一応健康的な生活はした方がいいと思う。
その上で、なるべく死ぬまで仕事をした方がいい。趣味が多彩でやることはあるから大丈夫と思っている人は「甘い」と申し上げる。
認知症になった方の人も趣味は多かった。手先を使う趣味もあった、勉強家で70を過ぎてパソコンを学んでしっかり使いこなしていた。しかし、認知症の予備軍に入ると、誰でも全てのことに興味を失うようになる。それは老年の特徴だし、認知機能の衰えの特徴なので避けられない。意欲が少々なくなっても、どうしてもやらないと行けないという強迫観念がないと、何もしなくなる。認知症が怖いから心がけると言うのでは弱い。それはあくまで自分のことだからだ。老年に入ると全て厭世的に者を考えるようになる。どんな人でも老人になってくると、「まあ死ぬのはいいや」と思い始める。死は怖くない。死ぬまでの過程が怖い。苦しいのはいや、見苦しいのはいや、つらいのはいやと思うようになる。しかし死も苦しさもつらさも、具体的な者が目の前にないとはっきりと認識できないので、それに対して何をするかという意欲はわきにくい。
逆に、仕事となると責任感があるし、できないと恥を掻くし、周りから責められるし、ことによっては生活が困窮するし、ともかく追い立てられるのでやらないと行けなくなる。このストレスは、意欲より強い。
ここまで来るとつらすぎていやな感じだが、できれば、緊張感を持って仕事をする(体力的には苦しくないか、ちょい苦しいくらいの感じで続けられる程度に仕事量を縮小しつつ仕事ができると理想)状態で、死ぬ瞬間まで行けるといい。
だが仕事ができない場合も多い。サラリーマンなどだと、70代までできたら長い方だろう。そう言うときに提案は二つ。最近はクラウドウォークなどがある。これは単価が安いことを目をつぶれば、年齢に関係なく仕事はある。パソコンが使えないと厳しいのだが、そのためにパそこの勉強をしてみるのもいいかもしれない。
変な詐欺に引っかからないで欲しいのだが、クラウドワークをやっていると、ともかく忙しいのに稼げないのでいらつく。そのうちもっと稼ぐにはどうしようかと考える。その辺で資格を取るとか、他の分野に進出してみるとか、工夫できてくるとやることが増える。そこにはお金が介在するので、意外と意欲につながる。
本当は変な詐欺に引っかかって、借金抱えて、血眼になって返済に苦しむと、一番痴呆症予防になりそうなのだが、さすがにそれはお勧めできないので、そうならないように仕事をして欲しいと思う。
もう一つは、農業をすること。家庭菜園程度でもいい。
農業は、日光にも当たるし、肉体も使う。作物を作るには高度な技術も必要だから、勉強することは山ほどあるし、頭は使う。天候にも左右されるので気が抜けない。できた作物が売れると最高だが、売れなくても家で食べれば家計の足しにはなる。何より作物という成果が具体的に上がってくるので仕事の意欲がわきやすい。
認知症予防の全ての条件は満たしていると思う。
我がこととして、今から色々考えている。
もっとも、高齢化社会になって、子供も少なくなって、経済も悪くなるので、今後の年配者の生活は楽ではない。余生などと言える時代ではなくなる。追い立てられる老後が当たり前になると、案外認知症は減るかも知れない。
2015年08月24日
インテルミニPC<NUC>
インテルのミニPC<NUC>
2012年からインテルが発売しているNUCシリーズ。
ベアボーンとして利用することで、通常のデスクトップとして遜色のないスペックと、ノートパソコン並みの価格ということで、自作派の間ではかなり人気があったようです。
ただ、どうしてもベアボーンとして、いくつかの増設が必要となり、その辺のハードルを考えると、一般ユーザーにはちょっと敬遠する商品でした。
しかし2015年になって発売された新シリーズでは、増設部分がメモリーとストレージのみとなり、価格も下がってきましたので、かなり求めやすくなってきたようです。
私は、23インチのモニターとメカニカルキーボードを使っている関係で、デスクトップパソコンしか使わなくなったのですが、どうしてもあの大きさに困っていました。そこでこのNUCを購入してみることにしました。
ここでは、自作初心者の私が、NUC購入から立ち上げまでたどった過程をまとめてみます。過去にメーカー製のPCしか使ったことがないと、初めて直面するような場面がいくつかありましたが、適正な情報さえ入手できればそれほど難しくはありませんでしたので、その辺のヒントもまとめてみたいと思います。
1.前提として考慮すること
そもそもNUCシリーズは、完成品のPCではありません。ベアボーンと呼ばれる半完成品のPCです。
そのためメーカー製のPCにとは違うところがあります。
@ OSおよびドライバーも含めて、一切のプレインストールソフトがない。
当然Officeなどもついていません。OSに含まれているもの以外は、メーカーで提供するような便利ソフトもありません。ただ、メーカーお仕着せの大量のプレインストールソフトを毎回アンインストールしていたようなユーザーには好都合でしょう。感動的なまでに何もありません。
A モニター、キーボード、マウスもない。
NUCの場合、本体にあるのはケース、電源、マザーボード、CPUです。
メモリー、ストレージの増設に加え
モニター(含む接続コード)、キーボード、マウス、必要ならDVD/BDドライブ、スピーカーなども全て別売です。
ちなみに私の場合、
・本体(NUC5i5RYH・Core i5搭載)購入
・メモリー、ストレージ、HDMIミニケーブル、OS購入
・Officeはフリーソフトで代用
・モニター、キーボード、マウスは既にある者を流用
以上の構成で9万円を切るくらいでした。
モニターとキーボード、マウスを加えると11万から12万くらいになるでしょう。
Core i5搭載のノーパソが買える値段だと思います。
B 立ち上げ前には、もう一つのパソコンが必要
OSとドライバーが入っていないために、事前にそのデーターを用意する必要がありますが、それを用意するためにもう1台パソコンが必要になります。
ドライバーはインテルのHPからダウンロード
Windowsの場合は、DVDメディアの購入か、マイクロソフトのHPからのダウンロードが必要になります。
一方、NUCのインターフェイスはUSB端子だけになります。
いずれにしても、事前に必要なデータを用意するためには、ネットにつなげるパソコンが必要になります。従って、初めてパソコンを購入されるような方には不向きと言うことになるかもしれません。
2.本体選定
まずNUC本体の選定についてです。
2015年には最新のインテル第5世代プロセッサー搭載モデルが発売されていますが、2015年夏現在では、やはりこのモデルがお勧めになります。
このモデルから無線LAN&Bluetoothカードが内蔵されました。
また、ACアダプターもコンセント差し込み口まで付属するようになり、別売のミッキーケーブルを用意する必要がなくなりました。
以前のモデルもまだ販売されていますが、価格的に醍醐瀬田プロセッサーモデルより高くなりますのでメリットはないだろうと思います。
<本体シリーズの分類>
第5世代プロセッサー搭載モデルは、以下のような構成になっています。
@個人向けモデル
<特徴> 無線LAN&Bluetoothカード搭載
HDMI Mini端子あり
Mini Display Port×1
<種類>
2.5インチHDD/SSD搭載可能モデル(機種名末尾RYH)
Core i7 搭載モデル
Core i5 搭載モデル
Core i3 搭載モデル
2.5インチHDD/SSD搭載不可モデル(機種名末尾RYK)
Core i7 搭載モデル
Core i5 搭載モデル
Core i3 搭載モデル
A企業向けモデル
<特徴> 無線LAN&Bluetoothカード未搭載(別売あり)
HDMI Mini端子なし、
Mini Display Port端子×2
vPro およびAMTv10.0に対応
個人向けにはないシリアルポート用ビンヘッダあり
<種類>
2.5インチHDD/SSD搭載可能モデル(機種名末尾MYHE)
Core i5 搭載モデル
Core i3 搭載モデル
*このほかに、企業向けモデルに搭載されるボードのみの販売もあります。(機種名末尾MYBE)
*2.5インチHDD/SSD未搭載モデルはありません。
*Core i7搭載モデルは2015年夏現在発売されていません。
以上ボードまで入れて9種類の機種があります。
<詳細>
@個人向けモデルと企業向けモデルの違い
個人向けと企業向けでは構成が違ってきます。相違点をまとめました。
A:企業向けの方がCPUの性能が高い
B:企業向けはvPro およびIntel AMT V10.0に対応している。
vProとは、インテルが企業使用のPC向けに作ったブランドのこと。
企業内でのPC運用管理に特化しています。
(ハードウエアでのPCの個別認識、本体電源とは別の電源供給での動作を可能にしているなどあり)
なお、Intel AMTとは、外部からPCを操作できる機能のこと。
C:企業向けには、個人向けには搭載されていないシリアルポート用ピンヘッダ がある。
D:グラフィックスは、個人向けの方が高い
個人向けはHD Graphics 6000
企業向けはHD Graphics 5500
E:ディスプレイの接続は、HSMI搭載は個人向けだけ
個人向け HDMI(ミニ端子)x1
ミニディスプレイポートx1
企業向け ミニディスプレイポートx2
(HDMI(ミニ端子)は搭載されていない)
HDMIとMini Display Port端子の違いは、
・Display Port端子は、従来のDVI端子の後継として作られたものです。
・DVI端子より小型(Mini Display Port端子はさらに小型)
・HDMI端子と同様に1本のケーブルから映像、音声、制御信号をデジタル出力します。
・マルチディスプレイでは数珠つなぎが可能(PC=モニタ=モニタ=モニタ)
(HDMIにはできない)
将来的には、家電はHDMI、PCはDisplay Portという流れにあるそうです。
(Display PortはHDMIとは違いライセンス使用料がないので、生産者側にとっては好都合なのだそうです)
F:M.2 SSDはサポートしているタイプが違います。
個人向け type 2242、2260、2280をサポート
企業向け type 2242、2280のみサポート
G:無線LAN & Bluetoothは個人向けのみ
個人向けには、無線LAN&Bluetoothカード搭載
企業向けには 無線LANカードはない。(別売を搭載は可能)
A個人モデルには2.5インチHDD/SSD搭載できるモデルとできないモデルがあります。
<機種名末尾RYHは、2.5インチHDD/SSDを搭載可能>
・厚みが48.7mmと少し暑くなっています。
<機種名末尾RYKは、2.5インチHDD/SSDを搭載不可>
・厚みは32.7mmと薄くできています。
・ストレージがM.2 SSDのみとなるので、容量を大きくしたい場合、価格的に高くなります。
2015年夏ではM.2 SSDは512GBが2万円から5万円ほどの価格になっています。
*NUCは付属プレートとビスを使うことで、モニターのアーム接続部分に設置することができ、一体化PCにすることができます。但し2.5インチHDD/SSD搭載モデルだと、厚みが出ますし、重量も重くなりますので、バランスが悪いかもしれません。
予算に余裕があるなら、2.5インチHDD/SSD未搭載モデルの方がよいと思いました。
*詳しいスペックは、インテルのHPにあります。情報量が多いので、ここではあえて相違点のみの掲載にしました。
Bプロセッサーの選定
最後に、プロセッサーの選定について少し述べます。
プロセッサーの性能は、i3/ i5/ i7の順で高くなりますが、その差を実感できるかどうかには一定の条件があります。
簡単に言えば、プロセッサーの性能は、作業量が増えても作業処理のスピードが変わらないことであり、性能が高ければ作業スピードが速くなるわけではありません。
従って、作業量がそれほど大きくない場合は、プロセッサーの性能が低くても作業スピードは落ちません。逆に性能が高くても作業スピードは同じです。
一方で、従来のHDDを搭載したPCを使っていたユーザーなら、ストレージをSSDに変えることで、作業スピードは目に見えて速くなることを感じるでしょう。(M.2 SSDをCドライブに使えば、Windows起動は10秒ほどです)
2015年夏現在、プロセッサーは、レベルが高くなる事に1万円ずつ高くなっていきますので、プロセッサーの性能を押さえて、SSDの容量を上げるというのも一つの選択です。
ではプロセッサーの選定の目安となる作業量とは、どう判断したらいいでしょうか。
<Core i3に適した作業量>
・メール、テキスト、ネットサーフィン、動画(YOU TUBEや、BDなど)を見る
・Officeなどで、一般的な事務仕事をする。
(エクセルの通常使用はOK。マクロを多用すると重くなりすぎるかも)
・専用ソフトで年賀状(画像入り)を作る。
・自分で紙に描いた絵や写真をスキャンして取り込み、若干の編集をして葉書などに印刷する。
<Core i5に適した作業量>
・A量の作業は行う。
・ゲーム、動画の編集などを日常的に行う。
・お絵かきソフトを使って、頻繁に絵を描く(あくまでも楽しみとして)
<Core i7に適した作業量>
・A・B量の作業は行う。
・オンラインゲームや3Dゲームを日常的にがんがんやる。
・動画などのエンコード、編集を仕事で日常的に行う
(もしくは仕事でするぐらいの量をこなす)。
・VMを動かして、開発をがんがんやる。プロもしくはプロ並みの作業量の人。
C保証
最後に保証について触れておきます。
インテルのNUC本体は、メーカー保証が3年付いています。限定保証といって、自然故障のみに対応した保証です。従って、水濡れ、落下などには対応していません。
故障した場合は、インテルのサポートに電話して症状を話し、自然故障(保証内)と判定されれば、現品を送って交換してもらいます。修理ではなく交換です。
実は、普通PCなどを買うとユーザー登録をすると思うのですが、インテルに問い合わせたところ、メーカー保証を使用する限りにおいては、ユーザー登録は必要ないそうです。
故障が起きたらインテルに電話して、故障の内容を伝えます。このとき、購入時の領収書などが求められる場合があります(いつ買ったか特定するなどのため)
しかしもし領収書がなくても、本体のシリアルナンバー等でだいたいわかるそうなので、ともかく故障したらサポートに電話をくださいと言うことでした。
なお、電話で技術サポートもできました。少なくとも購入前、購入後の立ち上げ方法などは教えてもらいました。
なお、電話サポートは、
インテルのHPトップから
<メニュー>→<サポート>→<ツールと関連情報>→<サポートホーム>
→<インテルカスタマーサポート>→ページの下の方にスクロールすると
<サポートへの問い合わせ>(人のイラストアイコンがあります)
→画面に選択肢が出てきます。
地域選択で日本を選択、製品の選択で<インテルNUC>を選択して、
送信すると
<コミュニティー>
<オンライン・サービスリクエスト>
<電話番号>
の選択肢があり<電話番号>を選択
→フリーダイヤルが出てきます。
3.組み込み部品の選定
ハード面の組み込み部品の選定です。
NUCの場合は、基本的にはメモリーとストレージになります。
企業向けモデルは、無線LAN&Bluetoothカードも自分で増設の必要があります。基本的にはメモリーのように差し込むだけですが、そのあとに本体内に設けられるアンテナケーブルを、カードの所定の位置に接続する必要があります。それほど難しくはないのですが、細かいのでやりづらい作業です。私は最初から断念しました。
<ストレージ>
@M.2 SSDカード
M.2というのは、インターフェイスの規格の一つです。
元はHDDの置き換えとしてあったシリアルATA端子が、HDDのように電源コネクターや信号ケーブルを必要とせず、基板上に直接実装できる形としてmSATAという規格に進化し、それがさらに小型化したのがM.2という規格です。PCの小型化に貢献しました。
このM.2の規格にあうように、SSDというフラッシュメモリを使用した補助記憶装置を小型化したのがM.2 SSDです。
NUCでは、
個人向けではtype 2280、2260、2242
企業向けではtype 2242、2280
をサポートしています。
使い方はHDDとほぼ同じで、32GB、64GB、128GB、256GB、512GBなどの容量があります。
SSDは、HDDのように円盤回転することはなく、駆動音のない消音設計です。また、データアクセス時にしか電力を利用しないため、低電力、剃髪熱構造です。
駆動箇所がないため、アクセス中の振動、衝撃に強く、アクセス性能に優れるので、複数のメモリチップに対して、並列にアクセスし、チップ搭載量を増やすとアクセス速度はさらに向上します。
HDDに比べると遙かに処理スピードが非常に速くなります。現在私の使っているNUCは、起動はほぼ10秒ほどです。
