2022年06月22日
邪霊の巣窟 6
「いやあああ!!なんで?どうして?私たちが何をしたっていうの?許してよぉおお!!助けてー!!お母さん!お母さん!」
Aは泣き叫んでいました。自分も叫んで助けを呼びましたが誰も気づきません‥それどころか街灯や民家の明かりなどが一切無いことに気づきました。
悪霊が自分らを引きずり始めました‥。
自分はあの時の様に
「あぁ‥俺‥これで死んでしまうんだろうなぁ‥」
と考えていました。Aは気を失ったのおかもう叫んでいませんでした。
自分らが鳥居の中に引きずりこまれ始めた時。バチーーーーン!!と大きな音がしました。
その音に我に返り周りを見ると悪霊たちの姿は無く街灯や民家の明かりも見えていました。Aも突然のことに呆然としていました。
「え?助かったの?」
と自分らは顔を見合わせていました。
すると腕につけていたお守りが二人とも壊れているのに気づきました。
まさかこれが身代わりに?と考えていると向こうから大人たちがやって来ました。
その中には退魔士の人たちやなんと兄も板のです。
自分は事情や状況を話しました。
きついお叱りを受けましたが皆優しく迎えてくれました。
垢に残ってる人たちを連れ戻すために退魔士と大人たちが行くことになりました。
それとなんと兄も同行するらしいとわかりました。
「俺も無関係じゃないしな、俺をきちんと浄化するにはもう一度入らないといけないらしい」
と言っていました。
そして‥自分も動向を希望しました。
当然のように大反対されましたが自分の責任でもあるし‥そして何よりも絶対に自分で確かめなければいけないことがあるからでした。
自分も一歩も譲らず頼み込んでいると、絶対に単独で行動しない事、皆から離れないことを条件に了承してくれました。
Aをみるとどうして自分が行こうとしているのか。確かめたいことがなんなのか解っているようでした。
自分は恐怖心を振り払いながら皆について再び神社の中に入っていきました。
道中、兄に兄の友達のことを話すと兄は涙を流しながら
「うん‥そうか‥あのな‥あいつら‥ついこのあいだ‥息を引き取ったんだ‥俺のとこにもきたよ‥そっか‥お前を守りに行ってくれてたんだな‥ありがとう‥ありがとう‥」
兄は泣きながらあの子達にお礼を言っていました。自分も泣きながらお礼を言いました‥。
そしてしばらく歩いていると兄に変化がでたんです。
いきなり倒れこんで苦しそうに顔をゆがませていました。
よく見ると兄に悪霊が圧し掛かっていました。
すぐに退魔士の人が除霊を施したのですが中々払えませんでした。
数人掛かりでやっと払うことが出来ました。
その後‥クラスメイトは神社のご神体(と思われるもの)の前で見つかりました‥中は血の海でした。自分はたまらず嘔吐してしまいました。
すぐに救急車が呼ばれ運ばれていきました‥幸い重傷ではあるものの命に別状はないとの事で少し安心をしました。
しかし霊が肉体に直接傷をつける事ができるのかと疑問に思いました。
そして‥神社の裏の大木でMが遺体で見つかりました。
自分は見るなと言われておりませんが自分が確認したかったのはこれの事だったんだと改めて認識しました。
理由は後ほどに語ることにします。
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