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2022年08月04日

宮田のジャガー炎上祭(2022)



最早夏の風物詩として19回目の炎上祭が、羽生田村の蛇ノ首谷にて行われた(開催時間は早朝7時3分頃)。

多くの参加者の間では、「毎年Twitterのトレンドに入っている。親の顔より見た光景」などと言われていることから、『ジャガー』、『どうあがいても炎上』といった言葉は夏の季語として使用されるべきではないかと言われている。

祭の主催者である、須田氏は「(19年も行っているので)マンネリ化を防ぐために、ただライターを投げるだけではなくて、キャンプファイヤーをしたりソーラン節などの曲を流したい」と意気込んでいた。
奇祭の主催者であるだけか祭における責任感は非常に強く、傍にいた犬屍人も左記の発言に賞賛する声を「フクラハギィ!」の奇声と共に上げた。どうやら、平成から令和に至って行われる祭に喜びを隠せないようである。

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(祭の様子)



一方毎年、祭の供物であるジャガーの提供を行っている宮田氏が、消火器などを抱えて呆然としている姿が見られた。
ちなみに宮田氏の兄である牧野氏は毎年儀式の失敗と共に、「りびあたん」と呟きながらひざまづく様子が確認されているが、こちらの祭の方は主催者がいるのにも関わらず、参加者は極端に少ない為、広報活動に勤しんでもらいたいものである。


参加者の声

「よもやよもやだ!」― Rさん

「だって、あのジャガーはもう…死んでるっぽかったから」 ― Sさん

「雨が降っていなかったので無能じゃありませんでした」 ― M少佐さん

「こうやって燃えるのも何かの御印かも」 ― Yさん
続きを読む...

行方不明になった友達 2


鶏の餓死と、F君が消えたことの関連もはっきりしませんでした。
事件か事故かもわかりませんでした。
とにかくわかっていることは、鳥が死んでいるのを目の当たりにしたであろうF君が、そのまま忽然と姿を消したということだけでした。


で、話は現在に戻ります。

半年前の夏、僕が営業まわりをしていた時、あるチラシを見つけました。
子供が近くで行方不明になってしまい、住人に情報提供を募るチラシでした。
行方不明になったのは、2年前の夏だったと書いてありました。
そのチラシがあった場所は、僕がいっていた小学校の近くだったので、自然とF君のことを連想してしまって、じっくりチラシを読んでたら、気になることが書いてあって。

『この数十年、この学区では小学生の行方不明者が何名もでています。他の学区と比較しても異常なほどに高い頻度です。写真の子とは関係なくても、この付近で不審者を見たという情報だけでもすごく助かります』

みたいなことが書いてあって、もしかしたらそれってF君のことも含まれているのかなと。

それで、そのチラシにある連絡先をメモっておいて、時機を見てそのご両親とコンタクトをとったんですが、案の定むこうもF君のことは知っていて、そのご両親は、行方不明となった子はみんな同じ人物にさらわれたのであって、これは連続誘拐事件なんだと力説していました。
これまで3人はやられていて、その最初の犠牲者がF君なんだと。

そのご両親の家は、なんかどの部屋も子供の写真でいっぱいで、僕と話すときもすごいテンションで高くてちょっと怖かったんですが、急にそんな話を聞かされてかなりショックでした。
でも、その話には一応根拠があって、行方不明になった子の家にしばらくたって、変な手紙?みたいなものが来るっていうのが3件あったらしいのです。
(F君の家にもなにか届いたらしいのですが、F君の両親はすでにどこかに引っ越して、この事件とももう距離を置きたがっているそうで、コンタクト不可能。詳細も不明だそうです)

そのうちの一通がそのご両親の家にもとどいて、それを見せてもらったんですけど、なんか御札?みたいな気持ち悪いやつなんですよ。
手紙とかじゃなくて、細長い紙に人の顔みたいな絵が描いてあるだけで、意味不明なんですが、それが封筒に入ってたらしく、こんなもん送られたらあーそうなるかもなっていう。
なんか呪いの類なのか、単なる悪趣味なのか僕にはさっぱりわかりません。

で、話はまだ続くんですが、そのご両親は探偵を雇って、そのあたりの不審者の情報を集めさせているようで、僕がF君の失踪時のことを詳しく覚えているってことがわかると、その探偵にも会って話をしてほしいって言われたんです。

それで、また後日その探偵さんとも会いました。
疑問に思っていたことがあって、手紙みたいな事件の関連を示すものがあるんだったら、なんで警察に届けないのかなと思ってたんですが、探偵さんによると、一応ちゃんと警察にも届は出してるそうです。
でも、3通あるっていう手紙も、3通それぞれは関連が見えなくて、かなり信憑性に乏しくて、悪戯の可能性の方が高いと警察は思ってるらしいです。

僕が見た御札みたいな奴以外の2通は、普通に文章のある手紙だったらしくて、その2通とも筆跡がぜんぜん違うらしいです。
で、正直なところ、あの両親の話が正しいのかと聞くと、「手紙の真偽はともかく、自分の感では『何か』がいるのはたしか」みたいな反応でした。

それからしばらくあのご両親とも探偵とも不沙汰だったのですが、先月にまた会いたいって連絡があって、待ち合わせの場所にいるとタクシーに乗った探偵がやってきて、

「乗って乗って。ちょっと確認したいことがあるから」

と言って、タクシーに乗せられました。
車中でいきなり、「最近ちょっと調査に進展がありまして…」て探偵さんが切り出して。
探偵さんの話を要約すると、何年か前、郊外でやたら猫の死骸が捨てられたっていう地域があって、(そこは僕の学区とは結構離れているんですが)そのあたえいを調べてたらでっかいホテルの廃墟があって、どうも猫を殺してたやつは、その廃墟でやってたみたいらしいんです。

