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2017年04月25日

◆『生体防御』とは?


◆九州大学名誉教授「野本亀久雄」先生が提唱されています『生体防御』……。
 (※ 上記教授の著作「生体防御力」より)
〔日常の健康を守るからだの仕組みを理解した…と思い読みました〕



★『生体防御』とは《免疫》の意味を広げた概念…。 ⇒  コレこそが究極の医療ではないか?
 細胞やウイルス、毒素など外から体内へ侵入してくる様々な外敵を排除し、
  又、体内の老廃物など不要な成分を処理して、日常の健康を守る仕組みの事を言うそうです。

   *生物にとって免疫はなぜ重要なのか?   *多病息災時代を生き抜くには?

私は《免疫力》の事を多く書いてきましたが、この本を読んで、目からウロコ…でした。

大事なのは「薬」に頼らず、病気に負けない体をつくる事が重要で……。

超高齢化社会に突入して従来の医学とは異なってきた事を自分なりに理解できました。

★高齢化社会に入る前は、怪我や病気で入院し、手術を受ければ、体そのものの持つ免疫力が働いて

早い回復ができたのです。(若さゆえ、病巣を摘出又は、薬で排除すれば、モトの体に回復できた)

※しかし、長生きするようになるといろんな体のパーツが痛んでくる…
(車で例えると、新車の内はいいが、中古(高齢)になっても長く乗っている(生きている)と、

 部品交換(薬や手術)ばかりでは済まなくなり、いつ故障が起きるかも知れない状態(部品が痛んで)で

 乗る(日常生活を送る)ようなもの…。

☆日常の健康を守るからだの仕組みを理解し、どのような対応(薬? 手術? 栄養補給?)が必要かを

 考えていくことが重要だと認識しました。


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2017年04月22日

◆再び『免疫力』について…  
なぜ今『免疫力』なの?

◆「免疫」という言葉……「疫」を「」がれると書き、
昔は疫病と言われた「感染症」から免がれることから来ています。

 つまり、免疫学は、感染病を中心に『獲得免疫』について研究が発展したものです……。

はしか”などの一度かかった病気はもうかからない「二度なし」と呼ばれる現象が『獲得免疫』です…。

現在は、「感染症」を防ぐために私達が用いる《ワクチン》はその現象を応用して作られています。

現代は、そこから一歩踏み出して、日常の健康を中心にした『予防医学』が見つめ直されています……。

☆そして加齢による『免疫力の低下』には、免疫のエリートを育てる《胸腺》が深く関わっているそうです……。

(※ 「胸腺」⇒胸骨の裏側、心臓の上前部(前縦隔:ぜんじゅうかく)にあり、Tリンパ球と呼ばれる白血球をつくっている臓器です。
    その大きさは握りこぶしほどで、幼児期から小児期にかけては、

体の免疫を担う重要な働きをしています。)

★《胸腺》は、”老化の体内時計”と言われるほど、加齢の影響を受ける臓器だそうです。

生後から成長して活発に活動しますが、15歳でピークを迎え、60歳過ぎたら半分以下になるそうです…。

そのため、作り出される免疫細胞も1/10に減っていくそうです……。

◇だからこそ『免疫力』の回復や維持が必要と言われる所以です!

☆『母子免疫』と言うコトバをご存知ですか?

 無菌状態の胎内で育つ赤ちゃんは、誕生すると同時に無数の病原菌やウイルスにさらされ、

 その小さな体の中に悪玉菌が増殖し始めます。皮膚や粘膜煮の昨日は未発達、

 抗体やリンパ球も未熟、なのに風邪一つ引きません…

なぜなら、赤ちゃんは母体内でお母さんの抗体を受け継いできるからです。

 こうした母から子へと伝えられる免疫の仕組みを『母子免疫』と言うそうです…。

加齢とともに現象していく『免疫力』をどうすれば維持・強化できるかがポイントのようですね……。



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2017年04月18日

◆「抗がん剤」の有効性??   
「抗がん剤」は、本当に使用しても大丈夫??

◆今日は、「抗がん剤」の話を……。

★ガンに掛かると大抵が「抗がん剤治療」を進められますね……。

本当に「抗がん剤」は使用しても大丈夫でしょうか? 

知人の医者から聞いた話ですが、医者は、”ガン”にかかっても「抗がん剤治療」はしないそうです。

理由は、色々とあるでしょうが、ハッキリと理由を聞いたわけではありません……。 

◆もともと「抗がん剤」は、第一次世界大戦で使用されたイペリット(マスタードガス)という毒ガスに由来していると
  いわれています。  元々は「」という事ですよね……。
  (ビックリです!!)