欠点はまだ価格が高いことです。M.2 SSDは、2015年夏時点で、128GBでも10,000万円前後はします。256GBで15,000円から20,000円前後、512GBでは、30,000円から50,000円ほどです。NUC本体に比べても高価ですが、処理の速さを考えると非常に有力な部品です。
できればCドライブとして256GB以上は欲しいところです。
128GBだとOSの他に入れるソフトは厳選されます。Cドライブの空き容量が1/3を切ると、とたんに動きが悪くなりますから、容量には余裕が欲しいところです。
SSDはかつてはHDDより寿命が短いと言われましたが、現在は平均寿命約5年(HDDは約3年)と言われています。
もう一つメモリチップの書き込みがコントローラーチップに依存するため、故障時の完全なデータ復旧方法が確立されていません。データーはバックアップをとっておきましょう。
AHDD/SSD
2.5インチHDD/SSD向け内部SATA3サポート(厚さ最大9.5mmまで)
HDDとSSDは、ノートパソコン用の2.5インチサイズのものを使います。
どちらかを選択して搭載します。
HDDの強みは、なんと言っても価格です。1TBで6000円強からあります。
SSDに関しては、まだ価格は高いです。2015年夏現在で、128GBで6500円前後から。512GBで23800円前後、1TBで43000円前後からになります。NUC本体の価格を考えてもかなり高価です。
SSDは、M.2 SSDと基本構造は同じで、大きさが違うだけです。
従って、こちらもスピードの速さは確かです。予算に余裕があり、少しでも速く動かしたいのであればSSDを考慮してはどうでしょうか。
逆にデーターを格納しておくだけの目的であれば、HDDであれば最高2 TBまでありますし、経済的です。
実は、ユーザーが体感できる作業スピードは、CPUによってではなく、SSDによって感じられることが多いようです。NUCで言えば、まずM.2 SSDの部分であり、2.5インチのストレージをSSDにした場合です。
Bメモリー
デュアルチャンネルDDR3L SODIMM 1.35V、1333/1600GB、最大16GB
最低2GBから最高16GBまで接続可能です。
メモリーの差し込み口は2つありますので、4GB×2枚=8GB、8GB×2枚=16GB
のように組み合わせます。
この規格はノートパソコン用に開発された低発熱のメモリーです。
1.5V DDR3はサポートしておりませんので気をつけてください。
メモリーの容量の基準も、CPUの時と同じと考えてください。
たくさんのメモリーを積んだからと言って、作業スピードが上がるわけではありません。 メモリーはよく作業机に例えられますが、メモリーの容量を大きくすると言うことは、作業机が広くなるということです。
一方、狭い机でも、作業量が少なければ問題ありませんし、一度にたくさんの仕事をさせず、1つずつこなしていくのであれば大丈夫です。狭い机で、たくさんの作業を一度にしようとすると、机にのりきらず、作業が遅くなったり、フリーズしたりします。
ここで1つポイントになるのは、メモリーにおける作業量です。
パソコンはユーザーが作業している裏で、自動で動いているソフトがあります。例えばウイルスソフトはその代表格です。タクスバーの上にバックスペースで動いているソフトは表示されている場合がありますが、メーカー製パソコンだとプレインストールのソフトで起動時から動き出すソフトが多く、気づかないうちにメモリの容量を食っています。
NUCの場合は、そもそもプレインストールのソフトはありませんから、こうした管理は把握しやすくなりますね。
一方同時進行の作業量が多い場合、例えば、プロセッサーの選定の段階で、作業量が重いと判断されるユーザーの場合は、それに応じたメモリー容量が必要になります。
C最後に、部品の互換性について。
インテルでは、規格にあっているのであれば、相性は特に関係ないといっていますが、それでも互換性を確認した部品について一覧を出しています。
インテルのHPで
<メニュー>→<インテル製品>→<インテルNUC>
→画面を下にスクロールして<もっと知る>をクリック→該当するNUC機種をクリック
→画面を下にスクロール→<製品サポートページ>→互換性→すべてを表示
互換性について各項目が出てきます。
<テスト済み周辺機器> 互換性のあるメモリー以外の部品の一覧表
<システムメモリー> 互換性のあるメモリーの一覧表
があります。
4.OSとドライバーの準備
メーカー製パソコンとNUCが大きく違うところは、OSとドライバーを自分でインストールする点でしょう。
そのやり方と注意点をまとめます。
@NUCにはUSB端子しかない
NUCのインターフェイスはUSBだけなので、USBメモリーでOSとドライバーを事前に用意する必要があります。もしDVDで用意するなら、USBで接続する外付けのDVDドライブなどが別途必要になります。
また、OS、ドライバーを取得するためには、ネットに接続する必要がありますが、そのためには、NUC以外のパソコンが必要です。ドライバーの入っていないNUCは、ネットにつなぐこともできないからです。
AOS(Windows8.1など)の選定
(1)NUCにどのOSを使えるかは、先に紹介したインテルHPの互換性の項目に<対応オペレーティング・システム>に一覧があります。
(2)様々にあるWindows商品
2015年夏の時点で最新のWindows8.1は以下の通りです。
・Windows8.1 家庭用
・Windows8.1Pro ビジネス用
・Windows8.1Pro Pack 8.1 を8.1Proにアップ
(Windows Media Center Packが使えるようになる)
(3)Windows8.1には、いくつかの販売形態があります。
<ダウンロード版(購入はMicrosoftのHPか各種量販店、通販等)>
・Microsoftの指定HPよりダウンロード、
・プロダクトキーはメールで送られる
・32bitと64bit両方が入っている。インストール時に選択する
<パッケージ版(購入はMicrosoftのHPか各種量販店、通販等)>
・バックアップメディア(ディスク)を購入
・プロダクトキーも付いてくる
・32bitと64bit両方が入っている。インストール時に選択する
<ダウンロードとバックアップメディア版 (購入はMicrosoft HPのみ)>
・ダウンロード版と同じ。
・有償でバックアップメディア(ディスク)が郵送される。
・32bitと64bit両方が入っている。インストール時に選択する
<DSP版 (量販店、通販などで販売 当然Microsoft HPでは売ってません)>
・パソコンの部品に付属して売られるOS。
・基本はその部品を使っているパソコンでしか使用できません。
しかし、現在は、OSが単体で発売されているケースもあります。
・WindowsのOSは、リカバリーを繰り返したとき認証ができない時があります。
Microsoftの正規品なら、Microsoftのサポートで対処してもらえます。
しかしDSPの場合、サポートは付属していた部品の販売元になります。
これは実質的にはサポートされない場合があります。
なお、MicrosoftはDSPのサポートはしません。
・購入は32bitか64bitどちらか片方しか買えません。
<海賊版>
いわずもがなですが。通販だと時々なんか怪しいのがあります。
安すぎるのは気をつけた方がいいです。
(4)USBメモリーで、OSソフトを作る
NUCは立ち上げ時点ではドライバーがないのでネット接続できません。従って、OSは事前に用意しておく必要があります。(ドライバーのインストールはOSが入ってからでないとできません)
ということで、事前にUSBメモリーでOSのバックアップメディアを作っておく必要があります。なお外付けのDVDドライバーを持っていれば、パッケージ版を購入すればOKです。またUSBと同じ方法で、DVDでメディアを作ることもできます。
<USBメモリーで、Windows8.1用メディアを作成する>
T 準備として、
A:4GB以上の容量のある空のUSBメモリーを用意します。
作成時に中のデーターは全て削除されるので注意。
DVDでメディアを作る場合は、4GB以上の容量のある空のDVDディスクを用意。 作成時には既に入っている前データーは削除されるので注意)
B:CPUに適したバージョンが34bitか64bitかを事前に確かめておきましょう。
(インテルのHPに互換性の一覧があります)
C:CPUの互換性が34bit でも 64bitでも良かったとき
現在は多くのソフトが32bitで動くようになっています。
ただ、64bitのものも増えてきましたし、将来的には64bitが主流になりそうです。
従って、使いたいソフトが32bitしか対応しない場合は、32bitを選択します。
特にそのような問題がない場合は、64bitでよいかと思います。
D:現在使っているパソコンの環境を参考にしたい場合
32bitか64bitかの確認
<PC設定>→<PC情報> もしくは
<コントロールパネル>→<システム>→<システムの種類>
Windowsの言語を確認
<PC設定>→<時刻と言語> もしくは
<コントロールパネル>→<地域> で確認します。
エディション(Windowsが8.1か、8.1Proかなどを確認)
<PC設定>→<PC情報> もしくは
<コントロールパネル>→<システム>→<Windowsのエディション>
以上の項目の準備が終わりましたら、作業に入ります。
U Yahoo!やGoogleなどで「Windowsメディア作成」を検索する
V 「Windows8.1用インストールメディアを作成する」をクリック
(既にここで書かれていることが書いてあります)
W「メディア作成」という紫のアイコンをクリック
デスクトップなどわかりやすいところに保存します。
ダウンロードしたファイルmediacreationtoolをクリックするとウインドウが開きます。(このときネットにつなぐ必要があります)
「作成するインストールファイルの種類を選んでください」で以下を選択
言語
エディション Windows8.1か8.1Proかなど、
アーキテクチャ 32bit or 64bit
そして、次へ
「インストールファイルの保存場所を選んでください」で
USBを使う場合はUSBフラッシュドライブを選択
DVDディスクを使う場合は、ISOファイルをデスクトップにダウンロードし、それをディスクに書き込みます。
後はウイザードに従ってメディアを作ります。
購入以前であっても、OSのメディアを作ることはできます。
その後、実際にOSをインストールする時にプロダクトIDが必要になります。
プロダクトIDはWindowsを購入したときに入手できます。
<ドライバーは事前にダウンロードして用意>
ドライバーが入るまでNUCはネット接続できませんので、ドライバーも事前に用意しておきます。USBメモリーで用意すると簡単でしょう。
インテルのHPで
<メニュー>→<インテル製品>→<インテルNUC>
→画面を下にスクロールして<もっと知る>をクリック
→該当するNUC機種をクリック
→画面を下にスクロール→<製品サポートページ>
→画面左側のサポート項目の場所の<サポート用リソース>
→<ダウンロード&ドライバー>を開く
画面をスクロールします(全部英語です)
NUC5i3RY-NUC5i5RY-NUC5i7RY driver bundle
の項目をクリック
インストールするOSにあわせてダウンロードしてください。
正規品のOSの場合32bitと64bit両方が入っています。インストール時に選択します。ですからドライバーも両方用意しておくといいかもしれません。
NUCは最初何も入っていません。ドライバーを入れないと、LANケーブルを接続してもネットはつながりません。まず一通りのドライバーのインストールが必要です。
ダウンロードしたファイルをUSBかDVDに保存します。
5.ハードの組み立て
いよいよ組み立てです。
@本体と部品の一覧
<本体パッケージの中身>
簡易説明書類とバーコード シールなど。
本体
モニター後ろに設置するためのプレートとネジ
ACアダプターとコンセント差し込み口(4種)
ちなみに本体は、
インターフェイス(フロント)
USB×2(内黄色い方のみ充電可能)
ヘッドホン&マイク端子
インターフェイス(リア)
排気口×2
電源/Mini Display Port/有線LAN/USB×2/HDMI Mini端子
<本体以外の部品>
M.2 SSD
メモリ(DDR3L SODIMM 1.35V)
2.5インチHDD(SSDでも可能)厚み9mmまでのもの
HDMI端子⇔HDMI Mini端子の変換コード
Aコンセントの組み立て
第5世代から、ACアダプターにコンセント差し込み口が付属するようになりました。
ミッキーコードを買う必要はありません。ACアダプターに差し込み口が直づけになります。
ACアダプターの底面(仕様に関する記載のある面)の角がスライドして外れます。
そこに同梱のアダプターのうち、地域コンセントにあった形を差し込んでください。
B本体の組み立て
組み立て前の注意
PCは静電気が大敵です。作業は手早く、静電気が起こらないように気をつけましょう。
静電気防止用手袋など使うと完璧です。
NUCは作業が簡単なので、そこまで神経質にならなくても大丈夫ですが、蓋を開けたら手早く作業できるように、部品や道具はちゃんとそろえておきましょう。
HDD/SDDなどは、静電気防止の包装(袋)に入っていますから、作業直前まで取り出さないでおきましょう。
<段取り>
(1)本体を裏返します。
四隅の足(ドーナッツ状のゴム)の中心にネジがあるのでゆるめます。
4つのネジは、1カ所をたくさんゆるめてしまうと、裏蓋が斜めになって引っかかってしまいます。ネジは4つ平均的にゆるめて、裏蓋が傾かないように作業を進めます。
かなりゆるめないと外れません。
なおネジはゆるめるだけです、はずれません。
(2)裏蓋のネジが十分にゆるんだら、そうっと開きます。
本体と蓋をつないでいる黒いコードがありますので、これが引っ張られて無理のかからないようにします。開いたとき、蓋の部分の下に、本体と同じぐらいの厚みのもの(小さいノートとか、HDDの箱とか)をかませると安定します。
(3)本体をよく見ましょう。
向かって右に開けた蓋を、左に本体を置きます。
<メモリー>
本体手前に2本金属製の接続端子部分が見えます。
(文字が反対向きになりますが)
1.35 V DDR3L とラベルが貼ってある部分と、その手前の部分がメモリ設置部です。
メモリー設置は下(本体そこに近い方)から行います。
<M.2 SSD>
メモリーの一がわかったら、反対側の縁の方を見ます。
蓋と本体をつなぐコードの接続部分と本体の縁(壁)の間に、バーコードのある白いラベルを貼ったカードがあります。(intelの文字があります。)
これが無線LAN&Bluetoothカードです。特徴は2本のアンテナコードが伸びていることです。
無線LAN&Bluetoothカードのすぐ右に、カード接続の金属端子があります。ちょうどメモリーの差し込み口を小さくしたような形をしています。
さらに、無線LAN&Bluetoothのすぐ左に目立つ大きさのビス穴があります。
このビス穴は、向かって左に向かって3つ(同じ大きさ)あり、一番縁に近い一つにはビスが止めてあります。
これがM.2 SSDの接続部分です。
カード接続部分に差し込み、ビスで固定します。
ビス穴が3つあるのは、M.2 SSDはタイプの違いによって長さが違うからです。
<HDD/SSD>
向かって左、裏蓋側を見ます。
裏蓋の裏側には、ビスで金属プレート(楕円の穴が開いている)が止められています。このプレートと裏蓋の間にHDD/SSDを差し込んで固定します。
(4)メモリーの設置
メモリーの接続部分にメモリーを差します。
メモリーはラベルの貼ってある方が上になります。
差し込みは下段(本体底に近い方)から行います。
接続部分をよく見ると、金属の櫛の歯の部分が1カ所隙間が空いています。
メモリー側にも同じように、金属の櫛の歯に1カ所隙間があります。
この2つの位置を合わせるように差します。
差すときはメモリーを上から斜めに差しこみます。
例えば、財布にお札を入れるようなイメージです。
もし、位置や角度が合っていれば、すっと入ります。もし少しでも引っかかりを感じたら、無理をせずに一度引き抜きましょう。落ち着いてもう一度位置を確認して、斜めに差します。
ゆっくり奥まで差し込んだら(手応えでだいたいわかります)斜めになっているメモリーを、本体底に向かってそっと倒します。
本体底に対して平行になると止まります。
(5)M.2 SSDの設置
M.2 SSD設置位置にあるビスをビス穴から外しておきます。
その後のやり方はメモリーと同じです。
M.2 SSDは、メモリー同様ラベルの貼ってある面が上になります。
タイプによっては、櫛の歯状の金属部分にある隙間が2カ所あり、裏表の方向が同じになってる者がありますので、ラベルを目安にしてください。
無線LAN&Bluetoothのそばにある接続部分に、M.2 SSD櫛の歯状の金属部分を斜めに差し込みます。やり方はメモリーと同じです。少しでも引っかかりがあるようなら、一度引き抜いてやり直してください。接続部分が小さいので、無理をすると折れてしまうときがあるようです。
