2019年04月19日
科学と統計学で判明 旅行が人生の幸福度と健康度を向上させる
気分がうつうつとした時にふらっと旅行へ出かけたいと思う人は多いだろう。それを証明するかのように、旅行は心や体の健康に良い影響をもたらすという。今回は旅行がもたらす健康効果について紹介しよう。
□調査で分かった旅行と幸福度の関係
旅行会社、クラブツーリズム株式会社が行ったアンケート調査で、次のような結果が出た。
・過去5年間の旅行回数が多いほど、人生に対する失望感が低い。
・旅行の目的を「現地での人との交流」とする人は、人生に対する満足感が高い。
・旅行の目的を「歴史や文化を知るため」とする人は、人生の困難な場面に対処できるという自信がある。
アンケート結果による幸福感は主観的なものであり、旅行の回数が多いということ自体、経済的豊かさや心の余裕がベースになっているかもしれない。
しかし実際に、旅行は体や心の健康に役立つことが明らかにされている。
□旅行中だけでなく、旅行前後2日は特にストレスが緩和
日本旅行業協会で行われた調査によれば、旅行中だけでなく、旅行に行く前の段階から旅行後にかけて、ストレス反応が改善されたということだ。
旅行中と旅行後2日間は、幸福感や達成感といった精神的健康感が高まったという。旅行前の計画は心を躍らせるものだし、旅行は日常から離れることで、悩みから一時的に解放されるのに役立つ。そして、この旅行によるストレス緩和や幸福感は、旅行の余韻とともに続くようだ。
□旅行は健康にも良い影響がある
その他にも興味深い調査結果がある。旅行中は、がんなどの異常細胞やウイルスを攻撃する役目のあるNK細胞の増加がみられたという。さらに、体内の活性酸素を取り除く働きを持つ酵素の働きも活性化されたそうだ。
活性酸素は「体のサビ」とも呼ばれており、体の老化や動脈硬化などの原因となる物質だ。一見、旅行は環境が変わることでストレスが大きくなり、体に悪い影響を与えそうなイメージがある。しかし、実際にはストレスが緩和されることで、自律神経が整い免疫力がアップしたと考えられる。
世界有数の経済大国で、教育や医療が整っている日本。ところが日本人の幸福度が低いといわれている。手にしたお金で物を購入するのも良いが、たまには旅行をした方が心や体を満足させることができるだろう。
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