2023年04月14日
シシノケ
先日愛犬と一緒に地元の山にキャンプに行ったんだけどそこで変なものを見たんだ
場所は石川県のとあるキャンプ場なんだけどそこで犬と一緒に一晩きゃんんぷしたんだ
まぁ地元だとキャンプ場としては結構有名なところなんだけど昨日は雨が降っていたせいか俺たち以外キャンプ客はいないって管理人も集金にきたとき言ってた。
雨っていっても霧雨みたいな感じで火もUじこうっていうUの形になってるコンクリートの塊みたいな奴があるんだけど、それになんとか火をつけることができて夕食とかの準備もできた。
キャンプって言ったらカレーだと思ってカレーと飯盒でたいた飯ですませた。
犬にはもってきたドックフード食わせてたよ。
俺は今18歳で今年19になるんだけど、色々あって浪人することになってしまって、路尾立はほとんど大学に行ってしまって、一緒に行く相手がいなかったんで犬と一緒に行った。
ちなみにジャーマンシェパードのルッツって名前の犬。
雨がちょっと酷くなってきたんで犬と一緒に早々にテントに引き上げたんだ。
テントは3人用のやつで犬と一緒とはいえ十分な広さで快適だった。
ランタンの形したLEDつきのやつを天井からぶら下げてたんで中は結構明るかった。
熊が出るかもしれないって管理人の人に予約した時に言われたんで、家からサバゲの時に使ってるガスガンを持ってきたんだけど。
ケースにしまったまんまでその時は使う事なんて考えもしなかった。
犬撫でながら本読んだりしてたんだけど22時くらいかな。そろそろ寝ようと思って電気を消そうと思ったんだけど、外から猫みたいな声が聞こえたんだよね。
猫っていってもニャーとかじゃなくて、発情期とかに赤ん坊の泣き声そっくりの猫の鳴き声。多分聞いたことある人は多いだろうけどそんな感じの声。
俺も最初は赤ん坊かと思ったけど、俺の実家のまわりは結構野良か飼われてるのかわからないけど、猫が多くて発情期になると毎年のようにその声が聞こえてたから慣れてた。でも山に猫っているもんなのかなとふと疑問に思ったわけ。
ボーイスカウトとかやってたから、キャンプは結構場数を踏んでるんだけど山では猫は正直見たことはなかったわけよ。
それに猫は住宅地とかえさの多いところにいるイメージあるし、ほんとに捨て子でもいるのかと思って犬と一緒に外に出たわけよ。
俺がテントをはってたのは一番広いテントサイトだったんだけど、そこからちょっと行ったところに週だでキャンプしたりするとキャンプファイヤーとかする広場があるんだけどその赤ん坊の泣き声っぽいのはそこから聞こえてくRみたいで広場のほうを見たわけよ。
外灯とかないかたもちろん真っ暗なわけだけど、さっき言ったランタン型のLEDのやつをテントにぶらさげてるやつとは別に、もう一個持ってきててそっちを持って広場のほうに向かったわけ
すると犬がいきなり広場にむかってほえ始めた。
うちの犬は人にほえたりはあまりしない犬で、むしろ知らない人に撫でてもらいに進んでいくタイプ。
ほんとに滅多にほえないからちょっとびっくりしたわけよ。
真っ暗闇とはいえ次第に目も慣れてくると、広場の全体を見渡すことができるようになってきた。
ところどころ結構雑草が生えてるんだけど学校の運動場みたいな感じだった。
そこのちょうど真ん中、ほんとキャンプファイヤーをするところに何か変なものがあった。この場合いたといったほうがいいかも。
大きさは冬用の寝袋くらいでなんていうか巨大な芋虫みたいな感じだった。
最初は熊の子供かなんかかと思ったんだけど、今まで鹿ぐらいしか山の動物と遭遇したことなかったんで、何なのかまったくわからなかった。
でも間違いないのはその変なものが赤ん坊みたいな泣き声を発していた。
雨はあがってたんだけど地面はまだぬれてて、広場のほうにはたくさんの水溜まりもできてた。
ちょっと怖かったけど何か確かめたい好奇心でその変なものに近づいたわけよ。
なんつーか魚が飛び跳ねてるみたいな動きしてた。
それが動くたびにビチャビチャっていう音が変に大きく聞こえた。
うちの犬はまだほえてたけど、俺と一緒にそれに近づいてくれた。
距離でいうと5mくらいまで近づいたんだけど、大体どんな姿形をしているのか分かった。
冬用の寝袋に毛を生やした感じ。
毛っていうよりヤマアラシの針?っぽい感じがあった。
虫っていうよりやっぱり動物だった。