ていうのも、廃墟を調べたら、ある一室が明らかに異常だったらしくて、墨で描かれた曼陀羅みたいな、よくわからん複雑な絵が描かれたでっかい張り紙が壁にあって、それ以外の壁にも、いろんな御札っぽいのやら写真やらが貼ってあったんですって。
臭いも肉の腐った臭いがかすかに残ってて、「ああここだな」ってすぐわかったらしいです。

で、もうわかると思うけど、その絵とかの雰囲気が、あの両親に送られてきたっていう御札の絵とけっこう似てるらしいんです。
(僕は直接見てないです。あくまで探偵さん談)

似てるって言うか、雰囲気がどう見ても同じ奴が描いたっぽい感じらしいです。
その場所はもうだいぶ前に見つけてマークしていたらしいんですが、廃墟にいくつか監視カメラをつけて、ずっと毎日録画して、誰かこないかチェックしてたんです。

それで、最近とうとう誰か来ちゃったらしいんですよ。
裸足でふらふらして歩く老人がビデオに映っていたそうです。
病院の白い服みたいなのを着てたので、探偵さんが近くの病院とかを回ってビデオの映像を見せたところ、一昨日それらしい人をやっと見つけたんだと。
でも、その老人が事件に関係があるのかないのかまだわからないから、確認してほしいと。

え?なんで僕が確認するの?何を確認するの?って思ったんですが、探偵さんは「とりあえずその人の顔を見て、あなたの率直な感想を聞かせてください」って。


行方不明になった友達 3へ

2022年08月03日

行方不明になった友達


行方不明になった友達とは鶏の世話をしていた同級生が、いなくなったという話である。
どうやら連続性のある事件らしいが……。


【内容】



これはまだ解決していないというか、現在進行形の事件なんですが、ちょっとみなさんにも聞いて欲しいんです。
プロの探偵さんにもともと依頼してた事件なんですが、警察沙汰になるかもしれないし、しないかもしれないし、今はなんとも言えません。

僕が小学生5年生だった頃、仲の良かった友達が一人、ほんとに行方不明になったことがあったんです。
で、もしかしたらその子をさらったかもしれない奴を、今になって見つけたんですが、ちゃんとした証拠とかはまだなくて、どうしよかって状態なんです。
みなさんの意見を個人的に聞いてみたくて、これまでの経緯をここに晒してみます。

でも、個人の地域とかを特定するようなことは書きませんし、みなさんも聞かないでください。尾根がします。

とりあえず小学校の時の話から。(これは怖い話とかじゃないのでスレ違いかもしれません。すみません)


友達Fくんが行方不明になってしまったのは、夏休みの終わりぐらいです。

うちの学校では鶏を何匹か飼ってて、俺とF君は5年生1学期目の飼育係でした。
うちの学校は、なんか夏休みでも飼育係が鶏の世話をしなくちゃいけなくて、(どこでもそうなの?)高学年の飼育係が一人ずつローテーションで、鶏にえさをやりに投稿しないといけない、っていう面倒くさい決まりがありました。

でも、その年は飼育係が4人しかいなくて(普通は7,8人で回すんですが)これはちょっときついってことで、無理な日は用務員が助っ人としてやろうって決まりました。

ある日、僕が一人でえさをやりに学校の鶏小屋まで来ました。
飼育係のやることっていうのは、でっかいポリバケツに鶏のえさ(穀物みたいなやつ)の袋が入ってて、えさ入れにスコップでザァーてそれを入れて、水換えて、小屋が汚れてたらホウキでちょっと掃く、っていう感じなんですが。

でも、その日はポリバケツにえさがほとんどなくて、えさ袋を交換しないといけないと思って、空の袋をポリバケツから引き揚げたんです。
そしたら袋の底が抜けちゃってて、ポリバケツをのぞいたら底にウジが湧いてて、うわああああああってなって。
もう3pぐらいの厚みで一面にうねうねしてて、すごいグロでした。
僕(今でも)そういうのにまったく耐性なくて、蛆虫を見たのはじめいぇでビビりまくってしまって。

で、誰か大人を呼ぼうと思って学校中走り回って、夏休みなので全然人がいないんですけど、その日はたまたま用務員の人がいて、助けてくれって言ったんですけど、用務員さん的には「は?」みたいな感じで、自分には関係ないし今忙しいみたいなことを言われて。
それで僕は、そのまま帰っちゃったんです。

で、次の日の係りがF君だったので、電話でウジのことを知らせて、なんとかしてって言ったんです。
それはなんというか、言葉どおりの意味って言うよりは、冗談半分で怖いものを見る前フリみたいな、「あれはやばいよ」みたいな電話だったんですが。

次の日F君から電話があって

『見たけど、あれはキモすぎる。無理。予備のがすごいねん。レベルちがうし』
「え、予備もなってたん?」

入れ替え用のえさが入ってる、縦長の巨大なビニール袋が予備で置いてあるんですけど、それにも湧いていたらしくて、

『なんか日陰に置いてあるのにそれだけ熱くなってて、おかしいと思ったら中がほとんどウジに変わってたし。ウジ虫ソーセージやし。なんでかわからんけど、ホンマに袋が熱いねん。もうめっちゃキモい。良く見たら袋ごとちょっともそもそ動いてるし。もうヤバかったから、逃げてきた』
「やっばw」

そこまでは笑い話(といってもキツかったですが)で済むレベルでした。
で、そこから5日ぐらい、僕達飼育係は用務員がえさをやる番だったので、たぶんその間にウジは処理されているだろうとか思ってたんです。

