●上司語録
【上司の言葉】ちょっと手間がかかったりするようで
日曜日の深夜・・・仲のいい営業マンから「今帰宅しました」って
もちろん、朝から出社ですよ
それも、新システムの不具合で人手で対応しているからです
それをちょっと手間がかかっているって・・・・
どの口がそんな事を言ってんねん!●開発ベンダー怒りの声
そのちょっと手間のかかるのを避けるために
開発ベンダーに、それをこうしてもらえないでしょうかって
それに対して開発ベンダーのリーダー格
【リーダーの言葉】それってプライオリティー高いんですか?
ちょっと怒ってはりますね
そりゃ、怒りますよ! 仕様確定してから次から次へと仕様変更
心の中では「いい加減にしろよー! 客だと思ってなんでも言ったら済むと思うんじゃねー」
そんな声が聞こえてきそうです。
それに対して我が上司
【上司の言葉(じゃないけど)】わらわらわら(笑い声)
えっ? そこ笑うとこ?
頭下げて、なんとかお願いしますと真剣に言うか
毅然とした態度で、そこを対応してもらわないと困る
なのに、
【上司の言葉】わらわらわら(笑い声)
信じられない、このおやじ
●収拾がつかない
現場の方の声を聴くと
「もうトラブル続きで営業も現場もボロボロです…製造部もそうだと思います」
ボロボロって・・・
そりゃボロボロになるわなー!
当社だって、一月に新システムの一部が強制的に稼働させられて
製造部の一人は、肥満になって、高血圧になって・・・
あと、五年生きられるのかなって
いや、結構精神が追い詰められてますよ
●これでもまだ運用続ける
こんな状態で、まだ運用を続けるんですよ
勇気ある撤退ってのもリーダーとしては鳥べき道だとおもいますがね
当社でも37年前に、三菱ホストからIBMホストに変更し、稼働初日
想定していた仕様を大幅に下回る性能・・・
これは、プログラムの作成方法というより、バッチジョブと言うものを作りこみ
それを知らない操作者が・・・誤って操作
バッチ投入すると、画面がすぐに入力可能な状態になります。
それまでは、数十秒かかっていたので、この動きが「システムが反応していない」と思い、何度も何度もバッチ投入を実は繰り返していた。
すると、データベース更新の為に排他制御という同時更新を防ぐ機構が働き、デッドロック状態になり、システムが止まったかのように見えた。
このため、当時の私の上司(Hさん)は
社長の許可を得て、元のシステムに戻すことを決断
現場の方々を会議室に集め、謝罪会見さながらです。
Hさんは、集まってくれた現場の方(当然入社したての方もいます)に頭を深々と下げて謝罪
そして、
@システムを元に戻すこと
Aしばらく時間がかかるから自宅待機してほしいこと
Bもとに戻ったら、本日分の処理を行わなければならないから、出社できる人は出社してほしいこと
C半年以上かけて、発覚した不具合を改修
しました
もう、漢ですね。
一生付いていきたいって思うほどでした。
現に、今までそうしてきました(笑)
でも、元上司(Bさん)は
開発ベンダーが怒ったらヘラヘラ笑って取り繕う
直属の部下が生意気な口をきいてもヘラヘラ笑っている
いや、そんな性格なので、笑って柔らかな雰囲気でその場を和ますのもいいかもしれませんが
失敗した時は潔く失敗したと
皆の前で謝ったら、きっとみんな協力してくれるのに
保身を第一に考え、
部下の手柄は自分の手柄
部下の失敗は部下の失敗
そんな三流小説の世界に居るような人物が現実に私の上司
でも、そんな環境に私を置いた神様は私に試練を与えてくださっているんだと
そう思える
クリスチャンであったことを心から感謝しています