2021年04月01日
松本人志の「セックスレスに為ってから」に救われる人々
松本人志の「セックスレスに為ってから」に救われる人々
2017.8.7 16:17
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「セックスレスに為ってからでしょう、本当の夫婦は」
7月16日放送の『ワイドナショー』(フジテレビ系)でのダウンタウン・松本人志(53才)の発言に、多くの既婚女性がザワついて居る。
松本と云えば、独身時代、常盤貴子(45才)や優香(37才)SPEEDの島袋寛子(33才)と云った名だたる美女と浮名を流したモテ芸人。2009年に元タレントの一般女性と結婚し長女が誕生すると、スッカリ子煩悩な好きパパのイメージが定着した。
そんな松本から飛び出した、この言葉に共演するフジテレビ・佐々木恭子アナ(44才)は、ハッと口を押さえて「アァ〜・・・ウンウンうん! 私、凄い染みましたね」と共感した。
佐々木アナだけでは無い、松本の発言に賛同する声は少なく無い。女性の悩みをシェアするセクシャルセンスアップ・SSUヒーリング会を主宰するピンク先生もその1人だ。
「松本さんの発言は、これ迄世間で“ダメ夫婦”の象徴とされて来たセックスレス夫婦に希望を与えるものです。セックスレスに悩む女性の中には救われた人も多いと思います」
一般女性からも同調する声が聞こえて來る。小学4年生の娘が居る43才専業主婦が言う。
「私は結婚前から性欲が余り無くて、子供が出来る迄は旦那の要求を受け入れて居ましたが、出産後はセックス自体が苦痛で・・・でも、夫は仕事でのストレスを発散するかの如く執拗に求めて來るんです。“疲れているから”とか“隣の部屋で子供が寝てるし”等とヤンワリ断るんですが、夫はアカラサマに不満そうな表情で・・・その度に罪悪感を覚えて居たので、アノ発言を聞いてホッとしました」
日本性科学会はセックスレスの定義を「特殊な事情が認められ無いにも関わらず、カップルの合意した性交、およびセクシュアル・コンタクトが1か月以上無い場合」としている。
2012年に同学会のセクシュアリティ研究会が中高年の性事情をまとめた『セックスレス時代の中高年「性」白書』によれば、セックスレスと答えたのは男性77%・女性74% 2000年に行った同様の調査では男性は43%・女性46% 僅か10年余りで2倍近くに増えている。同会代表・荒木乳根子先生が解説する。
「特に40代、50代のセックスレスの傾向が非常に高く為って居ます」
世界的に見ても、日本はセックスレス大国だ。英国コンドームメーカー・デュレックス社の調査によると、週に1回以上セックスする人の割合はギリシャ87%・フランス70%に対して、日本は34%と世界最下位だったる。(2006年)
セックスレス夫婦の実情を探る為、本誌・女性セブンは30〜70才迄の既婚女性300人を対象に緊急アンケートを実施した。〈夫と最後にセックスしたのは何時ですか?〉と云う問いに「1週間未満」と答えたのは11%(33人)と少数派で「1年以上セックスしていない夫婦」は過半数の55% その中には「20年以上セックスしていない夫婦」が37組も存在した。
セックスレスも2パターンに分かれる。1つ目が「求める夫、拒む妻」である。会社員の夫と野球部に所属する中2の長男と3人で暮らす46才主婦が、その苦悩を明かして呉れた。
「朝は誰よりも早く起きて朝食の支度と息子のお弁当作り、日中は掃除・洗濯を済ませてスーパーのパート。家に帰れば夕食の準備や後片付けに追われる。夜に為ればもうヘトヘトで性欲なんてありませんよ。だから、セックスする暇があれば、ユックリお風呂に浸かって一刻も早くベッドに入りたい。だけど、今でも旦那はセックスをしたがるんです。レスに為って7年位ですが、もう断り続けるのも疲れました」
男性週刊誌が「死ぬまでSEX」特集で盛り上がって居る様に、中高年男性の性的欲求は衰え知らず、妻達は夫の性の捌け口と為る事に嫌悪感を示して居るのだ。もう1つはその逆のパターンである。36才で長女を出産した保険セールスレディー(41才)はこう語る。
「長女を産んでから5年間もレス。私は2人目を望んで居たので、出産後も誘って居たんですが、旦那は“疲れている”“明日早いから”と避けられ続けました。その癖オナニーは隠れて毎晩の様にして居るんですよ!夫のことを愛していますし、子供や生活を考えれば離婚はしたく無い。でも、このママ女として見られ無いまま枯れて行くのは辛いです」
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ガダルカナル・タカ&橋本志穂ご夫婦
ガダルカナル・タカ&橋本志穂の場合は・・・彼女同様「求めて来ない夫」に苦しみ傷ついた経験を持つのは、夫のガダルカナル・タカ(60才)と23年間セックスレスだと云うフリーアナウンサーの橋本志穂(49才)だ。
「結婚前に主人の自宅にお泊まりした際も全然手を出して来なくて。身体を求めて来ない処が紳士だと思って居たんです。でも、結婚しても全くセックスが無い。毎晩、(ビート)たけしさんと食事して來るって出掛けちゃうんです。ゲイなのかと疑いましたよ(笑い)朝まで悶々として眠れ無い日々が続きました」
