以前の記事で「うちの猫は猫らしくない猫に育った」と書きましたが、そもそもペットショップで買ってきた最初から猫らしくありませんでした。
なにがって、なんといっても見た目です。
普通、子猫ってかわいいじゃないですか。
うちの猫は、真っ黒な塊でした。
黒猫だからこんなものかと思いましたが、テレビなどで見る黒の子猫はちゃんと猫らしい姿をしています。
シャムが混じっているのでアゴがとがっているのもあって、うちのはなんというか、コウモリみたいな顔をしています。
近所の人にも「なにそれ?本当にネコなの?」という反応で、怖がられました。
「ねこは液体」という言葉がありますが、まさに
不定形の真っ黒な悪魔といった感じです。
あくびをするとそこだけ地獄のように真っ赤な口が開くのが、また不気味です。
ダークマターならぬ、「ダークタマー」。あとは、鳴き声ですね。
「ニャー」とも「ミー」とも鳴かないんです。
どう鳴くかは、ちょっと、人間の言葉では表現できません。
そんななので、「本当にちゃんと猫に育つのか」と不安でした。
いまはちゃんと猫らしいフォルムに育っています。
子猫を育てたというより、「ダークマターから猫を生成した」という感じでしたけど(笑)。
黒猫って、ねこ特有の優美なシルエットが際立っていいんですよね。
鳴き声も、3割くらいは「ニャー」と言ってくれるようになりました。
あとはだいたい変な鳴き声ですが…。
散歩に行くと一緒についてくるし、いやむしろ散歩に行こうよとうるさく鳴くし(犬かよ)、人の目を見て話しかけてくる(?)し。
あいかわらずうちの猫は猫らしくありません。