で、6日目がまたF君の番だったので、僕はその日、彼からの報告の電話がちょっと楽しみでした。

で、どうなったかと言うと、僕は直接は見てないですが、飼育小屋の状態がおかしかったらしいです。
調べてみると、なんか用務員が助っ人するって話が通ってなかったみたいで、5日間放置されてしまてって。
その上、それ以前にも僕とF君が二日連続でえさも水も与えなかったので、鶏は1週間ぐたい飲まず食わずの状態に追い込まれてしまってて、みんな死んだそうです。
ストレスで羽が抜けた奴とか、共食いしかけた奴とかで、小屋の中は酷かったらしいです。
今思うと、ほんとうに鶏には申し訳ないことをしたと反省しています。
夏休み明け、友達から「おまえ酷い奴だ」みたいなことを言われて、喧嘩になったこともありました。
それぐらい精神的にキツかったです。
鶏さんどうか成仏してください。ごめんなさい。

でも、あの日に起こった怖い事件は鶏の餓死じゃなkyて、F君が行方不明になったことです。
目撃者がいたらしく、あの日学校までたどり着いたのはほぼ間違いないそうです。
F君が小屋で何をしていたのかよく分かりません。
F君が夜になっても帰らないので、親が警察に届けて、鶏小屋のことがわかったのはその翌日のことです。
ぼくが一連の出来事を知ったのは、さらにあとのことでした。


行方不明になった友達 2へ

2022年08月02日

裏S区6


そこで俺も、恐いと思ったことを2つ聞いた。
1つ目は、Bさんに殴られる前に見た『顔』。
2つ目は、飛び降りしたはずの人間が階段に居て、下の遺体のもとに駆け寄ろうとしていたが、アレは何だったのか。

そうするとBさんは、2つ目については

「死んだ人間は、死んだことを分からない事が多い。だから、下に自分が居たので、取りに行こうとしたんじゃないかな」との事。
ただ、そこで邪魔をされると、呪いをかけようとするとの事。
ここで俺は、「邪魔をしていない」とくちをはさんだところ、

「お前、エレベータ―を読んだだろ?『ピン』って音が邪魔なんだよ」

って、Bさんの口調がかなり強い言い方に変わった。
本当に飛び跳ねそうになった。俺の両親もかなりびびってきてた。
Bさんはそのままの口調でいった。

「お前なぁ、見ちゃだめだろ?俺はいいがお前はだめだろ?見んなよ。俺をみんなよ。なぁ?おい。聞いてるか?おい?」

って感じで。

さすがに親父が怒って、「何言ってんだ?怖がらせてどうする!」というと、Bさんがビクンってなって、

「あ、ごめんなさい。申し訳ない。ちょっと来てたので、聞いて見ようと思ったんです。申し訳ない」

って言い出して、口調を戻した。

「見てはダメだったと言っても、見たくて見たんじゃないから、もういいだろ?な」

と自問自答を繰り返し、その後俺に向かって、

「もう、絶対に大丈夫。本当に申し訳なかった。この亡くなった奴も××××に追いかけられてて、〇君にのりうつってたあいつに怒ってしまって、〇君のとこに来たみたい」

との事。

1つ目の質問については、「それが××××」との事。
(この名前はもしかしたら、日本語とかでは無いが、もしくは方言なのかなぁとこのときに思った)

そして、Aのおばあさんが××××になってしまった。
でもAの親父が、自分の母を消すのは心許せないとの事で、御払いを避けてたとの事。
ただしAが亡くなってしまったため、流石にもう腹を決めたらしく、御払いを昨日済ませたとの事等を聞いた。


そして、Bさんが帰るとの事だったので玄関で見送りした。
Bさんが玄関を出た直後に、いきなりBさんの笑い声が聞こえた。

「あははははは。はははは」って。

俺はびくっ!ってなり、膝から崩れた。
親父は「やっぱりあそこの連中はおかしいわ」と、恐さからか、それとも本当に怒ってるのか、怒鳴る感じでそういってた。
母は「もう、あの人らに関わるのはやめようね」と言い出して、涙目になってた。
あんな話をしてて、笑いながら御祓いをすると聞いても、家を出た瞬間にあんな笑い声を張り上げている奴を、流石に同じ人種とは思えない。

「あはははははは」と笑ってて、その声が聞こえなくなって、初めて三人とも動けるようになり、リビングに戻った。
俺が「あいつらはおかしいよ。絶対異常やって。っていうか、あいつエレベータ―で帰ったんやろうか」と言ったらら、親父が「あいつとか言うな。一応年上だろうが。はぁ…もう、関わらんようにしとけ」と言って、鍵を閉めに行った。
その直後に、「はやくかえれ!!」っていう怒鳴り声が聞こえて、心臓が止まりかけた。
母親も「ひぃ」ってなってた。
親父が鍵を閉める前に、夕刊が郵便受けに入っており、それを中から取ろうとしたら、上の部分に引っ掛かってしまい、外から取ろうとしたらしい。
そうしたら、Bさんがまだエレベーターホールでニヤニヤしていたらしい。
親父はぶち切れてて、「警察呼ぶぞ!」とか言い出しており、(怖かったんだと思う)横の家の人とかも出てきて、Bさんは「え、い、いや、今帰ろうとしたとこです。Aえ?なんですか?」とか言ってたらしい。
言った瞬間に又ケタケタと笑い始めて、エレベータ―に乗って帰ったらしい。
(親父が「塩まけ。塩!」と言い出し、狂ったように塩をまいていたので、隣人からしたら親父も異常に見えたかも)


