2021年09月13日
4分33秒
『4分33秒』とはジョーンケージにより造られた曲であるが、作曲された曲ではない。
モンハンのフルフルとは関係ない。
【内容】
4分33秒を簡潔に述べるなら、どのような曲かというと無音の一言に尽きる。
しかし「無音」とはいっても正確には全く音がしない状態ではなく、4分33秒の間に細かい衣擦れや息遣いなどといった意図せず発する音と、その場会場そのものがハーモニーを奏でている。
言うなれば静寂そのものが「音」であり、静寂そのものを鑑賞している状態といっても良いかもしれない。
ちなみに、宇宙は例外としてこの地球上に完全に無音状態というものはなく、たとえ防音質の中に入ったとしても体内から発せられる高い音と低い音というものがあり、それは神経や血液の流れる音である。
非常にどうでもいいが、源氏物語の雲隠れの白紙といい、様々な芸術作品には「無」を提供したがる傾向があるのが気にかかる。
源氏物語の「雲隠」は光源氏亡きあと、世を儚んで後追いする人物が現れたため焚書にされた説がある。架空の人物に対して「後追いだなんてそんなバカな……」と言いたくなるのは山々であるが、現代でもアニメキャラが死亡した際、後追いをした例が実はあったりするので、洛中の中でドロドロの昼ドラサスペンスのベストセラーになっていた源氏物語において、本当にそのようなことがあったかもしれない。
4分33秒は、日常的に聞いている音でありながらも誰も聞いていない音楽である。
楽曲そのものは賛否両論であるが、あなたはどのように受け止めるのだろうか。
ちなみに私はアイデアそのものは評価するが、曲としては低評価である。
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