アフィリエイト広告を利用しています
ファン
検索
<< 2024年11月 >>
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
最新記事
写真ギャラリー
最新コメント
タグクラウド
カテゴリーアーカイブ
プロフィール
ハナブサチロロさんの画像
ハナブサチロロ
世田谷区出身。
プロフィール

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2019年02月17日

映画『バイス』(2018/米/アダム・マッケイ監督)@松竹試写室

ポスタービジュアルを一見すると硬派な実録映画に見えるが…。
再現ビデオのように進行し、途中で、あれれ?となる。
しかし、最高峰のキャスト&スタッフによる面白政治映画。
美術は時代時代の背景を作りこみ、俳優陣は迫真の演技をする。
その一方でそれらをまるで茶化すような映像もインサートされる。
飲んだくれでろくでなしの青年が恋人に怒られて改心し、アメリカ政府の権力を握るまでになる、ある種サクセスストーリーでもあるのだが、監督がこの作品に影響を与えた映画は『シド・アンド・ナンシー』とインタビューで答えているのも頷ける。
カメレオン・クリスチャン・ベールはもちろん素晴らしいが、サム・ロックウェルが演じたジョージ・W・ブッシュが軽くていい。

こういう作品が生まれてくるのもUSAの不思議さの一つでもある。



2019年02月13日

映画『バーニング 劇場版』(2018/韓/イ・チャンドン監督)@ TOHOシネマズシャンテ

映画を観る前に有楽町のストーンでコーヒー。
ここはとてもいい。

『バーニング 劇場版』、痺れる刺激。
トランプの声、北朝鮮の放送、中国の存在、大きな触れることのできないシステムの中ではあってもなくてもどうでもよく感じる物はある。
例えば「自分」という個。
物語は曖昧なものばかりである。
猫はいたのかいなかったのか。
あの猫はボイルだったのか。
井戸はあったのかなかったのか。
母親以外の無言電話は誰からなのか。
ビニールハウスは…。

ライトを出来るだけ使わず、逆光を生かした撮影が不穏な空気を醸し出す。主人公がビニールハウスのドアを開ける時、まるで影が彼に近づいていくようで怖い。撮影は『哭声 コクソン』を担当したホン・ギョンピョ。
ただ運転しているシーンだけでも不安が募る。編集の技か。

ギャッツビー・ベンがマイルスを鳴らすのはとてもキザだけどヘミのダンスに魅了されてしまった。

ラストは曖昧さを残したまま唐突ではあるがそれがいい。

2019年02月12日

風紀委員 満寿久子

一昨日は中野あくとれにて劇団おひさま冒険団「風紀委員 満寿久子」(作・演出:香取大介)を観劇。

ハイテンションで繰り広げられ、アニメ感、アングラ感ある学園ファンタジー。
説教の領域にも踏み込み、玉虫色の善悪をコミカルに真剣に表現している。
苦しみながらも人や物事に向き合うからこそ生まれてくる物語。

団長・吉良竜矢のダンス、長台詞が惹きつける。

夕食は祖師ヶ谷大蔵・岡田屋で安定の炒飯と餃子。

2019年01月31日

映画『美人が婚活してみたら』(2018/大九明子監督)@ アスミック・エース試写室

前半はゆるくギャグを交えた時間が続く。芸人さん含め変わったキャラたちもご愛敬。
モテ男・矢田部(田中圭)登場あたりから空気が変わっていき、回想含めた後半の畳みかけがさすが。主人公だけでなく親友・ケイコ(臼田あさ美)の心情もしっかり描かれている。
さてさて人は何のために結婚するのだろうか。

ちなみに撮影の中村夏葉カメラマンは篠田昇氏の弟子。様々なシーンで自然光が当たっているような雰囲気が感じられた。

2019年01月24日

奇跡は見つかるのか

年末年始は食べては酒を呑みダラダラと健康に過ごした。

先日は、久しぶりに表参道の権兵ヱでせいろ。富田屋とはまた違う旨味、弾力を楽しむ。

近くのPinpoint Galleryにて「寺門孝之 新作絵画展 2019 Bluebelle knows」。
美しいブルー。
彼女は閉じ込められているのではない。額は窓枠のようで、向こう側に吸い込まれそうな気分。
滲む色の世界に触れてみたいと思った。

地下鉄で移動し曙橋のGALLERY MANIMANIにて「その後、69 平成完結編 Theカスタマイズ楽器!20人の作家が奏でるART GIG」 。
ロックをテーマに様々な作品が並ぶ。
お目当ての北島元朗氏の写真は偶然の超お宝である。
写真というものはこういう奇跡を記録するわけである。奇跡はどこかに転がっているのだなあ。

夕飯は千歳烏山・仲屋。ガツ刺し旨い。

2018年12月18日

一昨日の暗い日曜日

一昨日は千本桜ホールにて月蝕歌劇団「ドグラ・マグラ」(作:夢野久作/脚本・演出:高取英)を観劇。
大陸からの遺伝子か刷り込まれた記憶か、はたまた九州の田舎の呪われた一家の物語か。
胎児の頃にに見た夢は当然忘れているはずだが、何かの拍子にその一部でも思い出すことはあるのだろうか。
謎に曳かれながら何かを隠そうとする独特のエロティシズムに惑わされる。