その後、両親と一緒に有名な神社に行って御祓いを受けて、家を引っ越した。
S区からは移動していないため、同じ学校の地域だったが、俺は他の地区の学校に転入をしてもらい、それ以降は一切裏S区に近づいてはいない。
今は新S区と名前を変えてるが、地域自体は変わっていないようであり、従兄弟の通うS区の学校では、未だに同和教育があり、地域とは言わないものの、差別的な事が現実にあると教えてるとの事。

しかし、アクマで部落、集落への差別としか言わず、裏S区の事情、情報は皆無で、裏S区と呼ぶと教師が過敏に反応し、「新S区だ」と言い直したりとかもするそうである。
(これは九州特有の人権主義、日教組等によるものだと思うけど)
Bさんに関しては一切関わりを絶っているため、今はどうなってるかは不明。
うちの両親はこの事件までは、裏S区に関しての差別意識は皆無だったが、これ以降はかなり毛嫌いしており、その地域の人達の姦計をかなり制限している。

俺はそれ以降霊的な出来事は皆無だけど、エレベータ―だけは一人で乗れず、はずかしながら一人で寝ることも出来ないので、妻にすごく馬鹿にされている状態。
終った直後の頃は、トイレに行くときも親を起こして、(高校生なのに…)一々行ってた位に、心身が恐怖で埋まってた。

俺に関しては、裏S区の出身を聞くと、差別というよりも恐怖だけが全身を駆け巡り、話も出来なくなる。

2022年08月01日

裏S区 5



次の日から、俺は普通通り学校に行くようになった。
(エレベータ―は一人で乗ることができないため、いつも親と一緒に乗ってた…)

ただし、この日のAに異常が起きたらしく、その日の夜に「Aが居ないんだけど、〇君の家に行っていないか」という連絡が、Aの父親からあった。
次の日から、BさんやAの両親が捜索願いを出して探したらすううが、家に家出をするという感じの手紙が置いてあり、家出人の創作のため警察が捜索をする、ということは無かったらしい。
Aの親が電話をしてきた理由は、その手紙に俺の名前が何個も書かれていたことが起因らしい。
俺は『霊がのりうつってたから』と言う理由があったからと言って、Aをゆるしてはなかったから、どうでもいいって思った。

Aが行方不明になってから3日目の朝に、どーーーん!っていう音が聞こえて来た。
俺はもう、そんなことがないと思ってたから、夢での出来事だったことに気付いた。
(というか、そういう風にした)

ただ、その日にAが飛び降り自殺をしており、時間帯も朝方であったと聞いて、そのよるから怖くなってきて、一人で寝ることが出来なくなった。
遺書が見つかっている事から、自殺で間違いないようだ。
遺書の中に俺宛の部分があり、

『ごめん、本当に悪かったね。多分俺らの家系は、部落でちょっとおかしい家系が多いんやと思う。自分の家系のせいにしたくないけど、お前を殴ったのは本当に悪かった。ごめん。』

って書かれてた。

その次の夜にお通夜があり、俺も両親とともに行ったのだが、俺はすごく嫌がってた。
ただ親が、「一応供養だけはしとかな。変なことあったら嫌やろ?」って言うんで仕方なく行くことになった。
お通夜もかなり変わっており、通常のお通夜と違い遺影など無く、その代わりに紙にAの名前が書いており、それを御棺の側面にびっしり貼り付けていて、近づくのも嫌になるような不気味さを漂わせていた。
Bさん曰く、

「写真を置くと、写真の顔が変形するんだよ。それは見るのが耐えられないほどの奇怪なモノだから、この地域ではこういうやり方でやるんだ。名前の書いた紙をびっしり貼ってるのは、『こいつはAだ。××××ではないんだ』っていう証なんだ」

との事。(本当に意味不明。奇怪過ぎる内容にひいた)

その時、Aの父親が俺に話かけてきて、「迷惑かけてごめんね」と、Aが家出したときに書いた手貝と遺書を見せてきた。
遺書の部分は上記の通りだが、この時は本当は見たくなかった。
家出をした際に書かれた手紙には、

『〇(俺の名前)にあいつが憑いてたんだけど、ずっと俺を殺そうと見張ってる。おじさん(Bさん)が、〇のあいつを御祓いしたらからもう大丈夫って言ってたけど、あいちは俺に来たみたい。でも、おとうさんはあいつを御祓いできないだろうし、おかあさんの家に行ってきます。行く道であいつがついてきたら、他に行ってみるね」

とあった。

Aの両親は別居中だったため、Aは母親方の実家に向かったらしいかったが、そのまま行方不明になったらしい。
ただ、何故か警察は家出だと言って、行方不明というよりは、家出人としか扱わなかったそうだ。
それは本当に、見ないほうが良かったって思った。
あいつとか書かれてるし、意味も不明なので。
その日までの現実離れした出来事をかなり思いだされて、恐さで震えてきた。

Aの自殺した時間が朝方だったことも怖さをまして、ココには居たくないって本気で思った。
俺がおかしいんじゃなく、こいつらが異常だって思った。
お経もなく、変な平屋のような場所に棺桶が置かれており、びっしりとAの名前が書かれた札を貼っていて、その揚句、親戚の何人かは笑っているのである。
韓国かどこかで泣き子といって、泣くだけの為に葬式に参加してるってやつがいるって、気味の悪い話を聞いたことがあるんだけど、この集落に伝わる葬式も、気味が悪いを通り越して異常でしかなかった。
うちの両親もさすがにこの状況は怖かったらしく、「もう、かえるか」と、挨拶もなしに早々に切り上げた。

