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<ぶれない「自分の仕事観」をつくるキーワード80> 村山昇





著者の経験を様々な著名人の言葉を借りて表現している一冊です。



個人的には、

「人は物事ではなく、それをどう見るかによって思いわずらうのである」
(エピクテトス、古代ギリシャ・ストア派の哲学者)

という言葉に非常に気づかされることがありました。



先日、中学時代の同級生と会う機会があったのですが、その同級生は会話で、
「自社の商品を売りたいけれども、オカドがそういった購買担当者でなくて残念だ」と言ってきました。


内心では、

「それが久しぶりに会う同級生に向かって言う言葉なのか!とても利己的なひどい人だ!」


と思いましたが、さきほどのエピクテトスの一文から

私には、「同級生には利己的に接するべきではない」という「べき論」を持っていることがわかりました。


その同級生と今後再会した時にどう接していくか、ということは別にして、
少なくとも私自身が持つ「べき論」によって、怒ったり、ストレスをため込んだりすることから解放される一つの方法を得られたことは非常に大きいものでした。



印象に残ったポイントは以下の通りです。


「心が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる」
(星陵高校野球部の指導書き)



「人生とは10%のわが身に起こること、そして90%はそれにどう対応するか」
(ルー・ホルツ、アメリカンフットボールコーチ)



「人格は繰り返す行動の総計である。それゆえに優秀さは、単発的な行動にあらず、習慣である」
(スティーブン・R・コヴィー、7つの習慣)



雇われる人間が持たなければならないものは、自分の自由の一部を引き渡す覚悟と悪い会社であれば潔くそこを辞めて他でも十分に雇ってもらえる力である



「お金は鞭と同じである。人を働かせることはできるが、働きたいと思わせることはできない。
仕事そのものが内なるやる気を呼び覚ます」
(ジョシュア・ハルバースタム、コロンビア大学教授)



「人は物事ではなく、それをどう見るかによって思いわずらうのである」
(エピクテトス、古代ギリシャ・ストア派の哲学者)

自分の持つ、「べき・はず」論をうまく緩める



成功という強迫観念 −成功と幸福は同じものではない−
「成功と幸福とを、不成功と不幸とを同一視するようになって以来、人間は真の幸福は何であるかを理解しえなくなった。(中略)幸福は各人のもの、人格的な、性質的なものであるが、成功は一般的なもの、量的に考えられ得るものである」
(三木清、人生論ノート)



請求書的祈り(神様に向かって「ああしてください、こうしてください」という祈り)
領収書的祈り(神様に向かって「私はこれだけのものをいただきました。ありがとうございます」という祈り)
前者の祈りから後者の祈りに代えてみる。

(ひろさちや、サライ・インタビュー集 上手な老い方より要約)



幸福だから笑うわけではない。むしろ、笑うから幸福なのである


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