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猫にひっかかれて脳炎に!?お散歩フリーの猫が原因の「猫ひっかき病」に要注意!

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「猫ひっかき病」なる病気をご存知だろうか? 時折、外に飼い猫を放しているご家庭には注意していただきたい病気だ。屋外でノミに寄生された猫が人をひっかくと、体内に細菌が入り、ひっかかれた傷跡が化膿することがある。それだけでなく、リンパ節の腫れ、発熱、頭痛、食欲減退などの症状が現れ、まれに重篤化する危険性もあるというのだ。

□「猫ひっかき病」とは
猫から人への具体的な感染経路は、その名のとおり猫が「ひっかく」こと。外を出歩いた猫にネコノミがつくと、グルーミングなどで毛をなめたときに、猫の爪や歯がノミのフンに含まれるバクテリアに汚染される。そんなことを知る由もない飼い主が、飼い猫にひっかかれたりかみつかれたりすることで発症するのだ。

ひどいケースだと、5〜10%の確率で脳炎や心内膜炎を発症することもあるという。心内膜炎とは、心臓内側の膜が細菌の侵入によって炎症を起こし、心不全や脳梗塞などにつながる可能性もある、危険な病気だ。


□毎年1万人以上が外来受診
アメリカ疫病管理予防センター(CDC)とエモリー大学の共同研究チームによれば、アメリカでは毎年約1万2000人がこの病気で外来を受診しており、そのうち約500人が入院を余儀なくされている。5〜9歳の子どもに発症するケースが最も多かったが、入院にまで至る症状は50〜64歳の男性に多かったという(※3)。これは、65歳未満の猫ひっかき病患者を対象とした2016年10月発表の最新調査が明らかにした。


日本中の飼い猫、約1450匹を対象に2003年に行った調査では、8.8%が猫ひっかき病の原因となる細菌に感染していた。具体的な患者数は示されていないが、人とペット両方が感染する病気の中でも特に受診率が高いことから、日本でも発生数が多いことは十分に考えられる。


□感染を防ぐには「猫を外に出さないこと」
それでは、感染を防ぐにはどうすればよいのだろうか。最も簡単で効果的な予防方法は、猫を外に出さないこと。もしくは、どうしても屋外に出す必要があるのなら、短時間にすることだと研究チームは警告する。また、猫にはノミ取りをきちんとして、人も猫を触った後には手洗いを心掛ける。これらを守ることでもリスクは減らせる。

猫を自由に外へと行かせてあげられないことに対して、心苦しさを感じる飼い主さんもいるかもしれない。しかし、病気や事故を防ぐためにも、飼い猫は室内で過ごすほうがいいという見方もある。猫と人、両方の健康と安全を守るため、現在、飼い猫の外歩きを自由にさせているという方は、この機会に外歩きなしの室内飼いを検討してみてはいかがだろうか。





タグ:健康

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