それから数日後に、Bさんが両親に行ったのが、俺に憑いていたのは、Aのおばあさん(つまりBさんの母親)が××××になって(霊だろうけど、そうは言わなかったので)憑いたとのこと。
もうそんな話はどうでも良いから、聞きたくも無かったけど、「聞いといて」との事なので聞かされた。
飛び降り自殺をしたニンゲンも裏S区出身者で、××××に追いかけられた事。
俺に取り憑いた理由はわからないが、以前Aの家に行った時についたのかもとの事等を聞かされた。


裏S区 6へ

2022年07月29日

裏S区 4


起きた時に、俺は家の自分の部屋ではなくて、リビングの隣の両親の寝室で寝かされていた。
時間を見たら20時。リビングからの明かりが漏れてて、両親が誰かと話しをしてた。
俺が起き上がり寝室のドアを開けて、その人物を見たときにすぐに飛び掛かった。
AのおじさんとAのおばに当たる人が、そこに坐って両親と話してたから、それを見た瞬間に、もう飛び掛かってた。
直ぐに親父に抑えられてたけど、俺は吼えてたと思う。
Aのおじさんは「ごめん、本当に悪かったね」と繰り返してたけど、どうしても許せなくて、親父の腕の中でもがいてた。
母親がイキナリ俺の頬をひっぱたたいて、「あんたも話しを聞きなさい!」とか言い出したけど、俺はもう親にまで裏切られた感じがして、家を飛び出して親父の手から抜け出し、自分の部屋に向かい上着とサイフをとった。
が、上着を羽織ろうとした瞬間に、上着の腕の中に自分以外の手があった感触がして、再度叫んだ。
両親とAのおじおばが直ぐに来て、Aのおばがブツブツ言いながらお経みたいなものを唱え始めだして、おじが俺の服を掴んで踏み始めた。

親父は青ざめてそれを見てて、母親は一緒に手を合唱して俺を見てた。
この時は、マジで自分が狂人になったのかと思った。

数分後、俺も落ち着いてきて、両親とAのおじおばと共にリビングに向かった。
それまでの短い時間、Aのおじさんはずっと俺に謝ってた。
それからのリビングでの話しは今でも忘れられない死、そこで再度起こったことも忘れられない。

以下会話(Aのおじさん=Bさん、Aのおばさん=Cさん、とする)

Bさん「本当に、殴ってしまってごめんな」
俺「いや、いいです。こちらも苛々してしまったので、すみません」
親父「ん?お前なんかしたんか?」
俺「いや、俺がBさんを殴ってしまった」
Bさん「あ、いや、それは俺が〇君を見ていきなりお経を唱えたから、嫌な気がしたんやろ?〇君のせいじゃないわ。俺がいきなりすぎたんがいけんやったやから」
親父「申し訳ございません。それは聞いてなかったので」
俺「え?なんの話をしよん?俺がBさんを殴って、Bさんがいきなり」


ここまで言って、気絶前の事を思い出した。


俺「あれ??俺、気絶する前にナニカを見たわ…」
Bさん「うん、そやろうな…。俺は〇君を見て直ぐに気づいてなぁ。何かおるって、それでお経を唱えたんよ」
母「大丈夫なんですか?何かって何ですか?」
Cさん「えっとね、私らが住んどる地域が、なんで裏S区って言われてるか知っとる?」
親父「えっと、失礼かもしれませんが、差別的な意味ですよね?」
Bさん「それはそっちだけの認識やな。じいさん、ばあさんびよう言われたやろ?裏Sには近寄るなて」
親父「言われましたね。でもそれは、部落差別的なもんやと思ってましたけど違うんですか?」
Bさん「いや、そうや。そうなんやけど、差別があるけ言うても、今も言い続けよるんは、裏Sの歴史がちと異常なんや」
親父「いや、私も妻も生まれはS区やから、その辺は分かってますけど、部落とか集落系での差別って、どっこも同じようなもんでしょ?だから、異常っていうのはわかります」
Bさん「はは。そうやろ?そういう風にとらわれてしまってるんやな。裏S区は部落やからって事もでも、他国のモンの集まりでもなく、昔からこの地域に住んでたモンの集まりなんや」
親父「はい。ただ、違いが私にはちょっと…」
母「あれですか?あの鬼門がどうのこうのって言う話ですか?」
Bさん「ん?鬼門の話か。まぁ、そんな感じなんやろうけど、裏Sにうちと同じ苗字が多いやろ?」
母「はい。多いですね。A君とことBさんの家は親戚やから当たり前やけど、それにしても多いですね。S区には全然いないのに、裏S出身者では結構みかけますしね」
Bさん「あの辺は、昔から霊の通り道って言われとんな。ナメ〇〇〇(なんて言ったかは不明)とか、そんなの聞いたことないですか?」
親父「いや、名前はしらないですけど、聞いたことはあります」
Bさん「まぁ、その地域にはそういう地域でして、うちらの家系はほとんどが霊感があるっていわれてたんですね。それが原因で発狂する奴もおれば、いきなり何するかわからんって感じで、いつの間にかそういう集落、部落になっていき、差別されるようになったんですわ」
母「でもそれやと、裏S区はかなり広いからおかしくないですか?」Bさんとこの家系だけで、裏S区自体がそういう風にわかれますかね?」
Bさん「うん、わかれるんやろうな。最初は3,4の家のもんが発狂し始めて、それが村中で始まって、最終的には4、50件も起きれば、その周辺全体がおかしいて思われるやろうし。昭和の時代にそんなアホみたいな話を、信仰深く聞く人間が少なくなってきてるしな」
親父「それでも、それで部落になるんかなぁ」
Cさん「まぁ、うちらの家系ではそう教わっとるんです。だから生まれた子らには、例が見えることを前提に接しとる。見えん子もおるんやろうけど、霊はいるって教えとるんですよ」
俺「いや、それと俺が体験しとるのと、Bさんの話と、何が関係するんですか?」
Bさん「〇君。最近Aの様子がおかしくなかった?いきなり学校休んでるのは置いといて、それ以外に何かおかしいことなかった?」
俺「最近っていうか、わからん。急に殴りかかってきたりしたけど」
Bさん「急にか、なんも言わんかったか?」
俺「いや、急に。意味わからんし。あ!そういうことか。Aが急に異常になったってこと?霊が見え始めて、発狂し始めたんっすか?」
Bさん「いや、Aはまともや。でも、何をすればいいかわからかったんよ」
俺「は?まともじゃないっすよ。あいついきなり殴り始めたし、しかも笑いながら。皆怖がって、俺を助けようともせんかったし」
Bさん「〇君。殴られたときに、怪我するようなこと受けてないやろ?いや、殴る事事態は悪いことやらか、庇ってるんじゃなくてな。うちの家系での霊を見つけたときの対応は、笑う事なんよ。やけん、異常者に見られることもあるけど、普通は虫してるんやけどな」
母「ってことは、〇に霊がついてたって事ですか??」
Cさん「うん、今も憑いてる。それと〇君。ベランダに誰か見える?」
俺「はい??なんですか?ベランダですか?」

