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2017年06月26日
夏山の前に安全確認! 義務化情報をチェックしよう
登山届(計画書)の義務化エリア
登山にあたって登山計画書は作成するものではありますが・・・
条例により、提出を義務付けているエリアがあります。
☆群馬県谷川岳の危険地区
許可制・罰則規定あり
群馬県谷川岳遭難防止条例
群馬県警HP
☆富山県剱岳周辺(冬季12/1〜5/15)
許可制・罰則規定あり
富山県登山届条例
富山県警HP
☆岐阜県北アルプス地区及び活火山地区(御嶽山・白山)
届出制・罰則規定あり
岐阜県北アルプス地区及び活火山地区における山岳遭難の防止に関する条例
岐阜県警HP
☆長野県北・南・中央アルプス、八ヶ岳、戸隠等の指定登山道
届出制
長野県登山安全条例
長野県指定登山道について
長野県については現時点での罰則規定は無いようですが、今後の遭難状況によっては規定される可能性はあります。
谷川岳の危険地区や冬季の剱岳については、難易度も高く、危険度も高いので、事前に計画書を提出し、レベルに見合った計画がされているかを審査された上で、「登山していいですよ」と言う許可をもらって初めて入山できる仕組みになっています。
登山計画書は「提出」する意義も大きいですが、そもそもは「計画を立てる」ことが一番の目的です。
本来、義務化されなくても作るのが当たり前のものと言っていいでしょう。
遭難多発エリアを抱える岐阜県や長野県は増加する遭難、特に安易な軽装登山による遭難を減らすために義務化に踏み切ったのだろうと思います。
自分できちんと計画書を作れば、いろんな事が見えてきます。
義務化どうこうじゃなく、自分の安全は自分で守るという意識を持って山を楽しみたいですね。
ヘルメット着用推奨エリア
山岳遭難の多発を受けて平成25年よりヘルメット着用の推奨エリアが指定されています。
☆北アルプス:槍・穂高連峰、不帰の峻周辺、八峰キレット周辺
☆南アルプス:甲斐駒ケ岳、鋸岳
☆中央アルプス:宝剣岳
☆戸隠連峰:戸隠山、西岳
ヘルメット着用推奨山域の指定について
長野県警HP
上記、遭対協の案内にもありますが、あくまでも「過去の遭難事故例及び山岳の形状を考慮し、安全への配慮が特に必要となる山域」としてエリア設定がされています。
他の山域においてへルメットが不要という主旨ではありません。
転・滑落、落石の危険エリアだけでなく、火山エリアでも有効です。
義務として規制されているわけではありませんが、車のシートベルトと同じく、自分の身を守るツールとして活用したいです。
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2017年06月19日
登山に役立つ「天気予報」 まとめてみました
登山に役立つ「天気予報」サイトの一覧
登山に行くときに気になることと言えば、なんと言ってもお天気では?
普段、私が活用している天気予報サイト、登山で使えるサイトを一覧にしてみました。
山の天気 - 日本気象協会 tenki.jp
※標高ごとに9時と15時の「気温」「風向き」「風速」予想が確認できる
※10日間天気が確認できる
高原・山の天気 - てんきとくらす
※登山に適した天候か「登山指数」で掲載
※当日と翌日は3時間ごとの「登山指数」が確認できる
※山頂付近と中腹の「気温」「風向き」「風速」予想も確認できる
GPV気象予報
※雲の動き・量が画像でかなりリアルに確認できる
※1時間ごとの予報が視覚的に確認できる
山の天気 日本の主要50山の天気予報 ヤマケイオンライン
※山頂ピンポイントの天気が確認できる
※山頂の天気を見るには会員登録(無料)が必要
山の天気予報 ヤマテン
※里山からエベレストまで
※山岳気象予報で有名な猪熊隆之氏のサイト
※気象予報、大荒れ情報等メールで受け取れる
※有料(月額300円)
どのサイトでも言えることですが、予報はあくまでも予報。
なので、サイトが違えば違う予報をしているケースもあります。
なので、私は常に複数の天気予報を確認しています。
1週間前くらいであればyahoo天気とかでざっくり見ています。
日にちが近づいてくれば、天気図の動きとあわせて、上記の各サイトを見比べ、「晴れ」「雨」だけではなく風の強さや動き、雲の動き等々で行動中の天気の移り変わりもできるだけ確認するようにしています。
「天気予報」各サイトの気になる中身は?
