2021年03月19日
快進撃の清原果耶 「視野を広く柔軟に」を課題にさらに前進
管理人の押すスター 清原果耶(きよはら・かな)さん
快進撃の清原果耶 「視野を広く柔軟に」を課題にさらに前進
クランクイン! 2021/03/19 06:30
クランクイン! 清原果耶 写真 松林満美
2021年、最も注目度の高い女優と言っても過言では無い清原果耶。5月スタートのNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』でのヒロインを初め、出演映画も続々と公開。中でも『まともじゃないのは君も一緒』で演じたヒロイン・香住は、これまで見た事が無い様な弾けた清原が堪能出来る。充実一途の印象を受ける清原だが「変わらなければ・・・」と確り課題に向き合って居る姿も垣間見える。
映画『まともじゃないのは君も一緒』
ここ迄暴言を吐く様な役を遣った事が無かった
映画『まともじゃないのは君も一緒』で清原が演じた香住は、見た目は良いが数学一筋でコミュニケーション能力がゼロの予備校教師・大野(成田凌)に、上から目線で恋愛上級者を気取る予備校生。
台本を読んだ清原は香住に付いて「結構毒っ気が強く自分勝手さが目立つ女の子」と云う印象を抱くと共に「此処迄毒舌で何でも言っちゃう役を遣った事が無かったので、どうしたら好いのだろう…と云う不安がありました」と胸の内を明かす。同時に「確り遣り切れたら、キッと楽しいのだろうな」と云う期待も大きかったと云う。
劇中、香住が多くのシーンで対峙(たいじ)する事に為った大野を演じる成田。どちらも可成り個性的な役だが、基本的には、清原・成田共に、互いが持ち寄ったキャラクター像を現場でブツケ合いながら関係性を調整して行った。
その意味で、成田の吸収力は大きな助けに為った様で「大声を出すシーン等は、何処迄遣って大丈夫なのか…と冷や冷やして居たのですが、凄くバランスを取って頂けました」と感謝を述べる。
主演の二人・・・成田凌と
此処迄遣っても好いんだ
「遣り切れたら楽しいのだろうな」と云う清原の言葉。実際、これ迄経験した事ない様なテンションでの芝居を「自分の中では最大限やり尽くした積りです」と言う一方で「見て下さる方が香住をどう受け取って頂けるのかが一番大事なので、未だ不安はあります」と苦笑い。
それでも「作品の色合いや監督によって違うと思いますが『此処迄遣っても好いんだな』と云うラインが一つ出来た気がします。その意味で、凄く良い経験が出来た撮影でした」と、本作は実りが多い現場だったようだ。
また、人を好きに為る事にも確りと理由を求める香住と云う女性については「『そこ迄する?』と云う部分はありましたが、チャンと相手の事を調べる処は好感が持てました。チョット斜め上を走って居る様な疾走感が彼女の魅力なのかなと思って居たので、その部分は大事にしました」と役作りのポイントを挙げる。
頑固な自分からの脱却「視野を広く」
劇中大野は「普通に結婚がしたい」と思い、自ら「変わりたい」と香住から恋愛指南を受ける。飛ぶ鳥を落とす勢いで快進撃を続けて居る清原に「変わりたい、変わらなきゃ」と云う思いはあるのだろうか・・・
「ここ数年考えて居るのは・・・」と話し出すと「私は凄く頑固なので『これだ!』と云う直感に目覚めると、そこに進みたく為ってしまうんです。でも自分の考えだけではダメだなと。もっとチャンと人の話を聞いて、視野を広く柔軟性を持った方が好いなと思って居るんです」と課題を挙げる。
そこには「作品の為に」と云う思いが強く為って行ったからだと云う「ヤッパリ好い作品を作る事が一番大切。そこに向かって行く為に、確り相手の話を聞く事は大事だと云う思いはドンドン強く為って居ます」
鳥居歌集『キリンの子』は心に沁みた
連続テレビ小説『おかえりモネ』の撮影も始まり、更なる飛躍が期待される2021年。高いパフォーマンスを維持する為に「兎に角健康で居る事」と強く意識して居る事を挙げた清原。
更に、撮影が続きアウトプットする日々が続く中、確りインプットする作業も忘れ無い。「詩集や本は好く読みます」と語ると「以前は、一度読み出したら最後迄読み切ら無いと気が済まなかったのですが、今は少しずつ読める様に為ったので、効率好くインプット出来る様に為って居ます」と笑う。
