ジャーナリスト魂が伝わります。筆者は若い頃一時期ジャーナリストになりたいと思っていた時期もありましたが、こんな仕事ができるならさぞかしやりがいがある仕事だなと感銘を受けました。
勿論生易しいものではないんでしょうが、そんなに金銭的に恵まれている感じではない中(タクシーの運転手から記者になった人も)、登場する記者は問題意識や社会的正義感が強く、勇気や根気強さを備えた素晴らしい人間達でした。
古い街ボストンへの地元愛がそうさせているところも伝わってきました。
一方で、カトリック教会は閉鎖的、事実隠蔽体質で、存在意義の根幹が揺らいでいるのに何とも情けないありさまでした。
社会的弱者の中でも大人しい子を狙う卑劣な神父。やはり禁欲的な教義と潰しの効かないキャリア形成が生んだ悲劇だと考えます。人間やはりそんなに聖なる存在ではないですから。
正すべき教会も、結局処分は生ぬるく、今でもきっと各所でこんなことが起こっているんだろうと想像します。
マイケル・キートンはじめ役者は皆渋く、淡々と進む硬派の映画ですが引き込まれた2時間でした。
価格:3,510円 |
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