2010年01月30日
<だから、会社が儲からない!> 嶋津良智
2度の株式上場の経験を持つ嶋津氏による「人と組織」について書かれた一冊です。
会社の成長は、人を成長のさせることによって成り立つと説いています。
組織のあり方が人を育てることに大きな影響を与え、その会社の未来を創っていく、そう感じさせられる一冊です。
印象に残ったポイントは以下のとおりです。
商売の本質は「全ては人で決まる」
社長の才能には3タイプある
1.新しい事業で会社を興す才能
2.事業を成長させる才能
3.事業を継続させる才能
起業するのに一番大切なことは「自分を知ること」
「強み(能力)」や「弱み(不足していること)」を知っていなければならない
優秀な人材と必要な人材は異なる
仕事の能力よりも理念を共有できることのほうが重要
仕事はできるが、理念が共有できない人は採用しない
人材採用の4ステップ
1.本当に人を雇う必要性があるのかを問う
2.会社にとってどんな能力が必要かを確認する
3.人材がその能力を備えているかを確認する
4.人材が会社の理念を共有できるか、人となりを確認する
上位2割の人材を教育する
上位2割の人材を教育することで、中位、下位の人材も順々に影響を受けていくことになる
理念を浸透させるための4ステップ
1.経営者が自分の言葉で理念や戦略の必要性や効果について語る
2.従業員自身の言葉で理念を語らせる
3.理念や戦略に則った具体的な行動を起こす、起こさせる
4.理念に則った行動を社内で共有する
部下を動かすコツはない
人を動かそうと考えること自体がおかしい。人が自ら動こうとする環境を作ることが大切である
日報を付ければ成長のスピードは加速する
日報を付けることができない人は、何の工夫もせずにただ仕事をしているだけ。そこには改善などは存在しない
日報を付けることがムダなのではなく、書くことがないという仕事のやり方にムダがある
連動性のある経営を考える
例:カフェ → コーヒー豆販売 → コーヒーカップ販売
例:コピー機販売 → メンテナンス → 消耗品の委託販売
撤退のガイドラインを設定しておく
損をしないことよりも損失が想定を超えないことが重要
発展途上の企業は「局地戦」に強くなる
「(場所)で(商品・サービス)といえば(自社)」と言われるようにならなければならない
競合他社は目指すべきものではなく、比較対照するもの
競合他社と比較して、自社の強み、独自性を把握する
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
この記事へのコメント