2020年07月03日
バベルの塔
『バベルの塔』とは非常に有名なため、説明を行う必要性はないかもしれないが、旧約聖書に登場する建築物である。イカロスの如く、天高く積み上げようとしたバベルの塔が神により破壊されたことにより崩壊し、これまで統一化されていた言語がバラバラになるといった神話が有名。
洪水を生じさせた神への挑戦としての話など様々あるが、明確に塔が破壊されていない点に留意。比喩表現として、「統一(達成)できない目標」などと俗諺として用いられる場合がある。
【内容】
バベルの塔とは旧約聖書の11章に登場する逸話である。
あらゆる地域から集った人間が、コーカソイド・モンゴロイド・ネグロイドをはじめとした対人同士のコミュニケーションなどによる円滑な意思疎通により、イカロスの如く巨大な建造物――バベルの塔の建築を始めた。
空にも届きそうな建物はどのような理由で神の怒りに触れたのか不明及び様々な解釈があるものの、神は人間が高みへと至る行為を許容せず、建造物を破壊するだけではなく、言語及び様々な人間を各地域に拡散するなどの処罰を下した。
各国における言語の違いは各地方における気象・種族性・文化などの発達により異なっているため、ファンタジーであることには違いはない。
言語における原始的なモノとしては、最初に取り上げられるのは『音』そのものであり、野鳥などの囀り・野獣の唸り声・自然の音(風の音や火山の爆発、海の漣など)を意思伝達・表現するため、半ば擬人化(諺)・独自の比喩表現で発達していったと推測される。
一部学説にはその土地における民族性よりも、現代の時分とは比べ物にならないほど自然と共存していた。例えば、降雪の多い極寒地では雪そのものに対する語源が豊富である。
そのため、ホモサピエンスの祖先であるヒト科生物に進化していない我々先祖が鬱蒼としたジャングルから草原地帯へ邁進し、各地へ散ったように言葉の方も無数と言える民族性の性格が取り入れられたものへと進化発展したものであろう。
度々、バベルの塔は建造物の崩壊と堕落したサタン、楽園追放されたアダムとイブ及びバベルから人々が追放された共通点があり、関連性が疑われているが、世界各地に偏在する「洪水伝説」や「人間は神の創造物」といったように、接点があるのみでこじつけのようにしか思えない。
動物などの鳴き声、嵐などの自然災害における騒音、そうして自らの動作による肉体の響きによって徐々に『音』は『言葉』へと変化し進化していったもののように思える。
始祖的な文字と言えるものは古代バビロニアの楔形文字及びエジプトの壁画などが主であるが、その双方は言葉というよりも原始的なためか絵に近い。
原始的な言葉が更なる発達を遂げたのは、人間同士が狩りなどで動作をものとしない指示や、有史以前村を守る役目を有した女性同士が近隣の情報を把握するために積極的な対話を行うことにより、言葉の領域を拡張させるだけではなく、コミュニケーションを交わすことによって舌筋の発達が促されたものだと推測される。
また青銅器時代における人力の製造では決して成しえない金属音などの存在が、言葉の発達において一役買った可能性がある。これまで葉擦れなどの地球内部において地殻変動や自転作用により生ずる音とは明確に異なり、鉄製の音は有史以前の人間において斬新・革新的な音であったことは間違いないだろう。
鉄製の鐘の響きは如何程の影響力を及ぼしたのか計り知れない。左記の内容を分かり易く述べるならば、「音声合成である初音ミク」のような衝撃と称することが可能である。
また、『言葉』は意思伝達や後世たる末裔に過去においてどのようなことがあったのか、民族性の象徴となる宗教(〇〇人が〇〇民族として自己承認可能なツール。もしくは道徳としての役割)以外にも、その役割を果たした。
先ほど音楽の例を顕著に取り上げたように、自ら奏で出すモノとして利用されるようになった。最初期は雨乞いなどの祈祷、それから更に発達した有史時代には太鼓や笛などの道具を用いての演奏が催されている。音楽における役割はそれだけではなく、娯楽としての活用や政治的な催しとしても多分に利用されている。
更に軍歌や炭坑節などにおける労働歌などの存在も確認されており、政治や宗教とは大きく離れた領域においても活用されている。その他に祝福の言葉は祝言(ことほぎ)として、恨み節は呪詛として統一化されたりなどの形式化した文章も存在する。
周知の通り日本語は中華から伝来した言語であり、今ではカタカナ・ひらがな、独自に生み出された漢字など、『方言性』が強くなったもののインターネットなどを介さない伝達による広まりとは異なり、日本全国内でも様々な――正式な意味としての『方言』や『花魁言葉』などが発祥した。
言葉以外にも、文字としての言葉遊び(いろは歌)が散見され、現代ではインターネット上における省略した言葉・隠語・造語などが生み出され、普遍化している傾向にある。創作物としては、指輪物語で有名なトールキンのエルフ語やクトゥルフ神話などをはじめ、政治や文化などに関係なく趣向を凝らしたものが確認されている。なお、2020年現在使用言語の多い言葉は中国語・スペイン語・英語といった順序となっている。
なお、冒頭で統一言語の権化であるバベルの塔を引き合いに出したが、あらゆる文化の言葉であっても多少の誤謬があるだろうが意訳という形で翻訳することが可能である。もしも、あらゆる言葉のツールとそうして誕生、現代語を過去へ遡り、言語の伝達情報が正確に把握できるようになった場合、始祖にして原始的な統一言語が発見され、更に究明が進めば人類の使用言語が公的化する可能性が非常に僅かながらの可能性の低い説でありながらも、実現化するかもしれない。
霊魂など目に見えない実態の存在を否定するように、かつて神々は巨大な力を有して人間を奉仕種族として支配していたように、神は機械である可能性が疑われている。
昨今、東京タワーやビルなどの高層建造物、当時の人間では製造が不可能なほどのオーバーテクノロジー……バベルの塔を創造する人間を彷彿させるだけではなく、マトリックス内において人間が機械の動力として消費されていたストーリー内容から鑑みるに、ヒト科生物は少なくとも一度、絶滅した可能性がある。
アフリカ大陸から出現しあらゆる地方へ拡散した原始人だが、地球の支配者となったホモサピエンス以外で、一番乗りをして率先してジャングルから離れた先駆者(旧原始人)の存在は絶滅しており、我々人類は遅れながら森を離れることによって繁栄されたものであると一部学者が提言を訴えている。
調査と情報が不足しており究明されていない現状、上記の説は否定されがちなものだろうが、他の原始人が滅び他ヒト科生物の遺伝子が入り混じりながらも機械哲学論のように他原始人はホモサピエンスを除き絶滅しているのは、まぎれもない事実だ。
ヒトは不自然なほど一種類のみしか繁栄していない事実から、私の提唱する内容は空想――黙示録の獣の妄想と相違ないものだろうが、『英語などの共通語が統制され悲劇を引き起こしたのではないかと』、突飛もない想像をするのは非常に楽しいものである。
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