2022年06月20日
邪霊の巣窟 4
肝試し当日の夜、自分は少し後悔していました。
皆を無理にでも止めるべきだったかもしれない‥Aが行っているのに自分は怖いからという理由で行かないなんて最低ではないのか?‥と。
自室で悩んでいると下の階から電話が鳴り始めました。両親が中々電話を取らないので自分が電話に出ると‥。
「あ!!T?Aが‥Aが‥大変なんだよ!!とにかくすぐにきて!!」
電話はRからでした。
「大変って・何が起きたの?Aはどんな状態なの?」
「とにかく助けて!!今神社なの!1早く来て!早く!!」
自分は最悪の事態になったと思いました‥。
自分が臆病なせいでAが大変なことになったと激しく公開しました。
もう恐怖心よりAのことが心配でたまらなくなり、神社に行く決意をしました。
しかし自分一人で行ってもどうも出来ないかもしれない…。
自分は少し悩みましたが両親に相談することにしました。
初めからこうすれば良かったのですが。言えばMとかに大人にいいつけた卑怯者と罵られ皆に‥Aに嫌われる。そんな自分勝手で自己保身的な考えで言えずにいました…。
自分は自己嫌悪な気持ちでいっぱいでした…。
本当は兄に相談したかったのですが兄はあの事件の後も霊現象に襲われていました。
どうやらあの事件の影響は兄のほうが深刻だったらしく、退魔士関係の本山(どう表現したらよいのか解らない為、とりあえずこう呼ぶことにします)で浄化されることになり今はいないのです。
兄は出発時に。
「俺はあっちに行くからこれはお前が持ってな。一つより二つの方が効果あると思うから」
とお守りを渡してくれました。
両親に言うと二人は物凄く慌てて
「町の人たちを集めてあの人たちに連絡しよう。お前は絶対に家から出るなよ!!」
と言ってでていきました。
しかし自分もAや皆が心配でたまらなかったので一足先に神社へむかいました。
しかしその時気づけばよかったのです。
自分の電話番号はAから聞いたりクラスメイトだから知ってても不思議じゃありませんが‥。
どうやって神社から電話をかけた?
あの頃はまだ携帯もそこまで普及しておらず、クラスの皆は誰も持っていませんでした。
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