《※ ↓ 近藤誠先生著「抗がん剤だけは、やめなさい」より》

◆抗がん剤の延命効果は”人為的に操作”されていることが多のです…。
 
 たとえば、良いデータの部分のみが使われていたり、悪いデータは切り捨てられていたり・・・

▲旧来の殺細胞薬である「抗がん剤の毒性」はすごくて、「抗がん剤の調合」には、

吸い込まないような空間でするようにと、看護師さんの抗がん剤に関する注意書きには

書かれているそうです。

▼今は、”看護師”さんがするのではなく、「薬剤師」が隔離された空間で、”完全防護”でやっています。

★癌細胞はそもそも”自分の細胞”ですから、正常な細胞と構造や機能は共通しています。

 そのため、”癌細胞”を殺せば、必ず「正常細胞」も殺してしまいます。

  ※毒性のない抗がん剤は期待できないのです。

★癌細胞の増殖側速度は速いと考えられていますが、本当は分裂速度は相当遅いそうです。

 正常細胞の方が分裂速度が速いため、「抗がん剤」で

死滅する細胞の割合も「正常細胞」の方が多くなります。

”癌細胞”は、抗がん剤でやられても、1個でも残れば、再び分裂して数を増やしますが

 「正常細胞」の多くがやられてしまうと、臓器の機能不全に陥って、宿主(患者)が滅んでしまいます。

▼「抗がん剤」は、ひとつめに効果がなければ、また別のものを使っていきます。

 「抗がん剤」を使い続けることで、総投与量が増え、毒性が蓄積されます。

抗がん剤」を始めた患者が早く亡くなるのは、それによる”毒性死”がほとんどです……。

抗がん剤使用の生むは、本人及び家族が判断する事なので、私が、とやかく言うことはできませんが、

冷静に判断する目を持つことが大切ではないでしょうか?

※読んで怖くなりませんか?  

◎やはり、『免疫力を高める』方に考えを切替えて、治療に当たった方が良いのでは?と思います。




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2017年04月17日

◆”危険”から体を守る《免疫のしくみ》!  その2…

◆第一の防衛ラインを突破して、体内に入り込んだ”病原菌””ウイルス”は、「正常な体の細胞」に取りつき、
  自分の印を壊すことのよって「異質なもの」に変えてしまいます。

 ※そうすると、正常だった細胞は「病原菌やウイルスに感染した細胞」と言う、危険な異物になり、
   感染細胞が増えていくと「病気」にあります。

◇今回は、体を守る第二の防衛ラインについて……。

☆まずは、「好中球」です。

 「好中球」の攻撃方法は、なんと《異物を食べる》こと。、
 「好中球」には、殺菌作用もあるので、怪我などの際には、傷口へどんどん集まって来て、
   体内へ入り込んできた外的を排除してくれます。

☆次が「マクロファージ」です。
 「マクロファージ」の攻撃も食べることです。驚くほど大量に食べます。
   外的が多いほど、どんどん増殖し、全てを捕食する”体内の掃除やさん”です。

☆次に、病原菌やウイルス、感染した細胞を精力的に攻撃するのが『NK細胞』です。
 単独行動を得意とし、自分自身の細胞が傷つき、変異したガン細胞の攻撃には、特に力を発揮します。

この段階までに撃退してしまえば、体に大きな負担が掛かるようなことはありません。

コレを突破して 次のステージに進めば第三の防衛ラインで激戦が繰り広げられますが、
体制が整うまでに1週間くらい掛かります。

それゆえ、病原菌やウイルスの侵入をくい止められれば病気にはなりません。

常に『免疫力』を高めておく必要性はここにあるのです……。


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2017年04月16日

◆”危険”から体を守る《免疫のしくみ》!

人間の体を外的から守る防御予防そして復元力については昨日書きました…。

☆次に、”自律神経”が司る《免疫(生体防御)システム》と言うものがあると言われています……。

それには「自然免疫」と「 獲得免疫 」と言う大きな2つのシステムがあり、

自然免疫」⇒皮膚粘膜分泌物白血球などで”自分以外の異物”を排除しようとするシステムです。

獲得免疫」⇒人為的なもので、「ワクチン」などを用いた予防接種などのシステムを言います。

☆異物が入ってくると、まずは「自然免疫」で対応……。

 第一段階は、体表面での防衛です。
皮膚(眼や鼻・口内等の粘膜)から分泌される皮脂や汗には
殺菌作用があり、”自分以外の異物”を排除しようとします…
(※粘膜表面に異物が取り付くと分泌される涙や鼻水、
  唾液には”補体”や”リゾチーム”を含んでいます)