日本気象協会の配信する天気予報サイトで利用されている方も多いと思います。
百名山を中心に主要な山を網羅。
一覧表や地図からも見たい山を探すことが出来ます。
山を選んでいただくと、まず山の麓の天気予報が出てきます。
大抵の天気予報は週間予報ですが、このサイトは10日間予報。
山行予定が近づいてきて、そわそわする頃にちょっとでも早く、予報が確認できます。
画面を下にスクロールしていただくと・・・
その山の標高に合わせて、麓から山頂付近の各標高での「気温」「風向」「風速」の計算結果が表示されます。
稜線歩きとか、風の影響があるときは必ず確認しています。
雨の山も嫌ですが、雨より風が怖い。
雷の方がもっと怖いですが・・・
通称「てんくら」
登山をする人に一番見られているサイトではないかと思います。
まずはエリアを選ぶと・・・
都道府県ごとに山(行楽地)の一覧が出てきます。
気を付けないといけないのは「山」だけではなく「行楽地」も混ざっていること。
「白馬」と「白馬岳」みたいに紛らわしい物があり、しかもそれが離れた位置にあります。
正直、何の順番で表示されているのかわかりません。
山が多い県だと探すのに一苦労です。
しかし、このサイトのすばらしい所は視覚的にわかりやすい所。
降水量、風速、雲量などを総合的に考慮した「登山指数」で登山に適した状況かどうかを表しています。
当日と翌日は3時間ごとに表示されているので、一日の行動時間を調整する上でも参考になります。
ただし、気を付けたいのは「登山指数」は「晴れ」「雨」を表しているものではありません。
あくまでも「登山に適した状況」かどうかなので「A」でも一日中曇っていることもあります。
「A」がいっぱい並んでいると、どうしてもピーカン晴れを期待しちゃうんですけどね〜
雲の量を確認したい方にはこのGPV気象予報がおすすめ。
かなり専門的な見方も出来るようですが、そこまで使いこなす必要はなく・・・
誰でも視覚的に雲の動きが分かります。
いきなり文字がいっぱいですが・・・
左上にちっちゃなメニューがあります。
1範囲:詳細か広域か選択
2エリア:見たいエリアを選択
3予報内容:雨量や気温等見たい項目を選択
「広域」「東日本」「雨量・雲量」を選んでみました。
色がついているところが雨が降っている所で右側のゲージで雨量が確認できます。
色のついていない、グレーの濃淡が雨が降っていないところの雲の量です。
画面上の「予報時刻」を選ぶことで、この先の雲の動きが確認できます。
この画像であれば、雲の厚みが一目瞭然!
しかも広域だと264時間先まで予報が確認できます!
さらにメニューを見てみると・・・
ブログパーツ機能まであります!
自分がよく行く山域、よく見る項目を指定してオリジナルのパーツを作ることが出来ちゃいます。
「エリア」「気象要素」「幅」「高さ」を入力すれば「ブログパーツ設置コード」が表示されるので、それを自分のブログなりにコピペするだけ。
ちなみに作ってみました。
地図をドラッグすると動きます。
右上の矢印ボタンで時刻が変わります。
エリア:中部
「雨量・雲量予報」 白黒の濃淡が雲量、カラーの色分けが雨量
「気圧・風速予報」 カラーの色分けが地上10m地点の風速 →が風向き
「気温・湿度予報」 カラーの色分けが地上1.5m地点の気温
なかなか通好みのサイトかと思います。
こちらはヤマケイが発信する登山情報サイト。
登山記録として利用されている方も多いのでは。
会員登録することにより「山頂」の天気予報が見られるようになります。
画面を下にスクロールすると地域ごとの一覧があります。
麓の天気は会員でなくても見ることが出来ます。
「山頂天気」の見たい山をクリックすると山頂の天気が表示されます。
この画面から登山日に合わせて「天気予報メール」を受け取ることも可能です。
無料でこのサービスがうれしいですね。
ヤマテンと言えば猪熊隆之氏。
山岳気象予報でこの方の右に出る人はいないと言っていいでしょう。
学生時代の滑落事故によるけがが原因で山に登れなくなる。失意のどん底に落ちながらも「山に恩返しがしたい」と気象予報士へ。
自らの豊富な登山経験と山への熱い思いが、この精度の高い山岳気象予報につながっているんだと思います。
前置きが長くなりましたが・・・
精度の高い予報を必要とされる方には何をおいても「ヤマテン」でしょう。
こちらもメール配信サービスを行っています。
月額300円(消費税別)の有料サービスになります。
私ごときの山行では、ここまでの精度を必要としないので利用していませんが、写真を撮られる方は重宝するのではないでしょうか。
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