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2009年07月01日
さよなら、ランサーエポリューションX
7年払いで、やっとの思いで買ったランエボXだった。

ランエボは僕の中で、ずっと、夢にまで見てきた車だった。

そんな僕が、今年、車を手放すことになろうとは思ってもみなかった。
きっかけは、先輩A氏が、Z4が欲しいとBMWのディーラーを回るのに
付き合ったことから始まった。
元々僕は、国産車が好きで、国産車で外車を負かせるというのが
信念で外車が欲しいなんて一度たりとも思ったことはなかった。
先輩A氏がZ4について、セールスと話したり、試乗でセールスと
二人で走りに行ってしまったりしているとき、暇なので展示してある
BMWの車を見ていたら、やっぱり高いだけあっていいなぁと展示
してある車を見ただけで思った。
それから、先輩が試乗で走り去るときのエンジン音というか排気音。
これにはしびれた。
あるとき、東名厚木インターのBMWに僕のランエボXで行ったの
だが、さすが、BMW。
国産車では、出迎えもしてもらえなかった・・・
なんか嫌な感じ。
そこで、僕は、120iを試乗することになった。
乗る前の印象はというと、あまりいい印象はなくて、貧乏だけど
BMWに乗っていると思いたい人が乗っている車だと思っていた。
しかし、乗ったあとの印象はすっかり変っていた。
まず、エンジン音。4気筒はBMWじゃないという人も多いようだが
なかなかいい音しているし、加速も思ったよりいいし、よく伸びる。
そして、乗り心地だが、ランエボに乗っていたせいか、硬いけど
下品じゃない!
ステアリングも重いとレビューなどに書いている人も多いが、
僕には重くは感じなかった。
営業所につき、車を降りての感想は「すっげーいい!欲しいなぁ」
と思わず言った。
しかし、僕のいとしのランエボは500万円の7年ローンで、まだ、
1年3カ月乗ってないし払っていない。
残債があるから無理だと無理やり諦める。
でも、諦めきれない僕は、カービューの一括見積で三ヶ所の買取店
に査定依頼をした。
一ヶ所目は、以前、ラフェスタを査定したときにものすごい安値で
むかついたガリバーだ。
早速、査定に来たときに「いくらくらいが希望ですか?」
僕は、当然「高ければ高いほどいいですけど、正直ガリバーには
あまり期待してませんから」と伝えると、査定員は、怒りを隠すことが
できず、顔をひきつらせながら「何言ってるんですかっ!東海地区
ナンバー1のガリバーですよっ!全オークションの四割はガリバーが
落としているんですからっ!」と・・・・・・
一時間後、190万という値段を言ってきた。
査定員にさっきの勢いはなく、「色が赤なのがだめですね。白なら
よかったんですが。それから、SSTはだめですね、マニュアルなら
もっと高いんですけど」と言い訳をして帰って行った。
続いて、ユーポスという聞いたことのない買取店のお兄さんが来た。
このお兄さんは、ガリバーと違って、とても感じがよく査定は240万
だった。正直、もう少しという気持ちだが、お兄さんは、残債との差が
大きいのなら、車検を2回くらい通してからの方がいいかもしれませ
んね」と言ってくれた。
ガリバーの査定員に言われた言い訳を話すと、お兄さんはびっくり
して笑って、こう言った。
「ランエボ9ならともかくXの場合は、確実にSSTの方がいいし、
色も赤がイメージカラーなので、むしろ、加点ですよ」と言ってくれた。
僕は、それだけで十分だった。
そのことで、吹っ切れた。
やっとの思いで手に入れたランエボ。
少なくとも七年は乗ろうと。
BMWのセールスさん、僕の欲しいという気持ちが本当だと察したのか
ポストに手紙が入っていた。
どうやら、来たようだ。
何日か後、また、BMWのセールスさんがやってきた。
そのときは、僕は二階にいたので窓からのぞく。
「あぁ、また来ちゃった・・・」
最初は居留守を決め込もうと思っていたのだが、あまり、期待させたまま
というのも悪いし、また、来ちゃうから、はっきりお断りしようと思い出た。
査定の結果や残債が400万円以上あることを話し、とても、買うことは
できないと説明したのだが、セールスさんは、「一度、ご相談だけでも
来てもらえませんか?」というので、僕は「買えないかもしれませんよ」と
伝えたがそれでも構わないので、その日の午後にBMWに行って詳しい
話をした。
見積を見て僕はびっくりした。
ものすごい金額だったのだ。
これなら、もしかしたら、妻さえ説得できれば買えるかもという金額だった。
更に、ナビ、ビーコン、バックカメラまでプレゼントしてくれるという。
ただし、こういう金額なので明日の午前中までに決めて欲しいと言われた。
家に買えると妻に全てを話したところ、明日、妻が試乗にいき、答えを出す
と言った。そのとき、僕は、諦めた。
次の日、妻は体調が悪く行けないかもしれないと言った。
僕は、完全に終わったと思った。
その日、仕事だった僕は、妻が試乗に行ってくれるのか、OKしてくれるのか
気になって気になって仕事が手につかない。
午後に自宅へ電話をした。
妻は、午前中には間に合わなかったようだが、試乗に行ってくれたとのこと。
「返事してきたから」と妻。
僕は、「やっぱり断ってきたか・・・・」と落ち込む。
次の瞬間妻は「お願いします」って言ってきたよ。
僕は耳を疑った。
自分をぶん殴っても痛くないなら、夢か本当か確かめたい気持ちだったが、
とにかく気持ちは高揚した。
このとき、僕は妻をますます好きになった。
すぐに、セールスさんに電話し、「なんか、お願いしたそうで・・・」というと
セールスさんもびっくりした様子で「それがそうなんですよ・・・」なんか
びっくりの気持ちのほうが強く、なんか二人の会話はテンションが低かった
ような気がする。
それからは、ランエボの納税証明やら印鑑証明を出したり、車庫証明の
手続きしたりとあっというまで、納車は7月1日の15時すぎと決まる。
あの先輩A氏も奇遇にも納車が同じ日で、ほぼ同じ時間だった。

Posted by 名村 直 at 21:02 | | この記事のURL
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