ここで俺は、気絶するまえにみたモノとは別のものを見て、発狂しそうになった。

Cさん「大丈夫。絶対ココには入れんから」
親父「え?なにがですか?」

親父には見えてないし、もちろん母にも見えていない。

Bさん「あ、いえ。それでね、〇君にはちょっと憑いてるんや」
俺「あ、あれか…飛び降りの奴見てしまったからか…」
Bさん「いや、ちがうよ。あれは多分たまたま。本当に偶然。でもその偶然がベランダの奴で、それ以外についちゃだめな奴が憑いとる」
俺「あ?」
Bさん「うん、それがついちゃだめなんよ。厳密に言うと霊とかじゃなく、うちの家系では××××って言うんよ。それを言葉にしちゃだめですよ。すぐ移るから」(両親を見て)
母「××××」

(なんて言ったか忘れた。バラ??なんとかだったけど不明)

俺「!?」
母「これで私についたけん、〇は大丈夫でしょうか」
Bさん「いや、そういうもんでもないけど、本当にそれは言わないでください」
母「息子が困るのが一番いやですから」
Bさん「多分、それをするともっと困ります」
俺「もう、やめていいよ。っていうかなんなん?俺が霊に呪われてて、Aはそれをみて俺をなぐってたん?でも、それはおかしいやろ。そんなんします?普通。っていうか、笑いながら殴ったらううbb?霊が追い払えるん?」

(ちょっと困惑しててまくしたてた)

Cさん「ごめんね、そういう風にしか教えてなかったから、やったんやろうね」
Bさん「お祓いするときにはな、絶対に笑いながら相手を追い出すんよ。こっちは余裕だ、お前ごときって感じで。んで、憑かれている者を叩くと、憑いているものが逃げ出すって感じなんよ。もちろんお経やったり、お呪いやったりが必要なんやけど、あいつは見様見真似でやってしまったんやろうな」
俺「でも、あいつは蹴ったりもしたし」
Bさん「うん、それは行き過ぎやな。でも、Aが学校や死んでる理由は〇くんが怖いって。まぁ、〇君に憑いてる者が怖いってことなんやけどな」


それから数分そういう話をした後に、Cさんが御祓いをするための道具を駐車場に取りにいって、Bさんが俺を守る形で周りを見張ってた。

その後、準備が整い御払いが始まったけど、今まで見たどの御祓い方法よりも異常だった。
神社のような御祓いでもなく、お寺のようにお経を唱えながら木魚を叩いてるわけでもない。
ただただ笑いながら、お経を読んでる感じ。
そのお経もお経という感じではなく、ブツブツブツブツを繰り返してて、小声でただ話してるような感じだった。
それから何度か手を叩かれたり、頭を払われたりした。
それが終了して、Bさんが「もう大丈夫」と俺に言い、Cさんが「もう見えないでしょ?」って言うので、ベランダを恐る恐る見てみたが、何も無かった。


裏S区 5へ

2022年07月28日

裏S区 3


その後、学校に行こうと思い出したころに、Aの存在を思い出した。
俺がそもそもこんな事になったのもAのせいだ。
あいつがあんなイジメをしなければ、こんな目にも遭わなかった。
あいつは俺をこんな目に遭わせるような奴だから居なくなればいい。
そうだ、この「どーん」って言う音に頼もう。って本気で思ってた。

俺は本当におかしくなってたんだと思う。
本気でこの『音』の主にお願いしてた。


次の日に学校に行った俺は、昼休みの時に早退したいと先生に言った。
先生も俺がどういう状況か知っていたから、すぐにOKを出してくれた。Aはその日も休みだった。
その帰りがけに、先日部落差別を無くそうという話を学校でしていた(講義で)、おじさんに出会った。
そのおじさんはAのおじさんに当たり、何度か会って話したこともあった。
だけどそのおじさんが、俺を見た後からの様子や態度が明らかにおかしい。
最初見かけた時は普通に挨拶をしたのに、その後俺を二度目のような感じで見て、いきなり、「あ〜…」とかいいだした。
俺は「こいつもAに何か言われてんのか?」って感じで被害妄想を爆発させて、怪訝な態度のこのおじさんを無視して横切ろうとしてた。

そのときに急にそのおじさんが、ブツブツブツブツお経のようなものを唱え始めた。
俺はぎょっ?!っとして、そのおじさんを見返した。
いきなり、あって「あ〜」などとわけのわからない態度を取り出し、それだけならまだしも、俺にお経を唱えたのだ。

