アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2021年11月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
ヨリちゃんさんの画像
ヨリちゃん
プロフィール

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2021年11月13日

映画『村八分』で描かれる閉鎖性は  日本社会の縮図で在り原点



 映画『村八分』で描かれる閉鎖性は

 日本社会の縮図で在り原点




 11-13-1.gif 11/12(金) 17:55配信 11-13-1


 《法よりも道徳が大切? 村ぐるみの替え玉投票を告発した女子高生とその家族に向けられる怒り・・・テーマは正しく同調圧力だ!》


  11-13-2.jpg

        ILLUSTRATION BY NATSUCO MOON FOR NEWSWEEK JAPAN 11-13-2


 決め付けて申し訳無いけれど、この映画を観た人はとても少ないと思う。僕は存在すら知ら無かった。再来年公開予定の僕の劇映画のプロデューサーで在る井上淳一から「作りは兎も角内容は参考に為るかも」と渡されたDVDで視聴した。
 森達也(映画監督・作家)『村八分』の公開は1953年。製作は近代映画協会と現代ぷろだくしょん。脚本は新藤兼人で、監督はコレがデビュー作と為る今泉善珠(よしたま)。


     11-13-3.jpg


 殆ど期待せずにソファに寝転がって観始めた。でも始まって20分を過ぎた頃、僕は居ずまいを正して居た。この映画は凄い。1952年に静岡県富士郡上野村(現・富士宮市)で起きた人権侵害事件を題材にしたこの映画は、静岡県の参院補欠選挙の発表の日から始まる。

 朝陽新聞(実際には勿論朝日新聞)静岡支局の本多記者(山村聡)は、野田村で大規模な替え玉投票が行われて居た事を訴える投書を入手した。投書の主は野田村在住の女子高生・吉川満江(中原早苗)。村を取材した本多は、役場が主導する形で不正投票が行われて居た事を突き止める。その記事が朝陽新聞に掲載され、司法当局と警察が捜査を始める。

 村の有力者の言うママにして居た村人達はパニックだ。その怒りは投書を書いた満江とその家族に向けられる。 詰まり村八分だ。映画の中盤迄は、その村八分の様子が克明に描かれる。
 丁度、種撒きの時期なのに、村で共有して居る牛や馬を吉川家は貸して貰え無い。満江が通う高校の校長は、法よりも道徳が大切だと遠回しに満江を戒める。でも社会科担当教師の香山(乙羽信子)は、貴女は間違って居ないと満江を励まし続ける。


           11-13-4.jpg


 状況を知った本多記者は、この村八分に付いても記事にする。多くの新聞や雑誌、そしてラジオの取材が村に押し掛ける。但しメディアは、吉川家を救わ無かった。本多のキャラクターも可成り好い加減だ。意図したか如何か分から無いが、70年近く前の映画なのに今と変わら無いメディアの問題が提起されて居る。

 特筆すべきは村の閉鎖性と普遍性だ。幾ら記事を書いても状況は変わら無い事に苛立った本多が「泥沼に杭を打ち込んで居るみたいだ」と妻に言って「日本中が泥沼さ」と続けるシーンが在る。
 ラジオの取材でマイクを向けられた村人は「吉川満江さんをどう思うか」と問われ「何も考えて無い」と即答する。満江の高校で〔生徒大会〕が行われ「純朴な村人達だ」との意見に「だから悪い人に利用されるんだ」と反論の声が上がる。安易に善悪を対置させる事を敢然と拒否して居る。

 《テーマは同調圧力》


             11-13-5.jpg


 こうした映画が今は撮り辛い理由は、吉川家以外の村人(詰まり一般の人)達を加害者として描く事に為るからだ。善意のママの加害。だからコソ暴走する。そんな事例は幾らでも在る。映画はそれを提示する。社会に喧嘩を売って居る。
 テーマは正(まさ)しく同調圧力。悩む村人も居るが、自分が村八分に為るので声を上げる事が出来ない。所謂村落共同体的メンタリティー。 正しく日本社会の縮図で在り原点で在る事を実感した。そして昔の邦画が、これ程果敢に現実に切り込んで居た事も。


 『村八分』(1953年) 監督・今泉善珠  出演・中原早苗・藤原釜足・英百合子・乙羽信子・山村聰《本誌2021年11月16日号掲載》



 〜管理人のひとこと〜

 戦争が終わって8年後の我が国の話で、管理人が小学校の2年生の時の日本の状況だ。内容を観ると今でも幾らでも在る様な話だ。悪魔の様な独裁者? 安倍前首相当時に行われたアラユル不正・・・例えば「桜を観る会」に招待された人達が内心は「コレは国の税金を使った不正な接待だ!」と認識しつつ「安倍後援会に入って居れば何かと利益に為るから・・・」と皆と同調しつつ利用される・・・この話と全く根は同じなのだ。
 政権が2度も変わったのに「森友・加計には触ら無い」との約束に囚われて法を司る関係者は身動きも取れず、新たに任ぜられた党の役職者も自ら「その問題には触ら無い」と公言せずには居られ無い状況下に在る。皆で法を破れば怖く無い・・・今と全く同じなのだ。























×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。