うまく差し込めるときは抵抗なくすっと入ります。
奥まで入ったら、ゆっくり倒します。
軽く横になると、ちょうど良い位置に3つあるうちの1つのビス穴にM.2 SSDのビス留めのための半円形のくぼみが当たりますので、外しておいたビスで固定して完了です。
M.2 SSDは差すだけで認識するので、設定の必要はありません。
(6)2.5インチHDD/SSDの設置
HDDとSSDはやり方は同じです。
蓋の部分に楕円形の穴のある金属板がネジ止めされていますので、それを外します。
外した金属板はHDDを差し込めるような隙間があります。
本体からつながる黒いコードが接続している側に、HDDの接続部分の端子を差し込む口があります。外からだと見えにくいのですが、金属板の隙間にHDDを奥まで歳込めば自然に差さるようになっています。HDDの接続端子(接続張りが並んでいる側)がここに接続するようにします。
HDDは紙のラベルが貼ってある方が表です。金属板の楕円の穴の開いている面に、HDDの表(紙ラベルの側)が当たるように差し込みます。
HDDの裏表、差し込む方向を間違えないように確認して、金属板の隙間にまっすぐ差し込みます。厚みがぴったりなので、少しでも斜めになると入りませんから、方向を確認しながらそうっと、まっすぐ差し込みます。
完全に置くまで入れるとしっかり差し込まれた感じがわかります。
HDDが差し込めたら、金属板を元通りの位置に裏蓋に戻し、ビスで留めます。
なお、HDD/SSDはOSインストール後に設定を行う必要があります。
以上でハード部分の組み立ては完了です。
6.OSとドライバーのインストール
@項目3で作ったOSとドライバーのバックアップファイルを入れたUSBを用意。
(DVDメディアを使うときには、USB光学式ドライブも用意します。)
ANUCにUSBもしくは、光学式ドライブを接続します。(DVDメディアを入れます)
BNUCの電源を入れます。
CすぐにF10キーを押し続けます。(起動中のプロンプト(Intelのロゴ)が出る前に)
DBootメニューが開いたら、インストール用のドライブを選択します。
(M.2 SSDを選択することをお勧め)
EWindowsインストーラーの指示に従ってOSのインストールをします。
Fドライバーのバックアップファイル(USBもしくはDVD)をNUCに接続します。
GDraiver Bundleをインストールします。
Hドライバーをインストールしたらネットの設定を行います。
通常は自動接続ですので、モデムから有線LANをつなげば自動的につながります。
(無線LANの場合は、別途その設定が必要になります)
これでNUCが使えるようになります。
7.HDD/SSDの設定
@Windows8.1のスタートアイコン(タクスバー左端)を右クリック
Aディスク管理をクリック
Bディスク管理のウインドウで、いくつかのドライブの一覧が出ます。
下半分に、ディスク0およびディスク1の表示があります。
A. ディスク0 HDDもしくはSDD
・ボリュームD
B. ディスク1 M.2 SSD(こちらは触りません)
・回復パーティーション
・FFIシステムパーティーション
・C;正常(ブート、ページファイル、クラッシュダンプ、プライマリパーテ ィション)
(この時点ではOSがインストールされています)
Cディスク0(上段)には、未設定、未割り当て と表示が出ています。
こちらを右クリック
<新しいサンプルボリューム>→<ライザード>→<ボリュームサイズ>
→<ドライブ文字を割り当てる>→<ボリュームを次の設定でフォーマットする>
このように進んで、フォーマットをします。
以上によって、HDDが認識されます。
後は通常通り使うことができます。
8.最後に
<情報が少ないのでちょこっと触れるだけ>
インテルの第5世代のNUCの説明を見ますと、天板(スイッチのある側)を取り外して、拡張ができるという説明があります。USB2.0のインターフェイスの他に、第3パーティー製で、オリジナルデザインの天板などもあります。
<実際に使ってみた感想>
実際に使ってみて、やはり驚かされるのは消音設計でしょうか。目の前において使っていますが、スイッチを入れても音が聞こえません。こんなに静かなPCは初めてです。通常デスクトップでは当たり前のファンによる排気音がないのです。しかし発熱も心配はいりません。ノートパソコンよりずっと冷えています。
<夢の母艦>
従来は、自宅に母艦としてのPCを持ち、そこからデーターを媒体やノートパソコンなどに移して持ち出すということが考えられてきました。しかし媒体の場合は、出先にあるPCのインターフェイズだけでなく、データーそのもののバージョンの互換性など、気にしなければなりませんでした。条件の統一されたPCを自宅と出先と複数用意できればよいのですが、勤務先などでは、自分の好みの条件をそろえることが難しかったり、それが旅行先(出張先)となればなおさらでした。
そこでノートパソコンを用意して持ち歩くという人も多いでしょうが、これで困るのは重量でしょう。かなり軽量で小型の商品が出回るようになりましたが、持ち運びしやすい機種は高価な場合が多く、それにいくら軽量と言っても、ノートパソコンを1台持ち運ぶのはやはり重いのです。
最近ではスマホやタブレットなど、持ち運びに苦労しない端末も増えてきましたが、これはこれで、PCと同じだけの性能は求められません。だいたいタブレットのOSとWindowsは互換性があまりありません。
こうした問題に頭を悩ませていた諸氏には、NUCは良い答えかもしれません。
ともかく、ノートパソコン1台持ち運ぶよりずっと軽いのです。寸法も約10センチ四方に、厚みが約5センチほど。鞄の中でスペースをとりません。
キーボード、マウスならBluetoothの小型で軽いものがあります。
後はモニターと言うことになりますが、HDMI端子が使えるモデルなら、ほとんどのデジタルテレビをモニターとして使用できます。例え旅行先のホテルの部屋であっても、デジタルテレビぐらいはあるでしょう。
なおAndroidであれば、アプリを使って小型タブレットをモニターとして接続する方法があるようです。試していませんが、ネットなどで検索するといろいろ出てきます。
母艦をそのまま持ち歩けるという、夢の実現です。
<売却時の費用対効果>
今まで何回かPCを買い換えてきましたが、結論として、だいたい3年目くらいから買い換えを考える必要が出るように感じています。
ノートであっても、購入時に外れを引かない限り、ハードとしての寿命はもっと長くて、5年くらいは余裕で持ちますけれども、問題はOSを初めとしたソフトの方が、それほど長く現役でいてくれないことでしょう。かつては、その代表格がウイルスソフトで、ウイルスの数が増えるに従い、どんどん肥大化して、PCの動きの負担になってきました。でも最近は、バスターなどもクラウドになって、かつてのような肥大化は防いでいるようです。
それでも3年の壁はあり続けるように思います。
おそらく、3年というのは、ハード的に老朽化が始まる時期で、ここに、ソフトのバージョンアップや、改変が追い打ちをかけるのでしょう。
動いてはいるけど、何となくもたついてストレスがたまる。
と言うのが始まるのが3年目と言うことです。
そこで数年前から、3年目に買い換えることを念頭に、購入するパソコンの価格を決めることにしようと検討を始めました。2015年夏現在、ノートでもデスクトップでも、5万円前後で一通りのものが買えるようになってきました。そこで、このあたりが釣り合いのとれたところかと思ったのですが、実際い使ってみると、このくらいの価格帯の商品は、今度は、3年持たずに息切れを起こす確率が高くなってきます。外れを引く確率が高いと言ってもいいでしょう。
ここ何回かの買い換えは、このあたりで悩んでおります。
NUCの購入に踏み切ったひとつの理由は、自然故障で3年までは保証すると言う保険制度です。以前量販店は店の長期保証で3年の無償修理を保証してくれました。でも最近では量販店で扱うほとんどがノートパソコンとなり、そもそもデスクトップパソコンを扱っている店が少なくなってきましたし、扱っている店では、デスクトップだと1万円くらいは自己負担というのが増えています。また5万円前後の安い商品では長期保証すらないということもあります。
一方デスクトップだと、メーカー保証をつけている商品が増えていますので、現在ではメーカー直販で保証をつけた方が良さそうですが、メーカー製PCだと、本体価格の他に保証のための保険料が必要なので、その分価格が高くなります。
というわけで、今回私が組んだNUCのモデルは、
NUC5i5RYH
2.5インチHDD 1TB
M.2 SSD 128GB
4GB メモリー 2枚
Windows8.1 (ダウンロード+バックアップメディア)
以上で89,000円ほどでした。
メモリーは永久保証
M.2 SSDは3年保証
HDDは1年保証 HDDだけが保証が短いので、2年目以降壊れると自己負担です。
ちなみに価格は7000弱でした。
今回はモニターとキーボード、マウスは購入していませんが、
モニターは20〜23インチ前後で、だいたい12,000円から30,000円ぐらいであります。モニターは3年保証のものが多いです。
キーボード、マウスは、こだわりがなければ数百円から数千円で買えます。
以上仮に全て買いそろえたとしても、
せいぜい11万円弱と言うところでしょうか。
ちょうど2015年夏にCore i7搭載のメーカー製ノートパソコンを家族が買ったのですが、量販店の長期保証までつけて12万円弱でした。ここの量販店は通常故障は3年無料でしたね。やはりNUCはノートパソコン並の価格と言うことらしいです。
と言うわけで、今回の費用対効果はどうであるか。
3年後を乞うご期待です。
追伸
1年たちまして、Windows8.1の再インストールを行うことになりました。
理由は、一太郎の古いバージョンを使っていたための不具合です。(Windows8.1に合わないバージョンを使っていたために、OSにも影響があったようです。再インストールで改善すると教えられました)
やってみると、最初の導入とは少し違うところがあるようで、ちょっと手こずりました。
備忘録をかねて、ここに書いておこうと思います。
@再インストールするCドライブのバックアップをとります。
ANUCをシャットダウンした後、上記のOS導入の時に作ったWindows8.1のメディア(私の場合はUSBメモリーです。ほかのメディアでもできます)を接続し、再度起動します。
Bすぐに(起動中のプロンプトで)F10を連打します。するとインストールドライブを選択する画面が出ます。
インストールドライブとは、Windows8.1が入っているメディアのことで、ここではUSBメモリーになります。このとき「UEFI:USB〜」とある項目を選んでください。USBメモリーにはもう一つ項目があり、それにはUEFIがついていないと思いますが、これを選ぶと、後でいろいろ進まなくなります。UEFIを選択してください。
注意:もし、導入しているHDDやSSD、M.2SSDなどが、古いものである場合、この限りではない場合もあります。私が使っている部品は前述のもので、これより新しいものであれば、UEFIがついたもので大丈夫だと思います。
CWindowsのインストーラが動き出します。後は指示通りに進めますが、「今すぐインストール」を選ぶと、画面が変わり、今度はどのドライブにインストールするか選択するようになります。
画面に各ドライブの一覧が出ます。
実際には、CドライブとDドライブぐらいしかないのが一般的ですが、この一覧にはそれ以上のドライブが表示されます。いろいろケースがあると思いますが、Cドライブ、Dドライブがある場合、1つはDドライブ(合計サイズとか、空き容量を見ると判断がつくと思います)残りがCドライブになると思います。
このときCドライブは、いくつかに分割されていることになります。
この中から、インストールするべき場所を選択します。
多くの場合、実はインストールすべきドライブしか、インストールできないようになっています。ほかのドライブは、インストールできない旨の表示が出ます。しかしそうでなかったときには混乱してしまいます。
一つのヒントとして、一連の作業をする前に、「ディスク管理」を調べておくということができます。(作業途中で気づいて戻りたいときは、どのドライブも選択せず、画面右肩の×印をクリックすれば、インストールをやめて、普通に起動する方法が選択できるようになります。)
「ディスク管理」は、画面左下にカーソルを持って行くと現れるスタートマークを右クリックすると、出てきますので選択してください。
現在構成しているドライブの一覧が出てくると思います。
この画面をよく見ると、Cドライブが3つに分割されていること、そのほかにDドライブがあることがわかると思います。容量の大きさなどいろいろ確かめて、どれがインストールすべき場所か確認してください。
D再度、OSの再インストールの手順を進めて、インストール先のドライブ選択までいき、選択します。後は画面の指示通りに進めば、インストールが完了します。
E無事起動すれば完了です。後はバックアップをリストアします。
F実は、このような形で再インストールを行うと、パソコンの中に、「Windows old」というフォルダーが誕生します。ここには再インストールする前のCドライブのデーターが残っています。(だからといって、事前にバックアップとらない なんてのは危険ですからやめましょう。ちゃんとバックアップはとってください)
このファイルは、もしもの時に利用できます。たとえば、噂のWindows10をインストールするとき。
Windows10は、インストールしても、1ヶ月以内なら、元のバージョン(以前のWindows)に戻すことができますが、このとき、このWindows oldファイルを利用します。従って、これを削除してしまうと、うまくいきません。
またデーターには基本的にアクセス可能であるそうです。
しかしこのWindows Oldは、Windows10をインストールしてしまうと、消えてしまいました。
<追加>
その後、このリカバリーとは別の問題で、不具合が起き、もう一度クリーンインストールを行いました。
このとき、Intelのサポートなどに聞いたところ、Cドライブが3つに分割されている部分で、そのすべてを削除し、改めてインストールする方がよいというアドバイスを受けました。
「今すぐインストール」の後に出てくる場面で、ドライブが複数表示されます。
私の構成では、1つはDドライブ(これは触りません)
残りはCドライブですが、実際には小さい容量のパーティーションが複数表示されます。
これらのパーティーションを一つ一つ削除します。(画面下に「フォーマット」や「削除」「新規」といった選択肢があり、この中から「削除」を選択)
くれぐれもDドライブを削除しないように。データーが飛びます。
すべてを削除すると、Cドライブは1つにまとめられます。
それを指定して、今度は選択肢の「新規」を選択。
すると、もう一度、Cドライブは分割されます。出来上がりは削除前と同じ状態になります。
ただ、これによって、Cドライブのデーターは完全に削除されますので、ここからWindows8.1をインストールすると、Windows Oldというファイルは作られません。
メーカーPCのリカバリーほど簡単ではありませんが、インテルのHP、MicrosoftのHPなどをヒントにすれば、できると思います。
さらに追伸
不測の事態が起こりまして。
Windows8.1のインストール後、いったんWindows10にアップデートし、さらに8.1に戻すという作業を行ってみました。巷で言われる通り、無償アップデートの権利だけを取得しようとしたわけです。
ところがその後Bluetoothが使えなくなりました。
原因はよくわかりません。がIntelに問い合わせると、どうもハード的な問題でしょうということで、ソフトやドライバーの問題ではないようです。
ということで、無償交換になりました。
NUCは3年保証で、保証期間内の自然故障は、本体交換になります。Bluetoothデバイスは、本体に付属しているものなのでこれに該当になります。
サポートでメールを介して手配してくれるようです。
ただ、このトラブルが起きたのが7月の末近く。新しいNUCが来るのは、おそらく来月になるので(大体5日程度で新しいものが来るようですが)結局のところ無償アップデートの権利は取得できそうにありませんね。
無償交換の保証はとてもありがたいですが、そのためには、本体に組み込んだHDD、M.2SSD、メモリなどを取り外して送らなければなりません。ただ、そのおかげで、データーが手元に残りますし、大掛かりなバックアップも必要なく、ある意味良い面もあります。
2012年からインテルが発売しているNUCシリーズ。
ベアボーンとして利用することで、通常のデスクトップとして遜色のないスペックと、ノートパソコン並みの価格ということで、自作派の間ではかなり人気があったようです。
ただ、どうしてもベアボーンとして、いくつかの増設が必要となり、その辺のハードルを考えると、一般ユーザーにはちょっと敬遠する商品でした。