最近は歌人・鳥居の歌集『キリンの子』が心に沁(し)みたと云う。「内容を説明するのは難しいのですが、痛く深い感じの本なんです」感受性を豊かに突き進む清原は、今後ドンな表現で我々を楽しませて呉れるのだろうかめめめ先ずは本作で新たな清原の一面を堪能したい。映画『まともじゃないのは君も一緒』は全国公開中。
(取材・文 磯部正和 写真 松林満美)
女優・清原果耶(きよはら・かな)チャンとは・・・
彼女を知ら無い人も居るだろう・・・彼女は、まるでNHKの専属俳優の様な感じなのでNHK人物録から紹介しようと思います・・・
主な出演作品
〇 連続テレビ小説 あさが来た
〇 NHK放送90年大河ファンタジー 精霊の守り人
〇 ドラマ10 透明なゆりかご
〇 連続テレビ小説 なつぞら
〇 BS時代劇 螢草 菜々の剣
プロフィール 女優 清原果耶 きよはらかや
2002年生まれ 大阪府出身 2014年「アミューズオーディションフェス2014」でグランプリを獲得 2015年 連続テレビ小説『あさが来た』で女優デビュー 以来NHKでは大河ファンタジー『精霊の守り人』シリーズ 連続テレビ小説『なつぞら』 存在感を発揮
2018年『透明なゆりかご』でドラマ初主演を務め 2019年は夏の特集ドラマ『マンゴーの樹の下で』の熱演にも注目が集まる 『螢草 菜々の剣』は初の本格時代劇ながら主人公・菜々役を好演する
これまでの主な出演番組の写真
ドラマ10 透明なゆりかご 3-19-3
特集ドラマ マンゴーの樹の下で〜ルソン島、戦火の約束〜 3-19-4
BS時代劇 螢草 菜々の剣 3-19-5
そこで、管理人が彼女を初めて観、そして強く印象に残ったのが2018年のドラマ10 透明なゆりかご での青田アオイ役だった。それをご紹介しよう・・・
ドラマ10 透明なゆりかご(2018)青田アオイ役 インタビュー
この撮影に入る前から、私自身が人としての生き方や命と云う事がテーマに為る作品に携わる機会が増えて居たんです。そうした中で、初主演としてこの青田アオイ役を頂けた事は運命的にも感じました。でも、毎日必死でしたね。どうしたらアオイの気持ちが理解出来るんだろう。どうしたらアオイの気持ちに寄り添えるんだろうと、模索を続けた日々でもありました。
アオイは不器用でコミュニケーション下手な高校生・・・そんな風に悩み、戸惑う私に、監督、スタッフ、キャストの皆さんが暖かな声を掛けて見守って下さいました。その心強さを今も忘れる事は出来ません。また、原作の漫画家・沖田×華さんも何度か現場に来て下さり、色々な事を話して下さったことも演じる上でとても為に為りました。
アルバイトの看護助手として町の産婦人科医院で働き始め・・・とある町の小さな産婦人科医院を巡る命の物語ですが、アオイと云うコミュニケーション下手なキャラクターが主人公だからこそ、純粋に伝わるものも多かったと思います。
“解決はされ無くても明るい方に向かって欲しい”そんな願いを込めながらアオイと一心同体に為って、毎回患者さんの人生の物語に向き合って居た気がします。この作品を通して私自身も救われたと云うか、誰かに取って意味のある作品を創り出す尊さを学ばせて頂いた気がしています。放送後にも大きな反響を頂き、皆さんの心にこの作品が確り届いて居たと云う事が何よりの喜びです。
以上
管理人のひとこと
透明な揺りかご・・・この題名の意味する処は、妊娠された母体の中で透明な膜にくるまれて育って行く・・・それはまるで優しい愛情にくるまれた揺り籠の様なもの・・・と表現したものでしょう。私には主演された清原さん自身の心・・・何事にも過敏に反応してしまう、穢れの無い無垢な透明な心・心情を形容して居る様に受け止めて居ました。
実の母親とも心からコミニュケーションを取れ無い・・・と悩む彼女は、余りに純粋ゆえに社会の矛盾と正面からブツカリ対峙し悩むのです。そしてそれとは別に、赤ちゃんを妊娠し生育され出産し子育てする・・・この全てが医学的にもマダマダ不明な範囲にある、或る種の奇跡の中のストーリーだ・・・との、生理的な科学で分析不能な未解明な分類に入る。そんな生命の奇跡を、若い少女が受け取れる筈も無く、また大人の産婦人科のドクターも看護師も不明な分野を日々勉強し開拓する日々なのだ・・・現在日々葛藤する、産婦人科の尊い物語でもあったのです。
仕事の範囲を、予算的に恵まれ過ぎた環境にあるNHKに偏り過ぎず、活躍の場を全方向に広げ、広い海原へ巣立って欲しいと思います・・・
以上
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