2016年06月09日
よしの17ソマリアの海賊(かいぞく)船(せん)って だれのもの?
よしの17ソマリアの海賊(かいぞく)船(せん)って だれのもの?
ソマリアの 漁民(ぎょみん)が 生活(せいかつ)できなくなって 海賊(かいぞく)になるのでしょうか?
でも 船(ふね)とか 銃(じゅう)とか どこから くるのでしょうか?
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戦争(せんそう)は金持ち(かねもち)が 初めて(はじめて) 貧乏人(びんぼうにん)が 犠牲(ぎせい)になるって いうけれど?
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http://gigazine.net/news/20131107-somali-pirates-finance-sophisticated/
2013年11月07日 06時00分56秒
ソマリア沖の海賊に群がる「海賊ビジネス」とは?
近年、ソマリア沖では海賊行為が多発し、身代金が支払われるケースが後を立ちません。外貨を"稼ぎ"ソマリア経済を動かすとまで言われる海賊ですが、実は経済を動かしているのはその背後にある海賊関連ビジネスであるようです。
Somali piracy: More sophisticated than you thought | The Economist
http://www.economist.com/news/middle-east-and-africa/21588942-new-study-reveals-how-somali-piracy-financed-more-sophisticated-you
2011年に海上警備が大幅に強化されて以降、海賊による略奪行為自体の数は減ったとは言え、依然としてソマリア沖の海賊に対する不安は残っています。2013年11月4日にインターポールが発表した報告書には、ソマリア沖の海賊の背後にある闇のビジネスの実態が明らかにされています。
この報告書は、元海賊やその経済的支援者、政府高官、仲介者などへのインタビュー調査を基に作成され世界銀行や国連も調査に参加しました。報告書によると、2005年から2012年の間にソマリア沖で海賊に身代金として支払われた金銭は総額で3億3900万ドル(約334億円)から4億1300万ドル(約407億円)に上り、一件あたり平均270万ドル(約2億6000万円)が支払われたということです。
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海賊のメンバーには一般的に分け前として一人あたり3万ドルから7万5000ドル(約740万円)の報酬が支払われますが、最初に"獲物"を発見した者や獲物である船に一番にラダー(ハシゴ)をかけ襲撃した者には1万ドル(約98万円)の追加ボーナスが支払われるそうです。海賊は、オペレーション(海賊行為)中、よく麻薬の一種であるQAT(チャット)を嗜みます。この麻薬は"ツケ"で与えられ、オペレーション終了後に報酬から天引きされます。この他にも、食事代や素行不良による罰金5000ドル(約49万円)などが天引きされ、この「天引き制度」は数世紀前からの海賊の掟のような慣習とされています。
チャットは葉をそのまま噛んで楽しむ。
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海賊の嗜好品であるチャットは、ソマリアの港で海賊船に積み出されるとその価格は3倍に跳ね上がります。チャットは取り締まりの緩いケニアから空輸され、その量は1日あたり9トンに上ると、空港の役人は話しています。「チャットだけでなく、あらゆる海賊関連品の価格はつり上げられる」と元漁師の海賊は不満をこぼしたとのこと。乗組員は船の上で散財するため、その高いツケを支払うために海賊から抜けることができなくなるという構造が指摘されています。このように、ソマリアでは、物資提供者や女衒(ぜげん)など海賊ビジネスに群がる者が多数いて、中には弁護士や偽札検知器を持った銀行員までおりバラエティに富んでいます。また、ソマリアの首都モガディシュ北部の港では、海賊船の寄港のために「開発税」という名目でアルカイダと連携するイスラム系過激派組織シャバブへ金が支払われています。
海賊は"狩り"に出るために資金を調達する必要があります。たいていのオペレーションでの活動資金は数百ドルであり、手元資金でまかなわれることが多いのですが、大規模な遠征では3万ドル(約294万円)もの大金が必要となり、特別な金融筋から調達しなければなりません。この金融を担うのは。元警察官、軍関係者、公務員、チャットの売人、漁師、そして海賊OBです。報告書は、海賊が獲得した身代金の30%から75%が金融業者に流れると試算しています。
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一つのオペレーションには3人から5人の資金提供者がいて、彼らの中には海外から送金する者もいます。ソマリアから脱出したある金融業者はソマリア国内にはほとんど金をもたず国外に大金を所持しており、報告書は「海賊を利用したマネーロンダリングが横行している」と指摘しています。ソマリアの「海賊金融」は非常にダイナミックであり、ソマリア国内の政府金融機関よりも高い成長率を誇ります。そこでは様々なインターネット決済が駆使されており、ソマリアで最も活気のあるビジネスとなっています。
ソマリアの海賊金融業者が海賊から得た金は、ジプチ、ケニアを経て最終目的地であるドバイに行き着くことが調査から明らかになっています。さらに海賊金融屋の3分の1は、市民軍を整備したり、ソマリア国内で政治的影響力を得るために利益を投資しており、また、過激派に資金提供している者もいます。Ciise Yuluxという名の最も活動的な海賊リーダーの一人は、70人の海賊を指揮し、2012年にアルカイダやシャバブに武器や資金を提供したことが分かっています。
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ソマリア沖で繰り広げられる海賊による略奪行為の裏には、このような海賊ビジネスに群がるさまざなまな組織、利害関係者の存在があり、一説には、ソマリアの海賊自体を一掃することよりも、海賊ビジネスによるマネーロンダリングを抑制することのほうが難しいとされているようです。
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2013年11月07日 06時00分56秒
ソマリア沖の海賊に群がる「海賊ビジネス」とは?