里見瑤子、友利栄太郎がアンダーグラウンドに引っ張り込む。
呉一郎役の慶徳優菜の眼はここではないどこか遠くの世界を観ているような眼でとても魅力的だった。

暗闇の中の光が描く月蝕世界を堪能できた。


夕飯は下北沢のつ串亭で。
熱燗ととりわさの相性が良い。

2018年12月13日

映画『ビール・ストリートの恋人たち』(2018/米/バリー・ジェンキンス監督)@松竹試写室

映画『デトロイト』(キャスリン・ビグロー監督)とはまた視点が違うものの物語の背景には差別社会がある。
冒頭、歩いてくる一組のカップル。二人はお互いを愛しあっているがその瞳には不安の影がある。

以後、二人のシーンはほとんど回想で、見つめ合うだけで、語らうだけで泣けてくる演出。じわあっとカメラが動けば、じわあっと感情が動く。
レコードは回り、雨音は続き、ベッドは軋む。実際には軋んではいないが尾崎豊「I LOVE YOU」の世界も重なる。

無実の罪で収監されたヒロインの家族のチームワークが温かい。家族が住む古い家は特別広くはないが品が良い。父親と話すテーブルも洒落ていた。
美術はジム・ジャームッシュ監督の『コーヒー&シガレッツ』『パターソン』なども手掛けたマーク・フリードバーグ。さすが、芝居場のムードを上げている。

ネチネチしたいやーな感じの巡査を演じたエド・スクライン、被害女性をかくまう男を演じたペドロ・パスカルなど少ないシーンでも印象付ける。

デートムービーではある。デート後の食事は少し言葉少なになってしまうかもしれない。ただ、どんな状況でもお互いを信じ続ける或るカップルのことを忘れることはないだろう。


2018年12月10日

映画『プレイルーム』(2018)@シネマート新宿

女優であり現役ストリッパーの若林美保を主演に、ナリオ、中村真夕、松蔭浩之、佐々木誠、福島拓哉ら日本映画界の異端5人が、それぞれ監督を務めるオムニバス映画。

『などわ』(監督:ナリオ)
ナリオ監督ならではのハートウォーミングな作品。描かれるカップルがとても微笑ましい。優しさと優しさがカッコ良く響き合っていた。

『 L I O N 』(監督:松蔭浩之)
エロスを感じるSF。声の仕事をしていないらしいが、ナレーション・SALAの声がナチュラルハスキーで素敵だった。

『クローンハート』(監督:中村真夕)
監督の実体験が基になっているらしいがそれこそ不気味で怖い。登場人物3名が不思議オーラを放っていて結末で背筋がゾゾゾとする。不気味だ。

『熱海の路地の子』(監督:佐々木誠)
ここ数年、観光客が戻って来たという熱海が舞台。しかし、家族で楽しみ観光地ではない「路地」が主役でもある。誰がどこに向かうのかわからない路地、階段、長年の潮風による錆…。野良猫のような女に化かされそうな、なんとも魅惑的な映画。

『Floating』(監督:福島拓哉)
10年前に娘を亡くした夫婦の物語。二人の間には何かしら分かり合えているものがあるに違いない。それがただただ哀しい。静かな時の流れを感じる映像だ。


新宿に似合う映画だった。


写真は5年前に撮った熱海。

atami4j.jpg

2018年12月04日

標榜語をモットーと読む

先日、午後、上野に向かった。
旧博物館動物公園駅駅舎を舞台にした鑑賞型のインスタレーション「アナウサギを追いかけて」(作・演出:羊屋白玉)を観たかったからだ。しかし、予想はしていたがその日の定員に達していたため入れず。

近くの国立国会図書館国際子ども図書館にて展示会「『赤い鳥』創刊100年―誌面を彩った作品と作家たち」を観た。
1918年(大正7年)に創刊された雑誌「赤い鳥」で活躍した作家や作品が紹介されている。
当時の標榜語(モットー)を読むと檄文のような強い文章である。大人に成長していく少年少女を思う気持ちが漲り、単なる雑誌ではなく文学運動の一環であることを知った。
貴重な作品が並ぶ中、「一に十二をかけるのと十二に一をかけるのと」(久保田万太郎著)という面白いタイトルが目に入った。1948年(昭和23年)に文学座で上演されている(作:久保田万太郎 演出:戌井市郎)。どんな物語なのだろう。

夜は日暮里の焼鳥屋「助平」。旨い。
店を出て西日暮里まで散歩。
途中、24時間営業の「一由そば」が気になったが帰宅。

2018年11月26日

飾らない美しさ

先日、初めて箱根の大涌谷を訪れた。
名物の黒たまごを食べたいと思ったからだ。
景色はさほど期待していなかった。
黒たまごは確かに美味しかったが、大涌谷の姿に目を奪われた。
地球の命を感じる。安全に整備された場所ではあるが怒らせてはいけない、とただただ思う。
やはり人間は小さいのだ。

写真 2018-11-24 14 15 51.jpg

強羅の太陽山荘に一泊。湯もいいし、飯が旨い。華美に飾らない感じがとてもいい。
いたるところに草花が配置されて、癒された。

翌日は箱根菜の花展示室で「阪口鶴代の絵。」を見る。
アルシュ紙に天然岩絵具で塗られ、そして削られた作品の佇まいが美しかった。
まるで土壁のような風合いだ。アルシュ紙はコットン100%のとてもポピューラーで版画にも適しているという。
青色が何かを発しているようだが、それが何だかわからず、何周か回って作品を見る。
時間さえあれば、ずっと回ってしまうのではないかと思った。
自ずと、いつか何かを見た感覚、印象がふっと寄ってはまた遠ざかってゆく。

このギャラリーもとても素敵な空間だった。何かを祝っているような空間だ。
演奏を聴きながら食事をしながら喜びを分かち合うような空間だった。
来て良かった。

写真 2018-11-25 11 17 48.jpg


×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。