スグレモノ語り

パートナーの影響で最近は実話に基づく映画でないと、魂に響かなくなってしまいました。

筆者がシンガポール出張の際、フライト6時間半の間で三本観た映画の中で、実話を映画化した『Lion ライオン 25年目のただいま』（邦題がイケてないのですが）という映画が優れものでしたのでご紹介します。


四月公開だそうです。
あまり内容を書くとネタバレとなるので書けませんが、インドの少年がお兄さんと仕事を探しに行く途中でお兄さんとはぐれてしまい、オーストラリアの夫婦の養子となってタスマニアで幸せに暮らしていましたが、とあるきっかけで知り合いにインドで迷子になった話をし始めた時に、GoogleEarthで自分の故郷を見つけられるのではないかとヒントをもらい、懸命に探し出し、本当にGoogleEarthで親を見つけ出すストーリーです。

まだまだインドでは多くの子供達が誘拐されている事実も知り、胸が痛みます。
この主人公は相当ラッキーだったのですね。
実話なので感動です。

この映画は最後の最後で、主人公の現在と、更に奥深い真実が明かされます。
見逃さないで下さい！

SIAが歌うNever give upがエンディングで流れます。
この曲を初めてラジオで聴いた時と、またこの映画のエンディングで流れるのを聴いた時になるほど！歌詞の内容が映画と繋がることに気付き、今更ながら曲名でも感動しました。

http://gaga.ne.jp/lion/

事実に基づく2003年のアメリカ映画ですが、筆者はつい最近までこの作品の存在自体を知りませんでした。


舞台は1976年、高校のフットボールコーチが、高校生でもない年齢不詳で知的障害のある黒人少年をチームの手伝い係になるよう頼むところから話が始まります。

色んな意見を持つ人の抵抗も受けながら自らが正しいと信じる道を貫き通そうとするコーチに脱帽です。

ネタバレになるのであまり書きませんが、最後に事実ならではのサプライズもあり、心に残るものがあります。

筆者の好きな俳優、エド・ハリスの名演も光ります。

是非より多くの人に観てもらいたい映画としてオススメします。

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「友達と観て感動した。展開と結末に意外性があった」と高校一年生の甥っ子が簡単な感想を述べてくれた、最近公開されて一大ブームになっている映画「君の名は。」

親の世代の映画名と同じなのでアニメでリメイクされたのかと甥っ子に聞いたところ、昔もそんな映画あったの？いやストーリーは今の話だよと教えてくれたが、アニメでもあり、高校生に人気だということもあり、甥っ子の話を聞いて「それじゃ観にいってみよう」という気には正直なりませんでした。

とある時に海外へ行く機会があり、その時乗った飛行機の機内でこの映画を観ることが出来ることが分かった時に甥っ子からの話を思い出し、丁度いい機会だから観てみようと思い観たところ大感動！

ネタバレになるのでストーリーは書けませんが、アニメなのに風景が美しく、人の感情の描写も素晴らしく、甥っ子が話してくれたとおりこんな展開？！と思うほど驚き、そして気付いたら涙が止まりませんでした。

復路も同じ航空会社だったので、帰りももう一度「君の名は。」を観てしまいました。
往路で観た時には気付かなかった細かいディテールも確認することが出来たので良かったです。

もう一人の上の甥っ子に「あれは観たいとも思わない、アニメだしオタクっぽい」と言われ、そうか！アニメだからか敬遠する人もいるのかなと思うのですが、騙されたと思って是非観て下さい！

今や筆者は「君の名は。」の中で流れるサントラも買おうかと思うほど熱中しています。
日頃J Popを聴かない筆者なので、自分でも不思議です。

http://www.kiminona.com/index.html

2001年製作、「グラディエーター」でお馴染みのラッセル・クロウ主演のアメリカ映画です。

ジョン・ナッシュというノーベル賞を受賞した数学者の物語です。

ジョン・ナッシュと言う名前は知らない人も多いでしょうが、彼のゲーム理論を知っている人は多いと思います。

そんな彼は天才で元々変わり者だったようですが、教えていたMITの学生であったアリシアと結婚します。その後今でいう統合失語症と診断され、キャリアを台無しにするとともに幻覚に悩まされ続けます。

病気との闘いも、それを支える妻の覚悟も壮絶です。
これ以上書くとネタバレになるのでやめておきますが、とにかく観る価値のある素晴らしい映画だと思います。

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2008年公開のイギリス映画です。Amazonプライムビデオで観ました。


前半はインテリジェンスの作戦とも知らずノせられたマヌケな連中が伝統的なトンネル掘りで銀行強盗を仕掛けていく話なのですが、後半が圧巻です。

こんな事が本当にあったんだと、驚きです。
特にロクデナシっぽい主人公に脱帽でした。

これは一見の価値大ありです。

パートナーが飛行機で見た時の字幕がイマイチで見直したいというのがキッカケで、見たことのなかった筆者と一緒に観ました。

2015年公開。実話に基づく映画です。気づき難いですがブラッド・ピットも出演している映画です。

アメリカのサブプライムローンの異常さに最初に気づいた人々を中心にしたストーリーです。
その分析力と実地検証する行動力、読んだ先にすべき投資の道を切り拓く力、新たな提案を聞き自分の責任で信じるかどうか判断する土壌、金融のあるべき姿を真面目に信奉する信念には感銘を受けながらも、そういった人も無力感を感じるほど腐っていた金融界をえぐり出しています。