見えてたのはずっと後ろ姿っぽかったんだけど、いきなりこっちを振り向いた。
体が金縛りにあったみたいに動けなかった。
なんていうか顔らしきものは触覚?みたいなのが
∴
こういう位置でついてて、その先に目玉みたいのがついてたように見えた。
ナメクジかカタツムリみたいな感じ。
顔はその触覚みたいなの3本と、その3本の中央に穴が1つ。
顔の下と思われる場所には髭っぽいのが生えてた。
目があったっていう表現はおかしいかもしれないけど、こっちを見つめてる感じがした。
1秒か2秒くらいの間だと思ったんだけど自分の中ではすごく長く感じて、音もなにも聞こえなかった。
犬がずっとほえてるはずなのにほえてる声も聞こえなかった。
さすがにちょっとやばいと思ったときに犬が、俺の靴を噛んで後ろにひっぱってくれて、金縛りみたいになってるのがとけた。
とりあえず俺はそのまま犬と一緒にテントまで走って戻ったよ。
テントまではなんとか無事に犬と一緒にたどりつけたんだけど、赤ん坊の泣き声みたいなのはまだ聴こえてた。
俺はあわててケースから持ってきたガスガンを取り出して身構えた。
犬は場所を知らせないようにと考えたのかわからないけど、ほえないでテントの入り口のほうをずっと見てたよ。
正直ガスガンごときでどうなるものでもないとは思ってたけど、やっぱりなにか武器が手元にあると思うと安心した。
もってきた鉈も手元においておいたし、できるかぎりの準備はできた。
10分くらいそのまま身構えてたんだけど、ふと例の赤ん坊の泣き声が聞こえなくなった。
変な汗かいてたし聞こえなくなった=いなくなったと俺は認識したのが、ちょっと安心して携帯で管理人さんに電話してここにきてもらおうと考えた。
管理人さんは総合案内所的なところに住んでるらしくて、なにかあったらいつでも電話してくれって言ってたんで、とりあえず電話しようと思った。
電波もあったし電池残量も余裕だったけど出ない…。
時間的にはまだ23時手前だし起きてるはずなんだけど、なんど電話しても出ない。
何回も電話してるけど出ない。
本気で焦った。
その時犬がまだテントの入り口をずっと見つめて身構えていることに気がついた。
赤ん坊の泣き声はもうしないし、単に警戒心がとけていないだけだと思ったんだけど、全身に鳥肌がたったのを覚えてる。
あんなに鳥肌がたったのは人生ではじめてかもしれない。
ぬれた雑草の上を何かが這ってくる音がした。
間違いなくこのテントに近づいてきた。
ランタンを消すべきだったんだろうけど、あの状況下で暗闇に犬がいるとはいえ耐えられる状況じゃなかった。
雨はまた降り始めてた。
テントの表面にポタポタと雨が落ちる音がやたら大きく聞こえた。
這ってくる音は確実に自分がいるテントに近づいてきた。
這ってくる音がすぐそこちょうどテントの入り口付近にいることが、わかるくらい大きな音になったのが分かった。
犬はまだ吠えずずっと身構えたままだった。
俺もガスガンの銃口を入り口に向けたまま身構えてた。
テントの入り口のほうから声がした。
男の子か女の子か分からないが、舌打ちのような音の後にとにかく子供らしき声が、
「ッチ…ッチッ…イトッ…シャ…ノウ」
「イ…トッシャ…ノゥ…ッチ…チッ」
何を言われているのかわからないけどとりあえず何かわからないものが、目の前にいて何か言っているその状況に気がどうにかなりそうだった。
その時ずっと身構えていた犬が入り口にいるなにかに飛び掛かった。
「ッチャギャアアギャアアアアアア」
と断末魔が聞こえた。
犬に何かあったら困ると思った俺は勇気を振り絞って外に出た。
そこにはさっきみたそれとそてに噛み付くうちの犬がいた。
それはビタンビタンと魚のように水にぬれた地面をはねつつ、赤ん坊が泣き叫ぶような声をあげてた。
俺はとっさに犬の首輪をつかむと行くぞと言って、その場から走って管理人さんのいる建物に走って向かうことにした。
犬はちゃんとついてきてるか不安だったがちゃんと付いて来てるようで、一回返事のように吼えたのを確認した。
右手にランタンを左手にガスガン、ベルトに鉈をさした状態でひたすら走った。
キャンプ場とはいえ雰囲気を壊さないため外灯とかはなく、ランタンの光が頼りだった。
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