近年、ソマリア沖では海賊行為が多発し、身代金が支払われるケースが後を立ちません。外貨を"稼ぎ"ソマリア経済を動かすとまで言われる海賊ですが、実は経済を動かしているのはその背後にある海賊関連ビジネスであるようです。
Somali piracy: More sophisticated than you thought | The Economist
http://www.economist.com/news/middle-east-and-africa/21588942-new-study-reveals-how-somali-piracy-financed-more-sophisticated-you
2011年に海上警備が大幅に強化されて以降、海賊による略奪行為自体の数は減ったとは言え、依然としてソマリア沖の海賊に対する不安は残っています。2013年11月4日にインターポールが発表した報告書には、ソマリア沖の海賊の背後にある闇のビジネスの実態が明らかにされています。
この報告書は、元海賊やその経済的支援者、政府高官、仲介者などへのインタビュー調査を基に作成され世界銀行や国連も調査に参加しました。報告書によると、2005年から2012年の間にソマリア沖で海賊に身代金として支払われた金銭は総額で3億3900万ドル(約334億円)から4億1300万ドル(約407億円)に上り、一件あたり平均270万ドル(約2億6000万円)が支払われたということです。
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海賊のメンバーには一般的に分け前として一人あたり3万ドルから7万5000ドル(約740万円)の報酬が支払われますが、最初に"獲物"を発見した者や獲物である船に一番にラダー(ハシゴ)をかけ襲撃した者には1万ドル(約98万円)の追加ボーナスが支払われるそうです。海賊は、オペレーション(海賊行為)中、よく麻薬の一種であるQAT(チャット)を嗜みます。この麻薬は"ツケ"で与えられ、オペレーション終了後に報酬から天引きされます。この他にも、食事代や素行不良による罰金5000ドル(約49万円)などが天引きされ、この「天引き制度」は数世紀前からの海賊の掟のような慣習とされています。
チャットは葉をそのまま噛んで楽しむ。
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海賊の嗜好品であるチャットは、ソマリアの港で海賊船に積み出されるとその価格は3倍に跳ね上がります。チャットは取り締まりの緩いケニアから空輸され、その量は1日あたり9トンに上ると、空港の役人は話しています。「チャットだけでなく、あらゆる海賊関連品の価格はつり上げられる」と元漁師の海賊は不満をこぼしたとのこと。乗組員は船の上で散財するため、その高いツケを支払うために海賊から抜けることができなくなるという構造が指摘されています。このように、ソマリアでは、物資提供者や女衒(ぜげん)など海賊ビジネスに群がる者が多数いて、中には弁護士や偽札検知器を持った銀行員までおりバラエティに富んでいます。また、ソマリアの首都モガディシュ北部の港では、海賊船の寄港のために「開発税」という名目でアルカイダと連携するイスラム系過激派組織シャバブへ金が支払われています。
海賊は"狩り"に出るために資金を調達する必要があります。たいていのオペレーションでの活動資金は数百ドルであり、手元資金でまかなわれることが多いのですが、大規模な遠征では3万ドル(約294万円)もの大金が必要となり、特別な金融筋から調達しなければなりません。この金融を担うのは。元警察官、軍関係者、公務員、チャットの売人、漁師、そして海賊OBです。報告書は、海賊が獲得した身代金の30%から75%が金融業者に流れると試算しています。
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一つのオペレーションには3人から5人の資金提供者がいて、彼らの中には海外から送金する者もいます。ソマリアから脱出したある金融業者はソマリア国内にはほとんど金をもたず国外に大金を所持しており、報告書は「海賊を利用したマネーロンダリングが横行している」と指摘しています。ソマリアの「海賊金融」は非常にダイナミックであり、ソマリア国内の政府金融機関よりも高い成長率を誇ります。そこでは様々なインターネット決済が駆使されており、ソマリアで最も活気のあるビジネスとなっています。
ソマリアの海賊金融業者が海賊から得た金は、ジプチ、ケニアを経て最終目的地であるドバイに行き着くことが調査から明らかになっています。さらに海賊金融屋の3分の1は、市民軍を整備したり、ソマリア国内で政治的影響力を得るために利益を投資しており、また、過激派に資金提供している者もいます。Ciise Yuluxという名の最も活動的な海賊リーダーの一人は、70人の海賊を指揮し、2012年にアルカイダやシャバブに武器や資金を提供したことが分かっています。
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