生まれて初めて自分から人をぶん殴った。

言い訳がましいけど、精神的におかしかったから、殴る事の善悪は全くなかった。
ただ、苛々だけに身を任した感じ。

いきなりでびっくりしたのか、そのおじさんもうずくまって「うぅ…」って言ってたが、無視して蹴りを入れてた。
Aの親戚ってだけでも苛々してたのもあり、

「こら、お前らの家族は異常者の集まりか?人を貶めるように生きてるのか??お前差別をどうのこうの言ってたが、自分がする分かまわんのか?あ〜??何とか言えや。こら!お前らは差別されるべき場所の生まれやんけ、頭がおかしいんか?」

って感じで蹴り続けた。

でも、ここで再度予想外のことが起きた。
以下会話。


おじさん「はははははははは」
俺「!?なんか気持ち悪い。いきなり笑い始めやがって!」
おじさん「あはははははは。お前か、お前がやったんか。はははは」
(未だ蹴り続けてたけど、この時は大分蹴りは弱くなってる)
おじさん「ははは、やっと会えたわ。はははそりゃAも*****やなー。ははは」
(何を言っているのか意味不明)
俺「は???お前ら家族で俺をイジメようとしよったんか?」
(この辺りで恐くなってから蹴らなくなった)
おじさん「おい、お前がどうしようが勝手やけど、〇〇(俺の名前)が痛がるぞ。アニキは許しても俺は見逃さなんぞ」
俺「は???マジでお前んとこはキチ〇イの集団なんか?おい?」
おじさん「〇〇君、ちょっと黙っとき。おじさんが良いって言うまで黙っとき」
俺「いや、意味わから‥」
「どーーーーーーん」


いきなり耳元で音が鳴った。
俺はビクっとして振り返ったら、目の前にのっぺりとした細面の顔が、血だらけのままビクビクしながら笑ってた。

俺はまた発狂した。

この顔の見え方がかなり異常で、通常ニンゲンの顔を見る場合に、半分だけ見えるって言うのはありえない。
でもこの目の前にある顔は、例えていうと、テレビ画面の中にある顔が、カメラのせいで半分だけ途切れてて半分は見えてる状態。

その瞬間に、Aのおじさんに力いっぱい殴られて、意識を失った。


裏S区 4へ

2022年07月27日

裏S区2


その次の日から、俺は学校を休んだ。行く気にはなれんし、行っても一人だし。と思って。
ただ、この登校拒否中にありえないものを見てしまい、俺はちょっと頭がおかしくなりかけた。

起こったのは、『飛び降り自殺』。

俺の住んでたマンションから人が飛び降りた。
たまたまエレベーターホールでエレベータ町だった俺の耳に「ギぃーーーーー」っていう奇怪な声と、その数秒後に「どーーーーーん!」っていう音。
そのどーんっと言う音は、自転車置き場の屋根に落ちたらしいのだが、これを覗き見たときは、本当に吐き気と涙がボロボロ出た。
これはただの恐怖心からなんだが、でもイジメにあっていた俺には、とてつもなく大きな傷だった。
これは本当にトラウマになっていて、今でもエレベータ―に乗れなくなった。
会社とかにある、建物の中にある奴はまだ何とか乗れるが、マンションにあるような、外の風景が見えるものには全く乗れなくなった。
なぜなら、このときに絶対にありえないものを見たから。

自転車置き場を見下ろしていた俺が、前を向きなおした瞬間に、螺旋階段が見えた。
そこに、下に落ちてる人間と全く同じ服で髪型(これは微妙で、下にあるモノとは異なってたようにも見える)のニンゲンが立ってた。
これは多分、見てはダメだったんだと思う。
螺旋階段を下に向かって、ゆっくり降りていってたんだ。
すごくゆっくり、下を向いたまま歩いてた。
下にあるものと瓜二つのニンゲンが。

ここでエレベーターが来たときの合図の「ピン」って音が鳴ったんで、ビク!ってなり後ろを振り向いた。
そこにも居た。と思う。多分いたんだろう。でも良く覚えてない。
今考えれば居たのか?と思うけど、そのときは居たって思ってた。
「ピン」の音に振り返った瞬間に、どーんって再度聞こえたんだ。

でも今度の音は、エレベータ―の中から。
どーん、どーーん。どーーーん。どーーーーーーん。って。

俺はもう発狂状態になって、それから倒れたみたい。
直ぐに病院に連れて行かれた。
見たもの、聞いたものを全て忘れるように医者から言われて、薬も処方されて、それから1週間は、「うぅぅ」ってうめき声を上げてるしかなかった。
1週間過ぎくらいにはだいぶ良くなっていたのだけど、本当は親や医者をだましてた。
よくなってなんか無かった。寧ろそのときから、その「どーん」って音はずっと付いて回ってた。


裏S区 3へ

2022年07月26日

裏S区


裏S区とは九州のとある地方における恐怖体験である。
部落的な差別があるようだが……。


【内容】



九州のある地域の話。
仮だがS区という地域の山を越えた、裏S区って呼ばれてる地域の話。
現在では裏とは言わずに「新S区」って呼ばれてるが、じいちゃんばあちゃんは今でも裏S区と呼んでる。
まぁ、裏と言うのは良くない意味を含んでる。
この場合の裏は、部落の位置する場所を暗に表してる。
高校時代は、部落差別の講義も頻繁にあるような地域。そこでの話。
(あくまで体験談&自分の主観の為、部落差別、同和への差別の話ではありません)


