2019年04月10日
鼻腔拡張テープは本当にいびきを止めるのか
ドラッグストアやCMなどで鼻腔拡張テープの存在を知った人もいるでしょう。いびきに悩む人にとって、こうしたアイテムはありがたいものです。しかし、鼻腔拡張テープは本当にいびきを止めてくれるのでしょうか。
40代男性からの相談:「鼻腔拡張テープはいびきに効くのでしょうか?」
『 このところいびきをかいて寝ることが多くなりました。同じ部屋で寝ている家族から「いびきがうるさくて眠れない」と注意されてしまい、どうしたらいいのか困っています。今まではいびきについて指摘されることはなく、睡眠も十分にとれていました。しかしいびきをかくようになってからは日中に眠気が残り、耐えきれずに昼寝をしてしまうことが増えました。
そこでドラッグストアで見かけた鼻腔拡張テープを使ってみようと思ったのですが、いびきに対して効果はあるのでしょうか。 』
鼻腔拡張テープはいびきを止めるのかについて専門家の答えは…
鼻腔拡張テープは本当にいびきを止めてくれるのでしょうか? 専門家に詳しく解説していただきました。
『 鼻腔拡張テープはいびきに効くのですが、100%いびきがなくなることはないです。(医師) 』
『 相談者さんがいわれている鼻腔拡張テープを使うことで鼻からの気道が確保されますので、いびきが止まる可能性があります。しかし、肥満の場合は、脂肪で気道全体が圧迫されて起きているために肥満の解消がいびきの消失に繋がります。(看護師) 』
『 鼻腔拡張テープは、鼻腔を広げてアデノイドを広げるためのものですので、肥満によるいびきは治りません。(医師) 』
いびきはなぜ起こるのか?
寝ている間に、なぜあんなに大きな音が出るのでしょうか。いびきの起こるメカニズムについて専門家にお聞きしました。
『 いびきを起こす理由としては、いくつか考えられます。鼻詰まり、肥満、疲労が強い、寝酒をしているなどのものが当てはまります。これらは、喉に舌が落ちて気道を防ぐことで舌や喉が震えることが原因です。(看護師) 』
『 いびきは睡眠時に発生する粘膜の振動音です。主な原因は肥満・アルコール・薬物・アデノイド・咽頭部異常・鼻疾患です。特に多いのが肥満になると首回りや舌が太くなりその結果気道を上下からふさぐようになり気道が細くなり音として発生します。(医師) 』
『 いびきをしている時に横に向くと止まる人は口呼吸をしているタイプとなります。そのような方の場合は、寝酒をやめることと鼻炎の治療をしっかりと行うことで鼻からの気道の確保ができいびきを発生させづらくなりますので鼻呼吸での睡眠は大切です。(看護師) 』
『 いびきは、本人のみではなくまわりにいる人の睡眠の質も低下させてしまいますので治療が必要となります。(看護師) 』
『 いびきで一番困るのは、睡眠時無呼吸症候群です。舌根が落ちて呼吸を停止させるその時間が長くなるほど危険です。このような症状ですと昼間に睡魔があり、きちんと睡眠時間が取れず精神的にもダメになりますので。早い目に耳鼻咽喉科の受診をおすすめいたします。(医師) 』
鼻腔拡張テープの恩恵を受けられる人は存在します。しかし、いびきが鼻腔で起こらないタイプの人にとっては、鼻腔拡張テープは「自分に合っていない対処法」になってしまいます。いびきを抑えたい場合は、なぜいびきが起こるのか、その原因を突き止めることが必要です。やみくもに鼻腔拡張テープを試して、効果がないと安易に評価を下すのは間違っています。
また、いびきは病気によって引き起こされているケースもありますので、いびきで悩んでいる場合は、医療機関を受診するのが最も賢い選択といえるでしょう。
タグ:健康
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