 次に、口内を通り抜けた異物が”胃”まで到達すると
”胃酸”や”消化液”で撃退します。

 それでも胃をくぐり抜け、腸まで達すると、”下痢”によって早々に体外へ輩出されます。
(※食あたりをすると吐き気や下痢の症状がでるのは、
  危険なものをすばやく体外へ出そうとする防衛反応なのです)

 第二段階は、《白血球》の中の「好中球」や
「マクロファージ」、「NK細胞(ナチュラルキラー細胞)」の出番です。

◆このように、人間には本来生体は持っている防御システムがあるのです。

むやみに薬に頼ると、この防御システムをかえって妨げる場合もあります。
(ただ、抗生物質など、素人判断で用法用量を決めてしまうと
耐性菌出現などの悪影響を招くものもある
ので、
そういう薬については信頼関係を築いているお医者さんとよく相談して下さい)


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◎続きは、次編で……。



2017年04月14日

◆「免疫力」は”宝”!

◆多くの病気は、『免疫力』低下によって発病します。

 この『免疫力』15才位をピークに徐々に低下していく傾向にあります。 

 特に高齢者になるとピーク時に比べてだいぶ低下しているため
(一説にはピーク時の3分の1から4分の1とも)、
ただの風邪でもこじらせるとたやすく重症化します。
40代を越えると癌の発症率が増加するのも、免疫力の低下
(主に、癌細胞を殺すナチュラルキラー細胞の能力低下)が大きな原因です。

 また、免疫力の低下とは
「免疫細胞を自律的にコントロールする能力」の低下をも意味するので、
リウマチの様な自己免疫疾患にもかかりやすくなります。

 ……認知症についてこっちのブログ(※1)で書くのは一休みして、しばらく、
『免疫』及び『免疫力』について思いつくままに(※2)書いていきたいと思います。

※1:「こっち(a8net)」のブログではない、
「あっち(fc2)」で書いているブログも、お読み頂けたら幸いです)
※2:聞きかじりの知識も多く含まれますが、
後で疑問に思った知識についてはもう少し突っ込んで書こうと思います)


☆さて、本題に戻ります。

 毎日数多くの危険にさらされている、人体。

 それらの危険から”24時間”休むことなく”体”を守るために行われる、
防御」や「予防」の過程。
そして”元気な体”へ戻ろうとする「復元」の過程。
 これらをひっくるめたものが、広い意味での『免疫力』です。

 人は誰でも健康に過ごしたいと願っていますが、
どんなに気をつけていても、風邪を引いたりお腹を壊したりする事も、
時にはあります。

 この時、『免疫力』正常に機能しているかどうかが、
病気になるかどうかの大きな分岐点です。

☆『免疫』は、生命が誕生した瞬間から欠かす事のできない
「大きな宝」です!!

「生まれたての赤ちゃんにはできるだけ母乳を飲ませるべし」
「特に初めて出る『初乳』は是非とも飲ませるべし」
と言われますが、これは、
『初乳』の中に赤ちゃんの免疫力を補強する役目を持つ
『免疫グロブリンA』『ラクトフェリン』が含まれているからです。

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☆人体が自らを守るための基本戦略は、
「体の中に自分以外の異物を入れない事」
「万一入ってきてしまったら、速やかに排除する事」  

 人体は、自分とそれ以外の異物を、どうやって区別しているのか?  

「人間の体は60兆個の細胞が集まってできた細胞の集合体(※3)」
などとよく言われますが、その細胞全てに
「自分」と「自分以外」を見分ける統一された《自分の印》があり、
それを使って自分以外の異物(危険物)から身を守っています。
 

 この《自分の印》の役割を果たすのが
MHC分子と呼ばれる糖タンパク質です。


※3近年のより精密な見積によると、「約60兆」ではなく「約37兆」。
しかもその約3分の2が細胞核を持たない赤血球細胞なんだとか)




2017年04月08日

☆痛風予防・緩和にアンセリン入り野菜ジュースを!