今から何年か前に、男の子(仮にA)が一人行方不明になった。(結局自殺したのが見つかったけど)
俺はS区出身者。彼は裏S区出身者だけど、S区の地域にある高校に通ってた。
まぁ、彼は友人だった。あくまで『だった』だ。
1年の頃は仲良かった。彼が一人の生徒をいじめるまでは。

いじめられるのは俺。周りはだれも止めない。
止めてくれないし、見てもない。傍観者ですらなかった。
必死にやめてと懇願しても殴る、蹴る。
俺は急に始まったから、最初はただの喧嘩と思い殴りあったが、彼の体格と俺のでは全く強さが違う。
でも、次の日も急に殴ってきた。意味も無く。理由を聞くも答えない。
薄っすらと笑ってたから、もう兎に角怖かった。

ある日、いきなりAが学校に来なくなった。俺はかなりうれしかった。
でも、もうその状況では、誰も俺に話かける奴はいなかった。初めての孤独を味わった。
多数の中に居るのに絶対的な孤独だった。

それからAが3週間学校を休んだある日、先生が俺を呼び出した。
ここからは会話。

先生「お前Aと仲良かっただろ?」
俺「いえ‥」
先生「う〜ん…。お前Aをいじめてないか?」
俺「はい??え?俺が??それともAが俺を???」
先生「いや、お前が。大丈夫誰にも言わんから言ってみろ。問題にもせんから」
俺「いや、俺がですか???」

このとき、本当に意味が分からなかった。
先生の中では俺がいじめてることになってるし。
で、俺は本当のことを言うことにした。

俺「本当は言いたくなかったけど、俺がいじめられてましった…。皆の前で、殴る蹴るの暴力を受けてましたし…」
先生「本当か?お前が??他の生徒も見てたか??」
俺「見てましたよ。っていうか、何で先生は俺がいじめてるって思ったんですか?誰かが言ったんですか?」
先生「いや…。いや、何でも無い」

先生の態度が、この時点で明らかにおかしい。何故か同様してる感じ。
それから数分、二人とも無言。
その数分後に、いきなり先生が言い出した。

先生「Aがな、休んどるやろが?なしてか分からんけど、登校拒否みたいな感じでな。家に電話しても、親がでて『おらん』って言うてきるんよ」
俺「…」
先生「そんでな、昨日やっとAと連絡とれて、色々聞いたんよ。そしたらAが言ったのが、お前が怖いって言うんよ」
俺「はい??俺が???」
先生「う〜ん…。そうなんよ。お前が怖いって言って聞かんのよ」
俺「いやいや、俺が?逆ですけどね。俺はAが怖いし」
先生「ほうか、いや、分かった。もっかい聞くけど、お前はいじめてないな?」
俺「はい」

って言うやりとりの後解放されて、自宅に帰った。

実際のイジメって、多人数を1人でイジメルものだと思ってた。
中学生の時にイジメを見たことあったから、そのときのイメージをイジメだと思ったし、よく聞くイジメも、大体が多人数が1人にお金をたかる、トイレで裸にする。
こういうことをするのだと思ってた。

まさか、たった一人の人間がたった1人の人間をイジメルのに、先生まで巻き込み、俺一人だけをのけ者にしようとしてるとは思わなかった。

生まれて初めて人に殺意を抱いた。
ぶん殴るとかじゃなく、『ぶっ殺したい』って本気で思った。


裏S区 2へ

2022年07月25日

不思議な場所から帰れなかったかもしれない 5


そこに行くかどうかは知らんが、そのキーワードを思い出した瞬間に何かとっても駄目なような気がしたんだ。
これ以上行ってはダメだと本能が言ってた。

ザーーーーと全身の血が引いた。
瞬間、パニックになった。
これは‥これは‥

俺は飛び上がって次止まりますボタンを連打しった。
これはあかん。これはあかん。
もうパニック過ぎて意味が分からなくなっていた。

程なくして列車は止まった。何処に止まったかは知らない。
外は真っ暗で、トンネルの中だったかもしれない。
ドアが開くと、ちょうどホームの反対側に列車が止まっていて、ドアも開いていた。
俺はそれに乗らなきゃならないと本能で思った。それも急いで!

自転車を蹴り飛ばし、俺は転がるように反対側の電車に乗った。
乗った瞬間に、電車のドアが閉まって、今まで来た道とは反対方向に列車は進みだした。
何が違うって、その列車には誰も乗っていなかった。
そして、次止まりますボタンも無かった。


俺は椅子にへたばるように座りこんで、ただ祈ってた。
携帯を握りしめて祈ってた。
これに乗ったからと言って、帰れる保証なんてない。
でも祈るぐらいしか出来なかった。

列車はどんどん進んで、進み続けた。
30分ぐらい乗ったかな。時間は曖昧でよく覚えていない。
俺はひたすら携帯を握りしめて目を瞑ってどうか帰れますようにとひたすら祈ってた。

列車はようやく止まった。
プシューと列車のドアが開いた音で、俺も目を開けた。

外は明るかった。

列車の外に出ると、それはいつものT駅だった。
いや、本当にT駅に戻ってきたのかは分からないが、少なくとも俺が知っているT駅だった。

携帯電話を開いてみた。
時刻はAM11:40と表示されていた。
日付は進んでいなかった。
何よりも、携帯電話のアンテナの色が白色に戻っていた。
だから多分俺は帰ってきたんだと思う。
そう思いたい。

俺はとりあえず、自分の車に乗って、ぶっ飛ばしてT社まで行った。
会長はテラ不機嫌で怒り狂ってはいたが、あの経験より怖ろしくはなかった。

ここは俺が前から居た世界なんだよな?
そう言ってくれ。

とりあえず、オマエラ、変な世界に来てしまったかもと思ったら、携帯電話のアンテナの色を確認してくれ。
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