2014年07月19日
親の本音
過去に人から言われた言葉で、
今になってみてようやく「そういう意味だったのか!」とわかってきたというものがあります。
「自分が親になって子育てを経験しないと、自分の親がしてきた苦労と心の中は絶対にわからない。絶対に」
私が20代の頃、ある女性から聞いたこのセリフが現在までずっと忘れられませんでした。
その女性は3人のお子さんを育てている方でした。
まだ独身で彼氏もいなかった私は、
「そういうのものなのかな?・・・でもちょっとぐらいは親の気持ちを理解するくらいはできるんじゃないかな?」と単純に思ったものでした。
若かった私は、『自分の親がどれだけの苦労を重ねてきたかくらいは、わかっているつもりだ』と思っていました。
私と弟を育てる為に低収入の身ながらも必死で仕事をしたことや、
いろんな人に頭を下げて借金をしてきたこと、
私の弟の下に、実はもう一人弟がいて、けれども『胆道閉鎖』という病気で三ヶ月で亡くなってしまったこと。
(両親自身が)色々な病気や事故に遭ったり、会社での陰湿なイジメを受けながらもひたすら仕事を頑張っていたこと。
親戚からのイヤミや冷たい態度にも負けなかったこと。
ず〜っと休みなく共働きで頑張ってきたこと。
いろいろなことを私は親から聞いていて、知っているつもりでした。
けれどもそれは所詮『想像すること』でしかなかったのです。
私と弟は、両親から見ればどちらも「すごく育てにくい!嫌な子供」だったと思います。
私は根暗でほとんど引きこもり。なのに口達者&ネガティブで手に負えませんでした。
弟は中学と高校時代がすごく荒れていました。学校も退学(表向きは自主退学)になりました。
現在弟は人が変わったように更生しているのですが(専門学校へ行き、某国家資格を取得した)、当時の両親は弟が何か問題を起こすたびに泣いたり怒ったり、取り乱したり、色んな人に頭を下げて回ったり、親戚に責められたりしてとても大変だったことだろうと思います。
そういう苦労を目の当たりにしてきたので、私は両親のことを誰よりもわかっているつもりでいたのです。
思い上がりですね。
彼らは一体何度、どれだけ人生に絶望していたでしょうか。
こんな私達を産んでしまって、ひどく後悔をしていた時があったに違いないのです。
けれども彼らは私たちを無事に成人させ、決して見放すことはありませんでした。
こんなに可愛くない子供達だったのに、どうして頑張ることができたのでしょう。
この答えは、私が今後実際に子育てをする中でわかっていくことなのかもしれません。
現在弟はお嫁さんをもらい、女の子を育てている最中です。
つい先日、弟から「姉ちゃんも親になったらいずれわかるよ」と、生意気な口を利かれたことを思い出しました。
彼はちょっとずつ「わかり始めた」のかもしれませんね。
先を越された感じがして悔しいような羨ましいような、変な感じです(笑)。
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今になってみてようやく「そういう意味だったのか!」とわかってきたというものがあります。
「自分が親になって子育てを経験しないと、自分の親がしてきた苦労と心の中は絶対にわからない。絶対に」
私が20代の頃、ある女性から聞いたこのセリフが現在までずっと忘れられませんでした。
その女性は3人のお子さんを育てている方でした。
まだ独身で彼氏もいなかった私は、
「そういうのものなのかな?・・・でもちょっとぐらいは親の気持ちを理解するくらいはできるんじゃないかな?」と単純に思ったものでした。
若かった私は、『自分の親がどれだけの苦労を重ねてきたかくらいは、わかっているつもりだ』と思っていました。
私と弟を育てる為に低収入の身ながらも必死で仕事をしたことや、
いろんな人に頭を下げて借金をしてきたこと、
私の弟の下に、実はもう一人弟がいて、けれども『胆道閉鎖』という病気で三ヶ月で亡くなってしまったこと。
(両親自身が)色々な病気や事故に遭ったり、会社での陰湿なイジメを受けながらもひたすら仕事を頑張っていたこと。
親戚からのイヤミや冷たい態度にも負けなかったこと。
ず〜っと休みなく共働きで頑張ってきたこと。
いろいろなことを私は親から聞いていて、知っているつもりでした。
けれどもそれは所詮『想像すること』でしかなかったのです。
私と弟は、両親から見ればどちらも「すごく育てにくい!嫌な子供」だったと思います。
私は根暗でほとんど引きこもり。なのに口達者&ネガティブで手に負えませんでした。
弟は中学と高校時代がすごく荒れていました。学校も退学(表向きは自主退学)になりました。
現在弟は人が変わったように更生しているのですが(専門学校へ行き、某国家資格を取得した)、当時の両親は弟が何か問題を起こすたびに泣いたり怒ったり、取り乱したり、色んな人に頭を下げて回ったり、親戚に責められたりしてとても大変だったことだろうと思います。
そういう苦労を目の当たりにしてきたので、私は両親のことを誰よりもわかっているつもりでいたのです。
思い上がりですね。
彼らは一体何度、どれだけ人生に絶望していたでしょうか。
こんな私達を産んでしまって、ひどく後悔をしていた時があったに違いないのです。
けれども彼らは私たちを無事に成人させ、決して見放すことはありませんでした。
こんなに可愛くない子供達だったのに、どうして頑張ることができたのでしょう。
この答えは、私が今後実際に子育てをする中でわかっていくことなのかもしれません。
現在弟はお嫁さんをもらい、女の子を育てている最中です。
つい先日、弟から「姉ちゃんも親になったらいずれわかるよ」と、生意気な口を利かれたことを思い出しました。
彼はちょっとずつ「わかり始めた」のかもしれませんね。
先を越された感じがして悔しいような羨ましいような、変な感じです(笑)。
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