アフィリエイト広告を利用しています
G-QVESCNWRVH

2022年09月05日

我が子を追い詰める

浦島太郎2.jpg

●育ててきたシステム

私が当社で育てて来た基幹システム
IBM System/38で構築し、以来AS/400へと引き継がれてきたシステム
1987年に稼働させた基幹システム

以後、様々な機能を追加し、
特許が取れちゃったような機能も追加し、
どんどん革新してきたシステム

いわば育てて来た我が子のような感じですね。
なんせ、35年間も共に歩んできたわけですから
実の我が子は22年、なのでそれ以上です。
●グループ統合システム

今、当社を含むグループで、全社の運用を統一すべく
グループ統合システムの構築を行っています。
この構想は良いんですが、やり方が大きく間違っています。

いい方法は、代々続いてきた商店、平屋だての店舗を
五階建てビルディングに改装するなら
そして、そのビルディングにはネットワーク完備

このぐらいするならいいんですが、
今回のグループ統合システムは
平屋(木造)を鉄筋コンクリートの平屋に改装し、
間取りは玄関が変わっただけ!
他は何の変化もない・・・

壁を叩いたら、前は木のぬくもりだったけど、
今はコンクリートの乾いた響き・・・ぐらい
はっきりいって、こんなの商売に何の影響も与えない
●出来の悪い子なら

出来の悪い子なら、確かに諦めて
スマートで要領の良い子に仕立てようとすることもあるでしょうが
我が子は控えめに言っても、6階建てビルディングぐらい

それを何で鉄筋コンクリート平屋建てにしなければならないのか?
グループ他社では、玄関が良くなって
見栄えが多少なりとも良くなるでしょうがね。
●時代に逆行

実際のところ、我が子は先進的なIT技術を取り入れて
グループ他社よりはかなり進んでいたので、
グループ統合システムの最終形より高機能となっています。

ただ、当社のシステムは 2018 年から進化を停めています。
なぜなら、私の上司から『新しいことをしてはならない』と命令されたからです。
多分、そのまま新しいものを生み出していると他社が追いついてこられないからです

なので、他社が進化している中
我がグループは5年前で停滞
当社以外のグループ他社はそのまた数年前の状態に

よって、グループ統合システムが完成したら
その時点で10年以上遅れていることに・・・
浦島太郎システムかー?
浦島太郎.jpg

DXで生き残り

DX.jpg

●DXをしない企業は生き残れない

『DXを行わないと企業は生き残れない』と言われて久しいですね。
『海外に比べて日本企業は保守的であり遅れている』とも言われています。
全世界で、各企業は努力しています。

当然他社に負けないように
競争力をつけて優位に立つために

そのための一つの道具がDXなんですね。
ただ、そのDXは使い方によっては強力な武器になります。
●DXとはなんぞや

では、DXとは何でしょうか?
それは Digital Transformation の略であることから、『デジタル技術を用いた変革』と言う意味です。

これを企業活動にあてはめたらどうなるでしょうか?
企業活動には様々なものがあります。
顧客獲得、顧客保守、営業、経理事務、生産、品質管理などなど

そして、その一つ一つが、過去から脈々と受け継がれてきています。
ただ、昔と同じことをしていたら、
努力して革新する他社に負けてしまいます。

そこで、企業活動の一つ一つを吟味し、IT技術を用いて
時にはAI技術などももちいて
改革していくべきなのです。

そして、我がグループ(当社以外)はDXを開始したはずでした。
●我がグループは

ところが、ある一点だけは運用変更したのですが
木を見て森を見ず・・・という悪しき方針を基本に構築してきたので
ある一点以外の運用は、その一点と合わせるためだけの変更

つまり、何が変わったのかよー分からんって感じの変更なのです。
DXと称して、運用を新HW・SWにリプレースしただけの案件も良く見受けられますが
まさに、そのような残念なDXまがいのものなのです。
●競争力

つまり、過去からやってきた運用を
ある一点の変更のみで、その他の部分は全てリプレース
考え方に全く新しいものが無く、骨折り損のくたびれ儲けって感じですね。

当社では、DXによる運用改革を1990年代から行ってきていました。
最近のDX,DXってはやされた時には、『ふ〜ん』って感じでした
そして、グループで構築しようとした統合システムの仕様を見て

当社ではそれ以上のものが既に稼働している・・・状態でした。
これはベンダーのプロジェクトリーダーが、当社を見学した時に
『我々が計画しているものが、ここで既に稼働している』と言ったのを
はっきり覚えています。

なので、今回のグループ統合システムについては、
競争力の向上は殆ど見込めないって私は思っています。
恐らく、今まで以上に人員が必要なシステムになっています。
(これは第一・第二拠点で実証済みです)

聞いた話によると、顧客への謝罪行脚にいっているとか・・・
だめだ、こりゃ・・・
ファン
検索
<< 2022年09月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
Y.Taki@AS400さんの画像
Y.Taki@AS400
IBM AS/400で稼働するシステムの開発・追加を担当して30年以上になります。使えば使うほどこの AS/400 が好きになりました。 こんなSEがいろいろな視点から様々な業務などについて語ります。
プロフィール