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2020年07月08日

単一レベル記憶・・・・について (Part 4)

さて、前回から日が開いてしまいました。

前回では、AS400に虜になってしまうこと間違いなしで終わりました。

当社のホストコンピューターとして使用しているAS400 (実際の名前はPower Systems) ですが、購入するためにはさすがに一戸建てが一軒買えるぐらい費用がかかりますね。
まぁ、ほとんどの人はローンを組めば購入できると思います。

私でも買えるかもしれませんが買いません
AS400は大好きですが、自宅に置こうとはこれっぼっちも思いません。

前に話したかもしれませんが、グループ親会社のホストコンピューターは汎用コンピューターというカテゴリーのもので、購入するには多分10階建てのビルぐらいは買えてしまうんじゃないでしょうか

家一軒が数千万円、ビル一棟が十億円とすれば、その価格比は20倍から30倍になりますよね。

車で言えば、100万円の軽自動車と、2000万円のフェラーリぐらい違うんでしょうね。
(軽自動車は最近100万円ぐらいで買えんぞーってお怒りの方もおられるかも知れませんがご容赦を)

で、この軽自動車とフェラーリが、信号グランプリをしたら、どったが勝つでしょうね?

まさか、軽自動車がぶっちぎりで勝つ・・・とお考えの人は居られるでしょうか?
もしおられたら是非コメント欄にその理由を記入していただければ、新たな認識が得られるのでぜひお願いいたします。

たいていの人は私と同じで、フェラーリがぶっちぎりで勝つと考えると思います。
当然ですよね。

ところが・・・・

コンピュータの世界では、逆転もあり得るんです。

その逆転を具現化するのが AS400 なんです。

家一軒分の AS400 のCPU性能、メモリ量、データベースアクセススビード等、軽自動車にF1エンジンを積んで、フルチューンコンピュータを積んで、F1用のタイヤを履いて・・・みたいな感じですね。それでいて100万円なんです。

もちろん、軽自動車にF1エンジンだけ積んでも、まともに走れません。トータルにチューンしないとだめですよね。

AS400では、フェラーリのようにワンメイクなんです。
フェラーリはF1の世界で常にトップレベルのチームです。
それは何から何まで自分らで作っているからです。
それはなぜか?

単純です。それぞれのパーツごとに必要な仕様を決めて、その通りに作れば、組み合わせてもそれぞれが最高の性能を発揮できるからです。

もし、ボディーだけ、シャシーだけ、はたまた伝送系だけ外部委託したら、ちょっとした修正などに素早く対応できないばかりか余分なコストがかかってしまいます。

IBMはCPUなどの重要部品やOSなどのソフトウェアも自前で開発しています。CPUとOSはそれぞれの性能を発揮させるためには非常に密接な関係にあります。
CPUはOSが効率よくコンピュータシステムを制御するための命令を提供し、OSはCPUを効率よく活用するためのコードを提供する・・・という環境が構築できています。

このために、安く高性能なコンピュータシステムが構築できているわけです。

posted by Y.Taki@AS400 at 14:09| Comment(0) | TrackBack(0) | AS/400
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IBM AS/400で稼働するシステムの開発・追加を担当して30年以上になります。使えば使うほどこの AS/400 が好きになりました。 こんなSEがいろいろな視点から様々な業務などについて語ります。
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