colorful pizza

自転車での帰り道。

ハナのスマホに着信が。


（あれ？ミナトだ。）


「はーい？なーに？」

「あ、ハナ？まだチャリ？」

「うん、そーだよ。もーすぐ家着くけど。ミナトは？もー駅着いた？」

「ん。駅着いたら電車行ったとこでさ。次の電車来んの10分後。」

「わ。タイミングミスったね。もーちょっと一緒にいればよかったね？」

「…。(そだね。)　暇だからなんかしゃべって。」

「えー？ヨウヘイ君のはなしー♡？」

「ぜってーそーくると思った。」

「うふふ♡でも、さっきぜーんぶミナトに話したからもうなんもないなー。どんなけヨウヘイ君がスキか言ってこうか？」

「いや、それはもー十分知ってマス…。」

「あは♡そだよねー。んじゃミナトが話してよ！いっつもあたしの話聞いてもらってばっかじゃ悪いし。ミナトは好きな子できてないの？？」

「…。んーーー。」

「なに！？できたの！？」

「んーーー…」

「なになに？だれだれ！？」

「…ひみつ。」

「うっそ！マジ！？ミナト好きな子できたの？え！教えてよ！」

「できてない。ひみつ。」

「できてないの？絶対ウソ！できたんでしょ！？みずくさいなぁ！あたしとミナトの仲じゃん！気になる〜！！」

「ま、そのうちな。気が向いたら教えるな。とりあえずひみつ。」

「隠すねー。あたしはなんでもミナトに話してるのになぁ。なんかさみしいじゃん…(>_<)」

「いや、お前は勝手に何でも話しすぎなの。ま、俺が聞き上手だからね。しゃーないね。ハナは聞き上手じゃないしね。」

「そだね。あたし話し上手だからね。」

「おぉ、ポジティブー。」

「あはは。てか家着いたー。ミナトももう電車くる？」

「ん。あ、もーすぐ来るかな。おし、無事に家着いてよかった。」

「なに？心配してくれてたの？」

「いちおねー。ハナちゃんオンナノコだからねー。あ、電車来る。んじゃまたな。」

「うん。なんかありがと！ミナトも気を付けてね？」

「おう。さんきゅ。また電話する。」

「うん、あたしも。ばいばーい。」


…プツッ





(ミナト、好きな子できたんだぁ…。誰だろ、気になるなぁ。てゆか心配してくれてたんだ。笑。そゆとこ優しいよね、アイツ。)

ミナトの気持ちには全く気付いていないハナ。




(やっべ。ひみつとか言っちゃった。好きな人いますよって言ってるようなもんじゃん。バカだねー俺…。まぁ、ハナのがバカだからいっか。あいつぜってー気付かねぇもんな。…いーんだかわりぃんだか・・・。)

ガラガラの電車の中で、少し戸惑うミナト。



これからミナトはどうやってハナにアピールしていくのでしょうか？


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