しかし2015年になって発売された新シリーズでは、増設部分がメモリーとストレージのみとなり、価格も下がってきましたので、かなり求めやすくなってきたようです。
私は、23インチのモニターとメカニカルキーボードを使っている関係で、デスクトップパソコンしか使わなくなったのですが、どうしてもあの大きさに困っていました。そこでこのNUCを購入してみることにしました。
ここでは、自作初心者の私が、NUC購入から立ち上げまでたどった過程をまとめてみます。過去にメーカー製のPCしか使ったことがないと、初めて直面するような場面がいくつかありましたが、適正な情報さえ入手できればそれほど難しくはありませんでしたので、その辺のヒントもまとめてみたいと思います。
1.前提として考慮すること
そもそもNUCシリーズは、完成品のPCではありません。ベアボーンと呼ばれる半完成品のPCです。
そのためメーカー製のPCにとは違うところがあります。
@ OSおよびドライバーも含めて、一切のプレインストールソフトがない。
当然Officeなどもついていません。OSに含まれているもの以外は、メーカーで提供するような便利ソフトもありません。ただ、メーカーお仕着せの大量のプレインストールソフトを毎回アンインストールしていたようなユーザーには好都合でしょう。感動的なまでに何もありません。
A モニター、キーボード、マウスもない。
NUCの場合、本体にあるのはケース、電源、マザーボード、CPUです。
メモリー、ストレージの増設に加え
モニター(含む接続コード)、キーボード、マウス、必要ならDVD/BDドライブ、スピーカーなども全て別売です。
ちなみに私の場合、
・本体(NUC5i5RYH・Core i5搭載)購入
・メモリー、ストレージ、HDMIミニケーブル、OS購入
・Officeはフリーソフトで代用
・モニター、キーボード、マウスは既にある者を流用
以上の構成で9万円を切るくらいでした。
モニターとキーボード、マウスを加えると11万から12万くらいになるでしょう。
Core i5搭載のノーパソが買える値段だと思います。
B 立ち上げ前には、もう一つのパソコンが必要
OSとドライバーが入っていないために、事前にそのデーターを用意する必要がありますが、それを用意するためにもう1台パソコンが必要になります。
ドライバーはインテルのHPからダウンロード
Windowsの場合は、DVDメディアの購入か、マイクロソフトのHPからのダウンロードが必要になります。
一方、NUCのインターフェイスはUSB端子だけになります。
いずれにしても、事前に必要なデータを用意するためには、ネットにつなげるパソコンが必要になります。従って、初めてパソコンを購入されるような方には不向きと言うことになるかもしれません。
2.本体選定
まずNUC本体の選定についてです。
2015年には最新のインテル第5世代プロセッサー搭載モデルが発売されていますが、2015年夏現在では、やはりこのモデルがお勧めになります。
このモデルから無線LAN&Bluetoothカードが内蔵されました。
また、ACアダプターもコンセント差し込み口まで付属するようになり、別売のミッキーケーブルを用意する必要がなくなりました。
以前のモデルもまだ販売されていますが、価格的に醍醐瀬田プロセッサーモデルより高くなりますのでメリットはないだろうと思います。
<本体シリーズの分類>
第5世代プロセッサー搭載モデルは、以下のような構成になっています。
@個人向けモデル
<特徴> 無線LAN&Bluetoothカード搭載
HDMI Mini端子あり
Mini Display Port×1
<種類>
2.5インチHDD/SSD搭載可能モデル(機種名末尾RYH)
Core i7 搭載モデル
Core i5 搭載モデル
Core i3 搭載モデル
2.5インチHDD/SSD搭載不可モデル(機種名末尾RYK)
Core i7 搭載モデル
Core i5 搭載モデル
Core i3 搭載モデル
A企業向けモデル
<特徴> 無線LAN&Bluetoothカード未搭載(別売あり)
HDMI Mini端子なし、
Mini Display Port端子×2
vPro およびAMTv10.0に対応
個人向けにはないシリアルポート用ビンヘッダあり
<種類>
2.5インチHDD/SSD搭載可能モデル(機種名末尾MYHE)
Core i5 搭載モデル
Core i3 搭載モデル
*このほかに、企業向けモデルに搭載されるボードのみの販売もあります。(機種名末尾MYBE)
*2.5インチHDD/SSD未搭載モデルはありません。
*Core i7搭載モデルは2015年夏現在発売されていません。
以上ボードまで入れて9種類の機種があります。
<詳細>
@個人向けモデルと企業向けモデルの違い
個人向けと企業向けでは構成が違ってきます。相違点をまとめました。
A:企業向けの方がCPUの性能が高い
B:企業向けはvPro およびIntel AMT V10.0に対応している。
vProとは、インテルが企業使用のPC向けに作ったブランドのこと。
企業内でのPC運用管理に特化しています。
(ハードウエアでのPCの個別認識、本体電源とは別の電源供給での動作を可能にしているなどあり)
なお、Intel AMTとは、外部からPCを操作できる機能のこと。
C:企業向けには、個人向けには搭載されていないシリアルポート用ピンヘッダ がある。
D:グラフィックスは、個人向けの方が高い
個人向けはHD Graphics 6000
企業向けはHD Graphics 5500
E:ディスプレイの接続は、HSMI搭載は個人向けだけ
個人向け HDMI(ミニ端子)x1
ミニディスプレイポートx1
企業向け ミニディスプレイポートx2
(HDMI(ミニ端子)は搭載されていない)
HDMIとMini Display Port端子の違いは、
・Display Port端子は、従来のDVI端子の後継として作られたものです。
・DVI端子より小型(Mini Display Port端子はさらに小型)
・HDMI端子と同様に1本のケーブルから映像、音声、制御信号をデジタル出力します。
・マルチディスプレイでは数珠つなぎが可能(PC=モニタ=モニタ=モニタ)
(HDMIにはできない)
将来的には、家電はHDMI、PCはDisplay Portという流れにあるそうです。
(Display PortはHDMIとは違いライセンス使用料がないので、生産者側にとっては好都合なのだそうです)
F:M.2 SSDはサポートしているタイプが違います。
個人向け type 2242、2260、2280をサポート
企業向け type 2242、2280のみサポート
G:無線LAN & Bluetoothは個人向けのみ
個人向けには、無線LAN&Bluetoothカード搭載
企業向けには 無線LANカードはない。(別売を搭載は可能)
A個人モデルには2.5インチHDD/SSD搭載できるモデルとできないモデルがあります。
<機種名末尾RYHは、2.5インチHDD/SSDを搭載可能>
・厚みが48.7mmと少し暑くなっています。
<機種名末尾RYKは、2.5インチHDD/SSDを搭載不可>
・厚みは32.7mmと薄くできています。
・ストレージがM.2 SSDのみとなるので、容量を大きくしたい場合、価格的に高くなります。
2015年夏ではM.2 SSDは512GBが2万円から5万円ほどの価格になっています。
*NUCは付属プレートとビスを使うことで、モニターのアーム接続部分に設置することができ、一体化PCにすることができます。但し2.5インチHDD/SSD搭載モデルだと、厚みが出ますし、重量も重くなりますので、バランスが悪いかもしれません。
予算に余裕があるなら、2.5インチHDD/SSD未搭載モデルの方がよいと思いました。
*詳しいスペックは、インテルのHPにあります。情報量が多いので、ここではあえて相違点のみの掲載にしました。
Bプロセッサーの選定
最後に、プロセッサーの選定について少し述べます。
プロセッサーの性能は、i3/ i5/ i7の順で高くなりますが、その差を実感できるかどうかには一定の条件があります。
簡単に言えば、プロセッサーの性能は、作業量が増えても作業処理のスピードが変わらないことであり、性能が高ければ作業スピードが速くなるわけではありません。
従って、作業量がそれほど大きくない場合は、プロセッサーの性能が低くても作業スピードは落ちません。逆に性能が高くても作業スピードは同じです。
一方で、従来のHDDを搭載したPCを使っていたユーザーなら、ストレージをSSDに変えることで、作業スピードは目に見えて速くなることを感じるでしょう。(M.2 SSDをCドライブに使えば、Windows起動は10秒ほどです)
2015年夏現在、プロセッサーは、レベルが高くなる事に1万円ずつ高くなっていきますので、プロセッサーの性能を押さえて、SSDの容量を上げるというのも一つの選択です。
ではプロセッサーの選定の目安となる作業量とは、どう判断したらいいでしょうか。
<Core i3に適した作業量>
・メール、テキスト、ネットサーフィン、動画(YOU TUBEや、BDなど)を見る
・Officeなどで、一般的な事務仕事をする。
(エクセルの通常使用はOK。マクロを多用すると重くなりすぎるかも)
・専用ソフトで年賀状(画像入り)を作る。
・自分で紙に描いた絵や写真をスキャンして取り込み、若干の編集をして葉書などに印刷する。
<Core i5に適した作業量>
・A量の作業は行う。
・ゲーム、動画の編集などを日常的に行う。
・お絵かきソフトを使って、頻繁に絵を描く(あくまでも楽しみとして)
<Core i7に適した作業量>
・A・B量の作業は行う。
・オンラインゲームや3Dゲームを日常的にがんがんやる。
・動画などのエンコード、編集を仕事で日常的に行う
(もしくは仕事でするぐらいの量をこなす)。
・VMを動かして、開発をがんがんやる。プロもしくはプロ並みの作業量の人。
C保証
最後に保証について触れておきます。
インテルのNUC本体は、メーカー保証が3年付いています。限定保証といって、自然故障のみに対応した保証です。従って、水濡れ、落下などには対応していません。
故障した場合は、インテルのサポートに電話して症状を話し、自然故障(保証内)と判定されれば、現品を送って交換してもらいます。修理ではなく交換です。
実は、普通PCなどを買うとユーザー登録をすると思うのですが、インテルに問い合わせたところ、メーカー保証を使用する限りにおいては、ユーザー登録は必要ないそうです。
故障が起きたらインテルに電話して、故障の内容を伝えます。このとき、購入時の領収書などが求められる場合があります(いつ買ったか特定するなどのため)
しかしもし領収書がなくても、本体のシリアルナンバー等でだいたいわかるそうなので、ともかく故障したらサポートに電話をくださいと言うことでした。
なお、電話で技術サポートもできました。少なくとも購入前、購入後の立ち上げ方法などは教えてもらいました。
なお、電話サポートは、
インテルのHPトップから
<メニュー>→<サポート>→<ツールと関連情報>→<サポートホーム>
→<インテルカスタマーサポート>→ページの下の方にスクロールすると
<サポートへの問い合わせ>(人のイラストアイコンがあります)
→画面に選択肢が出てきます。
地域選択で日本を選択、製品の選択で<インテルNUC>を選択して、
送信すると
<コミュニティー>
<オンライン・サービスリクエスト>
<電話番号>
の選択肢があり<電話番号>を選択
→フリーダイヤルが出てきます。
3.組み込み部品の選定
ハード面の組み込み部品の選定です。
NUCの場合は、基本的にはメモリーとストレージになります。
企業向けモデルは、無線LAN&Bluetoothカードも自分で増設の必要があります。基本的にはメモリーのように差し込むだけですが、そのあとに本体内に設けられるアンテナケーブルを、カードの所定の位置に接続する必要があります。それほど難しくはないのですが、細かいのでやりづらい作業です。私は最初から断念しました。
<ストレージ>
@M.2 SSDカード
M.2というのは、インターフェイスの規格の一つです。
元はHDDの置き換えとしてあったシリアルATA端子が、HDDのように電源コネクターや信号ケーブルを必要とせず、基板上に直接実装できる形としてmSATAという規格に進化し、それがさらに小型化したのがM.2という規格です。PCの小型化に貢献しました。
このM.2の規格にあうように、SSDというフラッシュメモリを使用した補助記憶装置を小型化したのがM.2 SSDです。
NUCでは、
個人向けではtype 2280、2260、2242
企業向けではtype 2242、2280
をサポートしています。
使い方はHDDとほぼ同じで、32GB、64GB、128GB、256GB、512GBなどの容量があります。
SSDは、HDDのように円盤回転することはなく、駆動音のない消音設計です。また、データアクセス時にしか電力を利用しないため、低電力、剃髪熱構造です。
駆動箇所がないため、アクセス中の振動、衝撃に強く、アクセス性能に優れるので、複数のメモリチップに対して、並列にアクセスし、チップ搭載量を増やすとアクセス速度はさらに向上します。
HDDに比べると遙かに処理スピードが非常に速くなります。現在私の使っているNUCは、起動はほぼ10秒ほどです。
欠点はまだ価格が高いことです。M.2 SSDは、2015年夏時点で、128GBでも10,000万円前後はします。256GBで15,000円から20,000円前後、512GBでは、30,000円から50,000円ほどです。NUC本体に比べても高価ですが、処理の速さを考えると非常に有力な部品です。
できればCドライブとして256GB以上は欲しいところです。
128GBだとOSの他に入れるソフトは厳選されます。Cドライブの空き容量が1/3を切ると、とたんに動きが悪くなりますから、容量には余裕が欲しいところです。
SSDはかつてはHDDより寿命が短いと言われましたが、現在は平均寿命約5年(HDDは約3年)と言われています。
もう一つメモリチップの書き込みがコントローラーチップに依存するため、故障時の完全なデータ復旧方法が確立されていません。データーはバックアップをとっておきましょう。
AHDD/SSD
2.5インチHDD/SSD向け内部SATA3サポート(厚さ最大9.5mmまで)
HDDとSSDは、ノートパソコン用の2.5インチサイズのものを使います。
どちらかを選択して搭載します。
HDDの強みは、なんと言っても価格です。1TBで6000円強からあります。
SSDに関しては、まだ価格は高いです。2015年夏現在で、128GBで6500円前後から。512GBで23800円前後、1TBで43000円前後からになります。NUC本体の価格を考えてもかなり高価です。
SSDは、M.2 SSDと基本構造は同じで、大きさが違うだけです。
従って、こちらもスピードの速さは確かです。予算に余裕があり、少しでも速く動かしたいのであればSSDを考慮してはどうでしょうか。
逆にデーターを格納しておくだけの目的であれば、HDDであれば最高2 TBまでありますし、経済的です。
実は、ユーザーが体感できる作業スピードは、CPUによってではなく、SSDによって感じられることが多いようです。NUCで言えば、まずM.2 SSDの部分であり、2.5インチのストレージをSSDにした場合です。
Bメモリー
デュアルチャンネルDDR3L SODIMM 1.35V、1333/1600GB、最大16GB
最低2GBから最高16GBまで接続可能です。
メモリーの差し込み口は2つありますので、4GB×2枚=8GB、8GB×2枚=16GB
のように組み合わせます。
この規格はノートパソコン用に開発された低発熱のメモリーです。
1.5V DDR3はサポートしておりませんので気をつけてください。
メモリーの容量の基準も、CPUの時と同じと考えてください。
たくさんのメモリーを積んだからと言って、作業スピードが上がるわけではありません。 メモリーはよく作業机に例えられますが、メモリーの容量を大きくすると言うことは、作業机が広くなるということです。
一方、狭い机でも、作業量が少なければ問題ありませんし、一度にたくさんの仕事をさせず、1つずつこなしていくのであれば大丈夫です。狭い机で、たくさんの作業を一度にしようとすると、机にのりきらず、作業が遅くなったり、フリーズしたりします。
ここで1つポイントになるのは、メモリーにおける作業量です。
パソコンはユーザーが作業している裏で、自動で動いているソフトがあります。例えばウイルスソフトはその代表格です。タクスバーの上にバックスペースで動いているソフトは表示されている場合がありますが、メーカー製パソコンだとプレインストールのソフトで起動時から動き出すソフトが多く、気づかないうちにメモリの容量を食っています。
NUCの場合は、そもそもプレインストールのソフトはありませんから、こうした管理は把握しやすくなりますね。
一方同時進行の作業量が多い場合、例えば、プロセッサーの選定の段階で、作業量が重いと判断されるユーザーの場合は、それに応じたメモリー容量が必要になります。
C最後に、部品の互換性について。
