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Go to Naoshima 3

彼女、あいこちゃんが案内してくれたのは
ジャネット・カーディフ&ジョージ・ビュレス・ミラーの「ストーム・ハウス」

アトラクションのようだ、と最初は思いましたが、
じっと10分間その部屋にいると、
まるでおばあちゃんちにいる気分に。
夏休み、おばあちゃんち、よく知らない親戚達、雷、大雨。
その雰囲気が良かった。
怖くて、わくわくして、寂しい。
いつか帰らなくてはならない気分。

ぽたぽたと流れていく雨粒を見ながら、
永遠の夏休みを思い、
外に出ると・・・・

かっきーーーーーん

日差しまぶし。

現実はやってきた。
そうだ、私はこんなに大きくなったんだわーとしみじみ。

あいこちゃんは・・・
いなくなっておりました。

小学生の頃、よく知らない大人に話しかけたりしてた自分が重なった。

勝手に話しかけて、勝手に遊びの一部にしてた。
記憶はほとんどないし、
思い出すのはずーっと歳をとってから。

そんなもん。

でもだからこそ、あれだけめまぐるしく過ぎる1日を
たっぷり消化出来ていたんだな、と思う。

話がずれた。


続いて向かったのは
ピピロッティ・リスト

彼女の作品を見るのは何度目だろう。
初めて見たときのことを憶えている。

見た目も色もかわいい。
チープな雰囲気がどこか残酷。
汗だくのベコ帯のかんじ。
でも着ていたのは、こどもじゃなくて、つんつるてんの大人なの。

作品はピピロッティ・リスト「あなたの最初の色」
映像です。
室内を見上げる形で、まるいスクリーンを色が泳ぐ。
きれいに流し込んでいるというよりは、
ぐちゃぐちゃを楽しんでいるように見える。



あなたの最初の色。
それは、母の胎内から生まれたときの色だろうか。
それとも、母に宿ったとき?
あるいは、母のへそと別離されたとき?

いや、私が、私だと認識したとき?

私にとって、世界が変わった瞬間を覚えてる。
初めて、鏡を知ったときです。
自分と、他人と。
全く同じ物をおなじように見ることができないこと。
色やかたちについて、考えるようになった、あの小学2年のとき。

その瞬間を思い出しました。

この作品についてどうか、
それを考えることはとても楽しく重要ではありますが、
いちばんの発見は自分の中にあると思います。
それを気づかせてくれる作品は、
きっと、どんなものでもそう。
だから、私は、誰のどんな作品でも、見るのが大好きです。

また話ずれた?

つづく。




この記事へのコメント

   
プロフィール

しらくまいく子
携帯アプリのシナリオライターと、    『するところ』のライター、ポエガールをしています。
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