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<若き社会人に贈ることば> 松下幸之助





今回も故・松下幸之助さんの一冊をご紹介します。
本作品も松下幸之助さんの著書の中から抜粋された作品集です。

テーマはタイトル通り「社会人になりたての人」に向けて書かれた(抜粋された)一冊です。

学校を卒業して社会に出れば、そこは今までとは価値観のまったく異なる世界です。
たとえば、テストは自分自身の力で解き、カンニングは許されないことです。

しかし、ビジネスにおいては自分自身だけでやらなければならないというルールはありません。
不得意な部分は別の人に任せる・依頼することによって結果を残せば評価されます。


この本にはそういった価値観の違う世界に入ってくる前に学んでおきたい心構えが書かれています。



印象に残ったポイントは以下の通りです。



自分の幸せは自分でつくる
みずからの幸せを他に求めてはいけない


今日は成功しやすい時代である
「今日は成功しにくい時代である」という考え方は貧困な考え方である。志があれば「今日は成功しやすい時代である」


世の中の「成功する、しない」は紙一枚である
学校は幾つかの科目によって評価されるが、社会ではそれよりももっと多くのものによって総合的に評価される


「人の迷惑を掛けない」だけでは世の中は通用しない
人に迷惑をかけずにお金儲けをし、贅沢にお金を使えば、周りからは羨ましく思われ、それが生意気に感じられてしまう。「勝手な振る舞い」もできないのが世の中である。


報告は信頼される第一歩
些細なことであるが、報告することが周囲の人に安心感を与え、そこから信頼が少しずつ高まっていく。
こういった平凡なことを積み重ねることが望ましい仕事の進め方である


長所も短所、短所も長所
短所も長所も一つの持ち味である。その自分の持ち味を生かしていくことを考えるべきである


人情の機微を知る
人間の心はなかなか理屈では割り切れないものであるが、そういったものを体得する必要がある。
人情の機微を知ることなしに理論や理屈だけで事を為そうとすれば労多くして功少なしという結果を招く。多くの人々と実際に触れ合うこと人情の機微を知っておく必要がある。


ただ頭が良いだけでは実際に即した考えはなかなか出てこない。
優れた創意工夫をするためには熱意が必要である


たとえ三日の手伝い仕事だとしても仕事に対しては一生の仕事に対するような心根で立ち向かうこと。
そういう心構えでなければ決していい仕事はできない


せっかくいいものができたとしても用いられないことはある。
そのときに不平をもってそれを打ち壊してはいけない。時節を待って忍びがたきを忍ぶことが大切である


仕事は石の上にも三年である


日常の仕事を確実にこなせるようにする
奇想天外な方法はありえない。平凡な日常の仕事を積み重ねることが肝要である


その日その日を充実させることが何よりの幸せであり、喜びである


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