インテルでは、規格にあっているのであれば、相性は特に関係ないといっていますが、それでも互換性を確認した部品について一覧を出しています。
インテルのHPで
<メニュー>→<インテル製品>→<インテルNUC>
→画面を下にスクロールして<もっと知る>をクリック→該当するNUC機種をクリック
→画面を下にスクロール→<製品サポートページ>→互換性→すべてを表示
互換性について各項目が出てきます。
<テスト済み周辺機器> 互換性のあるメモリー以外の部品の一覧表
<システムメモリー> 互換性のあるメモリーの一覧表
があります。
4.OSとドライバーの準備
メーカー製パソコンとNUCが大きく違うところは、OSとドライバーを自分でインストールする点でしょう。
そのやり方と注意点をまとめます。
@NUCにはUSB端子しかない
NUCのインターフェイスはUSBだけなので、USBメモリーでOSとドライバーを事前に用意する必要があります。もしDVDで用意するなら、USBで接続する外付けのDVDドライブなどが別途必要になります。
また、OS、ドライバーを取得するためには、ネットに接続する必要がありますが、そのためには、NUC以外のパソコンが必要です。ドライバーの入っていないNUCは、ネットにつなぐこともできないからです。
AOS(Windows8.1など)の選定
(1)NUCにどのOSを使えるかは、先に紹介したインテルHPの互換性の項目に<対応オペレーティング・システム>に一覧があります。
(2)様々にあるWindows商品
2015年夏の時点で最新のWindows8.1は以下の通りです。
・Windows8.1 家庭用
・Windows8.1Pro ビジネス用
・Windows8.1Pro Pack 8.1 を8.1Proにアップ
(Windows Media Center Packが使えるようになる)
(3)Windows8.1には、いくつかの販売形態があります。
<ダウンロード版(購入はMicrosoftのHPか各種量販店、通販等)>
・Microsoftの指定HPよりダウンロード、
・プロダクトキーはメールで送られる
・32bitと64bit両方が入っている。インストール時に選択する
<パッケージ版(購入はMicrosoftのHPか各種量販店、通販等)>
・バックアップメディア(ディスク)を購入
・プロダクトキーも付いてくる
・32bitと64bit両方が入っている。インストール時に選択する
<ダウンロードとバックアップメディア版 (購入はMicrosoft HPのみ)>
・ダウンロード版と同じ。
・有償でバックアップメディア(ディスク)が郵送される。
・32bitと64bit両方が入っている。インストール時に選択する
<DSP版 (量販店、通販などで販売 当然Microsoft HPでは売ってません)>
・パソコンの部品に付属して売られるOS。
・基本はその部品を使っているパソコンでしか使用できません。
しかし、現在は、OSが単体で発売されているケースもあります。
・WindowsのOSは、リカバリーを繰り返したとき認証ができない時があります。
Microsoftの正規品なら、Microsoftのサポートで対処してもらえます。
しかしDSPの場合、サポートは付属していた部品の販売元になります。
これは実質的にはサポートされない場合があります。
なお、MicrosoftはDSPのサポートはしません。
・購入は32bitか64bitどちらか片方しか買えません。
<海賊版>
いわずもがなですが。通販だと時々なんか怪しいのがあります。
安すぎるのは気をつけた方がいいです。
(4)USBメモリーで、OSソフトを作る
NUCは立ち上げ時点ではドライバーがないのでネット接続できません。従って、OSは事前に用意しておく必要があります。(ドライバーのインストールはOSが入ってからでないとできません)
ということで、事前にUSBメモリーでOSのバックアップメディアを作っておく必要があります。なお外付けのDVDドライバーを持っていれば、パッケージ版を購入すればOKです。またUSBと同じ方法で、DVDでメディアを作ることもできます。
<USBメモリーで、Windows8.1用メディアを作成する>
T 準備として、
A:4GB以上の容量のある空のUSBメモリーを用意します。
作成時に中のデーターは全て削除されるので注意。
DVDでメディアを作る場合は、4GB以上の容量のある空のDVDディスクを用意。 作成時には既に入っている前データーは削除されるので注意)
B:CPUに適したバージョンが34bitか64bitかを事前に確かめておきましょう。
(インテルのHPに互換性の一覧があります)
C:CPUの互換性が34bit でも 64bitでも良かったとき
現在は多くのソフトが32bitで動くようになっています。
ただ、64bitのものも増えてきましたし、将来的には64bitが主流になりそうです。
従って、使いたいソフトが32bitしか対応しない場合は、32bitを選択します。
特にそのような問題がない場合は、64bitでよいかと思います。
D:現在使っているパソコンの環境を参考にしたい場合
32bitか64bitかの確認
<PC設定>→<PC情報> もしくは
<コントロールパネル>→<システム>→<システムの種類>
Windowsの言語を確認
<PC設定>→<時刻と言語> もしくは
<コントロールパネル>→<地域> で確認します。
エディション(Windowsが8.1か、8.1Proかなどを確認)
<PC設定>→<PC情報> もしくは
<コントロールパネル>→<システム>→<Windowsのエディション>
以上の項目の準備が終わりましたら、作業に入ります。
U Yahoo!やGoogleなどで「Windowsメディア作成」を検索する
V 「Windows8.1用インストールメディアを作成する」をクリック
(既にここで書かれていることが書いてあります)
W「メディア作成」という紫のアイコンをクリック
デスクトップなどわかりやすいところに保存します。
ダウンロードしたファイルmediacreationtoolをクリックするとウインドウが開きます。(このときネットにつなぐ必要があります)
「作成するインストールファイルの種類を選んでください」で以下を選択
言語
エディション Windows8.1か8.1Proかなど、
アーキテクチャ 32bit or 64bit
そして、次へ
「インストールファイルの保存場所を選んでください」で
USBを使う場合はUSBフラッシュドライブを選択
DVDディスクを使う場合は、ISOファイルをデスクトップにダウンロードし、それをディスクに書き込みます。
後はウイザードに従ってメディアを作ります。
購入以前であっても、OSのメディアを作ることはできます。
その後、実際にOSをインストールする時にプロダクトIDが必要になります。
プロダクトIDはWindowsを購入したときに入手できます。
<ドライバーは事前にダウンロードして用意>
ドライバーが入るまでNUCはネット接続できませんので、ドライバーも事前に用意しておきます。USBメモリーで用意すると簡単でしょう。
インテルのHPで
<メニュー>→<インテル製品>→<インテルNUC>
→画面を下にスクロールして<もっと知る>をクリック
→該当するNUC機種をクリック
→画面を下にスクロール→<製品サポートページ>
→画面左側のサポート項目の場所の<サポート用リソース>
→<ダウンロード&ドライバー>を開く
画面をスクロールします(全部英語です)
NUC5i3RY-NUC5i5RY-NUC5i7RY driver bundle
の項目をクリック
インストールするOSにあわせてダウンロードしてください。
正規品のOSの場合32bitと64bit両方が入っています。インストール時に選択します。ですからドライバーも両方用意しておくといいかもしれません。
NUCは最初何も入っていません。ドライバーを入れないと、LANケーブルを接続してもネットはつながりません。まず一通りのドライバーのインストールが必要です。
ダウンロードしたファイルをUSBかDVDに保存します。
5.ハードの組み立て
いよいよ組み立てです。
@本体と部品の一覧
<本体パッケージの中身>
簡易説明書類とバーコード シールなど。
本体
モニター後ろに設置するためのプレートとネジ
ACアダプターとコンセント差し込み口(4種)
ちなみに本体は、
インターフェイス(フロント)
USB×2(内黄色い方のみ充電可能)
ヘッドホン&マイク端子
インターフェイス(リア)
排気口×2
電源/Mini Display Port/有線LAN/USB×2/HDMI Mini端子
<本体以外の部品>
M.2 SSD
メモリ(DDR3L SODIMM 1.35V)
2.5インチHDD(SSDでも可能)厚み9mmまでのもの
HDMI端子⇔HDMI Mini端子の変換コード
Aコンセントの組み立て
第5世代から、ACアダプターにコンセント差し込み口が付属するようになりました。
ミッキーコードを買う必要はありません。ACアダプターに差し込み口が直づけになります。
ACアダプターの底面(仕様に関する記載のある面)の角がスライドして外れます。
そこに同梱のアダプターのうち、地域コンセントにあった形を差し込んでください。
B本体の組み立て
組み立て前の注意
PCは静電気が大敵です。作業は手早く、静電気が起こらないように気をつけましょう。
静電気防止用手袋など使うと完璧です。
NUCは作業が簡単なので、そこまで神経質にならなくても大丈夫ですが、蓋を開けたら手早く作業できるように、部品や道具はちゃんとそろえておきましょう。
HDD/SDDなどは、静電気防止の包装(袋)に入っていますから、作業直前まで取り出さないでおきましょう。
<段取り>
(1)本体を裏返します。
四隅の足(ドーナッツ状のゴム)の中心にネジがあるのでゆるめます。
4つのネジは、1カ所をたくさんゆるめてしまうと、裏蓋が斜めになって引っかかってしまいます。ネジは4つ平均的にゆるめて、裏蓋が傾かないように作業を進めます。
かなりゆるめないと外れません。
なおネジはゆるめるだけです、はずれません。
(2)裏蓋のネジが十分にゆるんだら、そうっと開きます。
本体と蓋をつないでいる黒いコードがありますので、これが引っ張られて無理のかからないようにします。開いたとき、蓋の部分の下に、本体と同じぐらいの厚みのもの(小さいノートとか、HDDの箱とか)をかませると安定します。
(3)本体をよく見ましょう。
向かって右に開けた蓋を、左に本体を置きます。
<メモリー>
本体手前に2本金属製の接続端子部分が見えます。
(文字が反対向きになりますが)
1.35 V DDR3L とラベルが貼ってある部分と、その手前の部分がメモリ設置部です。
メモリー設置は下(本体そこに近い方)から行います。
<M.2 SSD>
メモリーの一がわかったら、反対側の縁の方を見ます。
蓋と本体をつなぐコードの接続部分と本体の縁(壁)の間に、バーコードのある白いラベルを貼ったカードがあります。(intelの文字があります。)
これが無線LAN&Bluetoothカードです。特徴は2本のアンテナコードが伸びていることです。
無線LAN&Bluetoothカードのすぐ右に、カード接続の金属端子があります。ちょうどメモリーの差し込み口を小さくしたような形をしています。
さらに、無線LAN&Bluetoothのすぐ左に目立つ大きさのビス穴があります。
このビス穴は、向かって左に向かって3つ(同じ大きさ)あり、一番縁に近い一つにはビスが止めてあります。
これがM.2 SSDの接続部分です。
カード接続部分に差し込み、ビスで固定します。
ビス穴が3つあるのは、M.2 SSDはタイプの違いによって長さが違うからです。
<HDD/SSD>
向かって左、裏蓋側を見ます。
裏蓋の裏側には、ビスで金属プレート(楕円の穴が開いている)が止められています。このプレートと裏蓋の間にHDD/SSDを差し込んで固定します。
(4)メモリーの設置
メモリーの接続部分にメモリーを差します。
メモリーはラベルの貼ってある方が上になります。
差し込みは下段(本体底に近い方)から行います。
接続部分をよく見ると、金属の櫛の歯の部分が1カ所隙間が空いています。
メモリー側にも同じように、金属の櫛の歯に1カ所隙間があります。
この2つの位置を合わせるように差します。
差すときはメモリーを上から斜めに差しこみます。
例えば、財布にお札を入れるようなイメージです。
もし、位置や角度が合っていれば、すっと入ります。もし少しでも引っかかりを感じたら、無理をせずに一度引き抜きましょう。落ち着いてもう一度位置を確認して、斜めに差します。
ゆっくり奥まで差し込んだら(手応えでだいたいわかります)斜めになっているメモリーを、本体底に向かってそっと倒します。
本体底に対して平行になると止まります。
(5)M.2 SSDの設置
M.2 SSD設置位置にあるビスをビス穴から外しておきます。
その後のやり方はメモリーと同じです。
M.2 SSDは、メモリー同様ラベルの貼ってある面が上になります。
タイプによっては、櫛の歯状の金属部分にある隙間が2カ所あり、裏表の方向が同じになってる者がありますので、ラベルを目安にしてください。
無線LAN&Bluetoothのそばにある接続部分に、M.2 SSD櫛の歯状の金属部分を斜めに差し込みます。やり方はメモリーと同じです。少しでも引っかかりがあるようなら、一度引き抜いてやり直してください。接続部分が小さいので、無理をすると折れてしまうときがあるようです。
うまく差し込めるときは抵抗なくすっと入ります。
奥まで入ったら、ゆっくり倒します。
軽く横になると、ちょうど良い位置に3つあるうちの1つのビス穴にM.2 SSDのビス留めのための半円形のくぼみが当たりますので、外しておいたビスで固定して完了です。
M.2 SSDは差すだけで認識するので、設定の必要はありません。
(6)2.5インチHDD/SSDの設置
HDDとSSDはやり方は同じです。
蓋の部分に楕円形の穴のある金属板がネジ止めされていますので、それを外します。
外した金属板はHDDを差し込めるような隙間があります。
本体からつながる黒いコードが接続している側に、HDDの接続部分の端子を差し込む口があります。外からだと見えにくいのですが、金属板の隙間にHDDを奥まで歳込めば自然に差さるようになっています。HDDの接続端子(接続張りが並んでいる側)がここに接続するようにします。
HDDは紙のラベルが貼ってある方が表です。金属板の楕円の穴の開いている面に、HDDの表(紙ラベルの側)が当たるように差し込みます。
HDDの裏表、差し込む方向を間違えないように確認して、金属板の隙間にまっすぐ差し込みます。厚みがぴったりなので、少しでも斜めになると入りませんから、方向を確認しながらそうっと、まっすぐ差し込みます。
完全に置くまで入れるとしっかり差し込まれた感じがわかります。
HDDが差し込めたら、金属板を元通りの位置に裏蓋に戻し、ビスで留めます。
なお、HDD/SSDはOSインストール後に設定を行う必要があります。
以上でハード部分の組み立ては完了です。
6.OSとドライバーのインストール
@項目3で作ったOSとドライバーのバックアップファイルを入れたUSBを用意。
(DVDメディアを使うときには、USB光学式ドライブも用意します。)
ANUCにUSBもしくは、光学式ドライブを接続します。(DVDメディアを入れます)
BNUCの電源を入れます。
CすぐにF10キーを押し続けます。(起動中のプロンプト(Intelのロゴ)が出る前に)
DBootメニューが開いたら、インストール用のドライブを選択します。
(M.2 SSDを選択することをお勧め)
EWindowsインストーラーの指示に従ってOSのインストールをします。
Fドライバーのバックアップファイル(USBもしくはDVD)をNUCに接続します。
GDraiver Bundleをインストールします。
Hドライバーをインストールしたらネットの設定を行います。
通常は自動接続ですので、モデムから有線LANをつなげば自動的につながります。
(無線LANの場合は、別途その設定が必要になります)
これでNUCが使えるようになります。
7.HDD/SSDの設定
@Windows8.1のスタートアイコン(タクスバー左端)を右クリック
Aディスク管理をクリック
Bディスク管理のウインドウで、いくつかのドライブの一覧が出ます。
下半分に、ディスク0およびディスク1の表示があります。
A. ディスク0 HDDもしくはSDD
・ボリュームD
B. ディスク1 M.2 SSD(こちらは触りません)
・回復パーティーション
・FFIシステムパーティーション
・C;正常(ブート、ページファイル、クラッシュダンプ、プライマリパーテ ィション)
(この時点ではOSがインストールされています)
Cディスク0(上段)には、未設定、未割り当て と表示が出ています。
こちらを右クリック
<新しいサンプルボリューム>→<ライザード>→<ボリュームサイズ>
→<ドライブ文字を割り当てる>→<ボリュームを次の設定でフォーマットする>
このように進んで、フォーマットをします。
以上によって、HDDが認識されます。
