2019年04月22日
疲れやストレスがうまく抜けない時に、「マインドフルネス」のススメ
休息や睡眠を取っても疲れが取れない…そんな人におすすめの健康法が「マインドフルネス」である。マインドフルネスは、心身ともに疲れている人に効果的な瞑想法だ。
□マインドフルネスとは
マインドフルネスは米国から始まった呼吸法と一緒に行う瞑想法の一種で、現地の大手IT企業やCEOが取り入れるようになったことから、日本でも注目されるようになった。マインドフルネスは、もともとは仏教の瞑想が元になっていることから、日本にとっては逆輸入ということになる。世界の最先端を行く企業が、古代から続く宗教の瞑想にヒントを得た健康法を行っているのは意外だが、さまざまな効果が確認されているという。
□マインドフルネスの効果
マインドフルネスは雑念に意識を向けず、呼吸法に意識を集中させることで、さまざまな感覚や思いと距離を置いて、いま自分が経験していることを観察するものである。瞑想中は、脳の情動にかかわる部位が活発になることが確認されており、自分が現在置かれている状況を受け入れる能力が高まるとされている。
これらを踏まえて、うつや不安障害、心的外傷後ストレス障害(PTSD)、摂食障害、燃えつき症候群などへの治療効果も期待されている。そのほかにも、ストレスを軽減したり、創造性をアップしたりするのにも役立つそうだ。
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□マインドフルネスの方法
マインドフルネスの具体的なやり方は次の通りだ。
1.静かな場所で、楽な姿勢を取る。
2.自分の呼吸に意識を向ける。空気が鼻から入り、胸やお腹に回って出ていく感覚に注意を向けよう。
3.そのほかの体の部位の感覚や、家族や仕事のことなどの雑念が浮かんだら、再び呼吸に意識を向ける。
4.最初は10分、慣れてきたら45分程度続ける。
最初のうちは呼吸だけに意識を向けるのは難しいが、瞑想の回数を重ねていくと、少しずつ熟達していくそうだ。
マインドフルネスをはじめとする瞑想には、自律神経に作用することで、体をリラックスさせるだけでなく精神バランスが整い、自分の感情への対応方法を改善する効果がある。誰でも行いやすい健康法だが、病気を治すための第一選択にしないように注意されたい。あくまで、補助的なものとしてマインドフルネスを取り入れていこう。
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