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2019年06月06日
H31 GW 鹿児島西部の旅 3日目-7 指宿 里の温泉 吉乃湯U
こんばんは、エルグ(嫁)です。
温泉館は、特に工夫を凝らしている訳ではないのですが、何故か親しみを感じる不思議な第一印象でした。
むやみに飾らないけど寂しくも無く、何処となく情緒を感じる雰囲気と温泉上りに一休みしたくなる空気が溢れていました。
受付で、おとな300円/人を払い、路地を10m進むと男女別の入り口になります。
私の感想は、女湯の脱衣室に入ったときは、今どきの無駄の無いシンプル且つ使い易そうな上手に作ってある印象でしたが、浴室に入ると如何にも主人好みの、今時の作りでした。
お湯は、無職透明のかけ流しです。
予想通り主人はとても気に入ったらしく、隅々まで各所を見ていたようでした。
男湯は、脱衣室のスペース的には少し狭さを感じるものの、浴室や露天風呂とのバランスを考えると絶妙な面積になっていたと思います。
洗面器には、昔流行ったカランを水道管や工具にしていたりとオーナーの想いと工夫が感じられました。
浴室に入ると浴槽と洗い場の比率が絶妙で、浴槽を無理して大きくせず、大きなサッシから入る光が心地良く、ささやかな光が差してくるようにポリカーボネートの庇を設けるなどの、細かな計算をされているように思えました。
色のバランスも素晴らしく、落ち着いた感じです。
床部・浴槽には鉄平石を敷き、腰壁も延長で鉄平石、腰上壁はひのきの上小節張りと上手に和風らしさを演出してありました。
最近は少なくなった鉄平石ですが、自然石ならではの床は水分を含み光を受けてさまざまに輝き、腰壁は少し乾いた感じになるので、淡く立体的に感じるように考えているのだと想像出来ました。
そして、この配色の組み合わせは、古臭さを感じさせないだけでなく、飽きの来ない落ち着いた感じになる。
また、洗い場は、機能的にも無駄は無く、必要十分と言う感じですが、絶妙にシャワーから浴槽まで来ないような距離を設けているため、不快な思いをさせないような配慮をしているのだと思い、この面積の中での配置に関心しました。
露天風呂は、とてもシンプルで、庭園風に造った庭が生きてくると思う感じがしました。
庭園も、お金に任せて派手に作るのではなく、手作りだけどチープではなく、オーナーの愛情が伺え、センス良く作ってありました。
他にも、細かく繊細な配置バランスやセンスの良さに感心するところがありましたが、久しぶりに身も心も満たされた温泉に充分満足させて頂きました。
私は温泉から上がると、受付のある建物に向かいました。
主人は先に浸かり終え、受付の待合コーナーで待っていました。
私が主人の所に着くと、珍しく主人がおかみさんと温泉のことについての話で盛り上がっていました。
日頃から口数の少ない主人は、このような場所で、見ず知らずの人と話すことは殆どありませんが、温泉談議にスイッチが入ったようで、少し驚くような光景を目の当たりにしました。