後は通常通り使うことができます。
8.最後に
<情報が少ないのでちょこっと触れるだけ>
インテルの第5世代のNUCの説明を見ますと、天板(スイッチのある側)を取り外して、拡張ができるという説明があります。USB2.0のインターフェイスの他に、第3パーティー製で、オリジナルデザインの天板などもあります。
<実際に使ってみた感想>
実際に使ってみて、やはり驚かされるのは消音設計でしょうか。目の前において使っていますが、スイッチを入れても音が聞こえません。こんなに静かなPCは初めてです。通常デスクトップでは当たり前のファンによる排気音がないのです。しかし発熱も心配はいりません。ノートパソコンよりずっと冷えています。
<夢の母艦>
従来は、自宅に母艦としてのPCを持ち、そこからデーターを媒体やノートパソコンなどに移して持ち出すということが考えられてきました。しかし媒体の場合は、出先にあるPCのインターフェイズだけでなく、データーそのもののバージョンの互換性など、気にしなければなりませんでした。条件の統一されたPCを自宅と出先と複数用意できればよいのですが、勤務先などでは、自分の好みの条件をそろえることが難しかったり、それが旅行先(出張先)となればなおさらでした。
そこでノートパソコンを用意して持ち歩くという人も多いでしょうが、これで困るのは重量でしょう。かなり軽量で小型の商品が出回るようになりましたが、持ち運びしやすい機種は高価な場合が多く、それにいくら軽量と言っても、ノートパソコンを1台持ち運ぶのはやはり重いのです。
最近ではスマホやタブレットなど、持ち運びに苦労しない端末も増えてきましたが、これはこれで、PCと同じだけの性能は求められません。だいたいタブレットのOSとWindowsは互換性があまりありません。
こうした問題に頭を悩ませていた諸氏には、NUCは良い答えかもしれません。
ともかく、ノートパソコン1台持ち運ぶよりずっと軽いのです。寸法も約10センチ四方に、厚みが約5センチほど。鞄の中でスペースをとりません。
キーボード、マウスならBluetoothの小型で軽いものがあります。
後はモニターと言うことになりますが、HDMI端子が使えるモデルなら、ほとんどのデジタルテレビをモニターとして使用できます。例え旅行先のホテルの部屋であっても、デジタルテレビぐらいはあるでしょう。
なおAndroidであれば、アプリを使って小型タブレットをモニターとして接続する方法があるようです。試していませんが、ネットなどで検索するといろいろ出てきます。
母艦をそのまま持ち歩けるという、夢の実現です。
<売却時の費用対効果>
今まで何回かPCを買い換えてきましたが、結論として、だいたい3年目くらいから買い換えを考える必要が出るように感じています。
ノートであっても、購入時に外れを引かない限り、ハードとしての寿命はもっと長くて、5年くらいは余裕で持ちますけれども、問題はOSを初めとしたソフトの方が、それほど長く現役でいてくれないことでしょう。かつては、その代表格がウイルスソフトで、ウイルスの数が増えるに従い、どんどん肥大化して、PCの動きの負担になってきました。でも最近は、バスターなどもクラウドになって、かつてのような肥大化は防いでいるようです。
それでも3年の壁はあり続けるように思います。
おそらく、3年というのは、ハード的に老朽化が始まる時期で、ここに、ソフトのバージョンアップや、改変が追い打ちをかけるのでしょう。
動いてはいるけど、何となくもたついてストレスがたまる。
と言うのが始まるのが3年目と言うことです。
そこで数年前から、3年目に買い換えることを念頭に、購入するパソコンの価格を決めることにしようと検討を始めました。2015年夏現在、ノートでもデスクトップでも、5万円前後で一通りのものが買えるようになってきました。そこで、このあたりが釣り合いのとれたところかと思ったのですが、実際い使ってみると、このくらいの価格帯の商品は、今度は、3年持たずに息切れを起こす確率が高くなってきます。外れを引く確率が高いと言ってもいいでしょう。
ここ何回かの買い換えは、このあたりで悩んでおります。
NUCの購入に踏み切ったひとつの理由は、自然故障で3年までは保証すると言う保険制度です。以前量販店は店の長期保証で3年の無償修理を保証してくれました。でも最近では量販店で扱うほとんどがノートパソコンとなり、そもそもデスクトップパソコンを扱っている店が少なくなってきましたし、扱っている店では、デスクトップだと1万円くらいは自己負担というのが増えています。また5万円前後の安い商品では長期保証すらないということもあります。
一方デスクトップだと、メーカー保証をつけている商品が増えていますので、現在ではメーカー直販で保証をつけた方が良さそうですが、メーカー製PCだと、本体価格の他に保証のための保険料が必要なので、その分価格が高くなります。
というわけで、今回私が組んだNUCのモデルは、
NUC5i5RYH
2.5インチHDD 1TB
M.2 SSD 128GB
4GB メモリー 2枚
Windows8.1 (ダウンロード+バックアップメディア)
以上で89,000円ほどでした。
メモリーは永久保証
M.2 SSDは3年保証
HDDは1年保証 HDDだけが保証が短いので、2年目以降壊れると自己負担です。
ちなみに価格は7000弱でした。
今回はモニターとキーボード、マウスは購入していませんが、
モニターは20〜23インチ前後で、だいたい12,000円から30,000円ぐらいであります。モニターは3年保証のものが多いです。
キーボード、マウスは、こだわりがなければ数百円から数千円で買えます。
以上仮に全て買いそろえたとしても、
せいぜい11万円弱と言うところでしょうか。
ちょうど2015年夏にCore i7搭載のメーカー製ノートパソコンを家族が買ったのですが、量販店の長期保証までつけて12万円弱でした。ここの量販店は通常故障は3年無料でしたね。やはりNUCはノートパソコン並の価格と言うことらしいです。
と言うわけで、今回の費用対効果はどうであるか。
3年後を乞うご期待です。
追伸
1年たちまして、Windows8.1の再インストールを行うことになりました。
理由は、一太郎の古いバージョンを使っていたための不具合です。(Windows8.1に合わないバージョンを使っていたために、OSにも影響があったようです。再インストールで改善すると教えられました)
やってみると、最初の導入とは少し違うところがあるようで、ちょっと手こずりました。
備忘録をかねて、ここに書いておこうと思います。
@再インストールするCドライブのバックアップをとります。
ANUCをシャットダウンした後、上記のOS導入の時に作ったWindows8.1のメディア(私の場合はUSBメモリーです。ほかのメディアでもできます)を接続し、再度起動します。
Bすぐに(起動中のプロンプトで)F10を連打します。するとインストールドライブを選択する画面が出ます。
インストールドライブとは、Windows8.1が入っているメディアのことで、ここではUSBメモリーになります。このとき「UEFI:USB〜」とある項目を選んでください。USBメモリーにはもう一つ項目があり、それにはUEFIがついていないと思いますが、これを選ぶと、後でいろいろ進まなくなります。UEFIを選択してください。
注意:もし、導入しているHDDやSSD、M.2SSDなどが、古いものである場合、この限りではない場合もあります。私が使っている部品は前述のもので、これより新しいものであれば、UEFIがついたもので大丈夫だと思います。
CWindowsのインストーラが動き出します。後は指示通りに進めますが、「今すぐインストール」を選ぶと、画面が変わり、今度はどのドライブにインストールするか選択するようになります。
画面に各ドライブの一覧が出ます。
実際には、CドライブとDドライブぐらいしかないのが一般的ですが、この一覧にはそれ以上のドライブが表示されます。いろいろケースがあると思いますが、Cドライブ、Dドライブがある場合、1つはDドライブ(合計サイズとか、空き容量を見ると判断がつくと思います)残りがCドライブになると思います。
このときCドライブは、いくつかに分割されていることになります。
この中から、インストールするべき場所を選択します。
多くの場合、実はインストールすべきドライブしか、インストールできないようになっています。ほかのドライブは、インストールできない旨の表示が出ます。しかしそうでなかったときには混乱してしまいます。
一つのヒントとして、一連の作業をする前に、「ディスク管理」を調べておくということができます。(作業途中で気づいて戻りたいときは、どのドライブも選択せず、画面右肩の×印をクリックすれば、インストールをやめて、普通に起動する方法が選択できるようになります。)
「ディスク管理」は、画面左下にカーソルを持って行くと現れるスタートマークを右クリックすると、出てきますので選択してください。
現在構成しているドライブの一覧が出てくると思います。
この画面をよく見ると、Cドライブが3つに分割されていること、そのほかにDドライブがあることがわかると思います。容量の大きさなどいろいろ確かめて、どれがインストールすべき場所か確認してください。
D再度、OSの再インストールの手順を進めて、インストール先のドライブ選択までいき、選択します。後は画面の指示通りに進めば、インストールが完了します。
E無事起動すれば完了です。後はバックアップをリストアします。
F実は、このような形で再インストールを行うと、パソコンの中に、「Windows old」というフォルダーが誕生します。ここには再インストールする前のCドライブのデーターが残っています。(だからといって、事前にバックアップとらない なんてのは危険ですからやめましょう。ちゃんとバックアップはとってください)
このファイルは、もしもの時に利用できます。たとえば、噂のWindows10をインストールするとき。
Windows10は、インストールしても、1ヶ月以内なら、元のバージョン(以前のWindows)に戻すことができますが、このとき、このWindows oldファイルを利用します。従って、これを削除してしまうと、うまくいきません。
またデーターには基本的にアクセス可能であるそうです。
しかしこのWindows Oldは、Windows10をインストールしてしまうと、消えてしまいました。
<追加>
その後、このリカバリーとは別の問題で、不具合が起き、もう一度クリーンインストールを行いました。
このとき、Intelのサポートなどに聞いたところ、Cドライブが3つに分割されている部分で、そのすべてを削除し、改めてインストールする方がよいというアドバイスを受けました。
「今すぐインストール」の後に出てくる場面で、ドライブが複数表示されます。
私の構成では、1つはDドライブ(これは触りません)
残りはCドライブですが、実際には小さい容量のパーティーションが複数表示されます。
これらのパーティーションを一つ一つ削除します。(画面下に「フォーマット」や「削除」「新規」といった選択肢があり、この中から「削除」を選択)
くれぐれもDドライブを削除しないように。データーが飛びます。
すべてを削除すると、Cドライブは1つにまとめられます。
それを指定して、今度は選択肢の「新規」を選択。
すると、もう一度、Cドライブは分割されます。出来上がりは削除前と同じ状態になります。
ただ、これによって、Cドライブのデーターは完全に削除されますので、ここからWindows8.1をインストールすると、Windows Oldというファイルは作られません。
メーカーPCのリカバリーほど簡単ではありませんが、インテルのHP、MicrosoftのHPなどをヒントにすれば、できると思います。
さらに追伸
不測の事態が起こりまして。
Windows8.1のインストール後、いったんWindows10にアップデートし、さらに8.1に戻すという作業を行ってみました。巷で言われる通り、無償アップデートの権利だけを取得しようとしたわけです。
ところがその後Bluetoothが使えなくなりました。
原因はよくわかりません。がIntelに問い合わせると、どうもハード的な問題でしょうということで、ソフトやドライバーの問題ではないようです。
ということで、無償交換になりました。
NUCは3年保証で、保証期間内の自然故障は、本体交換になります。Bluetoothデバイスは、本体に付属しているものなのでこれに該当になります。
サポートでメールを介して手配してくれるようです。
ただ、このトラブルが起きたのが7月の末近く。新しいNUCが来るのは、おそらく来月になるので(大体5日程度で新しいものが来るようですが)結局のところ無償アップデートの権利は取得できそうにありませんね。
無償交換の保証はとてもありがたいですが、そのためには、本体に組み込んだHDD、M.2SSD、メモリなどを取り外して送らなければなりません。ただ、そのおかげで、データーが手元に残りますし、大掛かりなバックアップも必要なく、ある意味良い面もあります。
2015年06月07日
FILCO Majestouch MINILA Air (青軸)
FILCO Majestouch MINILA Air (青軸)
先に紹介したUSB接続のMINILAと、キーの大きさ、キーピッチ、キー配列、ほぼ一緒である。
違うのは、
1.右上にあるライトの機能が、「Bluetoothサーチ」と「バッテリー(電池)残量」になっている
2.USBハブがついてない
3.Winキーにcmdキー、左右AltキーにopthonキーがFnキーで併用されている
4.Bluetooth接続である(USB接続はついてない)
打ち心地も全く同じと言いたいところだが、BluetoothとUSBを同時に使用したことで明らかな違いがわかった。
1.まず、反応に遅れがある。
USBにはキー反応の遅れはないと言っていい。キーを打ってほぼ同時に画面に文字が打ち込まれる。
しかしBluetoothは立ち上がりがもたつく。パソコンを起動して最初の1文字はたいてい入らないので打ち直しになる。また非常にまれではあるが、打っている途中で、まるで息切れしたように、一瞬止まったことがあった。本当に一瞬だから、大して困らなかったが、こういう事が気になるなら、USBの方がいいだろう。
Bluetoothは配線がないので、パソコン周りがすっきりするし、机からある程度離れても使えるし、モバイルにも使える(iPad、iPhoneはインターフェイスがBluetoothだけだ)だから重宝ではあるのだが、やはり接続の安定性はUSBには劣るようだ。
2.不思議なチャタリングが起こる
チャタリング事態は、USBでも起こる。Majostouchはチャタリングが多いことで有名らしい。
だが、USBとBluetoothのチャタリングは起こる現象が違うそうだ。
USBの場合はキーを1回打つたびに同じ文字が2文字とか3文字とか、決まった数だけ打たれてしまう。
Bluetoothの場合は、キーのONとOFFの信号のうち、OFFの信号がうまく伝わらないために、キーの文字が際限なく打たれていく。実際には10文字とか20文字ぐらい打たれると止まる。
チャタリングに関しては、故障なのでメーカーに問い合わせれば修理してくれるようだ。
保証期間内であれば無償修理してくれる。
あと、自己責任ではあるが、「ccchattttter」というソフトを使う手もある。これはフリーソフトで、チャタリングの軽減をするというソフトだ。インストールしておけば,チャタリングが起こったときに是正してくれる。かなり効果があるようで、ネット上でも評価が高いソフトだ。
その他にふれておきたいところと言えば、このMINILA Airも、USBと同様、底面に鉄板が入っていることだろう。
この鉄板のおかげで、その代わり安定性は抜群である。
まず、打っていて動いてしまうことがない。小さいキーボードはよく打っているうちに動いてしまったりするが、そんなことはない。
また、作っている素材が柔らかいと、たわんでしまって、指の力がキーに伝わりずらくなったりするが、そういうことも一切ない。従って、膝の上でも余裕で打てる。Bluetoothということは、モバイル仕様ができることだし、モニターから離れた場所でも使えると言うことだ。当然膝の上で打つというシーンもあるだろう。MINILA Airは、底面の堅牢さと、コンパクトさで、こういう使い方にはとても向いている。家の中で、あらゆるシーンで使うには最適だ。
但し、この鉄板のおかげで重い。
600gを超えている。手に持ってみるとずっしりと重い。
だから、大きさはリュックに入るが、モバイルと一緒に持って歩く気にはなれない。これを買ったときには、使いやすいモバイルキーボードとして買ったのだが、結局一度も家の外に持って出た事はない。
単独で使っていたときにはあまり意識しなかったが、USB接続と一緒に使ってみると、Bluetoothの遅延は目立つ。また、長文を打っていると、多少でももたつきがあるのは気になるものだから、メインキーボードとしてこだわるなら、やはりUSB接続の方だと思った。最初は、配線の必要のないBluetoothは机の上がすっきりしていいと思ったが、そう簡単ではなかったようだ。
続きを読む...
