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2021年09月17日

枝野幸男よ! コノ一番「大事な時」に君は何を遣って居るのか?



 枝野幸男よ! コノ一番「大事な時」に君は何を遣って居るのか?

 9-17-1.png  9/17(金) 8:02配信 9-17-1


 甘えるんじゃ無い!!



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             Photo by gettyimages 9-17-2


 「菅政権の失敗で風が吹き始めて居る。此処で一気に政権を取ら無いといけません。もう次の機会は無いんですから〔良い負け方をして次に繋げる〕と云う様な考えではダメです!」


           9-17-3.jpg

              慶應義塾大学教授の井手英策氏  9-17-3
     

 「政策論議も好いけど〔俺がコロナ禍を何とかする!〕と、表に出て決意を示すべきです。菅政権がズタボロな状況で総選挙に勝て無ければ、彼の政治生命は終わりますよ」


         9-17-4.jpg

             法政大学教授の山口二郎氏 9-17-4   
 

 これ迄政策立案等で様々な助言をして来た2人が発破を掛けるのは、立憲民主党の枝野幸男代表(57歳)で在る。10月迄に行われる見込みの解散総選挙では、自民党がどの程度議席を減らし、野党第1党の立憲民主党がどれ程議席を伸ばすかが注目される。  
 菅政権の支持率は26%と最低を更新した(毎日8月28日付) 第2次安倍政権で最も低かった'17年7月の支持率と並んだと云う。  

 枝野が「十分に政権が代わる可能性が在ると云う結果が手元に在る」と息巻いた様に、解散総選挙へと進めば政権交代も見えて来る・・・残念ながらそう簡単にはいか無い。立憲民主党の支持率も相変わらず低調だからだ。
 最新の産経・FNN合同世論調査(8月21〜22日)に依れば、立憲民主党は僅か6・6%と約7%の支持しか得られて居ない。読売新聞の8月の世論調査を見ても支持率は5%に過ぎ無い。  

 詰まりそれは、党代表で在る枝野が期待されて居無いと云う事でも在る。こんな最大のチャンスに、彼は何故ボケッとして居るのか。  
 先ず枝野には、発信力が欠けて居る。実際、今年5月に刊行された著書『枝野ビジョン』で、枝野は〈立憲民主党や私自身が訴えて来た〔自民党政権に代わる新しい社会の形〕が、有権者の皆さんにナカナカ上手く伝わら無いモドカシサを感じて来た〉と明かして居る。だがそれは甘えでは無いか。政治学者の白井聡氏が語る。


          9-17-5.jpg

              政治学者の白井聡氏 9-17-5
 

 「メディアが野党の事を余り取り上げて呉れ無いと嘆いて居ても仕方在りません。そう思うなら、自らドンドン発信して行か無いといけ無い。Youtube用のスタジオをこの夏に新設した様ですが、何時見ても代わり映えし無い議員が登場して政策を話すだけなら支持拡大には繋がりません。  
 政権を取ったとしたら、具体的にドンな体制を整えるか、専門家を呼んでトコトン討論する様な、積極的な姿をモット見せるべきです」
 

 枝野は〔地道に・愚直に・ブレ無い事〕が国民に伝わりさえすれば支持率は上がると語って居る。だが未だ上がら無いのだからそれでは足り無いのだ。記者会見の場では、表情を大きく崩す事も感情を剥き出しにする事も余り無く必要な事を滔々と話すノミ。それ故に存在感は薄く国民の記憶に強く残る人物とは云い難い。  
 因みに、中学・高校時代は合唱部に所属し趣味はカラオケ。アイドルグループ・欅坂46の『不協和音』が持ち歌の一つと云う。ソンな枝野の人気や支持がナカナカ広がら無い理由は、ココゾと云う時の決断力の乏しさにも在る。  

 「真っ当な政治、真っ当な暮らしを取り戻す為に新しい受け皿が必要だ」と声を張り上げて、枝野率いる立憲民主党が野党第1党と為ったのは'17年の事だ。前出の山口氏が語る。