恥ずかしさからか、橋本は自ら求める事は出来なかったと云う。だが、何時まで経っても変わらぬ夫の態度に堪忍袋の緒が切れ、タカを問い詰めた。
「当時は私も行く行くは子供が欲しいと思って居たので、話し合いの場を持ちました。恥ずかしくて“如何してセックス出来無いの?”とは言え無くて“ナンで私を愛して呉れ無いの?”って聞きました。すると主人は“エェ〜、コンなに大切にしてるじゃん?”ってヨシヨシされて・・・私の思いは全然伝わりませんでした。でもコンなこと恥ずかしくて親にも相談出来ないんですよね」
女性ファッション誌でも「セックスでキレイに為る」「脱・セックスレス読本」と云ったセックスを推奨する企画が組まれる為、セックスをしない女性は不幸の烙印を押された気分を味わう。しかも、自分は欲して居るのにパートナーから見向きもされ無いと云うのは、胸が張り裂ける様な思いだろう。
どちらのパターンにせよ、日本では昔から「セックスレス=悪」と云うイメージが根強く残る。民法770条にこんな一文がある。
《[裁判上の離婚原因]夫婦の一方は、左の場合に限り、離婚の訴を提起する事が出来る(中略)その他婚姻を継続し難い重大な事由がある時》
離婚問題に詳しいフラクタル法律事務所の堀井亜生弁護士が解説する。
「法律では婚姻は精神的・肉体的な結合であり、性的関係は重要だと見做されている。その為、病気や老齢等の理由や当事者間の合意がある場合は別として、長期間性交渉が無い事は『その他婚姻を継続し難い重要な事由』に当たるのです」
堀井弁護士によれば、実際に肉体的欠陥が無いにも関わらず、夫が1年4か月、正当な理由無く性交渉を拒否し、一方で自慰行為をして居た為、離婚が認められたケースもあると云う。この様に法律も「セックスレス=悪」と認めているのだ。その為親にも家族にも友人にも悩みを打ち明けられず、一人で抱え込んでしまうと云う女性が後を絶た無いのだ。
※女性セブン2017年8月17日号
セックスレス男性が多数 布川敏和が自身の事情語る
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離婚理由はセックスレス と報じられた布川が本音を語る
本誌・女性セブンは30代から70代の既婚男性200人にセックスレスに関するアンケート調査を実施した。その結果「妻と1週間以内にセックスをした」と云う男性は37人(18.7%)と少なく「1年以上していない」と答えた人も50%を上回った。
1年以上セックスをして居ない人に〈もう一度妻とセックスをしたいか?〉と問うと過半数の人が「NO」と回答した。
その一方で〈性欲の処理は妻以外でしていますか?〉と云う質問には半数以上が「YES」とした。その処理の方法としては「マスターベーション」が最も多かったが、家庭の外にセックスする相手を持っている人が30%以上居た。
出版社勤務の野沢瑛太さん(仮名・46才)は妻(26才)の不妊治療が切っ掛けでセックスレスに為ったと云う。5年前に結婚した二人は子供を望んで居たがナカナカ恵まれず、婦人科を受診した処、妻が不妊体質だと診断された。以来、夫婦の間のセックスは“愛を確かめる行為”から“子づくりの為の義務”と為った。
「排卵日に為ると“チャンスは今日しか無いんだから!”と鬼気迫った様子で迫られ、行為が終わると“又ダメだったらどうしよう”とサメザメと泣く地獄でした・・・今は子供も授かり彼女も落ちついて居ますが、僕は当時のことがトラウマと為ってしまいもう妻とのセックスは無理です・・・」(瑛太さん)
妻との行為が無く為ってからの性処理は、専ら風俗を利用して居ると云う。2014年にタレント・つちやかおり(52才)と離婚した布川敏和(51才)は、離婚理由はセックスレスと報じられた。布川が、過つての夫婦の営みについて明かして呉れた。
「3人の子供達に子供部屋を作ろうと自宅をリフォームした際に、夫婦の寝室が別々に為り、そこからセックスレスが始まりました。スキンシップがあれば夫婦喧嘩が起こっても仲直りも出来るのですが、セックスレスに為った事で、険悪な期間も長く為り、徐々に夫婦間の空気が変わって行きました。これじゃいけないなと思い、子供が学校に行っている間にラブホテルに誘う計画を立てたこともあったけど、なかなかチャンスが見付から無かった」
布川に限らずセックスレスに為っても、妻を求めようとする夫が居るのも事実だ。だが『友達以上、不倫未満』(朝日新書)の著者・秋山謙一郎さんは「男の本音」についてこう解説する。
「セックスレスの男性が、皆、一様に口にするのがレスでも“夫婦の気持ちは繋がっている”或いは“モハヤ家族だから”と云う事。しかし、そう言いながらも彼等は“性的嗜好が合わ無いから”とか“性的な意味では配偶者に飽きてしまった”と、家庭の外に相手を求める」
男の性欲は“夫婦の愛”にも勝るのだろうか・・・
※女性セブン 2017年8月17日号
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