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2021年12月28日

自然派ママ(過激派)



自然派ママとは、化学製品や人工甘味料を忌避的に避け、独自の民間療法を実施する人たちの総称である。
世間を賑わせた代表的な例として、熱に罹った我が子の頭部にキャベツを乗せる姿が衝撃を与えた。ガンズ水とか水銀を不老不死の妙薬と信じて飲用した始皇帝と変わらないレベル。
なお、上記は極一例なのであるが強烈なヴィーガンや動物愛護の如く宗教臭さを感じるのはどうしてだろうか。


【内容】



自然派ママは食品添加物などといった既製品の食品を避けるだけではなく、予防接種などにおける注射を我が子に受けさせない傾向にある。
確かに人工甘味料や予防接種(毒を盛って毒を制する)など副作用をはじめとした二次的な問題をはじめとして、抵抗感を覚えるのは気持ちとして分からなくない。

そもそも自然派ママの根源的な活動方針は、自社他者共に「肉体に害のない食べ物」を可能な限り摂取することが目標だと言えるのではないだろうか。


しかし、中には過激派……というべきか、自然派の中で行き過ぎやり過ぎた人間が一定数存在しており、熱などの体調不良等における処置が著しく医学的根拠のない「民間療法」であることも手伝って、激しく推奨すべきものではないように見受けられる。

その推奨されるべき一例として、海外ではインフルエンザに罹った我が子に医者側から提供された薬剤を購入せず、ハーブなど療法を行い、幼き命が帰らなくなった実例がある。


自然由来が肉体においてある程度効果的な作用をもたらすことは確かであろうが、科学にしても医学にせよ、その「学」はいずれにせよ多大なる犠牲の上に成り立った、研鑽された知識と技術であることは確かである。

宗教の如く科学を絶対視しているわけではない。
そも、分かり易い例として歴史学は『今のところ正しい』といったものであり、十年さえもすれば、世代的に常識とされていた歴史上の人物乃至常識というものは覆る。かの有名な聖徳太子が歴史上のページが消え去ったのと同様に、人間が生物学などといった有象無象の知識を完全に判明・把握しているわけではない。


科学的根拠そもそもというのは、アインシュタインの相対性理論と一般相対理論のように、様々な学者がその「説」に付随する形で補充補完することによって、確証性を高めることにある。進化論だってそうだ。


話は脱線したが、自然派ママの行き過ぎた実態として、食べ物はおろかテレビやネット環境に触れさせないという徹底した教育を極一部が行っていることが、確認される。肉体の摂取物に関係ないのに、どうやら徹底した自然派ママとやらは、「自ら製造したモノを与えないと納得できない」といった精神構造がどこかにあるのかもしれない。


自然派ママにおいて特に顕著なのは、西洋医学を殊の外忌避しがちな傾向がある。
マザーテレサの黒い家ではないのに、薬物や点滴といったものを肉体に取り入れたくないらしい。
というか、自然物ではないあらゆる加工品を毒や悪と妄信的に決めつけ、拒否・廃棄する姿は、悪い意味で過去に遡っているようにしか思えないのである。特に、理屈ではなく感情(毒素などの曖昧な表現)で判断している傾向が強い様に思われるため、過激派な中々自己意識を改めないのではないだろうか。


無論、自然派の中には自分自身や子供などがアレルギー体質で、そうせざる得なかったケースもあるだろうが、それら真っ当な理由や境遇ではなく、ひたすらに「自然体」であることに拘り、固執する姿はいかがなものか。やり過ぎた自然は不自然であり、悪い意味で野生児のようなイメージが強固にこびりつく。
もし自然派ママによる民間療法に効果があったとしても、プラシーボ効果という言葉を調べてもらいたい。切実に。


今回は、超極一部の自然派ママについて言及したが過激派が悪目立ちしており、キチンとした自然派もいるだろうが、正しい一派として正しい姿を主張してもらいたいものである。

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