 ある健康飲料について書きたくなったので、
認知症に関する話題はちょっとお休み。

 痛風治療薬のアロプリノールに比べて劇的に効くわけではないが、
似た作用を持ち、痛風の予防や症状緩和に役立つとされる
アンセリンを含む健康食品やサプリメント
について、今まで何回か書いてきました。

(※該当過去記事一覧⇒こちらをクリック

 その中には私の友人の事例を引き合いに出したものも有りますが、
その友人が常用しているサプリメントを切らしてしまった際、
近くのドラッグストアで『アンセリン入りの野菜ジュース』を見つけ、
注文したサプリメントが届くまでの間その野菜ジュースで間に合わせるべく、
買って飲んでみたんだそうです。

 アンセリンサプリメントに比べるとアンセリンの含有量は少なめであるものの、
液体ゆえに吸収が良いのか、「すごく効いたような気がする」との事。

 それ以来、それまで常用してきたサプリメントと
アンセリン入りの野菜ジュースを併用する事で、
尿酸の血中濃度の値がさらに改善されたらしいです。

 ドラッグストアで品切れになっている時は
ネットでまとめ買いしてる、とも聞きました。



「いくら効きそうだと言っても、
いきなり高価なサプリメントに手を出すのはちょっと……」
と思っている人は、
まずはより手軽に試せるこれらの野菜ジュースを試してみては
いかがでしょうか?

 含有量の違いはあれど、同じアンセリンが入っているので。

 アンセリン入り野菜ジュースで良い結果が得られるようなら、
更にアンセリンのサプリメントを試してみるもの一つの手でしょう。

2017年04月07日

◆認知症高齢者の日常生活自立度とは??

◆介護保険制度がスタートして15年目に差し掛かろうとしています……

「認知症高齢者の日常生活自立度」とは簡単に言うと、
認知症の方にかかる介護の度合い、大変さを
レベルごとに分類したものです。

 レベルには
「自立・T・Ua・Ub・Va・Vb・W・M」の8段階があり、
Tに近い方が軽く、Wに近くなるほど重くなります。

 自身もしくは身の回りに思い当たる節が有る方、
まずは状況を把握するために
「認知症・MICチェックテスト」を試してみませんか?

<〜〜以下、引用〜〜>

《長谷川式簡易知能評価スケール》(改訂版) 


1.  歳はいくつですか(答えが2歳の範囲での誤差は正解)
 (不正解 0点 正解 1点)

2. 今日は何年の何月何日ですか? 何曜日ですか?
 (年・月・日・曜日が正解でそれぞれ1点ずつ)


3. 私たちが今いるところはどこですか?
(正答がないときは5秒後にヒントを与える)
 ※5秒おいて「家ですか?病院ですか?施設ですか?」 の中から
  正しい選択ができたら、正解で1点
  (自発的に答えられた2点)


4.これから言う3つの言葉を言ってみてください。
  あとの設問でまた聞きますのでよく覚えておいてください。

 ☆次の系列のいずれか1つで行う
  《系列1》 a)桜 b)猫 c)電車
  《系列2》 a)梅 b)犬 c)自動車

  言葉ごとに各1点ずつ……
 3つ正解 3点 2つ正解 2点 1つ正解 1点 不正解 0点


5. 100から7を順番に引いてください。
(aに正解のときのみbも行う)

a) 100―7は?
b) それから7を引くと?

a、b各1点ずつ
(aの答えが不正解の場合、bは聞かない)

不正解 0点  正解(93) 1点
不正解 0点  正解(86) 1点


6. これから言う数字を逆から言ってください。
(aに正解のときのみbも行う)

a) 6―8―2
b) 3―5―2―9

a、b各1点ずつ

不正解 0点  正解(2−8−6) 1点
不正解 0点  正解(9−2−5−3)1点


7. 先ほど覚えてもらった言葉(問4の3つの言葉)を
 もう一度言ってみてください。

正答がでなかった言葉にはヒントを与える

自発的に答えられた1つの言葉につき各2点
ヒント a) 植物 b) 動物 c) 乗り物 を与えたら
正解できた1つの言葉につき各1点
不正解0点


8. これから5つの品物を見せます。
 それを隠しますので何があったか言って下さい。

1つずつ名前を言いながら並べ覚えさせる。次に隠す。
時計、くし、はさみ、タバコ、ペンなど
必ず相互に無関係なものを使う。

1つ正答するごとに1点

5つ正解 5点
4つ正解 4点
3つ正解 3点
2つ正解 2点
全問不正解 0点1つ正解 1点


9. 知っている野菜の名前をできるだけ多く言ってください。

答えた野菜の名前を記入する。
途中で詰まり、約10秒待ってもでない場合には
そこで打ち切る。

正答数ごとに右記点数

正答数10個以上 5点
正答数9個 4点
正答数8個 3点
正答数7個以上 2点
正答数6個以上 1点
正答数0〜5個 0点正答数6個 1点

合計得点     点




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2017年04月05日

◆「認知症の症状」とどう付き合えばいいのか?