先に紹介したUSB接続のMINILAと、キーの大きさ、キーピッチ、キー配列、ほぼ一緒である。
違うのは、
1.右上にあるライトの機能が、「Bluetoothサーチ」と「バッテリー(電池)残量」になっている
2.USBハブがついてない
3.Winキーにcmdキー、左右AltキーにopthonキーがFnキーで併用されている
4.Bluetooth接続である(USB接続はついてない)
打ち心地も全く同じと言いたいところだが、BluetoothとUSBを同時に使用したことで明らかな違いがわかった。
1.まず、反応に遅れがある。
USBにはキー反応の遅れはないと言っていい。キーを打ってほぼ同時に画面に文字が打ち込まれる。
しかしBluetoothは立ち上がりがもたつく。パソコンを起動して最初の1文字はたいてい入らないので打ち直しになる。また非常にまれではあるが、打っている途中で、まるで息切れしたように、一瞬止まったことがあった。本当に一瞬だから、大して困らなかったが、こういう事が気になるなら、USBの方がいいだろう。
Bluetoothは配線がないので、パソコン周りがすっきりするし、机からある程度離れても使えるし、モバイルにも使える(iPad、iPhoneはインターフェイスがBluetoothだけだ)だから重宝ではあるのだが、やはり接続の安定性はUSBには劣るようだ。
2.不思議なチャタリングが起こる
チャタリング事態は、USBでも起こる。Majostouchはチャタリングが多いことで有名らしい。
だが、USBとBluetoothのチャタリングは起こる現象が違うそうだ。
USBの場合はキーを1回打つたびに同じ文字が2文字とか3文字とか、決まった数だけ打たれてしまう。
Bluetoothの場合は、キーのONとOFFの信号のうち、OFFの信号がうまく伝わらないために、キーの文字が際限なく打たれていく。実際には10文字とか20文字ぐらい打たれると止まる。
チャタリングに関しては、故障なのでメーカーに問い合わせれば修理してくれるようだ。
保証期間内であれば無償修理してくれる。
あと、自己責任ではあるが、「ccchattttter」というソフトを使う手もある。これはフリーソフトで、チャタリングの軽減をするというソフトだ。インストールしておけば,チャタリングが起こったときに是正してくれる。かなり効果があるようで、ネット上でも評価が高いソフトだ。
その他にふれておきたいところと言えば、このMINILA Airも、USBと同様、底面に鉄板が入っていることだろう。
この鉄板のおかげで、その代わり安定性は抜群である。
まず、打っていて動いてしまうことがない。小さいキーボードはよく打っているうちに動いてしまったりするが、そんなことはない。
また、作っている素材が柔らかいと、たわんでしまって、指の力がキーに伝わりずらくなったりするが、そういうことも一切ない。従って、膝の上でも余裕で打てる。Bluetoothということは、モバイル仕様ができることだし、モニターから離れた場所でも使えると言うことだ。当然膝の上で打つというシーンもあるだろう。MINILA Airは、底面の堅牢さと、コンパクトさで、こういう使い方にはとても向いている。家の中で、あらゆるシーンで使うには最適だ。
但し、この鉄板のおかげで重い。
600gを超えている。手に持ってみるとずっしりと重い。
だから、大きさはリュックに入るが、モバイルと一緒に持って歩く気にはなれない。これを買ったときには、使いやすいモバイルキーボードとして買ったのだが、結局一度も家の外に持って出た事はない。
単独で使っていたときにはあまり意識しなかったが、USB接続と一緒に使ってみると、Bluetoothの遅延は目立つ。また、長文を打っていると、多少でももたつきがあるのは気になるものだから、メインキーボードとしてこだわるなら、やはりUSB接続の方だと思った。最初は、配線の必要のないBluetoothは机の上がすっきりしていいと思ったが、そう簡単ではなかったようだ。
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2015年05月05日
FILCO Majestouch MINILA
Filco Majestouchシリーズは、キーボードに興味のある人なら、よく知られている機種だろう。ダイヤテック株式会社から発売されている。
ご存じの通り、Cherry MXのメカニカルスイッチを使っているが、同じようにCherryのメカニカルスイッチを使った他社製のキーボードより高価なので、ちょっと手が出ないと思っている人も多いと思う。そもそも、500円出せば、とりあえず使えるキーボードが買える時代に、キーボード1台に7,000円も8,000円も払おうと言うだけでもどうかしていると思われそうなのに、Filco Majestouchシリーズは、平気で10,000円を超える。 Amazon辺りで、9,000円後半の価格を見て、おうっ!と思ってポチってしまうなんて、一般人から見たら正気の沙汰ではない。しかし物書きを生業にして、腱鞘炎持ちとなると、ついついキーボードにはこだわりを見せてしまうのだ。
今回買ったのはMajestouch MINILA
以前MINILA Airを買ったことがあり、今回は2台目だが、AirではなくUSBにした。
<概要>
Filco Majestouch MINILA
Majestouch MINILA JP68キー 青軸
型番: FFKB68MC/NB
個体カラーは黒、キー配列は68/かななし、キースイッチ青軸、Nキーロールオーバー対応、インターフェイスはUSB、キー印字位置は上部
@ 個体カラーは黒
A 68キーの日本語キーボード 但し、かな表記はなし
B キースイッチはCherry社製青軸
C Nキーロールオーバ−だから、6個までのキーが同時に押されても、その順番を認知できる。(これはUSBキーボードのデフォルトらしい)
DUSB接続のみ
Eキーの印字は、
アルファベットはキーの上部左肩
数字キーはデフォルトを右下、Shiftと同時押しを左肩、(記号キーもこれと同じ)
Fnキーと同時押しはキーの前面
かな表記はなし
<特徴>
@68キーにまとめたコンパクト設計
日本語キーボードの機能を68キーのまとめたコンパクト設計。
しかしキーピッチは19mmを維持して、フルキーボードと同じにしてある。
ちなみに、同じMINILAのUS67キー(英語キーボード)とのキーの違いは、KANAキーがあるかどうかである。KANAキーによって日本語入力に切り替えられる。
但し、かな表記がない。ダイヤテック社では、交換用のキートップも扱っている。フルキーボード用だが、Majestouch用であれば流用は可能。また他社製ならもっと安価なキートップシールもある。
A キースイッチは青軸を使っている
キースイッチについては、Cherry製メカニカルスイッチの項目に。
B インターフェイスはUSBのみ
MINILAには、他にMINILA AirというBluetoothタイプがある。
配線をなくして、机の上をすっきりしたいなら、Airの方がいいかもしれない。ただ、USBの方が良い面も ある。
Bluetoothの宿命だが、パソコン周りに他にもBluetoothを使っている機器があると、電波が競合することが ある。Bluetoothアダプターは一度に7台まで使用可能だが、同じ電波帯を共用することになると、使用でき る電波の領域が狭くなり、切断が起こりやすくなる。
また、実際に使ってみると、Airは立ち上がりに多少のもたつきがある。打ち始めてしまえば遜色はない が、最初の一文字目は入らない時がある。また打っている途中で、若干のもたつきが起こるときもある。
USB接続の場合こうした問題点は皆無で、常に安定的に打ち込みができる。特にパソコンなどでメイン キーボードとして使いまくる人にとっては、これは重要な点かも知れない。
ちなみに私は、BluetoothとUSBを両方同時に使っているが、この差は結構はっきり感じる。
C 表示がなくてもかな入力はできる
日本語キーボードであるから、かな入力も可能。右下にあるKanaキーでローマ字入力との変換ができる。 ただ、かな表示がないので、かな入力の人には使いにくいかも知れない。
ダイヤテック社には、Filcoキーボード工房で、「Majestouch 交換用キーキャップセット 日本語108キー・ かなあり」を売っている。フルキーボード用流用は可能だ。
また、Majestouch専用ではないが、Amazonなどで探せば、もっと安価にキートップ−シールも販売され ている。
D DIPスイッチがある
スイッチは6つ。裏面に小さい白いスイッチがある。ボールペンの先などでON/OFFができる。機能は以 下の通り。キーボード裏面に記載がある。
1=WinとAppキーの無効化
2=CapsLookとCtrlキーの入れ替え
3=左Fnキーをスペースキーに変更
4=右Fnキーをスペースキーに変更
5=EscとE/Jキーの優先順位を入れ替え
6=右ShiftとDelキーの優先順位を入れ替え
E DIPスイッチに対応するキートップのスペアと器具が付属している
針金をふたつ組み合わせたキートップ交換器具は、あまり使い良くない。個人的には通販などで数百円で 売っている、爪のついたプラスチックのコの字型の器具の方が使いやすいと思った。
DIPスイッチの使用によって、変更するキー機能を表示したキートップが付属しているので、交換可能。
F Fnキーがスペースキーの左右にある
これはこのキーボードの売りである。
ミニキーボードなので、キーによってはどうしてもふたつ以上の機能を一つのキーにまとめている。これ をFnキーの同時押しで切り分けるのだが、Fnキーを2つ作ることによって、左右どちらの手でも使えるよう にしてある。
これに付随していくつかの利点と問題点がある。
<ファンクションキーが使いづらい>
F1~12のファンクションキーは最上段にあり、数字キーと三つの記号キーと兼用になっている。日本語入力で、カタカナをF7で変換するなどの方法を採っている人には、ちょっと使いづらい。ミニキーボードではこの配列は一般的だが、MINILAには、Fnキー機能をデフォルトにしてしまう選択肢がないので、例えば、ファンクションキーをデフォルトにして、数字は別売のテンキーで入れるなどという使い方はできない。
ここにこだわるなら、素直にフルキーボードかテンキーレスキーボード辺りを狙うことをお勧めする。
<DeleteとBackspaseをホームポジションで使える>
左の人差し指をFキー、右の人差し指をJキーに置いたホームポジションから、大きく手を動かさずに押さえられるキーは、せいぜいアルファベットの範囲である。もちろんブラインドタッチのできる人なら、Enter、左右Shift、Backspaseぐらいは見なくても打てる。しかしそのために右手の動きは大きくなる。
腱鞘炎を患っていたり、その予防的な意味で言うと、右手の大きな動きは負担になるし、もし大きく動かさずに全てのキーを網羅できたら、キースピードも速くなる。MINILAはこのコンセプトを考えている。
Deleteは「Fn」+「M」、Backspaseは「Fn」+「;」で打てるようになっている。
ただ、もちろん慣れは必要だろう。それと正しいブラインドタッチをマスターしている必要がある。正しいブラインドタッチとは、Shiftキーを使うとき、右手のキーを打つときは左側のShiftキーを使い、左手のキーを打つときは右側のShiftキーを使うと言うものだ。片手だけで両方のキーを押してはいけない。これが身についている人なら、Fnキーを左右に用意したMINILAなら、十分に活用できるだろう。
ちなみに、DeleteのM+右Fnは、位置関係が悪いので、右手1本では打ちづらい。
<Deleteと右Shiftが兼用になっている>
このキーボード最大の問題点である。
この2つのキーは使用頻度が高い。従って、Fnによる使い分けは非常に煩わしい。
DIPキーで優先順位は変えられるが、どっちを優先しても使いづらさは残る。強いて言えば、右Shiftを優先して、先に挙げたFn+MでDeleteを代用できればいいのだが、それができない場合もある。
そこでここに2つほど解決案を提案する。
*US67キーを使う
日本で販売されているMINILAにはJP68キーの他にUS67キーがある。
US67キーとは、英語キーボードのことだ。
このUS67キーはキー配列がJP68キーとは少し違って、右ShiftとDeleteが独立している。(カーソルキーの↑の左に右Shift、右にDelete)
これを使う事によって右Shift、Deleteを分離できる。
ただ、実際に試してみると、正直このキーの位置は逆の方が良かった。ブラインドタッチでフルキーボードに慣れていれば、↑の左にDelete右に右Shiftの方が楽に移行できただろう。それでも、デフォルトでDeleteと右Shiftが分離しているメリットは大きい。
ただ、英語キーボードを日本語OSで使うにはそれなりの問題がある。
日本語キーボードと英語キーボードは、記号キーの配列が違う。このため、ローマ字入力する分には問題ないが、記号を使うと、キートップに表示されているのとは違う記号が打ち込まれてしまう。
例えば、英語キーボードの「2」のキーには、一緒に「@」も表示されているが、「Shift+2」を打っても、打たれるのは「”」である。
表記通りに打てるのは!#$%<>?ぐらいである。後は表記通りではなく、その位置に来る日本語キーボードのキーと同じに入力される。
さらに、Enterキーの大きさが違う。日本語キーボードは、横1.5倍、縦2段抜きという大きなキーだが、英語キーボードでは、横に2個分程度のキーである。これは実際に打ってみるとミスタッチが多くなる。
ただ、キーボード自体を変えるのだから、パソコンを取り替えても使える。職場も自宅も同じキーボードでと考えるような人にとっては便利だ。
*ソフトを使う
キーの機能を置き換えるソフトが市販されている。現在では、KeySwapなどのフリーソフトもあるので、興味があれば自己責任で試してみるのもいいと思う。
これがあれば、どのキーでも入れ替えは可能になる。ただ、ほとんどのキーは使っているから、どれと入れ替えるのがよいか探すのは手間がかかる。しかしJP68キーの場合、ローマ字入力の人ならまず使わないキーが一つあるので、それと入れ替える手はある。
KANAキーである。
このキーはかな入力しない限り使わない。そこでここにDelete入れてしまう手はある。
ただ、ソフトを使った場合パソコン依存になるので、パソコンを変えると維持できなくなる。職場では、パソコンに勝手なソフトを入れられないだろうから、実質使えない。
G USBハブがひとつ着いている。
本体のUSB 接続のためのミニUSB端子の横に、通常のUSBハブが一つついている。
このキーボードは テンキーレスであるから、別売のテンキーを使いたいときに使用できる。またマウス をつなぐこともできる。ちょっとした便利機能だ。
H 底に鉄板が入っている。
