ボルダリング＆クライミング【初心者のために】

ボルダリングをやっていると、度々、聞きなれない言葉にあたります。追々覚えていくのでも一向に構いませんが、他のクライマーと会話した時に恥をかかない程度に最低限の言葉だけでも覚えておくのも役に立つかもしれません。

ホールド　持ち手、取っ手として使う人工的な岩。最近は色とりどりになってカラフルに。
最近の流行として、野菜や動物など、クライミングとは関係ないような形状のホールドが人気に。

ホールディング　ホールドの掴み方。掴みづらいイジワルな形状のホールドをどうやって掴むか、課題設定者と登る人の知恵比べ。これがボルダリングの醍醐味の一つでもある。
フットワーク　足の使い方。上級者になると、何も足を置くところがないような場所でも足を置いて登っていきます。そのためには専用シューズをきつめのサイズで履くことが必要。ちなみにクライミングシューズのソールに使われているゴムは、F1マシンのタイヤと同じ素材が多い。

クライマー　ボルダリングする人は、正確には“ボルダラー”なのかもしれないが、あまり一般会話で使われない。普通は“クライマー”と呼ぶ。
垂壁　文字通り、垂直（90度）の壁のこと。クライミングの基本的なムーブを習得するすのに一番適していることから、初心者用の課題が多い。多くのジムでは、垂壁周辺が初心者の交流の場に。


キャンパスボード　クライミングの練習用の道具で、100度前後の壁にラングと呼ばれるいたが付いている。それを腕だけで登ったり降りたりする。テレビ番組のSASUKEのクリフハンガーの原型。初心者は最初ぶら下がろうとして、ただ、ぶら下がることも出来ないことに愕然とする。

キャンパシング　キャンパスボードで練習する様から、足ブラ（足を切った状態）で手だけで移動していくムーブ。

足ブラ　足が乗っているホールドから外れて手だけでぶら下がっている状態。むやみに足ブラになるのは、フットワーク（足の使い方）が下手な証拠とされるのは注意。

ヌメル　手に汗をかいて、ホールドが持ちづらくなった状態。同じホールドを多数の人が触っていると、ホールド自体がヌメッタ状態になることも。

ヨレル　疲れて力が出なくなった状態のこと。

パンプ　登った直後などに前腕が硬く張っている状態のこと。

レスト　パンプしたり、よれたりしているのを休んでいる状態。ジムで休憩しているのもrレスト、ジムに来ない日をレスト日と呼ぶ。

オブザベーション　通称“オブザベ”。課題を登る前に、コースをよく観察し、使っていいホールドを覚えたり、登り方をイメージしたりすること。

ガンバ　クライミング唯一の応援。最初はかなり恥ずかしい。慣れてくると一般会話にも使うようになるので注意。

スタティック　静的に安定的の意味。次のホールドがどんな形か判らない時に飛びついて取りそこなうことがありますが、これを回避するためにそっと、バランスを取りながら取りに行くムーブをスタティックムーブといいます。ボルダリングしかしない人より、ロープクライミングをする人に上手な人が多いですね。

ダイナミック　スタティックとの逆の意味。飛びついたり、反動を利用したりのムーブのこと。通称“どっかん系”などとも言う。

オンサイト　初めての初見で登り切ること。初めて見る課題を、自分で登り方を考え、登りきることは価値が高いという意味で、オンサイトと特別に呼ばれる。但し、ジムの課題の一般会話の中では“一撃”と呼ばれることの方が多い。

レッドポイント　課題を登りきること。RPと表示することもある。他人が伸びっているところを見て、それを真似て一回で登ることはフラッシュともいうが、両方ともジムではあまり使われない。

手足限定課題　通称“足限”手も足も指定されたホールドしか使ってはいけない課題。
足自由課題　通称“足自由”手で使えるホールドは指定されているが、足で使うのはどれでもいいですよ、という課題。一見、簡単そうだが、適切な場所に足を置かなければならないので、足を置くホールドを見極める力も必要とされる。

お得　甘めなグレードな課題に対して、“お得な○級”などという言い方をする。

コンペ　大会のこと。人気上昇とともに毎週のように各地のジムでコンペが開催される。日本一を決める大会は“ボルダリングジャパンカップ”、その他に“国体”にも有力選手が多数出場する。国内大会で上位に入ると日本代表として、海外の大会に出場することができる。毎年、ワールドカップも何戦か開催される。その一方で、トップレベルの選手が出ない、通称“草コンペ”が盛り上がりを見せている。アウトドアブランドのノースフェースがスポンサードする“THE　NORTHFACE　CUP”。そして関東のジムを転戦していくBLOC。九州のジムを転戦するROCK、伝統的コンペであるB-ROCKYなどである。

保持　ホールドを持って体をさせること。中級課題あたりから、持ちづらい形状のホールドが登場するが、どうやって保持できるかがポイントとなる。保持する能力のことを保持力という。

フリクション　摩擦のこと。ツルツルで滑るホールドのことをフリクションのないホールドなどという。