◆認知症問題……
 今回は「認知症の症状」と、どう付き合あえばいいのか?
 について、前回同様、体験者の声を中心に書いてみたい……。
(※ 参考:認定NPO法人 健康と病いの語り
       ディペックス・ジャパンより)


★対応に困る言動(不穏・暴力・妄想・等)には、どう対処すればようのだろう??
   (「認知症」の人に、不穏な状態を引き起こす原因は、人それぞれです。)

・事例)脳梗塞を患った父は言葉が出なくて苛立って物に当たるだけでなく、
  家の外の大きな音に反応して隣家に怒鳴りに行くようになった……
・事例)アルツハイマー型認知症の母は何をしていてもいつ怒りだすかわからないので、
  腫れものに触るように過ごした時期が3〜4年はあった……
・事例)脳血管性認知症の母は、父が外出する際に声をかけて出て行っても
  「そんなこと聞いてない」と言ってすごい剣幕で怒ったりする……

※認知機能に障害があると不安が生じ、周囲に対する警戒心が強まって、
 ちょっとしたことで怒り出したり、興奮して大声を出したり、
 暴れたりすることがあるそうです。

 さらに認知症の人は、
脳の中で好き・嫌い、快・不快といった感情と結び付く記憶をつかさどる
「扁桃体」という部位が敏感に反応する、
といった生理学的な要因もあります。

 音がうるさいというだけで近所に怒鳴り込みに行く、
外出先で急に怒り出す、といった
認知症の人の変化に困惑した介護者は、多い。 

◆認知症の行動・心理症状(BPSD)は、すべての場合に生じるものではなく、
 家族や介護スタッフなど周囲の人の対応の仕方にもよっても、
 症状の出方に違いが生じることがあります。
 
 中核症状が原因で起こす失敗や的外れな言動に対し、
強い口調で否定したり、感情的な反応をしたりすると、
行動・心理症状が急速に悪化するということが起こります。

 そのため「認知症の人を叱ってはいけない」とよく言われます。
しかし、家族も急に性格が変わって乱暴になった認知症の人に、
思わず感情的に反応してしまうため、
そこで悪循環が生まれてしまうこともあるようです。

◆暴力行為や暴言は、一番身近で介護を行っている人(主介護者)に向けられることが多く、  
たまに訪れる家族や知人に対しては、穏やかで節度のある態度しかみせないため、
周囲からはなかなか理解してもらえず、そのことが介護者の孤立感を強め、
さらに苦しめることになるようです。

 周辺のひとは、そのような事情も飲み込んだ上で、アドバイスや支援を心がける必要があるようですね。


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2017年04月03日

◆「認知症」の始まり?!

認知症について”予防策”や”原因”等について書いてきましたが、

実際に「認知症の始まり」が、どんな時から?なのかを事例を公表されているところから
    抜粋して紹介したい…
 (※認定NPO法人 「健康と病いの語り ディペックス・ジャパン」より)

認知症の始まり… (認知症の初期症状としてよく言われること)
  ・何度も同じことを言ったり聞いたりする。
  ・ものの名前がでてこない。
  ・以前はあった関心や興味が失われる。
  ・置き忘れや、しまい忘れが多くなる。

※家族が異変に気付いていても、 「認知症」を疑ってすぐに受診を勧めたという家族は少数派…。
 たまたま体調が悪いなど一時的なことだろうと思っていたり、年齢相応の問題と思っていたりして、
 あえて医師の診察を受けさせようとは思わないようですね……。

 ・事例)夫がたまに駅の出口を間違えたり、暗証番号を忘れてお金が下ろせなかったり、
      電話が掛けられなかったりというのは許容範囲と思っていた …
 ・事例)何かいろいろあった気はするが、認知症とはとらえていなかった。
      夫はよく置き忘れをしたが、それは普通の人もやることなので気にしていなかった


※多くの家族が「認知症の診断」を受けてから昔のことを振り返る中で、
  「今から思うとあれは認知症の症状だったのかもしれない」という話をされています。
 中には、以前から”抑うつ症状”があって、いつから認知症の症状が始まったのか
  はっきりしないという人もいた、と言うことです。

 ・事例)父が亡くなって一人暮らしをしている母を訪ねたとき、いつもと様子が違う感じを受けたが、
      1年ぐらいは気のせいかと思ってそのままにしていた。
 ・事例)義母は娘を突然亡くした後、ちょっとうつっぽくなっていたので、
      どこから異変が始まったのかわからない。 医師からは「老人性うつ」とも言われていた。
 ・事例)夫は会社の人から忘れっぽくおかしいので受診したほうがいいと言われ、
      健康保険組合から心療内科を紹介してもらった

  等々……

家族の行動や言動を見ていえても、「認知症」とは、なかなか認めづらいですよね

 上記内容を参考にして頂ければ幸いです…。 (※後日、続きを書きたいと思います












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