ダイヤテックのサイトで説明が見つからなかったのだが、MINILA Airでは、キーボードの底に鉄板が入っ ているという説明を見た。USB機種は、それよりは若干軽いのだが、それでも小型キーボードにしては重量 感がある。このため、膝の上など不安定な、ふかふかしたところにおいても、キータッチが変わらない。柔 い小型のキーボードだと、しっかりした机の上などに置かないとうまく打てないときがあるが、MINILAはそ ういうことがない。また、重さがあるので、打っていてキーボードが動いてしまうこともあまりない。
但し、重量が重いので、小型とは言え持ち歩きには不向き。
<総括>
いくつかの利点、問題点を踏まえた上で、それでも良いキーボードだと思う。
この手のミニキーボードとしては、19mmのキーピッチを維持したのはポイントが高いし、不十分とはいえ、68キーのコンパクト設計はよく考えられている。
カーソルキーと右Shift、Deleteの問題は残るが、そもそもミニキーボードで、DeleteとBackspase両方があるのは日本語キーボードだけの特徴だし、カーソルキーに至っては、他社製のミニキーボードでは、他のキーと兼用になっていて、非常に使いづらくなっていた。またAppキーや、日本語英語変換キー(E/J)、などもそれなりに入れ込んであるのは使いやすい。
完全ではないが、概ねバランスの取れた良いキーボードだと思う。
Cherry社製メカニカルスイッチを使ったメカニカルキーボードは他社でもいくつか出ている。キーボード性能としては、他社製も良い製品で、あまり遜色はない。価格も他社製の方が、ものによっては半額以下になっている。
しかし、キータッチの微妙な感触など、やはりMajestouchの方が心地よいと感じる要素はあった。私は値段なりだと思う。
また、ミニキーボードに関しては、他社ではせいぜいテンキーレス止まりで、ここまで小さいキーボードは滅多に見かけない。以前1回だけ見かけて購入したが、カーソルキーのあり方や、作りの安定性などを考えると、やはりMajestouchの方に軍配を上げたい。
MINILAは価格も高いが、ネット販売を見ていくと、時々数千円安くなっているときもあるので、こうなると他社との価格差はぐんと縮まる。
興味のある人は一度検討してみてはどうだろうか。
ご存じの通り、Cherry MXのメカニカルスイッチを使っているが、同じようにCherryのメカニカルスイッチを使った他社製のキーボードより高価なので、ちょっと手が出ないと思っている人も多いと思う。そもそも、500円出せば、とりあえず使えるキーボードが買える時代に、キーボード1台に7,000円も8,000円も払おうと言うだけでもどうかしていると思われそうなのに、Filco Majestouchシリーズは、平気で10,000円を超える。 Amazon辺りで、9,000円後半の価格を見て、おうっ!と思ってポチってしまうなんて、一般人から見たら正気の沙汰ではない。しかし物書きを生業にして、腱鞘炎持ちとなると、ついついキーボードにはこだわりを見せてしまうのだ。
今回買ったのはMajestouch MINILA
以前MINILA Airを買ったことがあり、今回は2台目だが、AirではなくUSBにした。
<概要>
Filco Majestouch MINILA
Majestouch MINILA JP68キー 青軸
型番: FFKB68MC/NB
個体カラーは黒、キー配列は68/かななし、キースイッチ青軸、Nキーロールオーバー対応、インターフェイスはUSB、キー印字位置は上部
@ 個体カラーは黒
A 68キーの日本語キーボード 但し、かな表記はなし
B キースイッチはCherry社製青軸
C Nキーロールオーバ−だから、6個までのキーが同時に押されても、その順番を認知できる。(これはUSBキーボードのデフォルトらしい)
DUSB接続のみ
Eキーの印字は、
アルファベットはキーの上部左肩
数字キーはデフォルトを右下、Shiftと同時押しを左肩、(記号キーもこれと同じ)
Fnキーと同時押しはキーの前面
かな表記はなし
<特徴>
@68キーにまとめたコンパクト設計
日本語キーボードの機能を68キーのまとめたコンパクト設計。
しかしキーピッチは19mmを維持して、フルキーボードと同じにしてある。
ちなみに、同じMINILAのUS67キー(英語キーボード)とのキーの違いは、KANAキーがあるかどうかである。KANAキーによって日本語入力に切り替えられる。
但し、かな表記がない。ダイヤテック社では、交換用のキートップも扱っている。フルキーボード用だが、Majestouch用であれば流用は可能。また他社製ならもっと安価なキートップシールもある。
A キースイッチは青軸を使っている
キースイッチについては、Cherry製メカニカルスイッチの項目に。
B インターフェイスはUSBのみ
MINILAには、他にMINILA AirというBluetoothタイプがある。
配線をなくして、机の上をすっきりしたいなら、Airの方がいいかもしれない。ただ、USBの方が良い面も ある。
Bluetoothの宿命だが、パソコン周りに他にもBluetoothを使っている機器があると、電波が競合することが ある。Bluetoothアダプターは一度に7台まで使用可能だが、同じ電波帯を共用することになると、使用でき る電波の領域が狭くなり、切断が起こりやすくなる。
また、実際に使ってみると、Airは立ち上がりに多少のもたつきがある。打ち始めてしまえば遜色はない が、最初の一文字目は入らない時がある。また打っている途中で、若干のもたつきが起こるときもある。
USB接続の場合こうした問題点は皆無で、常に安定的に打ち込みができる。特にパソコンなどでメイン キーボードとして使いまくる人にとっては、これは重要な点かも知れない。
ちなみに私は、BluetoothとUSBを両方同時に使っているが、この差は結構はっきり感じる。
C 表示がなくてもかな入力はできる
日本語キーボードであるから、かな入力も可能。右下にあるKanaキーでローマ字入力との変換ができる。 ただ、かな表示がないので、かな入力の人には使いにくいかも知れない。
ダイヤテック社には、Filcoキーボード工房で、「Majestouch 交換用キーキャップセット 日本語108キー・ かなあり」を売っている。フルキーボード用流用は可能だ。
また、Majestouch専用ではないが、Amazonなどで探せば、もっと安価にキートップ−シールも販売され ている。
D DIPスイッチがある
スイッチは6つ。裏面に小さい白いスイッチがある。ボールペンの先などでON/OFFができる。機能は以 下の通り。キーボード裏面に記載がある。
1=WinとAppキーの無効化
2=CapsLookとCtrlキーの入れ替え
3=左Fnキーをスペースキーに変更
4=右Fnキーをスペースキーに変更
5=EscとE/Jキーの優先順位を入れ替え
6=右ShiftとDelキーの優先順位を入れ替え
E DIPスイッチに対応するキートップのスペアと器具が付属している
針金をふたつ組み合わせたキートップ交換器具は、あまり使い良くない。個人的には通販などで数百円で 売っている、爪のついたプラスチックのコの字型の器具の方が使いやすいと思った。
DIPスイッチの使用によって、変更するキー機能を表示したキートップが付属しているので、交換可能。
F Fnキーがスペースキーの左右にある
これはこのキーボードの売りである。
ミニキーボードなので、キーによってはどうしてもふたつ以上の機能を一つのキーにまとめている。これ をFnキーの同時押しで切り分けるのだが、Fnキーを2つ作ることによって、左右どちらの手でも使えるよう にしてある。
これに付随していくつかの利点と問題点がある。
<ファンクションキーが使いづらい>
F1~12のファンクションキーは最上段にあり、数字キーと三つの記号キーと兼用になっている。日本語入力で、カタカナをF7で変換するなどの方法を採っている人には、ちょっと使いづらい。ミニキーボードではこの配列は一般的だが、MINILAには、Fnキー機能をデフォルトにしてしまう選択肢がないので、例えば、ファンクションキーをデフォルトにして、数字は別売のテンキーで入れるなどという使い方はできない。
ここにこだわるなら、素直にフルキーボードかテンキーレスキーボード辺りを狙うことをお勧めする。
<DeleteとBackspaseをホームポジションで使える>
左の人差し指をFキー、右の人差し指をJキーに置いたホームポジションから、大きく手を動かさずに押さえられるキーは、せいぜいアルファベットの範囲である。もちろんブラインドタッチのできる人なら、Enter、左右Shift、Backspaseぐらいは見なくても打てる。しかしそのために右手の動きは大きくなる。
腱鞘炎を患っていたり、その予防的な意味で言うと、右手の大きな動きは負担になるし、もし大きく動かさずに全てのキーを網羅できたら、キースピードも速くなる。MINILAはこのコンセプトを考えている。
Deleteは「Fn」+「M」、Backspaseは「Fn」+「;」で打てるようになっている。
ただ、もちろん慣れは必要だろう。それと正しいブラインドタッチをマスターしている必要がある。正しいブラインドタッチとは、Shiftキーを使うとき、右手のキーを打つときは左側のShiftキーを使い、左手のキーを打つときは右側のShiftキーを使うと言うものだ。片手だけで両方のキーを押してはいけない。これが身についている人なら、Fnキーを左右に用意したMINILAなら、十分に活用できるだろう。
ちなみに、DeleteのM+右Fnは、位置関係が悪いので、右手1本では打ちづらい。
<Deleteと右Shiftが兼用になっている>
このキーボード最大の問題点である。
この2つのキーは使用頻度が高い。従って、Fnによる使い分けは非常に煩わしい。
DIPキーで優先順位は変えられるが、どっちを優先しても使いづらさは残る。強いて言えば、右Shiftを優先して、先に挙げたFn+MでDeleteを代用できればいいのだが、それができない場合もある。
そこでここに2つほど解決案を提案する。
*US67キーを使う
日本で販売されているMINILAにはJP68キーの他にUS67キーがある。
US67キーとは、英語キーボードのことだ。
このUS67キーはキー配列がJP68キーとは少し違って、右ShiftとDeleteが独立している。(カーソルキーの↑の左に右Shift、右にDelete)
これを使う事によって右Shift、Deleteを分離できる。
ただ、実際に試してみると、正直このキーの位置は逆の方が良かった。ブラインドタッチでフルキーボードに慣れていれば、↑の左にDelete右に右Shiftの方が楽に移行できただろう。それでも、デフォルトでDeleteと右Shiftが分離しているメリットは大きい。
ただ、英語キーボードを日本語OSで使うにはそれなりの問題がある。
日本語キーボードと英語キーボードは、記号キーの配列が違う。このため、ローマ字入力する分には問題ないが、記号を使うと、キートップに表示されているのとは違う記号が打ち込まれてしまう。
例えば、英語キーボードの「2」のキーには、一緒に「@」も表示されているが、「Shift+2」を打っても、打たれるのは「”」である。
表記通りに打てるのは!#$%<>?ぐらいである。後は表記通りではなく、その位置に来る日本語キーボードのキーと同じに入力される。
さらに、Enterキーの大きさが違う。日本語キーボードは、横1.5倍、縦2段抜きという大きなキーだが、英語キーボードでは、横に2個分程度のキーである。これは実際に打ってみるとミスタッチが多くなる。
ただ、キーボード自体を変えるのだから、パソコンを取り替えても使える。職場も自宅も同じキーボードでと考えるような人にとっては便利だ。
*ソフトを使う
キーの機能を置き換えるソフトが市販されている。現在では、KeySwapなどのフリーソフトもあるので、興味があれば自己責任で試してみるのもいいと思う。
これがあれば、どのキーでも入れ替えは可能になる。ただ、ほとんどのキーは使っているから、どれと入れ替えるのがよいか探すのは手間がかかる。しかしJP68キーの場合、ローマ字入力の人ならまず使わないキーが一つあるので、それと入れ替える手はある。
KANAキーである。
このキーはかな入力しない限り使わない。そこでここにDelete入れてしまう手はある。
ただ、ソフトを使った場合パソコン依存になるので、パソコンを変えると維持できなくなる。職場では、パソコンに勝手なソフトを入れられないだろうから、実質使えない。
G USBハブがひとつ着いている。
本体のUSB 接続のためのミニUSB端子の横に、通常のUSBハブが一つついている。
このキーボードは テンキーレスであるから、別売のテンキーを使いたいときに使用できる。またマウス をつなぐこともできる。ちょっとした便利機能だ。
H 底に鉄板が入っている。
ダイヤテックのサイトで説明が見つからなかったのだが、MINILA Airでは、キーボードの底に鉄板が入っ ているという説明を見た。USB機種は、それよりは若干軽いのだが、それでも小型キーボードにしては重量 感がある。このため、膝の上など不安定な、ふかふかしたところにおいても、キータッチが変わらない。柔 い小型のキーボードだと、しっかりした机の上などに置かないとうまく打てないときがあるが、MINILAはそ ういうことがない。また、重さがあるので、打っていてキーボードが動いてしまうこともあまりない。
但し、重量が重いので、小型とは言え持ち歩きには不向き。
<総括>
いくつかの利点、問題点を踏まえた上で、それでも良いキーボードだと思う。
この手のミニキーボードとしては、19mmのキーピッチを維持したのはポイントが高いし、不十分とはいえ、68キーのコンパクト設計はよく考えられている。
カーソルキーと右Shift、Deleteの問題は残るが、そもそもミニキーボードで、DeleteとBackspase両方があるのは日本語キーボードだけの特徴だし、カーソルキーに至っては、他社製のミニキーボードでは、他のキーと兼用になっていて、非常に使いづらくなっていた。またAppキーや、日本語英語変換キー(E/J)、などもそれなりに入れ込んであるのは使いやすい。
完全ではないが、概ねバランスの取れた良いキーボードだと思う。
Cherry社製メカニカルスイッチを使ったメカニカルキーボードは他社でもいくつか出ている。キーボード性能としては、他社製も良い製品で、あまり遜色はない。価格も他社製の方が、ものによっては半額以下になっている。
しかし、キータッチの微妙な感触など、やはりMajestouchの方が心地よいと感じる要素はあった。私は値段なりだと思う。
また、ミニキーボードに関しては、他社ではせいぜいテンキーレス止まりで、ここまで小さいキーボードは滅多に見かけない。以前1回だけ見かけて購入したが、カーソルキーのあり方や、作りの安定性などを考えると、やはりMajestouchの方に軍配を上げたい。
MINILAは価格も高いが、ネット販売を見ていくと、時々数千円安くなっているときもあるので、こうなると他社との価格差はぐんと縮まる。
興味のある人は一度検討してみてはどうだろうか。