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2021年12月02日
グロトリアンをご存知ですか?その前に世界四大ピアノメーカーについて
180年の歴史を誇る伝統企業 グロトリアン
まず、グロトリアンを語る前に
世界四大ピアノメーカーについて説明します。
コンサートロイヤル
277 x 156 x 100 cm, 550 kg
277 x 156 x 100 cm, 550 kg
世界四大ピアノメーカーとは
【スタインウェイ】
こちらはみなさんご存知ですね。1853年にアメリカ合衆国ニューヨークで設立されたピアノ製造会社で今や世界最大級の総合楽器メーカーとなっています。「スタインウェイ・ミュージカル・インスツルメンツ」はニューヨークにありますが生産拠点はハンブルグにあります。
【ベヒシュタイン】
1853年、カール・ベヒシュタインによってベルリンで創業。「ピアノのストラディバリウス」と呼ばれるほどの名器で、第2次世界大戦前の日本においては最高のピアノの代名詞でありました。リストは「28年間貴社のピアノを弾き続けてきたが、ベヒシュタインはいつでも最高の楽器だった」、ドビュッシーは「ピアノ音楽はベヒシュタインのためだけに書かれるべきだ」と言う言葉が残されています。また、アップライトピアノも評価が高いです。
【ベーゼンドルファー】
1828年、オーストリア・ウィーンにてイグナーツ・ベーゼンドルファーにより創業され、各国の帝室や王室の御用達として選定されたり、産業博覧会で入賞したりするなど、名声を高め、第二次世界大戦以降、何度か経営難に陥り、色々場企業の買収を経て2008年にヤマハの子会社となっています。(記事作成現在)
こちらも、リストの激しい演奏に耐え抜いたことで多くのピアニストや作曲家の支持を得て、数々の歴史あるピアノブランドが衰退していく中、その人気を長らくスタインウェイと二分してきました。かつては国際ピアノコンクールの最高峰「ショパン国際ピアノコンクール」の公式ピアノの一つでしたが、のちに公式ピアノから除外されています。
【ブリュートナー】
1853年、ユリウス・ブリュートナーによってドイツのライプツィヒで創業され、1867年から1905年にかけ、パリ、ウィーン、シドニー、メルボルン、アムステルダム、ケープタウンにおいて各博覧会のファースト・プライズを受け、 1900年のパリ、1904年のセントルイス、1910年のブラッセル、1927年のジュネーブでグランプリを獲得するなど世界的に名声を獲得してきました。第二次世界大戦以降、東ドイツ時代に一時国営化され、1990年の東西ドイツ統一を期に経営権はブリュートナー家に返還。その後順調に業績を伸ばし、2005年にはヨーロッパにおけるコンサートグランドピアノの販売台数が、2番目に多いという記録を作るまでになっています。
このように第二次世界大戦に翻弄され、現在のピアノメーカーがあるのです。
侵略、略奪を好んだナポレオンやヒトラーなど、戦争の悲劇を生み出した首謀者たちが芸術を好んで愛したのも皮肉な話です。
なぜ、グロトリアンが最高級なのか?
今回は、この辺で。
次回はグロトリアンの創始者ゲオルク・フリードリッヒ・カール・グロトリアン氏について語ります。
お時間がありましたら追記もご覧ください。
⇒ 不要になったあなたのピアノが世界を救います。
タグ:piano グロトリアン スタンウェイ ベヒシュタイン ベーゼンドルファー ブリュートナー ピアノ musical instrument pianist Steinway Bechstein Bosendorfer Highest Quality High-performance
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