面白い映画の作りで、時々役者が急にカメラに向かって解説を始めたりします。
金融商品の仕組みの説明などですが、これが面白くて分かりやすいです。

中でもラスベガスのカジノに突然セレーナ・ゴメスが登場して解説するシーンはなかなか良いです。

アメリカのプロバスケットボールリーグ、NBAのチーム、クリーブランド・キャバリアーズが先月、悲願の優勝を果たしました。

筆者はファンで、昨年も応援していましたが、主力選手のKyrie IrvingやKevin Loveのケガが大きくたたりファイナル（決勝）で残念ながら2勝4敗で敗れました。

今年は主力の2人が健康でプレイオフに入ってからチームの調子も絶好調でしたが、相手は再びゴールデンステート ウォリアーズ。今年のレギュラーシーズンでは一勝もできなかった苦手チームだけあって、期待と不安が半々のファイナルでした。

案の定、敵地で迎えた最初の2戦はいいところ無く大敗も喫して、嫌なムードで第3戦。これを払拭するかのような大勝で1-2としましたが、ホームの第4戦で惜敗して1-3の絶体絶命に。

これまでのNBAファイナルの歴史で、1-3から3連勝してチャンピオンになったチームは１つもないのです。
今回そこから奇跡の大逆転を達成してくれました。

クリーブランドの地元ファンも、プロスポーツで初の優勝を我慢強く信じ続けたのが報われました。

しかもLeBron JamesとKyrie Irvingが超人的な活躍を見せてくれました。
名場面集はほとんどCAVSのプレーばかり。

これは間違いなくスグレモノのファイナル、スグレモノのチーム、スグレモノのプレーヤー達です。

第7戦最後の1分間
http://youtu.be/0-yh0hf7sBU

バスケファンでなくても楽しめる、カイリー アービングのスーパープレイ（第5戦）
http://youtu.be/USZbkF3htRE

2015年11月公開作品です。劇場で3Dで観る予定が果たせなかったこの映画、Amazonプライムビデオで（2Dで）パートナーと観ました。

この映画は実話に基づいていて、1996年に起きた遭難事故を描いています。途中までは何事もなく順調に登山の旅が進みます。
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その間に、1996年にしてエベレスト登頂はもはやプロの冒険家だけのものではなく、一般登山家とそのガイド（シェルパ）による「商業登山」が拡がっていたことに気づきます。

ベースキャンプはテントでできた街のよう。
前半で「客」であるベックが「6万数千ドル払ってるのに！」と声を荒げる場面がありますが、筆者はその金額に驚きました。

ネタバレにならないよう、ストーリーには触れませんが、3Dで見てたらど迫力だっただろうシーンが沢山ありました。

人間の生命力と、それを遥かに上回る自然の力をまざまざと見せつけられた映画です。

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久しぶりに耳にして、あぁやっぱりオフコースは良いなと思い出させてくれた曲。
生まれ来る子供たちのために。
昔、オフコース好きだと言うと、周りからネクラと言われそうで黙っていたこともありましたが、やはり良いものは良いし、オフコースは誰もが人生の通過点で必ず聴くアーティストなのだと思っています。

今回、オバマ大統領がアメリカの大統領として初めて広島を訪問したニュースを観たあと、番組の中で使用されており、このタイミングでこの曲を選んだ番組センスが素晴らしい！と感じました。

♪多くの過ちを僕もしたように
愛する国も戻れない もう戻れない
あの人がその度に許してくれたように
僕は愛するこの国の明日をまだ想う♪

決して日本が過ちをおかしたのではないと信じていますが、人類皆がこの現実を直視し、日本は本当に素晴らしい国なんだと日本国民のみならず全世界に知ってもらう機会に出来たらと思いますが、
とにかく、オバマさんが任期中に広島を訪問してくれた勇気ある決断に感謝したいと思います。

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このドラマがNHKで放映され話題になっていた時、筆者は歴史ものに全く興味がなく一回も見たことがありませんでした。当然本も読んだことがありません。

しかし、パートナーの古地図や浮世絵好きに影響を受け、歴史に段々興味が湧いてきました。以前このブログで紹介した「連合国戦勝史観の虚妄」など、昔の気骨のある日本人が自ら生き残りに向けて切り拓いた運命に感銘を受けます。元々実話好きということもあるのかもしれません。

そうこうして、フェイスブックで繋がる友人とやりとりするうちこの「坂の上の雲」をお勧めされました。

本は結構難解だが、その内容をかなり忠実に映像化したと聞いてNHKのドラマを見ることにしました。
DVDをレンタルし、最後の方はNHKオンデマンドで全13話を観ました。

欧米列強の植民地支配の脅威を前に、生き残りを賭けて明治維新後の30年間で軍備を借金で増強し、戦術を学び兵を訓練し、劣勢の中命と頭脳を全力投入し遂にはロシアを陸でも海でも破った当時の日本と日本人には本当に敬服します。

ドラマの配役もなかなか絶妙です。

言葉ではなかなか言い尽くせないので、まだ観ていない方には是非お勧めします。
全部で20時間近くになりますが、それだけの時間をこのドラマで費やしても、有益な過ごし方になると思います。

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