 「立憲民主党立ち上げは優れた政治的決断だったので、決して勝負出来無い人では無い。只、余りに慎重過ぎて勢いや調子に乗る事が出来無い面が在る。
 私が『もうソロソロ、新しい政権を担う〔次の内閣〕も提示して、闘う態勢を作りましょう』と言っても『嫌、'17年の様なブームは簡単には起き無いから・・・』と状況分析してナカナカ動か無い。ギリギリ迄状況を見極めるのは彼の短所にも為る。それでは折角のチャンスは生かせません」


 '12年、枝野が官房長官等を務めた民主党は、自民・公明両党に政権を奪われて下野した。その事を反省した枝野は「遠からず期待に応えられる政権を作りたい」と、2年前に語って居る。 今コソ、'09年に民主党が政権交代をした時の様に〔次の内閣〕を組織して発表すれば好いではないか。 その上で「私を首相に選んで下さい。私はこんな風に国民を幸せにします」と云うビジョンをハッキリ示す。そうすれば、現政権に失望して居る人々は、枝野の声に耳を傾けるのではないだろうか。

 「優等生」はもう要ら無い

 決断と同時に覚悟も必要だ。前出の山口氏は「『俺が救国政権を作るんだから如何か手伝って呉れ。それがイヤと云うなら、貴方達は自民党を応援すると云うのか』と国民に迫る覚悟が求められる」とも語る。

 例えば、立憲民主党の全議員が、議員歳費を全額返上してコロナ対策に供する・・・最低でもこれ位の覚悟を見せ無ければ、国民は付いて来無いだろう。只首相を目指すと言っても「又口先だけのポーズか」と、誰も信じて呉れ無い。  
 一方で〔民主〕と云う割には、何でも自分一人で進める性格も、支持が広がら無い足枷と為って居ると云う。前出の井手氏が語る。  

 「枝野さんの勉強会に居た時期も在ったので、応援の気持ちを込めて敢えて言いますが、彼の一番の欠点は孤高を守る〔一匹狼〕だと云う事です。枝野さんは頭が好いから、現実を自分の力で変え様とする。人を使い熟すのでは無く、自分の才能を信じて自分の力で動くタイプなんです。  
 ですから、党の内外に枝野さんを支える仲間が少なく、地方や現場の声も上手く吸い上げられて居ません。草の根で地域の課題と向き合って居る人達の思いが、届いて居ないんです」


 この国を何とか変えて欲しいと云う人々の声を十分に聞かぬママ、真面目な優等生が一人で正しい事を言って居るだけではチャンスは掴め無い。    

 「高齢者から若い人に至る迄多数の支持を集めたいなら、枝野さん自身が多様な意見を受け止めて、多面的に為るしか在りません。この大事な局面では、理想論のみに走らず、清濁併せ呑む様な懐の深さ、人間力が求められて居るんです」
 

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           哲学者で津田塾大学教授の萱野稔人氏  9-17-6


 哲学者で津田塾大学教授の萱野稔人氏もこう語る。今立ち上がらずに何時立つのか。何もし無ければそのママ消えて行くだけだ。



  (文中一部敬称略)  『週刊現代』2021年9月11・17日号より 週刊現代(講談社)



 〜管理人のひとこと〜

 枝野氏が煮え切ら無い様に見えるのは、それは彼の性格で在りもしかしたら政治信条で在るのかも知れない。彼は先頭に立ち集団の顔と為って、例え失敗したとしてもその責任を一手に被り華々しく散ってしまう様な感情的人間とは異なり、或る意味菅首相の様な、政権を陰で支える裏方的手法の得意な人なのかも知れ無い。
 余り表にシャシャリ出ず、政党を理論で指導する元共産党の歴代委員長の達の様な立場を好み、それを理想として居るのでは無かろうか。失敗出来ない立場に自ら追い詰めて居るので行動が鈍く為ってしまう。だからと云って他に適当な人材が・・・実は立憲民主党は人材の宝庫なので在る。そして、連立で得た他党の仲間が居る・・・政治信条は多少異なれど目的は一つ〔国民の為の政治〕なのだから叡智を絞って素晴らしい政治を目指して頂きたい。


























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